小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月4日

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粋「たっだいまー お?カラス珍しいな」

彬羽「何がだ?」


粋「この時間に素麺。
お前間食するイメージねえわ」






蒼月「ヒント。今昼御飯なんだよ」


粋「早くも夏バテてんだな。」

 


一二三「お昼食べねーでお仕事してたって言うから 何でもいいから食べなさい!て言っただ!」


粋「あー。成る程。
お前いい嫁さんになるわ」一二三なでなで


蒼月「バカラス 箸がとまったよ」

粋「いや、今すぐ嫁入りとかねえからな?」




白「お前もバイト先で食べればいいのに。」

彬羽「あの店は暑い」きっぱり


蒼月「それお前が厨房担当だからじゃないの?」




家康「ここ高所だもん。

あー。この家でこの暑さとか下界に行きたくなーい」だらだごろごろ

千様「殿。 仙人みたいになってるわよ?」 




粋「ま、芝居小屋の練習部屋に比べたら何処も涼しい涼しい
お前役者やんなくて良かったよな」

彬羽「そもそもやる気がねえ。」素麺ずずっ



千様「しっかし 夏と言えばあれよね」むう。

蒼月「あれ?」




千様「虫よ。」真顔。

蒼月「あー。女の人って凄い嫌がるよね」 



彬羽「虫・・。

はっ!!」


一二三「小太郎さんなら大丈夫だ。
飛天さんが蚊除けの首輪つけてくれてるだよ」

シロ「うむ。
蚊の媒介する病気予防はバッチリだ。」

 


彬羽「いや。蚤取りいるだろ」

シロ「あー。確かに 野山駆け巡っとるしなあ」

小太郎「毎日水はったタライに使ってるけどダメかな?」わおんっ

粋「いや。充分じゃね?」



彬羽「ふむ。犬臭くなったら丸洗いだな」

小太郎「狼な」

蒼月「首輪つけて何いってんの」







千様「あら?そう言えば」

シロ「ん?」

千様「よく夏の台所ってハエとり紙ぶらさげるわよね?
あれ この家で見たこと無いんだけど」

粋「あ。確かに」

小太郎「ハエとか居ないのかな 蚊はいるのにな?」

シロ「いや、生息圏さほど変わらんだろ」



家康「あーそれはね。」

一同「?」











魄哉「あーもう 生ゴミに虫が来ますねえ

ていっ」

ぱしっ


一同(Σ箸でっ!?) 




家康「このとおり 凄腕のハンターがいるからだよ
なお、あれはハエ取り専門の箸だから御安心あれ」

シロ「Σちょっと待て! コバエ全滅するまであれでか!?」
家康「うちの軍師なめちゃいけないよ」ふっ

白「軍師関係ないと思う」


千様「なんでわざわざ箸なの?」

家康「手が汚れるから?」

蒼月「あ。ダメだ ついてけないパターンだよ」



家康「て、事で この家で虫の被害はあんまり考えなくて大丈夫。」

千様「へー。夏場快適なのそういう事だったのね」ふむふむ





挿音「ただ問題がなあ。」

シロ「Σうおう! いつからいた!?」


挿音「素麺のくだりから」

小太郎「めっちゃはじめからだな。」


粋「問題って?」


挿音「いやな。親父ああやって趣味と実益かねて害虫駆除するから助かるっちゃ助かんだけどよ」

白「趣味なのか あれ。」





挿音「たまーに大物獲れると戦利品見せに来んだよな 
寝起きに特大ムカデとか さすがにキッツイもんがよ」

千様「Σいっやあああ!!」ひいいっ


彬羽「なんだその猫みたいな習性は。」




白「俺の猫も ときどきサンショウウオとか よく解らないでかい蛙取って見せに来るぞ」

千様「Σちょっと待って!いるの!? そんなのこの近くにいるの!?」

 






小太郎「俺思うんだけどさ」

シロ「ん?」


小太郎「虫も命が惜しくて この家を極力避けてるんじゃないかな?」

シロ「うむ。全く同じ事を思った」うんうん。







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