小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

10月28日

 

 


【芝居小屋】

 

粋「ふー終わった終わった」肩ごきごきっ

テオドール「裏方は力仕事に御座いますからねえ」苦笑。

粋「うん、早く表に行きてえわ」ため息っ

テオドール「・・まあお茶でも「なんで嘘でも頑張れとか、その内行けるとか言わねえの?」

 

皐月「はいはいはい。拗ねとる暇があったら精進しやー
この世界 気休めで渡ってけるほど甘ないでー」手ぱんぱんっ

粋「Σう」ぐさっ

テオドール「そ、その内 粋さんも御立派なデデデデビューを「Σ挙動不審!!」

 

 

白「遊んでないで早く帰るぞ
今日は鍋らしいし」ほくほくっ

つつじ「あんさん大人しさせよ思たらやっぱ飯なんやなあ
てか 帰るだけなのに派手なんちゃいますのん?」うわ。

白「うん 暑い」

皐月「元から派手やのに なんやその襟巻きとそれに負けへん派手な着物」うわ。


粋「いや兄貴はここの看板なんだし
やっぱ外歩くならそれなりのと思ったら こうな

正直楽しかった」ふっ。

皐月「アンタ 兄ちゃんで遊び過ぎやろ」

粋「だって本体派手だから 何着せても負けねえんだもん」真顔っ

 


テオドール「初詣みたいで御座いますね!」おおっ

白「うん。暑いってば」むすっ

つつじ「あん人 自分が表に出るより作品出す方が向いとるタイプよなあ
やっぱ」うーん。

 

皐月「てか 帰るはエエんやけど
アンタ裏の片付けしたん?」

粋「Σあ。忘れてた」はっ

皐月「アンタなー。
お師匠の楽屋の片付けはそいつの見習いがやる物やて決まってるやろ」ほんまにもー。

 

粋「うわやっべ
着込ませんの楽し過ぎて忘れてた」ホウキとちりとりっ

テオドール「今日はお使いに出ておりましたので、私も手が回っておりませんでした
お手伝い致しま Σあいだあっ!」灰ざらあっ


つつじ「Σこら鈍臭いんやから足元気ぃつけな!」

粋「Σタンスの角に小指ガンっ!」ひいっ

 

白(手伝って早く帰ろうかな) よいせっと。

 


粋「Σあ! 兄貴は仕事終わったんだからそのまんま帰って!」

テオドール「Σで、御座います!!
雑務は下僕共にお任せ下さいませっ」気合いの高速復活っ

 


白「帰れって
この格好で1人でか?」えー。

皐月「さすがのアンタも抵抗有るか」

白「正直 バカみたいだなとは思ってる」

皐月「バカなんやからエエやん 
気にすんな」


白「・・・それもそうか
じゃ帰ってるからな」すたすたっ

粋「Σいやそこ納得しないで!!」床掃き掃きっ

テオドール「大丈夫に御座います!とてもお似合いに御座いますゆえっ!」ゴミ袋がさがさっ

 

つつじ(あん人も面倒臭がらずに着替えたらエエのに) 

 

 

粋「つか、前々から思ってたけど 俺は下僕になった覚えねえんだけど」掃き掃きざかざかっ

テオドール「え?」はい?

 

つつじ「アンタは素で下僕どす。」きっぱり

 

 


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白(あいつ等抜きで帰るの久しぶりだな
たまには静かで良いけど) ちらっ

 


ちんぴらA「おうそこの派手なの!
偉く景気の良さそうな格好してんじゃねえか」ああんっ?

ちんぴらB「ケガしたくなきゃあ有り金全部置いてきなあっ!」ヒャハアアッ!


白「この町 治安悪すぎだろ」うわ。

 

 

 


ひな「あら?あれ白さんじゃ?」あら

朱禅「お。珍しいな
お付きコンビもつけねえで」

ひな「代わりに変なのに絡まれてるけど」あーあ。


朱禅・ひな(相手が可哀想) しみじみ。

 

白(あいつ等 ガン見してるのに助ける気無しだな。)ああうん

 


ひな「さて。帰って明日の仕込みしなきゃ」すたすた

朱禅「だなー。明日は客入るかなー」すたすた


白「赤字になれ」

 

ちんぴらA「あのー。」えーと

ちんぴらB「Σ無視してんじゃねえぞコラァ!!」むかっ


白「あ、忘れてた」


ちんぴらA、B「Σ何コイツムカつく
!!」かちーん!

 

 

 

 

【再び 芝居小屋】

 

テオドール「しかし、御1人で大丈夫に御座いましょうか?」雑巾絞りっ

粋「ん? 問題ねえだろ
確かにこの辺治安悪いけど うちの兄貴だぞ?」

テオドール「いえ、そちらの心配は微塵もしておりません

が」うーん。

 

皐月「迷子の方か。」

つつじ「なんでほぼ1本道やのに迷えるんかなあ?」

 

 


粋「ま、大丈夫だろ

調度迷子対策装備させてたし 餌有るならまっすぐ帰ってるって
よしゃ終わった!」掃除終わりっ

テオドール「装備?」はい?

 

 

 

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九尾「わちのだーりんにちょっかいかけようとは 十年早いの木っ端共」ずもももももっ

ちんぴらA、B「Σぎゃああ襟巻きが化け狐にいいっ!!」ひいいっ

 

 

九尾「食って良いかえ?」しゃああっ

白「駄目だ
そんなの食べたらゴロゴロになるぞ」

九尾「やだだーりん ここでわちの体の心配とかっ
じゃ。単純に擂り潰すとし「だからやめとけってば。」

 

ちんぴらA「ひいいいいっ」腰抜かしっ

ちんぴらB「すすすすんませんしたああ!!」土下座っ

 

 


白「そんなのより帰ったら鍋だぞ。
絶対そっちのが美味しいから」

九尾「Σおお!わちも馳走になって良いのかえ!?」

白「お前でかいから人型になってな」すたすたっ

九尾「はーい」こんっ!

 

 

 

 

 

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皐月「Σあ!ひょっとしてさっきの襟巻き」あれっ

つつじ「アンタ、人にナマモノ装着させとったんかい。」

 

粋「毛並み良いだろ?」にやりっ

テオドール「そりゃ生きておられますしねえ」うわあ。

 

 

 

 

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