小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月23日

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<割烹 春一>


がららっ

蒼月「ちーす。生きてる?
全く外ムシムシだよ。水ちょーだい」

朱禅「当店水のみの注文はお断りしてます」食器ふきふき
蒼月「Σ仮にも客なんだけど!?」

朱禅「無料の水ばっか頼むのは客と言わねえ!
これからの時期そんなばっかだと経営成り立たねえんだよ!!」御膳バンッ



?「ほうほう、意外としっかりやっておるのだな」

蒼月「ん?
こちらの美人どちらさん?」

?「ほう。見る目あるのう」

朱禅「一気にキゲン良くなりやがって
お前ほんとに俺の兄弟
Σて、はやぁ!!」

蒼月「このバカにこんな美人さんの知り合いがいたとは
あ、一応双子です全く似てないよねあはは
ここで会ったのも何かの縁御近づきに何か奢りらせて(以下省略)」


庵「必死か。」

ひな「見事に好みストライクだったようですね。」
朱禅「見てるこっちが恥ずかしい」頭かかえっ



?「ほう、やっぱりキツめのフェロモン系が好きか」

蒼月「そりゃもう!

・・へ?」



どろんっ


九尾「わちじゃ。甘いな子蛇 幻術使いが騙されてどうする」

蒼月「Σお前かよ!!」

九尾「どうじゃ、子狐モードも可愛いじゃろ?
店内に獣入れれん言われたので化けておったのじゃ」

ひな「すみません。可愛いのですが子狐でもアウトです。
鍋に毛が入ります」

九尾「む?ダメか
仕方ない 子蛇の好きな美女にもう一回」どろんっ

蒼月「正体解ると嬉しくないなあ」がっかり


庵「あれ?女なら何でもいいんじゃなかったっけ?」
蒼月「んー。人の物とか 他の野郎に興味無し!てのは 好きだけど不毛だからね
ドロドロなりたくないし 口説かないよ」

ひな「あー。成る程
一部にややドライな理由わかりました」
庵「なぜこっち見るの。」


蒼月「あ。口説かないけど女の子は皆好きだから安心してね」

庵「何を安心しろと?」

ひな「そこまで突き抜けてるとある意味凄いですね。」


九尾「まあ、わちもだーりんにぞっこんじゃからのう
他のオス等 エサくらいにしか思っとらんしこげなんどうでも良いわ」

朱禅「あ、この節操なし食ってもいいっすわ」
蒼月「Σなんで!? 九尾ちゃん食うならこっちにしてよ 双子だから味同じのはず「二人とも不味そうなんでいらん」




間。






蒼月「で、なんで九尾ちゃんがここにいるの?」ボロッ

朱禅「あー。それには退っ引きならない理由があってなあ」ボロッ



庵「男兄弟っていちいちどつきあいしなきゃ会話できないの?」
ひな「おそらく私達の周りがそんなんばっかなだけと思います」


蒼月「理由?」

朱禅「えーと。 お前なら見えるか
あそこの角 なんか見えない」


蒼月「ん?あそこ?ちょっと待って」ギョロ


九尾「普段から蛇目にしておいたら騙される事もないのでないかのう?」

蒼月「普段から瞳孔縦長とか女の子がビビるでしょ。
あー。凄いね 普段気にしないようなちっさい餓鬼みたいなのわさわさいるよ

何あれ 自我があるのかも怪しい奴等だね」



朱禅「そこがいわゆる鬼門だ」ふっ

蒼月「なんで門がフルオープンしてるのかが気になるんだけど」


ひな「それが、この店人外の御客さん多いもので
どうやらその影響で拡がってしまったらしく」
蒼月「あ。原因俺もだった」


朱禅「俺もほぼ無能力とはいえ人外だしな
店員からして人間ひなしか居ねえから 当たり前と言えば当たり前だなあ。」ため息。

蒼月「ん?
ここでそれならうちとかどうなんの?

その原因の人達がわっさわさ日常生活送ってるのにこんなの出ないよ?」


朱禅「お前なら あんな化け物の中の化け物達の巣に茶々入れに行きたいか?」

蒼月「成る程。下手に近寄ったら即消滅だもんね」


ひな「で、最近その餓鬼ぽいのがちょろちょろしてるの彬羽さんが見つけまして
九尾さんにお願いしてくれたんです
御客さんの足引っ掛けたり地味な悪さするんですよ」

庵「どんだけ叩いても潰しても次々出てくるし」ため息。

蒼月「え。潰したのコレ
まあいっか

ふーん。
九尾ちゃん師匠以外のお願いもきいてくれんだね。 あはは何か意外ー」



九尾「あのカラスは台所で出た魚のアラやら捌いた残りの肉ついた骨等くれるからのう
そこはきいてやってもかまわんじゃろ?」

一同(Σ まさかの餌付け!!)


朱禅(しかも犬とかが喜ぶやつだろそれ)
庵(これが伝説の大妖怪)うーん。


蒼月「ん?でも何で九尾ちゃん?
祓うならジジイでよくない?」

ひな「あ。そこは 彬羽さんのはからいです」
蒼月「?」



九尾「仮にも肉食じゃからのう たまには生きの良いもの食わんと」くわっ


蒼月「Σ人型ベースで口裂けこわっ!」

庵「はい。ひな見ない見ない」目隠しっ


朱禅「少し可哀相だけどな。
彬羽が何度も説得試みたのに聞かねえからしゃーねえ」
蒼月「え。バカラスあれ説得しようとしたの」
朱禅「聞かないと解っていても そこは掃討する前に一言かけるのが礼儀とか何とか」

ひな「真面目ですからねえ」






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彬羽「さて そろそろ終わったか。」

家康「ん? どしたの 掃除道具持って」


彬羽「動物が食った後は色々飛び散るからな。」

家康「いったい何が起きてるの?」





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九尾「げふっ」満足っ

蒼月・庵(うっわあああああーーーっ!!)ドン引きっ


ひな「二人とも顔がひきつってますけど大丈夫ですか?」

朱禅「俺らなんも見えないからなあ
補食シーンとかやっぱエグいのか」

庵「まままままあね!そりゃあね!」

蒼月「うわー。見なきゃ良かったなあ
九尾ちゃん元気過ぎだよ」あははは





蒼月「ねえ、ここで客に飯食わせるの? 凄い真っ赤なんだけど」ひそっ

庵「大丈夫。霊能者でもない限り見えないから
いやまて私かあそこに配膳するの
え。ちょっと 嫌だほんとに」ひそひそっ




朱禅「いやー これで店内事故なくなるなあ」ほっ
ひな「九尾さん本当にありがとうございます」にこにこ


庵・蒼月( 絶対言えない!!)







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