蒼月「うーさむさむっ Σげ!何これっ」びくっ
家康「それがさ どうもこの家ワケ有りアイテム供養所とかと思われてるぽくってね
朝イチで運び込まれて無理矢理置いていかれちゃったんだよねえ」苦笑。
魄哉「全くどちらさんですか。
粗大ゴミもタダじゃ処分出来ないんですよ」ため息。
家康「見た事無い坊さんの軍団だったよ。
はっきり言って怖かった」真顔。
魄哉「ほう。坊主の癖して自分で供養ひとつ出来ないと」
蒼月「いや、呪いのアイテムなんて相手にすんのアンタくらいだから」
魄哉「どっちにしても 自分の手に負えない物を人に押し付けちゃダメでしょうが
せめて挨拶くらいしなさいってんです」ぷんすか。
家康「坊さん軍団も まっさか天海坊の家とは思わなかったんだろうね」あーあ。
蒼月「見つけ出してお説教コースだね あー かわいそ」
魄哉「ともあれ 徹夜明けでフラッフラなんで一眠りしてからにします
それヤバそうなんで絶対触らないで置いといて下さいね」あくびっ
家康「Σえ。りょ 了解っ!」ずざっ
蒼月「俺を盾にすんなよ。
触んなきゃ大丈夫って事じゃん」
ごんっ
千様「Σあいた!ちょっと何よこの箱
廊下に置いてたら邪魔でしょせめて端っこ置きなさいよ」
べしっ!
ぱかっ。
家康・蒼月「Σあ。」
魄哉「Σ何をしてるんですかああっ!!」ひいいっ
石燕「何かあったんすか? Σわぶっ!?」
蒼月「Σやば!モヤシ野郎蹴っちゃった!!」
家康「Σ石燕ちゃーん!」ひいいっ
魄哉「大丈夫です!見向きもされてません!!そのまま走って!」
千様「・・ コマちゃんありがとう
で、あれ何?」呆然。
コマ『データ解析照合中。
その手の刃で人の血を吸う阿修羅の像の類いと思われます。』筆談っ
千様「Σげ。」
コマ『なお、そこに転がっている石燕さんが無視されたのは
血が薄そう、不味い と判断されたと思われます。』
千様「あー 確かに不健康
そりゃ元気に全力疾走してる方追うわね」納得。
ーーーーーーーーーーーーーー
だだだだだだだっ
家康「ちょっとあの阿修羅速い!! どうするのこれ!どうやって逃げきるの!?」
魄哉「徹夜明けで頭回りません!逃げながら考えます!」
蒼月「アンタそれでも軍師かよ!!」
魄哉「しゃーないでしょ!だから寝てから考えようとしてたのにっ
だいたい軍師ってだけで過大評価しすぎなんですよ
蜀の諸葛亮だって 困ったらとりあえず燃やしとけなんですからね!
キングオブ軍師だってただの火計大好きチョビ髭親父「Σやめて三国時代ってロマンなんだから!!」
魄哉「ともかく今は走るしか有りません!
向こうの意識をこちらに向けて居ないと!」
蒼月「居ないと?」
魄哉「一二三ちゃんがお昼寝中なんです。」
家康「あ、うん。
家に戻られたらヤバいね」納得。
魄哉「故にぎゃーぎゃー騒ぎながらギリギリで逃げ続ける必要があります」
蒼月「Σ策だったのこれ!?」
家康「とはいえ体力には限界が Σぎゃーかすった!!」ひいいっ
蒼月「つか何で逃げんの! ジジイならあの程度一発で仕留められるんじゃないの!?」
魄哉「いえ。出来るっちゃ出来るんですが」うーん。
家康「出来るなら早く!人間にはキツいこれ!」ひいいっ
魄哉「寝不足と夜通しのデスクワークで加減出来なくなってるんで 6:4の割合でこの山の上半分消え去りますが」真顔。
蒼月「だっから徹夜やめろって言ってんだろクソジジイっ!!」
家康「そうだ武器は!? 術式使えないなら腕力で「すみません。仕事中邪魔だったんでその辺ぽいぽいーっと」
家康「あーもう年末はこれだから!!」
魄哉「いやー 坊主も走る師走ですね。」ヤケクソッ
家康「お前の僧正は肩書きだけでしょ?
