小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月2日

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魄哉「すみませんが向こう一週間、暴力沙汰を禁じます。」

挿音「Σげ」



粋「無理だろ」

白「無理だな。」うん


挿音「煩えアホ兄弟!
おい待てよ親父 こっちは忍だぞ?いつ何があるか解らねえのにそれはちょっと無理があるってもん
魄哉「調査対象ボッコボコにしといて忍とか抜かすんじゃありません。
半殺し相手じゃ取り調べ出来ないでしょうが」


シロ「半殺し・・」引。

小太郎「まあ、相手も相当腐れ外道だったんだろうけどな」

千様「キレやすいのは忍としてダメよねー」うんうん。



挿音「あー、その何だ
アレはやられても仕方無くねえ?
そんだけの事しなきゃ俺もそんなキレねえし」頭かきかき

魄哉「相手の話も聞いてから公共の場でシバかないと公平さに欠けるでしょうが
やるなら口聞けるレベルにしといて下さいよ」ぷんすか。

家康「お前のその教えがヤバいんじゃないかなあ」苦笑

挿音「おうよ、加減が難しいんだよな。」ちっ



魄哉「とにかく、これは親としてではなく『上司としての命令』です。
どうしても聞けない場合 徳川忍軍頭目の地位の剥奪も有り得ると胆に銘じておいてくださいっ」くわっ





千様「あの忍軍 他にまとめられる奴居るの?」

家康「居るわけ無い無い。
だから こうやって注意してるんだよ。」お茶ずずー

シロ「立場有る身とは面倒なものだな」ふむ。






挿音「あー 解った解った
うっせえな畜生」すたすた。

白「ん?上司の警護はいいのか?」


挿音「警護も充分暴力だしよ
何より今日は江戸城登城の予定もねえし 家ならお前ら居るから問題ねえだろ。」

シロ(そもそも こやつらに警護いらんがな)うむ。


挿音「何も出来ねえし町の方の様子でも見てくら。」けっ



千様「あら。拗ねた?」

家康「いや、情報収集も忍の大事な仕事だからね
そっちやるんでしょ」




すたすたすたすた。


一同「ん?」



挿音「手前ペットを監視につけるたあいい度胸じゃねえか
あ? なんだ?暴れねえっつってんだろが?やんのか?おい」

カイコじたばたっ


粋「Σ俺の意思じゃねえええ!!」ひいいっ



魄哉「・・・・。」じーっ

挿音「脅しに決まってんだろが。
やらねえよ 暴れねえよ」



白「よしよし、お前も大丈夫かコイツってなったんだな。」カイコなでなで。

粋「ハエたたきで潰されるから無茶すんなよ」心臓ばくばく。




挿音「ちっ。今度こそ行ってくら」





粋「なあ兄貴。」

白「うん、他を監視につけなきゃいいんだよな。」きらーん。


シロ「お前らこんな時は意気投合半端ないな」うわあ

千様「くれぐれもぶん殴られ無いようにねー」






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【下の町 大通り】







ちんぴら軍団「挿音さんチィース!!」100度の御辞儀っ

挿音「おう。」すたすた。



白「ケンカする相手も居なさそうだな」こそっ

粋「なあ、なんか前よりビビられてる気がすんの気のせい?」

白「それだけシメたんだろうなあ」うん。

粋(徳川の肩書き無くなったら ただの前科者になんじゃねこれ。)うわあ



白「ん? 店入ったぞ」

粋「え?あれ春一?
いきなりサボりかよ」




庵「あー 情報収集は飲食店が基本だからね
ほら、庶民が食べながら駄弁ってるし」

白・粋「Σ!!」びくううっ


庵「・・なんで距離とるの?」

粋「いいいいや何もっ 兄貴今のうちに逃げ
Σあ。」



ごすっ



通行人「Σぎゃー!荷車が坂道で止まらなくて!!
すんませんすんませんっ!」ひいいっ


庵「お宅のお兄ちゃん 見る度トラブルに有ってない?」ありゃー。

粋(お前が居ると何でか事故に遇うんだよ!)






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【割烹 春一】




ひな「あーあ。 お役者がオデコ擦りむいて」あちゃー

白「まさかあんなのに轢かれると思わなかった」むすっ

庵「不幸な事故多いよね お祓い行った方が良いかも?」

彬羽(またこいつに運吸い取られたか。)うーん。




挿音「つーか 何であんな所居たんだよ お前ら」

粋「Σえ?そそそそりゃ昼飯に!!」びくっ

挿音「解りやす過ぎんだろ」


白「よし。怒る気も失せたな」

挿音「俺はそんっな不安か?」


朱禅「何があったか知らねえけど 店は壊すなよー」包丁研ぎ研ぎ






がららっ!


