小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月7日

 

 

 

 

酒呑童子「あのよ。もう町の方 人間共が節分とか言ってんだけど」困惑っ

白「商魂逞しいよな」うん。

 

茨木童子「そもそも豆で鬼が退治出来るなら 陰陽師とか要らないよな?」

粋「Σ確かに!!」はっ

 


千様「で、どうしたの揃ってー
あ、用心棒のお仕事?」のほほーん。

酒呑童子「おう。仕事始めよ」ふっ。

茨木童子「明日はカラスの里で大根の収穫だな
霜降りてなきゃ良いなあ」スケジュール表ぺらりっ

一二三「鬼さん達 真面目だべなあ」


酒呑童子「だってよ。酒1つ買うにも 人間共の通貨要るだろ?

またいちいち高えんだよなあ」ため息っ

 

千様(もはや強奪するって考えがない辺り
がっつり白君に手懐けられたわねえ)しみじみっ

粋(やっぱ兄貴 猛獣転がしの才能有るわ) ああうん。

 

白「けど、節分か
確か豆と、イワシと何かトゲトゲした木の枝だよな?」

酒呑童子「おうよ。
生臭いのとトゲトゲで鬼が嫌がるとか俺等を何だと思ってんだ」

 

テオドール「商魂に御座いますねえ。」紅茶こぽこぽっ

粋「普段クッソ安いイワシとか いきなり高くなるもんな」うん。

 

飛天「そうか。なら節分の日はその辺ウロついてたら豆がゲット出来るかも」きらーん。


彬羽「Σお前はカラス天狗の尊厳無くすな!
つか何食ってやがる!!」襖すぱーん!

飛天「ちょっとワイルドに野草を」もしゃもしゃっ

彬羽「Σそりゃ今日の七草粥の七草だあっ!!」うがあっ

 

 


茨木童子「あの、どんどん酷い事になってってない? カラスの若様」うわあ。

粋「うん。また診療所の給料全部里に仕送りしちゃったんだな」あーあ。

 

彬羽「お前大っ概高給取りだろ!
仕送りは計画的にっていつも言ってんだろが!!」

飛天「んな事言ってもさあ
里には年寄りとチビ達がわっさわさ待ってるんだし
言わば 年老いた両親×複数で子供わっさわさみたいなもんだぞ俺。」もしゃもしゃっ

彬羽「Σう」

飛天「独り身なのにとんでもない子持ち状態の仕送りの日々。
ド田舎の里の長なんてこんな物だよなあ」もっしゃもしゃっ

 


白「バカラス 今物凄く、飛天に負けて良かったとか思ってるな あれ。」

酒呑童子「あー。 なんか族長の座巡ってイトコでガチ喧嘩して 結果テロリスト化したんだっけ?
つか何でそこまで拗れたんだよ」

白「真面目で負けず嫌いだから 1度暴走すると停まれない かな?」えーと。

 

テオドール「まあまあ、一息ついて下さいませ」紅茶っ

彬羽「Σへ? あ、ああ」はっ。

飛天「お。これ野草に合う」おおっ

テオドール「全く嬉しくございません」きっぱり。

 


茨木童子(俺等の農夫バイトの給料って
この赤貧カラスの その仕送りから出てるんだよなあ) 複雑っ

飛天「そこは仕事の対価だから 細かい事気にしない」もしゃもしゃっ

茨木童子「察しの良さはさすが つかどんだけ有んだよ七草」

 


千様「彬羽君 普通にお握りとかあげた方が良いんじゃない?」

彬羽「ったく しょうのねえ!」御膳どんっ

白「絶対用意してたろ お前」

 


人魚「仲良しイトコ 良いですねー」のほほんっ

 

 


間。

 

 

飛天「つか 何で節分て豆?」煎り豆ぽりぽりっ


一二三「彬羽さん
豆わざわざ煎ったんだか」

彬羽「流れ的に豆が食いたいとか言い出す奴だ そう言う奴だ。
こちとらガキの頃から迷惑かけられてんだ いい加減学習するってもんだ。」ふんっ


白「拗らせたツンデレ恥ずかしいぞお前」きっぱりっ

彬羽「Σ拗らせっ!?」がーん!

