小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月1日

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【幕府公営診療所】




飛天「仮にも医院に坊主ってどうなんだよ。」

魄哉「坊主だって病気くらいするんじゃないですか?」くつろぎっ



飛天「100%健康体が何言ってんだか」

魄哉「えー。季節の変わり目で節々痛むし肩凝るしで大変なんですよ」

飛天「そのトシでそれだけなら奇跡の健康体だっての。

で、本題は?」


魄哉「バレてました?
実は 最近メンタル面も勉強し始めたと聞きまして
こちらの本とかお役にたつのではと。」メンタルヘルスの本ごっそり。


飛天「ありがたいけど 日本語のでお願いします。」

魄哉「Σえ」

飛天「え。じゃないって!こんなの普通に読めるのお前と彬羽くらいだっての!!」



魄哉「カラス天狗なら行けるかと思ったんですがねえ」うーん。

飛天「うちの一族でも色々おかしいレベルのを基準に考えてるだろ。」


魄哉「ちなみにこちらのはドイツ語ですが。」

飛天「難易度低いですよ?って顔されても難易度高いです」きっぱり



魄哉「そうですか。では今度日本語に訳して来ます」しぶしぶ。

飛天「過労で患者増えると辛いんで遠慮します。

てか今年も後3ヶ月だぞ そろそろ仕事忙しくなるんじゃねえの?天海サマ」



魄哉「Σメンタルヘルス勉強しながら人のメンタル虐めるんですかっ」ひいいっ

飛天「お前 ひょっとして現実から目を背けに来た?」



魄哉「年末毎年地獄なんですもん
あー。除夜の鐘家で聞けますかねえ」どんより。

飛天「既に脳内大晦日か。」

魄哉「このトシになると3ヶ月なんて誤差ですよ」ふっ

飛天(メンタルだけ爺ってのも大変だなあ。)しみじみ。

魄哉「なーんか 真面目だ堅物だ冗談が通じないとか散々言われてますがね
自分では大概ユルいと思いますよ じゃなきゃとっくに燃え尽きてますって。」ふう。

飛天「そうだな。何気に足癖悪いな
袈裟で足組むな 坊主で不良とか怖えから」

魄哉「ずっと正座してると足つるんですよ」


飛天「ですます口調でその態度も怖いんだよなー。

てか お前本来は本っ当に結構適当な性格だろ?今も猫かぶってるだろ?
じゃなきゃ 徳川のNo.2なんてとっくに潰れてると思うんだよなあ」



魄哉「バレてたんですか?」驚愕っ

飛天「ごめん。流れで適当に言った
え?何?ホントにそれ作られた性格?」




魄哉「はあ、この際だから喋りますがね
患者さん待ってませんし。

実はその、僕って人口生命体じゃないですか?」

飛天「あー。言ってた言ってた
あ。語り出すならほれ茶。」

魄哉「ありがとうございます。差程長くはなりませんがね

まあその

造った人が余りにも頭カチカチで口煩くて そんななのに自分の身の周りの事もまともに出来ない面倒な人だったんですよねえ」

飛天「うっわー。氏より育ちの典型かよ。」



魄哉「僕が試作1体目だったんで 他居ないしで結果なんやかんやのお世話する事になるじゃないですか?

けどそんなん相手だから何事もキッチリやらなきゃ煩いし、また変に手がかかるんで色々と察して動かなきゃいけないしで」ふかーいため息。

飛天「成る程。 あれこれキッチリこなす やたら細かいオカンにならざるを得なかったと言う事か。」


魄哉「人生にもしはありせんが、
もし 普通の生まれで普通の生物だったら僕ってどんなだったんでしょうねえ」しみじみ。

飛天(Σあのメンツの中で一番滅茶苦茶な奴になってる気しかしません!!)


魄哉「?」

飛天「お前はそれでいいよ思うよ うん。」

魄哉「なぜ目をそらすんですか」

飛天「いや。なんかこう人のメンタル覗くの怖くなって来たなーって。」






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【常春の里】






旭「くおら仕事した後片付けとけよ! 墨こぼしたろがっ!!」服真っ黒。

翡翠「私は疲れて仮眠しておったのだ!人の仕事机に近寄る方が悪い!!」

夕霧「いや、一回一回片付けようよ。墨カッピカピになるよ?」



旭「全く なんでこう言う所だらしないんだ あの男女っ」ぶつくさっ


朔日「翡翠は昔から仕事は出来るけど片付けとかは苦手なんだよ。

あらゆる能力値は非常に高いんだけどね」

旭「典型的な片付けられねえ女かよ」けっ



朔日「ちなみに仕事は出来るけど 日常生活に必要なあれやこれやは基本出来ないよ。

今も食事やらどうなってるのか非常に気になる」

旭「・・そこは まあ雇えば

つか え?マジで酷くねえ?」引。

朔日「天才とはそういうものだよ。

あー あの敏腕秘書が居た頃は心配しなくて済んだんだけどねえ。 懐かしい」


旭「いやそれの面倒見てたなら 秘書つか母ちゃんだろもう。」

朔日「翡翠の細胞から生まれてるから 分身もしくは息子なんだけどねえ」うーん。

旭「色々ややっこしいな。」うわあ







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【再び診療所】




彬羽「胃薬くれ。」

飛天「またかよ。

お前なー。俺メンタル診る自信無くしたからな
自分のメンタルは自分で守れよ」

彬羽「は?」

飛天「アレだ。
深淵を覗く者は自らも深淵にって

俺までメンタルやばくなっちまうよ」ため息。


彬羽「そもそも頼んでねえが?」

飛天「あれ? お前単に胃が弱「誰が貧弱だ」




魄哉「彬羽君で貧弱なら 一般の人達はイトミミズだと思います」

彬羽「ん?お前居たのか」

魄哉「ちょっと世間話を。

まあ、副官なんて壊れる胃があるだけマシですよねえ」あっはっは。

彬羽「だな。 あんの阿呆大将が」胃キリキリっ



飛天「お前ら健康には気をつけてな、ほんと。」






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