【江戸城】
魄哉「わざわざすみませんねえ」
飛天「あー大丈夫
天気がアレだから 出来るだけ早く診療所戻りたいけどな
近所の爺さんとか風でコケてそうだし」
家康「診療所の先生も板について来たねえ」うんうん
飛天「いやお前何でいるの?」
魄哉「殿なら ちゃんと影武者さんが仕事してくれてるので特に要らないんですがね」真顔。
家康「Σ本物なんだから登城くらいさせてよ!!」
魄哉「冗談はこれくらいにして
今日御足労願いましたのは 此方についててです。」箱がさごそ
飛天「結構本気に見えたけど?」
家康「天海は常にこんなだから」ふっ
魄哉「まあまあ それより此方見て貰えます?」箱ぱかっ
飛天「んー?饅頭?
あ、毒だなこりゃ」くんくん
家康「おっさすが」
魄哉「実在する人の名前で送られて来たんですがね
あまりに薬品くさいので箱開けた途端にうっわあですよ
もちろん差出人は身に覚え無しとの事です」
飛天「お偉いさんあるあるだなあ」ほうほう
家康「まあ犯人は徳川忍軍が特定急いでるから 数日中に絞りこまれると思うけどね」
飛天「あ。 半殺しになる予定の犯人の治療しろって話?」
魄哉「なぜ半殺し前提なんですか」
飛天「だって 忍軍の頭ってアレだろ?
突き止めた時点で勢い余ってボッコボコじゃね?」
家康「Σた、多分 大丈夫
なんじゃないかな?」
魄哉「うちの長男のイメージどんななんですか
問題なのはコレが結構バラ撒かれてるって事なんですよ」
飛天「Σえ。毒饅頭が!?」
家康「そうそう、
んで さっきお前も臭いで一発で当てたけどさ
あれ 私も試したけど人間じゃかぎ分け無理だね
知り合いからの贈り物とか好物だったらヤバイんじゃ無いかなー?って」
魄哉「簡単な解毒剤なら僕でも即興で作れますが
おそらく中々の強毒。専用のを作るとなると少々時間がかかるかと」
飛天「成る程 俺なら診療所の暇な時間に作れるかもな」うんうん。
家康「あと、天海の薬はさ
たまに人体にはキッツイのあるから。」こそっ
飛天「知ってる。効き目重視だもんな」うん。
ちりーん。
家康「ん?」
襖がらっ
白「よし 繋がった」
飛天「お前マヨイガ使い倒してんなあ」
白「風強いから ここ上るのめんどいんだ」むう。
家康「そういう時は外からじゃなく 建物内部の階段使おうか?」
魄哉「お願いしてた件どうでした?」
白「言ってたとおり あそこのおっさんにも届いてたぞ」毒饅頭。
飛天「Σえ。まさかお前 マヨイガをどっかの城に繋げて!?」
白「面かぶって それっぽい演技したら普通に怪異だと思われるからある意味大丈夫だ。」般若の面。
家康「今頃 あの藩大騒ぎじゃない?」
魄哉「御札まみれでしょうが藩主暗殺されるよりマシです」きっぱり
家康「まあその。忍走らせても間に合わないだろって距離で危なさそうな所にお使いお願いしてたんだよ」
白「マヨイガ使えば 一瞬だしな」どやっ
飛天「はー。成る程」
魄哉「焔さんから 襖開けたり閉めたり落ち着かないので緊急時以外は使わないでくれって とうとう頼まれましたがね」
家康「自宅だもんね」ああうん。
魄哉「という事で飛天君
解毒薬の開発 なるはやでお願い出来ますか?
その分もちろん特別お手当て出ます」
飛天「おう任せとけ。
里の皆で大量生産して各藩に配れるようにしてやらあ」きらーん。
家康「おお。スッゴいやる気」おおっ
白「出稼ぎお頭だからな。」うん。
魄哉「あー良かった 絶対引き受けてくれると思ってましたよ
では、よろしくお願いしま
何食べてるんですか」
飛天「毒饅頭。」もぐもぐ。
家康「Σ何してんのこの子!」ひいいっ
魄哉「はい!ぺっしなさいぺって!!」背中ばんばん
飛天「Σごふっ ちょ中身出る内臓出るっ」ぐはっ
白「え?コレ食べれるのか?」毒饅頭じっ
家康・魄哉「Σ絶対食うな!!」
飛天「俺は毒に耐性つけてるから大丈夫だけど、良い子は絶対真似すんなよ?」
白「なんで子供扱いだ」むう。
魄哉「Σまだ毒食いやってたんですか!?」
飛天「いやー やっぱ効果知るにはコレかなって
毒も使いようによっちゃ薬だし」
白「家康どうした?」
家康「いやちょっとね。
やっぱ殿ってある程度慣らさなきゃいけないからね。
嫌な記憶が」ふっ
魄哉「殿のはちゃんと調節して慣らしたでしょうが」むっ
家康「Σお前の調節は=死なない だから怖いの!!」
飛天「おっ凄い 痺れて来たっ
うわやっべ コレじゃ人間なんてコロッコロだ」おおおっ
家康・魄哉「Σ喜んだ!!」
飛天「だってほらほら! うおすっげ きっつー」しびしびっ
白「もう飛天の生き血でも飲ませれば 薬になると思うな」うん。
挿音「どこのフェニックスだよ。」
白「あれ?もう調査できたのか?」
挿音「おう。徳川忍軍なめんなよ
つーか 途中某藩にえげつねえ鬼が出たとか凄え騒ぎで
白「誰だろうな」しれっ