【芝居小屋】
粋「午前の部おつかれー！
兄貴茶菓子最中でつつじは昆布茶淹れるからちょい待ちっ 」てきぱき
つつじ「なんや 手際ようなったなあ」感心っ
粋「へっへー 何時までも新米のまんまじゃ居られねえし
Σやっべこっちの衣装しつけ糸ついたまんま！
ハサミ鋏っ だーめんどくせっ！」素手でびーっ
つつじ「昔はこんくらいのトラブルでもわたわたしとったのになあ」うんうん。
粋「成長だ成長。
あ、そうそう
差し入れその他は全部チェック済みな。毒とか仕込まれてねえから
んで、今日は乾燥が酷いからそこの喉飴は必須で。ちゃんと苦くねえの選んだから安心して
つつじ「あんさん何のプロになる気や。」
粋「・・役者？」
つつじ「首傾げてるやん
わてには毒味係にしか見えんのやけど。」
粋「いやそれも見習いの役目だろ？」きょとん。
つつじ「逃げんなこらああ！！ 何を教えとんやっ」
白「痛い痛い痛い。舞台に穴開くぞ」
つつじ「役者見習い育てえ言われて なんで毒味兼過保護なオカンみたいになっとんねん！」くわっ
白「？
見習いってこうじゃないのか？
あれ？そもそも見習いってどういうのが正解なんだ？」はて。
つつじ「Σ今更かいっ！！」
粋「へ？俺なんか違うの？」
皐月「間違ってると言うか極める方向がちゃう感じやな。」
粋「いやお前なんで毎度居んだよ
役者でも無いのに楽屋入んなよ」
皐月「甘いな。 関係者の親族はフリーパスや。」どやっ
白「お前ら兄妹でも何でもないだろ」
つつじ「職権濫用どす。」きっぱり。
白・粋(人には説教する癖に。)むう
つつじ「ほんまこういう時わっかりやすいな あんさんら。」
家康「おっ。お揃いだね
午前中お疲れ様ー」
一同「部外者立ち入り禁止。」
家康「Σ皐月ちゃんも入ってますけど！？」
皐月「私はええねん。」ふふんっ
家康「うう。殿なのに扱い酷い」
白「家康 それ内緒だろ」
家康「Σあ」
粋「あ、あだ名っすよー！あだ名っ！！」
つつじ「しーっ 大道具はんびびっとったやん」ひそひそ
家康「ごめんごめん、つい家の感覚で」ひそっ
白「で、えっと 自称殿は置いといて」
家康「その言い方だと痛い人みたいだよね？」
皐月「間違っとらへんやん？」
家康「Σとことん酷い！！」
白「そもそも見習いって何をやらせるのが正解なんだ？」
つつじ「全く解ってなかったんか
それでよう今までやっとったなあ。」
粋「正解解らねえのにしごかれてた俺は一体。」
つつじ「大丈夫どす。普段の稽古はほぼ間違っとらんわ
・・スパルタやけど。ごっついスパルタやけど」ふっ
家康「見習いって言ったら どの職も大概師匠の雑用でしょ？
難しく考えなくていいんじゃないの？」
白「だよな？」
つつじ「いやそのなあ。
こん人の場合 えーどう言ったらええんやろ
まずは
どんだけ一服盛られとんねん。」
白「やたら食べ物差し入れされるからな」きっぱり
皐月「色気より食い気なんはお客にもバレバレなんやな」
家康「で、お薬盛っちゃう系にウケると
嫌な人気だなあ」苦笑。
粋「おかげで最近じゃ包み開けなくても 醸し出すオーラで何か混入されてると解るようになったぞ」どやっ
家康「ああうん。こりゃーダメだ。」
皐月「極めるもんがちゃうやろ」
白「そもそも俺が毒味とかやれって言ったんじゃ無いぞ？」
つつじ「へ？そうなん？」
白「冷静に考えてみろ。
仮にも弟に毒味役やれとか 普通言うか。」真顔。
つつじ「すんまへん、あんさんなら言うか思ったわ」真顔。
白「・・・・。」
家康「Σぎゃー まさかのトップ２に亀裂がっ！！」
皐月「馬鹿たれ。」
つつじ「Σちょ 午後の部あるから右ストレートはっ！」ひいいっ
白「そもそもお前 どこでそんなの覚えてきた」
粋「へ？毒味の事なら
えーっと
・・・某パツキンの ワーカーホリックな坊主から」しどろもどろっ
家康「やっほう まさかのうちの副官でした。」
皐月「はあ？て事ははっちゃんに毒味とかさせとったん！？」
家康「いや 私も知らなかった。
道理で恨まれてる割には毒にはやられた事無いと。」うーん。
粋「お前がなんだかんだでメンタル弱いから黙ってたんじゃね？」
家康「Σぐうの音も出ない！！」
白「大丈夫だ。あいつ元々各種毒耐性持ってるって言ってたぞ」
つつじ「ホムンクルス半端やないな」うわあ。
白(あれ？ じゃあ魄哉の認識がズレてるって事か。
あいつも常識ないんだな)ふむ。
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【徳川政務組(手伝い込み)】
魄哉「そう言えば 前に粋君に『補佐、サポートについて』質問受けたんですが
あの子ほんと戦国の話好きですよねー」書類かきかき
挿音「平和ボケしてんだろ？
ガキは戦ごっことか好きなもんよな」
魄哉「しかし副官のお話聞きたいとか かなりマニアックですよねえ
色々思い出話しちゃいましたよ」にこにこ。
彬羽・蒼月(多分違うそれ。)
