小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

3月21日

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家康「よっしゃあ 花見日和っ」

からっ晴れっ




千様「えー。ほんとに行くの?」

家康「そりゃあね 行かなきゃ損でしょ
千ちゃんが乗ってこないとか珍しいなあ」



千様「アタシが心配してるのは殿の事よ」

家康「ぶえっくしょおおおっ」


蒼月「Σぎゃああ!きったないなっ花粉症どうにかしろよ!!」






粋「花粉って お前桜の花粉でくしゃみ出てんの?」

家康「いや違う違う
さすがに、それなら行かないよ
ヒノキを筆頭に結構この時期のあれやこれやほとんど?」鼻ちーん。


シロ「それで外出とか勇者か」引。



家康「んー。せっかく白に場所捜しお願いしてたし

騒げる時は騒いでないと勿体無くない?」ずびっ

千様「気持ちは解らなく無いけど それで楽しめるの?」



石燕「いっそ顔面全部覆うタイプのお面したらどうっすか?」

家康「おおっ!これなら大丈夫かも!!」お面装着


千様「石燕さん。盤若以外にお面無かったの?」

石燕「おかめは好みじゃ無いんすよ」きっぱり



小太郎(花見行く見た目じゃないよなあ。)うーん。




家康「Σはっ! しまった
お面つけたままだと 鼻がかめない!」ずびっ

蒼月「だろうね。
花粉シャットアウトしたら即収まるわけじゃないからね」


粋「大人しく薬飲めば良くね?」







間。








シロ「そう言えば お前が薬作るのも久しぶりだな」ふむ。

魄哉「最近薬と言えば飛天君ですからね
わざわざ作る必要も無かったんですよ」



家康「おお。さっすが 効く効くっ」しゃきっ

千様「相変わらず利き目凄いわね」へー。




魄哉「問題は副作用も半端ないって事ですね

だから最近作らなかったってのも有ります」


家康「Σぎゃー!飲んじゃったっ飲んじゃった!!」ひいいっ




シロ「で、副作用とは?」

魄哉「市販の花粉症の薬の万倍眠くなります」きっぱり

蒼月「それ色んな成分多すぎんじゃないの?」

魄哉「体に負担はかからない量ですよ?」




粋「花見行っても寝ちゃうんじゃねえ?」

家康「事前に聞いとけば良かった」がっくり。





挿音「んじゃさっさと行ってさっさと帰んぞ。
ほれ、寝る前に行きゃいいだろが」

家康「Σあだっ!上司を蹴らないそこ!!」

挿音「普段から親父に蹴り倒されてんだろが。」



粋「あれ?用意そんだけ?」

挿音「酒とゴザ持ってきゃ 料理は彬羽がバイト帰りに持って帰ってくんだよ」

魄哉「そこはきっちり注文済みです」

千様「今年は家で作る暇無かったのね」

魄哉「春から激務なもので」ふっ




挿音「んで、場所は何処だよ?」




家康「・・・・ん?」



挿音「寝るな。」

蒼月「一番はしゃいでるのに行く前からダメっぽいね」



魄哉「ジョロキアかじります?」

家康「Σ激辛唐辛子っ!?」ひいいっ


千様「よし。目が覚めたわね
場所どこ?」





白「石段の所の鳥居の上。」ひょこっ


粋「兄上。そこで寛ぐの難易度高いっす。」



白「え。先に一二三置いてきたぞ」

シロ「Σうおお!そう言えばおらん!!」

小太郎「Σそんな所に子供置き去りとか泣いちゃうだろ!!」


白「大丈夫だ。コマも置いてきたし」


シロ「せめて会話出来る者を置いてこんか」




魄哉「えーと。せっかくですが
おそらく全員昇ったら鳥居が倒れます

他の場所無いですかね?」

白「成る程。鳥居がボロいの考えてなかった

じゃあ この前の平らな所にするか」ふむ。




挿音「つーかよ。お前
この前の場所って 迷子の癖に場所ちゃんと覚えてんのかよ」

白「あんま自信無い」きっぱり



千様「ん?ちょっと待って

じゃ、一二三ちゃん達の居る鳥居って」冷や汗





魄哉「石段の鳥居って 無駄に千本ありますよね。」


白「あれ?どの辺だっけ?」

シロ「Σこんのくそたわけがああ!!!」


石燕「小太郎さん!ゴーっす!!」びしっ

小太郎「高いとこって追えるかなあ」だだっ




挿音「あ、静かだと思ったら家康 寝ちまったわ」

家康「ぐー」すやすや


千様「お面被せといて起きてから仕切り直しましょ。」そっと般若






鏡子「あれ? お花見行くのでは?」きょとん。

蒼月「ああうん。

ちょっとトラブルがね
もうちょいかかるかなー」





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一二三「皆遅いだなー」

コマ「カタタタッ」



一二三「おトイレ行きたくなったらどうすべ
こんなとこ おら降りれねえしなあ」うーん。

コマ「カタカタっ」

一二三「Σぎゃ!コマちゃん動いちゃダメだ!!
落っこちたら壊れちまうべ!!」ひいいっ


コマ「カタッ」

一二三「ん?」




朔日「はー。成る程。
見通しはたしかに良いねえ」


一二三「おじさん誰だべ?」

朔日「おじ・・

通りすがりの花見客です。」

一二三「ふーん。鳥居の上でお花見するの流行ってるだなあ」ふむふむ







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【常春の里】









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