小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月30日

 

 


千様「あらあらー
そろそろ6月も終わりなのねえ

道理で お盆待ちきれない人達が沢山だわー」日めくりべりっ。

 


粋「Σ居るの!?そこらに居るの!?」ひいいっ

石燕「いやその手のヒト等は普段から居るっすってば
刺さない蚊くらいに思って気にしない気にしない。 」

 

粋「Σさりげに今俺の肩辺りデコピンしたよな!?
乗ってた?乗ってたの!?」ひいっ

 


石燕「そんなに嫌っすか?

他の霊がついてりゃ席埋まるんで 与一さんちょい憑いてやって

与一「Σえ、恨まれないか!?」ぎょっ


粋「Σ何に!?」

 

 

 

テオドール「相変わらず魑魅魍魎にモテモテの様で。」うわー。

彬羽「あいつは霊感無くて正解かもしれんな。」

 


白「バカラス 頭の手拭いから湯気あがってるぞ」

彬羽「ちっ。すぐにぬるくなりやがる。」桶にばしゃっ

 

千様「彬羽君が暑さでバテて お化けがわんさか。
夏到来ねえ」しみじみっ

小太郎「嫌な風物詩だな」わんっ。

 


石燕「つか 居るか気になるなら 晴明さんに狐の窓教えて貰ったっしょ?
使えば良いじゃないすか」しれっ

粋「Σわさわさ居るの解ってて見れるかああ!!」

 

シロ「安心せい
悪気の有る奴がおれば 俺の鬼切が反応するわ」

鬼切しーん。


テオドール「ホントに うろついてるだけなので御座いますね。
この人達」おそるおそるっ

 


粋「夏はこれだから嫌なんだよ
つか盆前ってまだ2ヶ月後だろ どんだけはしゃいでんだよ」とほほっ


彬羽「夏が嫌なのは同感だが
盆は7月にやる所も有るぞ?」うちわぱたぱたっ

粋「Σそうなの!?」ええっ


彬羽「新盆と旧盆と言って

・・まあ 農村で田植えや何かと重なると面倒なんでズラしたとかそんなだ。」

粋「盆ってんなノリで良いのかよ」ええー。

 

 


シロ「そこは生きてる者には生活が有るしな
先祖も納得しているのでは

Σん!?」はっ


鬼切しゃんしゃんしゃんっ

 


ゴッ!!

 

白「よし。家の中に居てもジメジメジトジト鬱陶しいし
散歩でも行くか 来い荷物持ち。」たすたっ

粋「あの兄上 今虚空に裏拳入れなかった?「気のせいだ。」

 


一同(お兄ちゃん 大変な時期の到来だ。)うわー。

 


テオドール「Σあ!三下相手にお手を煩わせる事はっ
私もお供致しますっ!」たたっ

粋「Σ三下って 絶対何か居たよな!?」ひええっ

 

 

 

家康「え?何?
前からあの白が 夏場は鬱陶しがらずに連れて歩くのおかしいなと思ってたけど」こそっ。

彬羽「霊感無い癖に 善悪関係なく霊的な物にやたら好かれる身内が居たらそりゃあな。

そしてあの捩くれ者が 素直にそれを表に出すわけがない。」はーやれやれっ

 

家康「・・いいなー。鉄壁のガーディアン
私もオバケ苦手なんだけどなあ。」座布団かぶりっ

彬羽「見てて暑苦しいんでやめろ」
家康「うん。容赦ないね」わおー。

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 


テオドール「日本の夏は高温多湿に御座います故
お肉が良く腐りそうで御座いますよね」ボソッ

粋「Σ何が見えたあああ!!」うわああっ

 


白「ぶら下がってるだけで害無い奴等だ
無視だ無視」すたすたっ

テオドール「目を合わせたら呪われまして御座いますしね」すたすたっ

 

粋「Σぶら下がるってそこ!?

あの木に何か Σうおおなんか虫凄い!!」

 

テオドール「虫が霊的な場所に集まりたがるの何故に御座いましょうね?」

白「エサの残り香がするとかじゃないのか?」

テオドール「・・あー。」

 


粋「Σまたジメジメしてる時にエグい会話しかしねえしこのコンビ!」どちくしょおおっ


テオドール「私は常にこんなで御座いますよ。」

白「嫌がられても目に付くからどうしてもな」よいせっと

 

 


粋「なんで今屈んだの?」

白「・・気分?」

 


テオドール(頭に知らないお婆ちゃん引っ掛かってるとか言ったら 終わりに御座いますね)うわ。

 

白「あ。頭に虫ついてるぞ」

ひょいぽいっ

婆ちゃん霊『あーれー』

 

粋「Σ微妙に何か聞こえた!?」ひいっ

 

 


白「考えたら
俺等と一緒に居ると余計に幽霊妖怪ホイホイ寄って来るんだったな。」ありゃ

テオドール「弱い霊や魔物は 強い光に集まるが如く 己より強い化物の元に集まるで御座いますからねえ」うんうんっ

 


粋「Σやっぱ居たのかよ!
つか兄貴のせいかよ!!」


テオドール「涙目になるんじゃ御座いません 男がこれくらいで情けな Σどわあああ!!!」

粋「Σだから何が起きてるんだよおおお!!


