小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月14日

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家康「あいたた」 頭さすりさすり

千様「Σげ 殿どうしたのっ」

小太郎「包帯ぐるっぐる巻きじゃないかっ

うわ。鉄錆びくさ 流血したな」くんくん


千様「え?え? 何?暗殺っ!?
ちょっと警備とか大丈夫なの?」




家康「いやこれ、シロの剣術の稽古に付き合ってて頭かち割られただけだから。

生きてるから平気平気」



千様「それも大概じゃない?」

小太郎「頭割られてよく平気だな」


家康「平気じゃないよ 真っ赤な噴水みたいになったし
あはは。脳ミソ出なくて良かったよー」



魄哉「大丈夫ですよ。殿ならそれくらい慣れてます

ただ、若い頃に比べて回復力落ちてますからねえ」


家康「誰かさんのおかげで耐久力は健在だけどね。」

魄哉「日頃からどつき回してて正解でしたねえ」しみじみ


千様「主従の会話じゃないわよそれ」




小太郎「けど、いいのか?

仮にも人間の大将が稽古つけるとか ちょっと危ないんじゃないのか」

魄哉「大丈夫ですよ
調度様子見に行ってたんですけどね


仮にも太刀合い中に『あ。でっかいトンビ』とか余所見してパッカーンとやられただけです

普通ならケガしませんよ」


千様「トンビ1羽で頭噴水って」

家康「いやー あんな大きなトンビ初めて見たもんでねえ」

小太郎「お前 ほんとよく生きて天下取れたよな」




がららっ



白「家康 血止まったか?」

家康「あーうん大丈夫大丈夫
こっちこそごめんねー」へらへら。




千様「Σあ。そっか 白君は仮にもシロ君のお師匠」

小太郎「えーと。ケンカは無いと思うけど 事故だしっ

あの。シロも大丈夫か?気にしてないか?」オロオロッ



魄哉「あー。誤解してますね」


千様・小太郎「へ?」




白「シロなら脊髄反射で発砲した家康の弾が耳元かすめて 爆音で失神して奥で寝てるぞ」

千様・小太郎「Σこっちのが危なかった!!」ひいいいっ


家康「いやほんとゴメン。
昔の血と言うか何と言うか 攻撃されたら体が勝手に動いてさー

シロが避けなかったら額にぶちこんでたよ」


白「色々とギリセーフだな。」うんうん



魄哉「殿が錯乱したので 即座に銃蹴り飛ばしました よって被害は以上です。」

千様「さっすが副官 嫌な慣れ方ね。」




小太郎「んで、シロは大丈夫なのか?」


白「バカラスがすぐに飛天呼んだから問題ない

鼓膜がちょっと危ないから シロもしばらく包帯ぐるっぐる巻きだ。」

千様「うっわあ。悲しいお揃いねえ」






蒼月「馬鹿殿が相手ってやっぱ問題あるよねー
メンタル的にもさ
発砲てこわこわっ」

挿音「何言ってんだ

確かにメンタル豆腐だどな うちの殿はあれでも天下人だぞ?
普通ならんな錯乱までならねえよ」

蒼月「ん?どういう事?」

挿音「相手がシロと思って油断したのもあるかもしれねえが

平の忍レベルなら普通に打ち込んでもそうそう当たんねえな」

蒼月「Σちょっと待って え?先輩って結構強いの!?」

挿音「本人自覚ねえからなあ

つか、言うなよ。口止めされてんだからな」

蒼月「へ?」





挿音「自分が不甲斐ないとか思ってた方が勝手によじ登ろうとして上達するタイプ

なんだとよ。」キセルふー。

蒼月「あー 何だかんだでお師匠にかわいがられてるよね。」納得。


白「ガン見しながら話すな。」








シロ「Σぎゃああ!耳があああ!!
何がっ何がおきたああああああああ」

粋「Σうるせえええ!落ち着けっ!ハウス!ハウスっ!」

飛天「Σ鼓膜ヤバい奴に怒鳴るなああああっ!!!」





千様「あ、起きたわね」

蒼月「鼓膜トドメいくんじゃない?」




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