ん? あれ 蒼月?」
蒼月「寒っ やば意識が」
家康「Σ走りながら冬眠しかけてる!!」ひいいっ
魄哉「はは走れば筋肉が熱を生むのでナンボかマシです!気をしっかり!!」
蒼月「プラシーボにも限度があんだよ。
今まさにそれだけで意識保ってるよ あ。やば」くらっ
どどとどどどどど。
家康「見かけによらず力持ちだねえっ!」
魄哉「そりゃ 置いてったら刻まれますからね!!」蒼月担ぎっ
家康「思ったんだけど お前普段腰グキッとかよくやるのにこういう時は
魄哉「やめろフラグ立てるなああ!!」必死っ
家康「で、本気でどうしよう そろそろ私もヤバいっ
2人担いで走れる?」ぜーぜー。
魄哉「そん時ゃ捨てて行きます」きっぱり
家康「Σ躊躇ゼロ!」
魄哉「生きたきゃさっさといい手を考えてください!
しっかり睡眠とったんでしょうが!!」
家康「Σ私が考えるの!?」
魄哉「仕方ないでしょ 色々余裕が無いんです!!
人担いで走るのって大変なんですよ!」
家康「ま、まあそこは 人型で良かったんじゃないの?
蛇に戻られたらさすがに
ん?蛇?
天海空! お前『鳥』でしょ!!」
魄哉「Σへ?あ、忘れてた
しかしそれやると囮が居なくな「大丈夫 今すれ違った」
シロ「人の留守中に何を晒してくれとるかああっ!!」
巨大霜柱ずむっ!
家康「おおおっ 冬の風物詩っ」
魄哉「Σあ。冷気で蒼月君がヤバいです。」
蒼月ぐったり。
シロ「からの 破れ鍋には閉じ蓋だ!!」くわっ
ぱきぱきーん!!
家康「おおー 氷の檻に蓋ついた。
やっぱ冬はシロの独壇場だねえ」ぱちぱちっ
蒼月「てか、偉くパワーアップして無い?」
家康「おやおはよう」
蒼月「なんか暖かいんだけど 何これ俺死んだ?」ぼーっ
家康「あーそりゃ羽毛だからでしょ
ほら。ここ上空ね」
蒼月「へ? Σうおジジイ久々に鳥!?」
魄哉「・・ピイッ!」
蒼月「は?」
家康「今小回り効かないから 一気に鳥になっちゃっさ、人語も無理っぽいんだよねえ」苦笑
白「仕上げにどーん。」
炎じゅわっ!!
家康・魄哉・蒼月(Σ容赦無い!!)
シロ「動き回られては危険なので一旦檻に入って貰った
さあ!熱疲労でお前の体はガタガタだぞ。動けば崩れる 降参せい!!」びしっ
阿修羅像「Σ!!」がーん。
蒼月「つか、下手に動かれたらアツアツの金属の像とかヤバイじゃん」
家康「んー。あの子なりの頭脳プレー かなあ?」うーん。
白「この気温ならすぐ冷えるからホントに崩れるらしいけどな。」ひょこっ
蒼月「上空でも普通に登ってくるよね」うん。
ーーーーーーーーーー
挿音「ん? お前なんで正座させられてんの?」キセルふー。
千様「アタシにも色々あんのよっ」けっ
挿音「ほー。
下の町ででっかい派手な鳥がどうとか騒ぎになってたから まさかと思ったけどよ
やっぱ親父か」
家康「しーっ。今寝たところだから」
挿音「いや。なんで庭で鳥なんだよ」
蒼月「室内入れたら狭いだろこんなの。」
小太郎「危ないから離れて見てたけどさ
シロ凄いな レベルアップしたな」わんっ
シロ「うむ。バイト中に彬羽に言われた事を思い出してな
芋の皮剥きひとつでも 力を込めすぎれば怪我をするだけ、どう力を入れるかが決め手となるのだ。」うむ。
白「お前どれだけ力押ししてたんだ。」むう。
小太郎「割烹でバイトすると強くなるのか?」わおんっ
蒼月「この人並にクソ素直じゃないと無理だと思うよ?」
石燕「才能は有るんしょうね。
何のか解んないすけど」包帯ぐるぐる巻きっ
千様「で、その阿修羅像はどうなったのよ?
まさか山の中に放置?」
白「ん?
あー あれは一番安全な所に置いてきた」
千様「へ?」
ーーーーーーーーーー
焔「こんなデカイもの貰ってもなあ」うーん。
粋「いやその。万一動いても爺ならどうにか出来るかって話になって」
焔「ん?これからくりか?
ほー 暇潰しに補修してみっかな」ほうほう。