 

 

粋「はい。先生。何故に節分は豆なんですかー」見かねっ

彬羽「Σは。えっとそれはだ
鬼と言うのは人間の間じゃ不吉の象徴とされてるんでな
鬼の方向 つまり丑寅に豆を投げる事で魔を滅す。
つまり魔滅から マメが良いとなったと

酒呑童子「いや、無理があんだろ」

 

人魚「すごーい。知らない事無いんですか?」ぱちぱちっ


飛天「どこで使うんだって豆知識なら昔から凄いよな お前」ぽりぽりっ

彬羽「今役にたったろが」イラッ

 

 

人魚「では先生しつもーん。

鬼に好かれる女になるにはどうしたら良いですか?」

彬羽「・・・・・本人に聞く
が早いんじゃねえか?」


酒呑童子「俺等ガン見しながら話すなそこ。」

 

 

茨木童子「俺は人型のは無理。
シャープなケモノである事が第一条件な。」

粋「さらっと凄え事言ってる」うわー。


人魚「Σくっ!やはり茨木さんはバイオテクノロジーでも駆使しないとっ」くうっ

 

テオドール「それもう人魚さんでは無いのでは?」

人魚「Σううっ!」

 


白「ん? 茨木は前からケモノしか無理って言ってるけど
お前 全くそう言うの言わないな」

酒呑童子「いや 大っぴらに言う方がおかしくね?」


白「ちなみに コイツは年上の派手系の女が大好きだぞ」ほれ

粋「Σうおおまさかの俺の嗜好暴露!!」ひいっ

茨木童子「ごめん。知ってる 
つかバレバレな」

 


一二三「で、どういう女の子が好きなんだべか?」わくわくっ

茨木童子「あ。そういや長年相棒やってるけど俺も知らないや」


一同「ほう。」くるり


酒呑童子「Σだああ 揃ってこっち見んな手前等!!」

千様「ごめんなさい。 面白いからめちゃめちゃ聞きたいわ
吐くまで逃がさないわよー?」ふふんっ

酒呑童子「Σ全員揃って興味津々やめろ!!」うがあっ

 

 

人魚「あ。コレ意地でも吐かないパターンですね」むう。

飛天「このタイプは だろうなー」うんうんっ


人魚「ダメですねえ 
押してダメなら数で押してみろって思ったんですけど」ちえー。

飛天「アンタも根性有るなあ

しかし鬼の女ねえ。そもそも女鬼ってあんま聞かないしな
俺が聞いた事有るのだと 確か」えーと。

人魚「え?何々っ
鬼の女性ってどんな感じなんですっ!?」おおっ

 

 


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人魚「オラオラさっさと大根抜いてこいや大根!
うちの家計は火の車なんだよちゃっちゃと稼げやこんの腐れ宿六があっ!!」ああんっ?

酒呑童子「Σ何がどうしてこうなった Σあだだだっ!」

 

粋「何コレ」

飛天「鬼嫁?」

彬羽「そりゃ鬼じゃねえだろ」

飛天「Σあっ」

 

 

人魚「ちなみに 監修は挿音さんの妹さんにお願いしました。
ちょうど お年始の挨拶に来られてましたので」ころっ


千様「あー杜和ちゃん。
才能有りそうねえ」うんうんっ

テオドール「女性は恐ろしゅう御座いますね」引。

 

 

白「それより茨木
途中から 人魚の押せ押せゴリ押し 
酒呑童子に向ける為に話変えたよな?」ジト目っ

茨木童子「あ。バレた?」

 

 


一二三「いろんな意味で酷い人等ばっかだべ」うわー。

粋「だな。
お前はマトモな大人に育てよ」げんなりっ

一二三「この環境でムチャ言うべ」

 

 

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