玄関がららっ
蒼月「はー もうダルっ」ちぇー
小太郎「おかえりー あれ?ゴキゲン斜めだな」わおんっ
蒼月「ちょっとね
面倒なのに絡まれ ん?」
シロ「隙有りいいいっ!!」ちぇすとおおっ
白「だから奇襲に掛け声ダメだって。」
くるすぱーん!!
シロ「Σぐほあっ!!」
ばたーん!
小太郎「で、どうしたんだ?」わおんっ
蒼月「いや ちょっとくらい心配したげろよ」
間。
千様「つまりー
お蕎麦屋さんで怒られたの?」あらあ。
蒼月「怒られてないよ いちゃもんだよ!いちゃもん!!
こっちが金払ってんのに なーんで食べ方まで文句言われなきゃなんないかな 気分悪っ」ふんっ
粋「変な食い方してたんじゃねえの?」
テオドール「あー。麺で遊んではいけませんよ?」
蒼月「俺は何歳児だよ。」むかっ
家康「蕎麦ねえ
よくあるツユの浸けすぎかな?」
蒼月「それ! あれマジでムカつくんだよ
そのまんまじゃ味薄いだろってんだよ!」
千様「あら殿凄い」
家康「なんかねー。 店主がこだわる人だと言われるよね
天つゆなんかもそうだよね」苦笑。
白「そうなのか?」
シロ「一般的にはその手のはつけすぎると下品と言われておるな
お前 仮にも役者で座敷にも呼ばれるのに知らんのか」けほっ
小太郎「ホント頑丈だなお前」わおんっ
白「そもそもタレも汁もつけないしな」
千様「さすが野生児。」ばちぱち
蒼月「それはそれでどうかと思うよ?」えええ
粋「まあ洗い物は少なくて済むよなー」うんうん。
シロ「お前はいちいち発想が所帯染みとるな。」うーん
家康「ま、料理人には料理人の意見でしょ
彬羽 聞いてるでしょ?
その辺料理人としてやっぱ嫌なの?」
彬羽「その前に
なんで蕎麦食うのにわざわざ他店行ってんだ?」※割烹勤務(得意料理は蕎麦。)
蒼月「Σうっわ 他の方向でめんどくさい料理人来た!!」ひいいっ
千様「あら?言われてみたら他の所珍しいわね
なんで?」
蒼月「だ、だって春一ツケたまってるし「払え。」きっぱり
シロ「うむ。端的かつ的確な答えだ」うんうん。
白「蒼月に言うより魄哉に言いつけた方が早いぞ
他にもあっちこっちツケまくってるから順番回って来ないし」
彬羽「だな。店長の身内とは言え この態度じゃそれも仕方無いな」ふっ
蒼月「Σどんだけムカついてんだよ!
いやあの 腕は普通にお前のが上だと思うよ ほら今日の店のオッサンみたいに文句言わないし 客的には絶対こっちのが良いと思ったよ!?」あたふたっ
シロ「必死か。」
家康「そういやお前 細かい割にそういう所は全く文句言わないねえ?
あれ静かにキレてたりするの?」
彬羽「いや、そもそも俺は京の出だからな
味覚が他と違うのは理解してるしと言った所か」
粋「へ?京の奴等って違うの?」興味深々っ
千様「後で殿にお礼言っとくのよー
後、払いなさいね」ぼそっ
蒼月「た、助かった」ほっ
小太郎(魄哉に怒られる怖さ良く知ってるもんな 家康。)納得
彬羽「簡単に言うと 京の料理は薄味だ
素材に醤油や何やの色が着くのを嫌うとかその辺が理由だろ
で、江戸等では 反対に辛いくらいのハッキリした味が好まれる
これは江戸の奴等は少量の味の濃いもので米を大量に摂取する、それに合わせてどんどん濃くなって行ったんだろうな」
テオドール「そんな差が有るので御座いますか」へー。
彬羽「だから俺も文句は言わん
薄味好みの奴は濃い味は無理だろうからそっちに合わせる。
が、濃い味に慣れてる奴が食べればどうしても物足りないだろうから 後から足せるツユやらタレを着けておく。 不味いの我慢されるよりマシだ」
粋「へー 色々考えて作ってんだ」ほうほう
白「要するに この辺の食べ物めちゃ塩辛くて辛かったんだな」
彬羽「今は慣れた」きっぱり。
一同(こいつ胃袋デリケートだからなあ)納得。
家康「まあ確かに
食べ物が合わないと辛いよねえ
そういう意味では お客さんの側に立って考えてくれる良い料理人だよね」にこにこ。
テオドール「で御座いますねえ
私もまだお箸上手く使えないので お魚とか毎度三枚おろしにして焼いて下さいますし」にこにこ。
一同「Σえ。」
テオドール「?
ですから 箸使いに慣れていないからと骨を除いた三枚おろしに
粋「Σいや 聞こえなかったんじゃねえから!」
千様「思ってた以上に世話焼きね」あらまあ。
彬羽「Σ一二三のついでだ ついで!!」くわっ
蒼月「いやそっちも大概だよ 毎度やってたのかよ」うわあ。
テオドール「それと 箸使いの特訓でしたら コレでやると良いと練習用の大豆を頂きました。」にこにこ豆ざらざらっ
白「お前ホント面倒見良いな」ちょっとびっくり。
彬羽「Σ煩い お前は骨ごと魚食らうのどうにかしろ!!」くわっ
シロ「落ち着け 論点ズレとるぞ。」どうどうっ
テオドール「他にも 私も料理する身なので解りますが
掴み易い様煮物1つでもあえて面を作って下さってるんだなと言うの有りますし
何気にお箸に滑り止めの溝が着いてる物に代わってましたし。それに」えーと
粋「あの、そんくらいにしてやろう? な?」おろおろっ
千様「彬羽君 どんだけ気が付くの」うわお
彬羽「Σ食い物合わねえとストレスになるっつってんだろが!!」
家康「まあまあまあまあ。良い事なんだからさ」どうどう。
白「過保護「うん。大概過保護なお兄ちゃんは黙ってようね?」
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杜和「おこんにちはー
皆様いらっしゃいませんのー?上がりますわよ
あら?」すたすた。
粋「Σえ。ちょ コレ難くねえ?」豆ぽろっ
蒼月「はあ?アンタ箸も使えないの?ちょっと貸してみなよ Σあ」ぽろっ
白「掴めないなら刺せば良い」うん。
シロ「Σ行儀悪いわ馬鹿者!!」
家康「刺す方が難しくない?」うーん。
杜和「何してるんですの この人達」
魄哉「お箸使いの特訓。 みたいですねえ」苦笑
挿音「おう杜和 来てたのかよ」
杜和「Σ兄様っお久しぶりですっ」きゃー!
挿音「つーか コイツら何してんだよ
ここは託児所かよ」
千様「えー。アンタ出来るの? 意外と難しいわよコレ」
挿音「はあ?忍の器用さと集中力なめんなよ
こんなもん簡単
つるっ
一同「・・・。」
杜和「あら。大きなガマガエル」そっぽ見。
家康「あー寝起きだもんねえ
ごめんごめん 昨日徹夜任務お疲れさーん」あははっ
シロ(Σ家康今のはわざとらしい!!)ひいいっ
彬羽「練習するか?」予備の豆そっと渡し
挿音「要らん気使うなや」イラッ