小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月28日

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江戸城



つつじ「そないなワケで本日よりちょいと間お世話になりますどす。」

蒼月「今年ホント災害多いよね」

粋「つーか 人災?」


シロ「お前とコマはセットで歩くな 頼むから!!」

白「家、芝居小屋の寮 起きたら次は春一かな。」ふむ。

シロ「Σ犯行予告やめええええ!!」ひいいっ



彬羽「人のバイト先燃やしたら解ってるんだろうな?」

白「もう殴られたぞ」たんこぶ。

彬羽「Σそれで済むと思ってんのか!!」くわっ

家康「まあまあまあ。春一はまだ吹っ飛んで無いし」

彬羽「Σ吹っ飛ばされてたまるか!!」




皐月「しっかし凄いなあ
やっぱお城やねんなあ」天井見上げほえー。

蒼月「ん?天井は別にその辺の家と変わらなくない?」

皐月「天井高いのにクモの巣一つ無いやん
こんだけ広いのになー」

小太郎「Σ確かに!」おおっ

千様「言われてみたらしっかり掃除出来てるのが凄いわねー
皐月ちゃん目の付け所が意外だわー」ふむ。




皐月「どこぞのおかっぱが そこクモの巣ついとるホコリがどうしたって偉いうっさいからな。」

つつじ「芝居小屋っちゅーんは 見た目華やかやけど裏側ごちゃごちゃ汚いもんや。」ふっ


粋「おかげで重宝されんだよなー。」複雑っ

蒼月「見習いって掃除要員かよ。」



皐月「何やろ 知ってはおったけど、はっちゃんてホンマ凄い人やったんやな。
こんなお城の主しとんかー」ほう。

蒼月「いや 主こっちこっち」

皐月「お飾りやろ?」きっぱり。

家康「ここまでハッキリ言われると最早気分いいね」うん

白「お前もうちょい怒って良いと思うぞ?」

家康「えーせっかく太平の世なんだから平和に生きなきゃ損でしょ?」へらっ

シロ「有る意味凄いな」うむ。



家康「ま、あいつが凄いのは事実だしね
外雨で暇だしちょっと語ったげよう」

蒼月「えー。昼間からオッサンの昔話かよ
シラフで聞いてらんないんだけどー」

家康「嫌なら良いよ?」

蒼月「やだ聞く。暇だもん ほれさっさと話せよ」ごろーん

粋「お前ホンット自由だな」




家康「えーと。どこから話そうかな

色々あったけど 1番始めにびっくりしたのはアレだね

あいつねー 常に先手取るのは軍師として基本だけど

常に先手取った挙げ句6歩くらい先まで読んで動くんだよねー」

蒼月「いやそれ 何か計算間違ってたら退けないじゃん」



家康「うん。だから常に考えられる今後のシナリオ全てを考えて これまた思い付く限り全ての手を打っちゃうって言う」


千様「なんか凄いのは解ったけどめちゃイメージしにくいわね」うーん

つつじ「クモの巣 どすか?

