小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月30日

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【まだまだ江戸城



家康「おーいい天気だねえ」おおっ

千様「梅雨まっただ中の貴重な晴れらしいわよー」


つつじ「なんや。お世話になっとってアレやけど
落ち着かんし外行こかなあ」そわっ

皐月「アンタさっき仕事終えて帰ってきた所やん
ほら、この茶菓子うまいでー」ごろごろもぐもぐ。

つつじ「Σなんで城でくつろげるん!?」


シロ「なあ、お前らの部屋別に用意されておるよな?」

つつじ「Σ広すぎて落ち着かんのどす!」きいいっ

皐月「貧乏性やなー。」ごーろごろ。

粋「いや、ゴロゴロすんなら自分の部屋で良くね?」


襖がらっ

魄哉「それは調度良かった」


皐月「お。はっちゃ ・・天海様、仕事サボり?」


魄哉「もうはっちゃんで良いですから 茶菓子ボロボロこぼさないで Σああ!言ってる間に落ちたっ」ひいいっ

つつじ「江戸城でもこんななんやな。」

粋「何なら陰陽師やってた時もこんなんだったってよ」

皐月「年期の入ったオカンやなー」ぼろぼろっ


魄哉「くっ
後でまとめて掃除します。

えー お暇ならちょっとお手伝い願いたいんですが」

つつじ「ん、わて?」

粋「こいつ政務とか出来ねーよ?」

魄哉「あ、いえそっちの手伝いでなく

調度お役者2人居る事ですし
Σこらそっちも かりんとうの粉落ちてる落ちてます!! 」

白「ん?」ぼーりぼり。



シロ「話が進まん落ち着けオカン。
で、コイツらに何をやらせたいのだ?」

魄哉「いえお二人だけでなく シロ君と粋君
えーと。蒼月君と彬羽君もお願いしたいですね。」


家康「ん?ほぼフルメンバー?ケンカかな?」皐月の食べこぼし拾いっ

魄哉「いえいえ。ちょっとキャンペーンをですね。」

一同「?」




蒼月「えー。俺めんどいのはやだよ?」だーらだら。

魄哉「女の子から注目浴びるかもしれませ「やる。」しゃきっ



魄哉「はい。話まとまりまりましたね。
千様スタイリストお願いします。

小太郎君も うーん。散歩のついでに参加お願いしますね。」

小太郎「Σ何の?!」

彬羽「Σ関わらない様に沈黙保ってたのに参加か!?」

魄哉「沈黙は肯定と見なす主義です」真顔。




一二三「なんか解らねえけど 皆がんばだべー。」


シロ「石燕には声かけんのか?」

魄哉「そこそこ歩くんで途中で倒れそうな人はちょっと。」うーん。


家康(つまり、まーた変な事思い付いたんだね。)黙ってお掃除っ






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【町。大通り】



町人A「Σうお!なんだあれ!役人!?」

町人B「Σ捕り物か!?」

町人C「のぼりに何か書いてるような
何?『梅雨防犯きゃんぺーん』?」




つつじ「はいはーい。お騒がせしますどすー。

梅雨の合間のうららかなお天気。お出かけ前に家の鍵は閉めはりましたかー?」お役者名物大声量っ


一同(Σこっぱずかしいいい!!!)ひいいっ



粋「ぎゃーめっさ見られてる!!
何これこんなコスプレする意味有るのかよ!!」

同心コスプレ軍団っ


白「人に見られるの怖がってたら1人前になれないぞ。」しれっ

粋「Σプロすげえ!」


蒼月「ふーん。悪く無いね
さっすが千ちゃん 制服をいい感じにアレンジしてくれてるねー」うきうきっ

シロ「お前のは着崩しとるだけだろが」

蒼月「黙れ七五三。」

シロ「Σ誰がだああ!」かちーん。

彬羽「・・なんで俺のサイズまで有るんだ。」どよーん。

白「絶対特注したな」うん。

粋「もしくは 布ギリギリまで伸ばして仕立て直したな。」うんうん。


小太郎「成る程 俺は何かの捜査犬か。」わんっ




つつじ「お出かけ前は鍵かけて。
お出かけしなくても施錠は大事
こわーい人等が入ってくる季節どすえー。」ノリッノリ。



町娘A「Σきゃー!あれ菊様っ!?」きゃああっ

町娘B「あ!こっちの桔梗ちゃん!? 」きゃー!



粋「Σうおめちゃめちゃ人寄ってきた!!」ひいいっ

蒼月「誰もアンタなんか見てないから安心しろよ」ふふんっ


シロ「ある意味お前もな。」

派手なお姉さん「蒼月君バイト?
バイト代入ったらまた店来てねー?」手ふりふりっ

蒼月「はーい。勿論っまた行くからねー

ほら注目されてんだろ。どこに目ついてんの?」

シロ「お前よりはまともな目玉ついとるわ 馬鹿たれ」きっぱり




挿音「お。上手くやってんじゃねーの。」こそっ

粋「Σうお 町人の格好で解んなかった!

