小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月18日

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千様「あらーまだ雨降ってるわねー」むう。

家康「天気悪いと気分晴れないよね
ほら、小太郎足拭いて」前足拭き拭き

蒼月「なんで雨の中遊びに行くんだよ どろどろじゃん
もうこれ丸洗いしたら?」

小太郎「えー。遊びになら白も行ってるのに」わおんっ

粋「うちの兄貴は全身毛むくじゃらじゃねーもん」きっぱり。




一二三「けんど、雨の中どこ遊びに行ってんだべ?
風邪引くだよ」小太郎拭き拭き

彬羽「それならちゃんと雨宿りしてるだろ
最近面白い物を見付けたとか言ってたしな

よし。小太郎こりゃ無理だ 丸洗いな」

ひょいっ

小太郎「Σぎゃいいいん!! 嫌だああっ!」ぎゃおおおんっ


蒼月「犬ってなんで風呂嫌いなのかな?不潔だよね」けっ

粋「お前はお前で長風呂だと脱皮してんじゃねーかと怖いけどな」うん。



シロ「ん?要するにあやつ 外で親しい友人で出来たのか?」

千様「みたいねー あの子の場合妖怪だと対等って難しいし、人間かしらね。」

粋「下僕の間違いじゃねえ?」


家康「えー。あの子意外と社交的だしあっちこっちに顔利くよ?

