小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月8日

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小太郎「なあなあなあなあっ聞いて聞いてっ

家康が刀使ったぞ」わおんっ


千様「Σえ。殿って刀駄目だから銃持ってんじゃなかったの!?」


蒼月「そもそも戦国終わったのに刃傷沙汰?」えー




小太郎「一部の奴には『本物』の家康だってバレてるからな」わおんっ

魄哉「若い頃から基本デザイン変わってませんからねえ」うーん。

蒼月「影武者置いてる意味あんのそれ?」


魄哉「少なくとも民衆には効果ありですよ。
戦場とかで姿見てはいませんし、影武者さんはトシ相応の容姿してますし

殿本人が トップで居るのキッツイと言ってるからにゃこれしかありませんからねえ」

千様「まあね。戦の才能ある人が政治の才能あるとは限らないしー」うんうん。



小太郎(もう誰も家康の実年齢について言及しないんだな。)ああうん


魄哉「ぶっちゃけその点も僕よりよっぽど化物だと思います」きっぱり

小太郎「Σぎゃいんっ心読まれたっ」

蒼月「お前解りやすいんだよ ワンコロ」


千様「て事はつまりー
本物の徳川家康って事で狙われたのねー

警護今日はついて無かったの?」



小太郎「ついてたけど、今日のは運悪く新米忍者だったんだ。
徳川忍軍 なんか今大変らしくて

あ、新米も命は助かったぞ。」わおんっ

白「なんだ。昨日のアレか?」ひょこっ

魄哉「ですです。
ちょっとカチコミに行っちゃってるんですよね」

千様「アタシらの知らない所で何が行われてんの?」


魄哉「ん? そういえば もうお帰りの時間ですか?」

白「うん。一仕事終えて来たぞ
台風過ぎて皆はしゃいでるから繁盛した」

千様「成る程。娯楽業って大事よねー

あら?粋君は?」


白「台風とかの後は見習いは大掃除があるから
ドブさらいやってる」きっぱり

千様「Σ芸の道は厳しいっ」ひいいっ



小太郎「白は見習いじゃないからやらないのか?」

白「一人前の役者は『出来ない』」

蒼月「あ。成る程。
役者本人が職場周りの掃除してたら ギャラリー出来て掃除どころじゃなくなるね」ふむ。


白「うん。ラッキーだ

で、魄哉も早いな?」

魄哉「あー僕は殿が荒ぶったと聞いてすっとんで来たんですよ」

千様「あー 警護やられたんじゃそりゃ心配よね」ふむ。




魄哉「いえ、殿のみぞおちぶん殴って強制的に寝かしつけに来たんです」

千様「Σなんで!?」

魄哉「それが一番本人の為なんですよ!」


魄哉「小太郎君は見てたんですよね?
ぶっちゃけどうでした?」

小太郎「怖かった」即答。

千様「Σえ。あの殿が!?」



魄哉「どこから話せばいいですかねー」うーん。


白「確か 家康は天下とる前に戦で斬りまくったから刀トラウマなんだっけ?」

魄哉「あ、それです。

あの時代 やりあってた人達は言わば『鬼』だったんですよねえ
人のまんまじゃとてもやってられないと言うか

凄惨なものに慣れてそれで尚、高みを目指す人しか生き残れ無かったんですが」

千様「ですが?」

魄哉「殿は『人』から脱却出来なかったんですよねえ。

いつまで経っても 誰かを無くせば嘆くわ凹むわ
勿論それであの時代で精神もつワケも無く」ため息。

小太郎「それ大丈夫なのか?」わおんっ


魄哉「大丈夫じゃなかったんでしょうね

精神がバランス取る為に かつ、生き残る為に ホントに身が危険になると残虐非道なバーサーカーになっちゃうっていう

蒼月「Σ思いっきりバランス崩れてないそれ!?」ひいいっ

魄哉「発狂しなかっただけセーフかと。」



白「人間でも暴走とかあるんだな。」ふむ

魄哉「粋君の勾陣暴走が可愛く見えるレベルでしたねえ」しみじみ

蒼月「アレが可愛いって どんなだよ」引。


魄哉「腹に槍深々とぶっ刺さったまんま 手持ちの武器が折れれば相手の腕ごと刀をもぎ取りひたすら斬り伏せ倒す 返り血ずず黒バーサーカーとかそんなでだいたい解ります?」