ああもう良いや 俺1人で帰る!」だっ

 

 


テオドール「Σえ。ちょっ

こらー 御自分も大概呼び寄せてるのお気づきなさい!
我が主に失礼なっ!!逃げんなヘタレっ!」むかっ

白「自分が勾陣化して暴れてるの知ったら 色々面倒臭そうだし 
気付かなくて良いけどな」うん。

 


テオドール「お優し過ぎに御座いますよ!
甘やかしてばかりでは躾になりません」ぷんすかっ

白「全然甘やかしてないない。」

 

 

酒呑童子「いや何の話だよ。

つか 雨降んぞ
早く帰れよお前等」

 

白「あれ? 何でこんな所うろうろしてるんだ?」

酒呑童子「ちっとな。
遠出したいと頼まれてよ」カゴどっこらせっ

テオドール「? 誰にで御座いますか?」

 

 

 

ーーーーーーーーー

 


【裏山】

 

 

粋(全力で道間違えた!
やべえ 兄貴の事言えねえわ) ずーん。

 

トカゲかさかさっ


粋「Σ!」びくっ

 

トカゲすすすっ

 

粋「あ、トカゲかあ

やだなあ薄暗くなって来たから あんなのまで不気味に見えて・・っ」辺り見回しっ

 

雷ゴロゴロっ


粋(え?何この感じ
偉くジトッと 生臭くねえ?

雨降るよなこれ? 天気悪いと独特の臭いが)

 


ゴロゴロゴロゴロっ


粋「・・・」

狐の窓ささっ。

 

粋「な、何も居ねえよなあ?」心臓ばくばくおそるおそる覗きっ

 


人魚「あらー こんな所で何してるんですかー?」肩ぽんっ

粋「Σぎっやあああああああっーー!!!」びくううっ

 

 

 

人魚「えっとあの そんな驚くとか


ごめんなさい?」おろおろびくびくっ


粋「Σへ!?
ああ!人魚の姉ちゃん!?

Σあ!生臭いのってそう言う事!?」はっ

人魚「あの そんなに臭います?」えー。

粋「Σあ、ごめんっ」

 

 

 

人魚「私本来海の生き物なのでー。
山の池のお魚だけ食べてると栄養が偏るんですー

で、こちらのお山のお魚なら栄誉満点って事で

漁をしに来ました」にこっ。

粋「うわ。言葉選びが逞しい」

 

 

人魚「ほんとは海が1番なんですけどねー
茨木さんが植物属性なので 塩っ気嫌がられちゃうんですー。」網よっこらせっ

粋「ああ。そう言う

え?何 ここの山の魚って他所とは違うの?」ちょっとホッ。

 

 

人魚「私の大好物は こう言うオバケ魚ですから
大物捕れましたっ」ほらっ。

人面魚「ギギギギっ!」びちびちっ!


粋「Σ近い近い近い!鷲掴みで見せんなああ!」うわああっ!

 

 


人魚「怖くないですよ?
噛まれないようにだけ 気を付ければ
あ、とれたてのお刺身食べます?」

粋「Σ結構です!!」

 

 

人魚(ああ この人
こう言うの苦手でしたね。美味しいのに) むう。

粋(見た目は可愛いんだけど 色んな意味で怖えこの姉ちゃん!!)ひええっ

 

人魚「ま、いいや。
これは酒呑童子さんにあげましょっ
連れてきて貰ったし」鼻歌ふんふーん。

粋「・・ああうん。
頑張れ酒呑童子」引。


人魚(それにしても
相変わらず凄い数のオバケにモテモテですねえ。

お兄さんと離れたら偉い事になる上、ここの山とか危ないです)

あ。」


粋「ん?何?」

 

足元の池こぽぽっ。

 

 

 

人魚「Σ大物げっとおおー!!」だおりゃあばしゃーんっ!!

粋「Σ今一瞬髪の毛みたいなのが!!」

 

人魚「この魚 大物は頭髪生えるんです!」ばっしゃばしゃっ!!

粋「Σマジで!?その辺のお父さんが嫉妬しそう」えええっ

 

 

 

 

 


酒呑童子「人魚ってのはよ
あれでも妖怪だから 場合によっては他の霊的な物や動物を魚にして 頭からバリバリ食っちまうんだとよ。」遠い目っ

テオドール「へ。 へー・・。」ドン引きっ

 

 


人魚「うーん。みずみずしいですねえ」ばりぼりっ

粋「あの、骨ごと つか丸齧りは口の中痛くね?」ひええっ


人魚「慣れてますから

あ、おかわり欲しいんで もちょいそのままそこに居て下さいね。」にこっ

粋「Σどういう事!?」ええっ

 

 

 

 

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