魄哉はん中心に思考がぶわーって広まってく感じの」

家康「お。さすが芸人は表現力豊かだね
まさにそれだよ。んで、その何処かに引っ掛かったら御仕舞いってね」あははっ

蒼月「いやあのジジイどんな頭してんの?」


小太郎「1つの方向で対策考えるのもどんだけシナリオ考えるんだよ」うわあ。

家康「その反動か普段は大ボケだけどねー。

考えうる全ての最悪を考え それに太刀打ち出来る策を最低でも各8つは考えろ。が当時のモットーだったみたいだね」


彬羽「ほう。」メモメモっ

千様「彬羽君。どこと戦する気?」

粋「自他共に認める兄貴の副官だからなあ」うん。



シロ「こやつが大将ではそりゃ己がしっかりせねばと思うわな」

白「そんな人を凄いバカみたいに」むう。

小太郎「話の内容理解できてたか?」わんっ

白「眠くなるから皐月のあやとりの相手してた。」

皐月「教えとるのに何でちゃんと取れへんの?」むー。


家康「人が珍しく真面目な話してるのに!!」がーん。



シロ「しかし、それだけ大量に考えたとて 実際全てに対策をとなると大変であったろうな
まさか怪しい所全てに伏兵を置くわけにも行くまい」うーん。

家康「うん。だから
相手が狙う所でやりあうんじゃなくて、どう動いても大差ない様相手にお越し願ってたね」

蒼月「へ?どうやって?」

家康「大概の場合 戦場になるのは地方の山奥とかそんななんだよねー
つまり情報の届きにくいとこ。

そこに住んでる人達にあらかじめ情報を流しときゃ良いんだよ」


蒼月「あー。住んでる所が戦場になるってなったら普通パニックだよね

自分等の動きがバレちゃってるかもしれないなら、そのルートは諦めるか。」ふむ。

家康「そそ。そういう所は旅人から外の世界の情報得てるからね
それを上手く使えば ほら、1人で済むねー」

シロ「Σ成る程!」おおっ


家康「なお、その辺は挿音が上手いんで助かったよ

ほらコミュ力有るし、あんまガラ良くないから1人旅してますって言っても違和感ないし。
あのキャラだから一宿一飯の恩って事で 此処は危ないから逃げなーとか情報流すのもアリだし」

千様「どこの渡世人よ。」



白「あれ?
前に挿音は戦国で生き抜く為に忍のアレコレ教えただけで 忍の仕事させるつもりは無かったって言ってなかったけ?」はて。

家康「そこはね。
最初に話した 最悪のシナリオの1つを想定した場合だね」

千様「というと?」


つつじ「つまり、あんさんらが天下取れへんかった時の場合考えてか」ふむ。

家康「そそ。
負けるつもりでケンカして無いけどね。
万一そうなって、戦国の世がずーーっと続いたとしても
特技さえ身につけとけば『息子』はどうにでもして生きられる
そう思ったんだろねー」お茶ずずー。



蒼月「・・何?ジジイって凄いの?」真顔。

家康「あの、天海様やってる時点で凄いんだよ?」


白「メモいっぱいになったな。」

彬羽「真似出来る気がしねえ」メモびっしり。

小太郎「下手に真似しない方が良いと思うわ」



彬羽「そもそも最初の時点でおかしい
それだけの最悪のパターンと対処法全部考えて実践するとか無茶苦茶だろ」

蒼月「この人じゃなくても脳のキャパ越えるよね」

白「安心しろ。全くやる気ない」えへん。

粋「うん。頭使うのはカラスに全部任せとけ頼むから。」


家康「その点私も気になって聞いた事が有るよ

何でもね。記憶の仕方にコツがあるんだって」

千様「コツ?」

家康「記憶も収納方法によって入る数が増えるんだってさ
タンスに入る洗濯物と同じらしいよ」

シロ「その辺の例えが主婦なのは昔からか。」



彬羽「ほう、どんな風にだ?」ずいっ

一同(Σやる気満々!?)



家康「えっとね。確か
頭の中に部屋か家を作るとか何とか」

彬羽「は?」

家康「家の中でストーリーを組み立てるとか?
どこぞの部族の特殊な記憶法らしいけど ちょっと私もその辺解らないなあ」うーん。


粋「兄貴ちょいやってみ?家だって家!」

白「なんでそんな必死なんだ?」

シロ「どう足掻いてもこやつのアホは直らん思うぞ?」





襖がららっ


魄哉「おや皆さんお揃いで。
さすがに雨の日は皆おとなしいですねー


て、事で僕のメガネ知りません?」

千様「今かけてるそれは何?」

魄哉「Σえ」



小太郎「戦国で色々使いきっちゃったのかなあ。」わおんっ

シロ「いや、単に平和で気が緩んどるのだろ
そう考えれば良い事 なのだろうが。」うーん。


魄哉「いやー雨の日は頭がボーッとして。
トシは取りたくないもんですねえ さっきも筆見つからなくて探しまくってたら普通に仕事場にセッティングしてたしで

あれ殿 なんで泣いてるんですか?」

家康「泣いてないよ」しくしく。


つつじ(自慢の敏腕軍師の武勇伝の直後コレはなあ)うん。



白「なあなあ。家の中に犬連れた猟師が2人入ってきたんだけど
これからどうしたら良いんだ?」 はて。

魄哉「Σえ。 どこの家です!?

えーと
まず汚れを落として体に粉を塗ってくださいとかそんな張り紙とかですかね?」


皐月「あかん。注文の多い料理店が始まるわ」

つつじ「真似せん方がエエと思いますえ?」

彬羽「・・だな。」うん。




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