蒼月「９月も終わりかあ」ため息。
家康「地獄の冬へのカウントダウンで凹んでるねえ。」
千様「蛇って大変ね
外出られなくなるの辛いわよねえ」うんうん。
焔「って事で孫よ
今年こそは神無月の集まり出ろよ。」ずいっ
白「玄関から入れじじい。」朝御飯もぐもぐ。
千様「あらお爺ちゃんいらっしゃい。
神無月の集まりって何？」
焔「よう。お邪魔してるわ
ほれ、10月は神無月って言うだろ？ 神の居ない月」
家康「あー。神様が出雲に集まるから その辺から居なくなる月 だっけ？」
一同「・・・神様 か。」うーん。
白「人の感覚で神様扱いされたり鬼扱いされたり迷惑だな」むう。
焔「忌み嫌われるよりマシと思えよ」
粋「そっか。兄貴 血筋的には神様で良いのか
んで、生殺与奪権有のバケモンの総元締だし。
あーそりゃ出なきゃいけないんじゃね？」
白「なんで他人事なんだ お前。」
焔「血筋的にはコイツも大概なんだけどなあ。」うーん。
蒼月「えー その集まりに田舎のヤンキー崩れのメルヘン野郎は無理が有りすぎない？」
焔「ぐうの音も出ねえけど、うちの孫なんであんまボロカス言わねえでくれるか？」
家康「てか 普通に水神だよね？龍神様。」
千様「あー それで出ないのは無理が無い？」
焔「毎年ダルいから行きたくねえって駄々こねっから 引退した爺ちゃんが出てんだぞ
今年こそは出ろよお前。
孫の顔見せろって毎年言われてんだよ」ため息。
家康「あのー それ本当に神様方？」
千様「どっちかと言えば同窓会？」うーん。
蒼月「老人会の集まりのイメージだね」うん。
白「絶対嫌だ。」きっぱり
焔「目を見て言うな。」
彬羽「お前な 仮にも大将ならその辺には挨拶くらいしておけ
後々役にたつ事もあるってもんだ。」
白「居たのか」ちっ
焔「お。さすが副官 もっと言ってやってくれ
・・おい、何で距離取ってんだ？」
彬羽「何故だろうな。」けっ
家康(毎回ウザ絡みされるからだろね)うん。
千様(酒乱の酒豪に無理矢理付き合わされて 二日酔い凄かったわよね)うんうん。
蒼月「毎度 いいオモチャだもんね」
白「んー。出雲だっけ？
嫌だな」うーん。
焔「んな構えなくてもチラッと顔出しゃいいんだよ
ほとんどの奴は神無月キッチリ出雲に留まってる訳じゃねえしよ」
家康「え？そうなの？」
焔「なんか人間達が偉い奉って儀式や何やしてくれるから 律儀な一部は付き合ってるけどよ
あれ 何の意味があんだ？」
家康「人間には心の支えが必要なんです」真顔。
蒼月「温度差すっごいな。」うわあ
彬羽「コネ作る為にも行ってこい 適当な所で人の世での仕事があるからとか言って戻ってくりゃいいだろ」
白「そっち重視していいのか。」
彬羽「要は宴会だろあんなもん。」
蒼月「そんなもんなの？」
焔「そんなもんだな。
カラス天狗は歴史あるからその辺詳しいよな」うんうん。
家康「宴会有り難がってるとか 地元の人達には絶対言えないなあ」うーん。
千様「ある意味めちゃめちゃおめでたいけどねえ」
白「で、出雲って何処だっけ？」地図開きっ
粋「兄上 どこの地図っすかそれ。」
焔「おいおい。妖怪横丁は神無月関係ねえぞー」
一同(Σ盛大な迷子フラグ！！)
千様「彬羽君、迷子対策の為についてってあげて」
家康「だね。回収慣れしてる人が要るよこりゃ」
彬羽「Σは！？ おいこの季節割烹の方がどんどけ忙しいと
焔「おーそりゃ調度良い
お前行ったら絶対あいつらも喜ぶわ」
彬羽「Σこの爺さんのダチとか絶対ヤバイだろ！！」
蒼月「バカラスには胃炎フラグ立っちゃったね」あーあ。
彬羽「だいたい俺は至って普通の一般の妖怪だ！
ついでに前科持ちだぞっ！」必死っ
焔「いやそこは 八咫烏とか適当にウソこきゃ行ける行ける」
彬羽「Σ俺の足は二本だ！！」しゃああっ
粋「八咫烏ってなんだっけ？」
家康「えーと。神様の使いのカラスで、足が三本だね。」
千様「どんだけ適当なのよ。神様方」
白「なあ、じじい
なんだかんだは建前で
要するに友達に孫連れてこいって言われてるって話だよな？」
焔「ん？ まあそう言えばそうなんだけどな。」
白「じゃ。コイツで」
粋「Σえ。」
蒼月「いや 神様の集まりだろ」
焔「あーまあ。コイツうちの一族内でもめちゃレアな生物だしなあ」ふむふむ。
粋「Σえええ！ちょっ兄貴嫌だって！！
だいたい俺はベース人間
どろんっ
白「そっちなら問題無いだろ。」
粋「Σぎゃー！勝手に紋様がっ 髪がっ！！」勾陣化っ
蒼月(Σ勝手にリミッター外したよこのお兄ちゃん！！)ひいいっ
白「俺10月スケジュールいっぱいなんだ。
仕事優先して良いってうちの『副官』も言ってるし」ふっ
彬羽「Σ手前 こういう時ばっかり！！」
焔「よし。んじゃ爺ちゃんと一緒に行くか」ごきげんっ
粋「Σぎゃー！色々嫌な予感しかしねえ！！」
家康「こう言う時は頭回るよねお前。」うわあ
白「めんどいし」きっぱり
彬羽「やっぱ手前は鬼だ。」うん。
