小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月29日

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白「で、子役が一人欲しいんだけどな」

彬羽「ほう、そうか。

で?だからなんだ? 」




蒼月「何あれ なんで睨み合いしてんの?怖いんだけど」


家康「えーっと。

ちょっと芝居小屋の方ちょい役の子役が風邪ひいちゃったらしくてね

で、台詞も無いしって事でー」





シロ「ここぞとばかりに一二三を出したい馬鹿と 過保護な保護者が対立しておるのだ。」

蒼月「一二三ちゃん すっごい愛されてるよね」うわあ。




粋「兄貴 身内の時はやる気ねえどころか面倒くさそうなのによー」むすっ

家康「仕事では兄弟である前に師匠で大先輩だからじゃないの?」

蒼月「いや単に本当に面倒くさいんだと思うよ あの人の場合。」





白「何が気にくわないのか解らない

ほら見ろ ちゃんともう衣装も用意してある」

びらっ

彬羽「趣味が悪い。」きっぱり




千様「あら 高そう。」

白「調度 反物屋が来てたから作った」えへん。

彬羽「派手派手で品が無い。」ふんっ

白「馬鹿だな。
これくらいでないと周りが派手だから埋もれるんだぞ
素人め」ふふんっ



シロ「何の戦いだこれは。」



粋「俺 たまーの出番でも貸し衣装なんだけど。」どんより

家康「あーうん。 頑張って自前で仕立てられるくらいになろうね」






挿音「ほー 真っ赤な着物ねえ。」キセルすぱー


千様「あら。居たの?」

挿音「お前らが煩えから起きたんだよ
夜間警備明けだっつーのに」

小太郎「江戸城警護お疲れだな」わおんっ



白「地は赤じゃないぞ 彼岸花柄だ。」

挿音「なんでガキの着物にその柄だよ

ま、いっか。
それ見て思い出したんだけどよ
お前ら診療所の噂知ってるか?」

粋「診療所の?」はて






石燕「診療所の厠に入ると
『赤い着物と青い着物 どちらを着せてやろうか』て声がするやつっすね」

粋「Σ前触れ無しに怪談やめろおおお!!」ひいいっ




白「赤いのがいいって言うとどうなるんだ?」

石燕「血まみれになるんす。」

千様「あらやだ。言霊的なやつ?」うわあ

小太郎「じゃ青いのは?」

石燕「全身青アザだらけになるんすよ」

シロ「Σげ!どちらもダメではないか」


挿音「ちなみに赤も青も嫌だっつーと
全身の血を抜かれて真っ白になって発見されるんだとよー」

家康「Σぎゃー やめてやめて聞きたくないいっ!!」ひいいっ




蒼月「ちょっと 怪談するなら先に言ってよ
アンタがその手の話するとめっさ来るんだから」ぱたぱたっ

家康「Σいやお前何をはらってるの!?」
蒼月「登ってくるんだもん」
粋「Σ何が!?」ひいいっ


石燕「ありゃ すんません。
つかお二人は見えない方がいいっすよ」




蒼月「だね。 絶対煩いからそっちのがいいよ」

ぺたぺた


家康「Σお前 何御札貼ってんの!!」

蒼月「数多いんだよ
えーっと。こうだっけ?」ぺたぺた

シロ「おい。滅茶苦茶本格的な結界張っとらんか?」

蒼月「文句はそっちの霊媒対質に言って

よっしゃ出来た。」ふう


千様「蒼月君 それ蒼月君も出られないわよ」

蒼月「Σしまった!! うわ剥がせないっ!!」


挿音「親父の猿真似かよ

お前も妖怪だからそりゃ剥がせねえだろ」

蒼月「いやいや!解ってるなら剥がしてよ!アンタ人間なんだかいけるでしょ!!」



石燕「あの。 それ近くにあると鏡子さんとかヤバイんじゃないっすか?
与一さんは戦慣れしてるんで 少しピリピリするくらいで済むらしいんすけど」




蒼月「だおりゃああ!!」

べりいいいっ!!


挿音「おー。自力でいった。」

シロ「女が絡むと強いなこやつ」ドン引き。











彬羽「・・ とりあえずだ。
赤い着物は却下な。」



白「だな。

診療所だったな」すたすた



小太郎「Σ黄龍サマがお怒りだっ!!」ひいいっ

千様「Σ厠のお化け逃げて!謝ってーっ!!」







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