白「あー。言ってたな 槍で死にかけたって。」うんうん

魄哉「正確にはアレ 刺さったまんま大暴れしたから腹抉れて本気で危なくなったんですよね」ふっ




小太郎・蒼月・千様(人間かそれ。)うわあ


魄哉「いやー 殿がガンガン前に出ちゃうんで追っ掛けて僕も出なきゃ行けなくなり 結果大概勝てましたけど。

毎度こっちの寿命縮みましたねえ」しみじみ。



千様「小太郎君 凄いの見ちゃったのねえ」うわあ。

小太郎「う、うん。警備の忍者大ケガした途端 雰囲気ガラッと変わって 」びくびく

蒼月「メンタル弱いのに 生存本能は強いタイプ かなあ?」うーん。




魄哉「で、毎度その後 自己嫌悪に陥るので記憶をあやふやにする為に強制的に寝かしつけ。というわけです。」

白「寝てるんじゃなくて気絶してるんだと思うぞ」


魄哉「脳ミソ休ませればいいんですよ。
休めばメンタルも回復するもんです」しれっ

蒼月「戦国時代にアンタらと関わってなくてホント良かったよ」ドン引きっ



白「ん? なあなあ
捕まえてからどついて黙らせるのは解ったけど

そんなの危なくて触れなく無いか?」

千様「あ、確かに

殿、このメンツの中でも決して弱く無いものね
アンタ加減下手だし 取り押さえるのって大変だったんじゃないの?」

魄哉「失礼ですね。
ちゃんとダメージは最小限になるよう考えて 対処してました」むっ


蒼月「最小限って?」



魄哉「最近飛天君もハマってる針治療
アレの針を こう人体の動きが止まるツボにぶすぶすっと。」

蒼月「Σ充分痛そうなんだけど!?」

魄哉「痛くないはず無いんですが 自我ふっとんでるんで 四肢全部にぶっ刺さないと止まらな
千様「Σやめてやめて聞くだけで痛いいいい!!」ひいいっ




白「・・バケモノよりバケモノだな。家康」引。

小太郎「Σぎゃおんっ バケモノの大将が認めちゃった!」ぎゃいいんっ


魄哉「あー・・ あれはうん。
あの頃の殿はそっちの意味では人間やめてましたねえ」うんうん。

千様「アンタも大概よっ」ちょっと涙目。

魄哉「僕は元から人間じゃありませんし」




蒼月「成る程ね。
アンタのバカ殿が政治出来ない 後よろしくーとか抜かしたから代わりにやってますっての そういう事なんだね
何甘やかしてんだと思ってたよ」

魄哉「メンタルはめちゃ弱いですからねえ。
副官として やらせても まずもたないと確信しました」ため息。



白「政治で暴走って もしやったらどうなるんだ?」はて。

千様「怖いから考えないでおきましょ」背筋ぞっ








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一二三「あれ。お昼寝してただか?」

家康「ん? んー みたいだねえ

あー何か 朧気に。久々にやらかしたかあ」うわあ。



シロ「ん?どうした具合でも悪いのか?」

家康「いや多分大丈夫。 ちょっと内臓出そうだけど」よっこらせ。

シロ「内臓?またアホな事をして殴られたか?

暇なら 一手相手願えんか?」竹刀っ


家康「あ。今は竹刀でもちょっと」苦笑。

シロ「ん?」




千様「ぜっったい駄目えええ!!」竹刀奪い取りっ

シロ「Σうおお!なんだなんだ!?」ひいいっ

小太郎「がるるるるっ!!ぎゃうぐるるるっ」
威嚇っ

シロ「Σ???」


蒼月「本物の鬼を見たく無かったらやめといた方がいいらしいよ」

シロ「Σは!?」



魄哉「人やめれなかった故に鬼になるとか
何ですかその無駄な繊細さ 柄にも無いでしょう」

家康「なんか知らないけど 馬鹿にしてる?」

魄哉「呆れてます」けっ


白「また難しい言い回しする。」むう。





千様「どうしても試合相手が欲しいならお姉さんが相手するわ! さあかかってらっしゃい!」くわっ

シロ「いや。心底いらん」きっぱり




粋「ただいまー。 Σ って うお何!何事っ!?」

一二三「ぜんっぜん解んねえだ。」うーん。







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