小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月24日

 

 

粋「はー。留守番かあ

今回のは 妖怪でなきゃ、
入ったとたん穴と言う穴から血噴き出してくたばるって場所らしいし 
しゃーないっちゃしゃーないけど」ため息っ

 

カイコぱたぱたっ

 


粋「何?慰めてくれんの?お前

あー なんで俺、あの兄貴の弟なのに人間と変わらねえんだろうなあ」ため息っ

 

 

挿音「ドタマにバカデカイ虫乗せて会話してる時点で 普通じゃねえよ。」キセルすぱーっ

 

粋「Σあ、そっか
足折れてるから家に居るんだっけ」

挿音(つーか、その兄貴が警戒するくらい とんでもねえ化物だから 化物部分に封印くらってるだけだろがよ。
のほほんとしてコイツが1番おっそろしいわ) キセルふーっ

 

 

粋「え?何?」

挿音「いんや。
彬羽カタパルトにして チャイナゴーレムに蹴りは
今思えば無謀だったかとよ 「うん。足だけで済んだ時点で俺より化物だと思う。」


挿音「・・それはねえわ」ぼそっ

 


粋「足痛いんならムリすんなよ 元気ねえな

つか、今日って他皆居ねえの?」きょろっ


挿音「蒼月は暖かくなったんで 元気にそっちの店。
他の奴等もそこら徘徊してんだろ

あ、石燕は居るぞ
夜になったら這い出して来んだろな
で、与一は 良い天気だからって さっき散歩に行ったわ」

粋「うん。人間と幽霊が見事に逆ぎゃく」

 

 

挿音「つー事で 起こすなよ?
昨日も徹夜だったとかで 起こしたらマジで呪われんぞ」

粋「うん。恐ろしくて出来ねえわ
静かにしとこ
お前も安静になー」すたすたっ

 

 

カイコぱたたっ


挿音「おー。飼い主の後着いてってやがる

よく馴ついてんなあ」キセルすっぱー

 

 

 


粋「静かになあ
さて、何して過ご Σげ!雨!? やべ洗濯物干しっぱじゃねえかよ!」どたばたっ

 

カイコぱたぱたっ

粋「Σいい!お前は手伝わなくて良いから
つかさすがに無理無理無理潰れるからやめ Σどうわっ」

 

ずるどしゃーん!!

 


粋「・・雨で塗れたから 洗い直しました。って事にしときゃ良いか」どろっ泥っ

 

カイコぱたぱたっ

 

 

粋「ん?何だよ
ここで見捨てんのかよ 泣くぞ。

おーい カイコ?」洗濯物よっこらせっ

 


ぱたぱたっ

 

ぴと。


粋「ん? なんで渡り廊下?
何か有  Σひっ」

 


ひゅーどろどろどろどろっ

 

粋(Σ常にくっそ喧しいから最近忘れてたけど
この家 お化け屋敷だった そういや!!)ひええっ

 

幽霊「・・・。」じっ

カイコじっ

 

粋(Σうおおカイコ何ガンつけてんの!

嘘怖っ!何!何の光景これっ)ひええっ

 

幽霊「・・・」

 

頭ぐりんっ!!

粋「Σっだあああーーーっ!!」ひええっ

 


幽霊「・・・」じっ。

粋「ななな、何っ! こっち見んなあっ」あわあわっ

 


カイコぱたたっ


エネルギー吸い上げじゅおおおおっ

幽霊「Σ!?」


粋「Σこらカイコ やめなさいコラ何食ってんの!!

あああ幽霊ちょっと半透明になってる うっそ怖 Σごめんなさいごめんなさいこっち見ないで!!」ひええっ

 


カイコぱしっ。


どたたたたっ!


粋「怖い物の踊り食いすんじゃねえよ!
生体エネルギーが欲しいなら後で俺の   ん?生体?
お前 生きてない奴のエネルギーも行けたの!?」えええっ


カイコげぷっ。


粋「どんだけ食ったの!?

Σやべえ怒って 追ってきたあああ!!」ひええっ

 

幽霊ずももももももっ!

 

 

 

石燕「喧しいっす!!」

 

幽霊「Σゴフッ!?」

しゅうううっ

じゅおっ!!

 


石燕「バケモンは人よりは好きっすがね。
身内に危害加えるんなら容赦しねえすよ」呪印しゅううっ

 

粋(どんどん 祓い師みたいになってくコイツ)へたりっ。

石燕「ったく こちとら眠くてしゃーねえっつうのに

あー 動くと体がバキバキ言うっす。
丑三つ時まで寝るんで 静かにお願いするっすよ」肩ばきっ。


粋「うん。どんどんバケモン化してるの間違いだった。
いい加減日光に当たれよ」

石燕「あっしみたいなヒョロモヤシに いきなし強い日光当てたら枯れるんすよ」ばきぼきすたすたっ

 

粋「うわ。何も言い返せなかった」うーん。


カイコぱたたっ

 

 

粋「ん?今度はどした

Σひえっ!?」

 


渡り廊下にわっさわさ幽霊軍団っ

粋「Σいやいやいやいや!さすがに数おかしいっ!!!」

 

 

ずるびちゃりっ。


粋(Σあああ上がってきた!
うそ怖っ! ずぶ濡れ幽霊マジで怖っ

どうしよ 石燕寝ちゃったし 挿音マトモに歩けねえし!!) 涙目っ

 


幽霊軍団ずるずる ぴしゃべちゃっ。

 


粋「Σだああ 次々と 
カイコこら離れんな 
うわああ こっち来んなあああ!!」ひええっ

 


幽霊軍団ぴたり。

 

粋「へ?」

 

 

 


白「お前等、 人の家に上がる時は

お邪魔します くらい言え」くわっ

 

幽霊軍団じゅおおおっ!!

 

 

粋「Σ叱られただけで祓われちゃうの!?

うちの兄貴こっわああーーっ!!」ひええっ

 

 


テオドール「あ。居た居た おられました!」

彬羽「まさか 移動に使った晴明の結界を通って逃げられるとはな」やれやれっ

 


粋「Σへ? あ 今日行ってたヤベえ所の奴等 あれ!?」はっ


テオドール「で、御座いますよ。
いやー 人の世の恨みつらみその他が集まりやすい霊場で、
瘴気の濃度も 集まる悪霊の数も濃度もエグくて

て、どうされました?」

 

粋「お前 何てもの食ったんだよおおお!!」うわああっ

カイコぱたぱたっ

 

彬羽「待て。
吸ったのか? あれを?」引。


粋「おうよ!!
つか何!? 兄貴もそんな根性入った奴等を 睨み1発で消しちまうし!

色々ついてけねえよおっ!!」どちくしょおおおっ

 

 

テオドール「あーいえ
我が主は普通に

『お兄ちゃん』で御座いますので。」

彬羽「普段から手前にも 最低限の礼儀は守らんと煩いだろが」


粋「Σ確かにそうだけど!!
え?俺お邪魔します言わないタイプだったら消滅させられてたの!?」えええっ

 

 

白「挨拶は大事だ。

躾のなってない奴は お仕置き。当たり前だろ」どや

彬羽「そうか。鏡見ながら言えるか今の」手鏡すちゃっ

 

テオドール「命あって良う御座いましたねー」のほほーん。

 

粋「Σ露骨に目を反らすんじゃねえよ!

だああ 俺挨拶出来る子で良かった!!」ひええっ

 

 

 

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