流れ者「お前か この町の顔役はっ
悪いが御命頂戴致すっ!」 ドス構えっ

朱禅「Σだああ店壊すなって言ってるのに!!」ひいいっ

粋「Σいかにもなヒットマン来たーっ!!」ひいいっ



ひな「あー、ガラの悪い方にお金で雇われた系の流れの人ですかねえ
地元民なら挿音さんに絶対ケンカ売ったりしませんし」

白「お前普段いったい何してるんだ。」

挿音「売られたケンカは買ってるだけなんだけどな。

おいこらそこの三度笠。こっちはワケあって今ケンカ出来ねーんだよ。
来週出直せ」

流れ者「Σそちらの都合等知るか!!」


彬羽「普通そうだろうな」うん。




庵「どうする?
このメンツなら普通に鎮圧出来るけど」

ひな「んー。挿音さんのお客さんですしねえ
ちょっと様子見ます?」

朱禅「俺としては早めに店壊れる前にどうにか
ひな「却下。」




挿音「だー 面倒臭えなあ。

誰の差し金が知らねえがドス仕舞えや
俺をやれって言われたんなら 平和的に勝負つけようや」

流れ者「・・平和的に?」



粋「お。すげ
ケンカ買わねえ」おおっ




挿音「おう、俺が負けたらお前の雇い主に土下座でも何でもしてやらあ。
もちろんそれで足りねえなら大人しく着いてってやるし どうよ?」

流れ者「ほう。面白い
してどのように 勝負をつける?」ふむ。


白「ヒットマン ノリいいな。」






挿音「男の勝負っつったら1つだろ

おい店員 店中の酒全部持って来い!」よっしゃあ!

粋「Σまさかの飲み比べ!?」ひいいっ



彬羽「昼間なんだがな。」

白「でも暴力じゃないからセーフだな。」

庵「暴力ダメな話?
てか 肝臓への凄い暴力だよねこれ。」



朱禅「あのー。酒出すのはいいけど、うちも商売なんで
お前手持ちあんの?」

挿音「あ?なめてんのか?

幕府のゴールドカードで払うに決まってんだろ」ゴールドカードきらーん。


彬羽「Σ待て待て待て待て!! 酒代幕府に出させる気か!!」



白「あれ? あのカードって確か」

彬羽「お前も持ってるアレだ。
幕府の役職と その周りのごく一部のみ所持が許される 要するに幕府に支払い請求が行くって奴だ」困惑っ

粋「Σげ。いいのかよこんなんで使って!」

彬羽「いいワケねえだろ!」


白「ちなみに家康は持たせて貰えないらしいぞ。
無駄遣いするからって。」

粋・彬羽(Σ征夷大将軍!!!)





朱禅「うち的にゃ払って貰えりゃ何でもいいけどよ

え。いいの?マジで?」

ひな「お酒だけじゃ胃袋に負担かかりますよー?
おつまみもいかがですか?」

庵「Σ商魂逞しいっ!」



流れ者「後悔するなよ 拙者の肝臓は負け知らずぞ」くっくっく。

挿音「おう。調度シラフじゃやってらんねえと思ってた所だ
びんっびんに泣かせてやらあ」くっくっく。







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魄哉「なんと言うか 穏便に済ますって癖つけて欲しいんですよねえ 忍ですし。

何度目ですかコレ。」ため息

蒼月「あー。よくある事なんだ。
なんだ ケンカじゃないのかよ」ちっ

魄哉「なんで舌打ちなんですか。

しかし、
毎度毎度 ケンカ不可にする度経費の請求額がはね上がるのはいったい。」うーん。

蒼月「真面目に仕事してるから経費かかるんじゃないの?」



魄哉「ですかねえ? 」

蒼月「困るならカード止めちゃえば?」

魄哉「いえ。調査とか情報収集とか意外とお金かかるものですし
そういう事して仕事のクオリティ下がるのは避けたいんですよねえ」




家康「千ちゃんどしたの?」

千様「あ。うん ちょっとね。無駄に付き合い長いもんだから

いや。さすがに無いわよね」嫌な女の勘っ





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