妖怪達は総大将としてもちろん 徳川上層部も何だかんだ掌握してるし、吉原の今のトップ5とか顔パスだしー、小銭渡したら何でも教えてくれる路地裏のおじさんとか」

粋「身内としていっそ不安になんだけど。その並び」


蒼月「Σ吉原トップ5!? え?何で!?羨ましいっ」えええっ

家康「意外と大人なんじゃない?」

千様「御仕事関連じゃないのー?
変な事になってたら 地獄ちゃんとか九尾ちゃんが吉原火の海にしてるわよー」

粋「Σ説得力!!」




シロ「そういえば 魄哉のような奴がいて面白いとか言ってたおったような」ふむ


粋「Σえ。鳳凰ってあっちこっちに居んの!?」

蒼月「口煩いオカンみたいな奴って事じゃないの?」

千様「えー。 ですます口調の胡散臭い坊主じゃない?」

家康「いや単に 怒らせると怖いとか?」




石燕「どれでも面白いと思えないんすけど。」

シロ「いや俺も詳しく知らんしな」うーん。





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白「へー。じゃ国に帰っちゃうのか」

外国人「元から期限付きの滞在の約束デスシー」にこにこ

白「ふーん。向こうの茶菓子食べれなくなるな」

外国人「ほんと日本人にしてはアケスケデスねー」あっはっは。

白「湿っぽいの嫌いだし」砂糖たっぷり紅茶ずずー。

外国人「アー。意外と気遣いな

おかげで沢山事を知るコト出来ました ホントにアリガトウ」にこにこ。

白「俺が教えたのなんて、この国の奴等でもあんまり知らない事だけどな」うん。


付喪神ぴょこぴょこ。


外国人「オヤ。親分さんに御用事デスカー?」

付喪神うろうろ。

白「お前が帰るって言うから挨拶に来たぽいぞ」



外国人「・・・・。」

白「ん?」


外国人「ウワアア!帰りたくナイッ!!ワタシ日本の妖怪の皆さん好きデース!!」涙ぶわっ

白「うん。ホント面白いなお前」焼菓子ぽりぽり。

外国人「小さなお友達大きなオトモダチッ 一生忘れマセーン!!」うおおおおっ



白「日本の奴でも結構皆怖がるんだけどな」うーん。

外国人「ワタシの国にもフェアリーの言い伝え有りますから
ただフェアリー悪い子多いです」

白「妖怪も結構意味解らないイタズラするけどな」

外国人「かもしれマセン
しかし、ワタシが御仕事でこの国に来て 1人サミシイしてる時 心配してくれたのはこのハウスの妖怪達デシタ」ため息



白(幕府の許可って
ひょっとして魄哉の奴 わざとお化けだらけの家に外国の客住ましたのかな? ビビリだったら嫌がらせだぞ)うーん。

外国人「? ナニか?」

白「んー。やっぱ化け物も結構邪悪だと思う」うん。


外国人「オカゲで思い出いっぱいデース
ほら、逢った皆のコト ノートに書きためてしまいマシタ」にこにこ。

白「読めない」きっぱり。

外国人「アー。ワタシの母国語ダカラね
字も汚いケド 国に帰ったら清書して家宝にスルよー」

白「ん? て事はもうこの国来ないのか?」

外国人「んー多分無理ダネ
ワタシの国今ちょっとややこしいカラ

帰る前に大将サンの 昼間の御仕事も見に行くネー」鼻ずずっ


白「そっか。
じゃ 受付で俺の知り合いって言ったら特別席に案内されるようにしておく」真顔。

外国人「その手の妙にリアルな話されると一気に妖怪のイメージ崩れるヨネ ありがたいけどネ」


白「そういう物か?
けど、もう来られないなら行きたい所は言っといた方が良いぞ
何なら朧車呼ぶし あ。こういうのがダメだっけ?」はて。

外国人「ウェルカム。」親指ぐっ。

白「お前結構ワガママだな。」困惑っ



外国人「ワガママは美徳だよ。君らもそうでしショ?」

白「日本語上手すぎて何言ってるか解らない」うーん。


外国人「うん、君らホント面白いネー。
ワタシ帰るマデにもっともっとこのノートいっぱいにしたい
そして、ワタシは二度と来れなくても 子供達に童話みたいに語り継ぐンダ」にこにこ。



白「あれ?お前子持ちか?」

外国人「のー。絶賛彼女募集中ー!」HAHAHA



白「お前ちょいちょい面伖臭いな」

外国人「マアマア。

あ!そうだ ノートの最後に日本へ行け!と書いとこう。
そしたら君達は人より長生きだから ひょっとしたら未来の僕の子供に逢えるカモネー ほら、素敵素敵っ」書き書きっ


白「ん?例え来ても 俺らはお前の子供解らないぞ?」

外国人「大丈夫。人間には姓と名が有るんダヨ

ワタシは男だから 子供達が男の子なら姓は同じのはず。
もし逢えたら 僕の子供達と遊んでネ」

白「覚えてるか解らないぞ?」

外国人「なら名前の刺青入れればイイ。

私の姓、名字は『ハーン』
君忘れないでね」にっこにこ。





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焔「実はよー。前に稽古見に行ったけど
お前 なんかこう、ぎこちねえなあ」うーん。

粋「Σげ!いつの間に!?
うっせえよ だから見習いやってんだろ てか素人に言われたかねえしっ」ふんっ

焔「お? 俺らの種族はよ 芸事にも加護があるとか言われてんだぞ
才能開花や作り手にひらめきをあたえるっての?

それなのに本体がそれじゃ情けねえぞー」

粋「Σんなもん知るか!!俺は人間成分多いんから仕方ないんだよ!!」むかああっ


千様「おじーちゃんも仕事にしてないけど何気に凄いのよねえ」

シロ「確かやる気になれば 芝居関連でもそのまま一流で通りそうなレベルだとか
先天的に器用な一族なのだな。」うむ。

粋「Σ!!」がーん。




家康「ぶっちゃけ 人前で上がっちゃうのさえどうにかなれば 粋も化けると思うけどねえ」うーん。

蒼月「へ?そなの? 」

家康「腐っても殿だし 目は肥えてるよ?」



シロ「しかし、そのそれさえどうにかが難しいそうな奴なのだなあ」

小太郎「基本ビビリだもんな。」丸洗い済みふかふかふわふわっ




焔「ちなみにほれ、
効果効能はこの家のメンツを御覧くださいって奴だ」



彬羽「Σちょっと待て! やたらと瓦版やら本の仕事が来るのはっ!!」はっ

石燕「Σ一部マニアにしかウケなかったあっしの浮世絵が一気に世に出たのはひょっとして!!」


粋「Σ兄貴の効能すっげええええ!!」ひいいっ




シロ「そういや石燕は他にも色々影響受けて 人間やめてるレベルに達しとったな」ふむ。

焔「あー。影響受けるの芸術方面だけじゃねえのか。前例無えからなあ
そもそも才能が無きゃ開花しようがねーし。元から相当レアなんだろなあ」ふむ

石燕「お褒めに預かり光栄っす」照れっ

焔「いや誉めてるっつか パンダ見てる感覚な?」



千様「効能って言うと温泉みたいよねー」

小太郎「人間に神様扱いされてるのそういう事か」わんっ

家康「だねえ。
いざ近くに居ると危険のが大きいけどね」苦笑。





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【常春の里】



朔日「ふむ。
ラフカディオ・ハーン小泉八雲。ねえ」ほほう。



夕霧「王サマまーた何か覗き見してんの?」

旭「いや。ありゃ千里眼てより先読み使ってねえ?」



朔日「成る程成る程。縁とは奇なりか
世代を超えて約束を守るとは人間とは意外と面白いねえ」ふむふむ。

翡翠「申し訳有りませんが

覗き見で浸られましても反応に困ります」きっぱり。

朔日「正論過ぎて何も言い返せない」ふっ





旭「つーか。現実から目を反らすなよ
仕事しろや仕事」

夕霧「そうそう、遠くを覗き見してても目の前の書類は消えちゃくんないよー?」




朔日「海の向こうの国か「大規模なサボりはおやめ下さい」






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