確かに客寄せパンダにするには兄貴ら調度いいけどよ」

挿音「おう。マジで助かるわ。
最近 ちょっとした隙に空き巣に入られるパターン多くてよ

民家びっしりだから大丈夫だろとかって 鍵かけねー奴多いんだよ」

粋「あー。もう被害出てんのか」

挿音「おう。
こんだけ騒げばさすがに防犯意識高まるだろし
何よりあの役者コンビの影響力ぱねえからな。

あの2人贔屓の客なら きっちり戸締まりするようになるだろよ。」

粋「へー。そういうもんか」ふむ



挿音「あと、ちいっと大掛かりな盗賊が荒稼ぎ繰り返しながらこっち寄ってきてるぽいんだよなあ

こんだけ大騒ぎしてたら んな所でお勤めやりずれーわな」

粋「Σ結構真面目な話だった!!」ひいいっ


挿音「ま、お前らがやってくれて助かったわ
始め徳川忍軍でやれとか言われてたんだよ。
忍が表出れるかっつーの。」

粋「あー、それはなあ」うん。


挿音「あと、 アホなコスプレしたくねえし」ボソッ

粋「おい小声でなんつっ Σ 居ねえし速ええ!!」



蒼月「つーかアンタ 本名つつじで菊様とかややこしいな」

つつじ「芸名はしゃーないやろ」


町娘C「戸締まり用心するって約束するなら桔梗ちゃん撫で放題だってー」きゃー!

町娘D「きゃーするする!約束するから指切りげんまーん。」きゃー。


小太郎「されるがままだな。」

シロ「こいつのファンは何かおかしくないか?」うーん。


蒼月「あれ?バカラス静かだな
なに?人前出るの苦手だっけそういや」にやっ


下町のおばちゃんA「あらあらアンタ背が有るから似合うねえ
そうだよ。同心はこうパリッとピシッとしてなきゃだよー」背中ばちんっ!

下町のおばちゃんB「いやー。いつものこれぞ料理人!てのも良いけど おばちゃんこういうの好きだわー」うんうん。

蒼月「モテて良かっ「黙れ。」




小太郎(皆何だかんだでウケてるな)うんうん。


シロ「Σこらああ気軽に人の頭を撫でるな!!」

通りすがりの女将さん「あら元気良い。
この子連れて帰りたいわー」ほほほっ

ちびっこ「お兄ちゃんお仕事お疲れ様。」飴ちゃん。

粋「Σう あの本物じゃな えーと。ありがとう」罪悪感っ






白「頭フラフラする。」髪の毛ぼさっ

彬羽「どんだけ撫でくり回されたんだ」

粋「ま、良いんじゃねえの?防犯防犯」苦笑。

小太郎「だな これで犯罪減るなら ん?」耳ぴくっ

シロ「どうした?」

小太郎「しっ! 向こうの奴等の会話」

蒼月「聞こえないっての。
何がどしたの?」





挿音「んー? 今日マジモンの同心の捕り物なんてあったか?」ひょこっ

シロ「ん?本物が近くで仕事しとるのか」


粋「Σちょい待て!まさかそれって」はっ



一同「?」



挿音「この際しゃーねえカチコミだ!とっとと行けや野郎共!」くわっ

シロ「Σこの姿でカチコミは「良いからさっさと行け!ちょい手続き行ってくら!」しゅぱっ





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【某屋敷内】



同心A「Σうお!何だ何だ!?」びくっ

同心B「見ない顔だな お前らどこの所属だ!!」



一同(Σいやこれ本物じゃね!?)



同心C「我々はここの主に抜け荷の疑い有りとの事で 家捜しをしておるのだ

なあ、お前ら」じろっ

主人「Σは!はいっ」びくっ



蒼月「これ本物なんじゃないの?」

シロ「いや あのようにビビらされては偽物だと言えんだろ」ひそっ

彬羽「挿音の奴が把握して無いのもおかしな話だしな」うむ。



同心D「答えよ!お前らはどこの所属か
先程から偽物偽物と聞こえて来るが それはお前達の方では無いのか!」びしっ


一同(そりゃこっ恥ずかしいコスプレ集団ですから。)




蒼月「どうしよ。思いっきり踏み込んじゃったけど
ややこしくなる前に謝って帰る?」

粋「Σえ。何俺ら本気で恥ずかしくねえ!?

あ、ちょっと兄貴!?」



すたすたすた。



同心D「む? 何だ?」






息すうっ

白「ご用改めである!!尋常に縛に付けえいっ!!!」くわっ

同心達「Σ!!」びっくううっ





つつじ「あん人も役者やもん。案外腹から声出るんよな」うん。

シロ「こ、鼓膜がっ」びりびりっ


同心A「どどどどうしましょうお頭っ!」おろおろっ

同心D「Σあ。馬鹿っ!!」ひいっ




蒼月「あ。偽物だね。」

彬羽「手の込んだ真似しやがって」指ばきぼきっ



白「なんだ。あいつらも偽物だったのか」ふう。

粋「Σ自信無かったのかよ!!」

白「これで恥ずかしがってたら役者なんて出来ないぞ」

つつじ「わてでも恥ずいわこんなん」きっぱり。







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魄哉「皆居ないとお掃除はかどりますねー」ホウキさっさっ

家康「だねえ。
あれだけ居るとねー」畳ぱんぱんっ



女中「あのー、天海様
お掃除でしたら私共が。」おろおろっ

皐月「家事せな落ち着かんのやろ。オカンやし

暇やな 皆に着いてきゃ良かったなあ」むー。





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