小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

12月1日

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シロ「今日から12月か」ふむ

千様「早いわねー」




家康「今年もあと1ヶ月
気合い入れてこー」ひゃほう

小太郎(家康いつもゴロゴロしてるだけなのに、何の気合い入れるんだろ)うーん。




白「この時期って皆張り切っててめんどいよな」むう。

千様「あら? 行き帰りもその格好で?」

粋「兄貴遅刻ギリギリだから 着いてからじゃ衣装の着付け焦るんだよ

で、もういっそ着てくるかー?って冗談で言ったらさ」


白「いい宣伝になるから行き帰りも舞台衣装フル装備してろって言われた」むすっ

家康「ハデハデで恥ずかしい以前に何キロ有ったっけ?それ」うわあ。


白「恥ずかしいのは特にないぞ
結構うっかり今年もそのまま帰って来たりしてるし」しれっ

小太郎「行き帰り同じなんだからちゃんと教えてやれよ」わおんっ

粋「いやその 兄貴普段から雰囲気が派手ってつか。
さほど違和感無くて見落としちゃうって言うか」

千様「お兄ちゃんのイメージが年末のフルセットレベルって凄いわね」





シロ「で、既に高下駄も装備か」

白「チェックが細かいな」

シロ「いつもよりでかいからな」ふふんっ

一同(身長コンプレックス面倒いなあ。)うわあ



家康「よくそんなの履いて歩けるよね
コケたりしないの?」

白「はじめはキツかったけどな
慣れたら別にどうって事無いぞ」片足でぴょいぴょい

千様「やっぱバランス感覚凄いわねえ」ほうほう



小太郎「粋も出来るのか?」わおんっ

粋「へ? いや俺上げ底する必要無いもん Σあ。」




間。








蒼月「うー、さむっ

何? 暖をとろうとして焦げたの?」コタツ潜りっ

粋「この気温じゃ人体は凍らねえんだよ!」けっ



千様「あら こっちまだ氷ついてるわよー」

小太郎「身長気にしてるコンビの前であんなの言うから」

家康「見事な合わせ技だったね。さすがは師弟」うんうん。


千様・小太郎(Σそういや師弟だった!!)



蒼月「だいたい察した

で、アンタは出勤しなくて良いの?あ。ひょっとして万年見習い過ぎて破門され「Σボロッボロだから行けねえの!!
身支度整えたらちゃんと追っかけるっての!!」



家康「こりゃ新春デビューも無さそうだね」

千様「みたいねー」あーあ。





玄関がしゃん!!





小太郎「Σぎゃいん! 何々っ!?」

千様「へ? ちょっとシロ君!?どうしたの?」

シロ「事故だ。」

粋「へ?」



シロ「お前の兄貴が高下駄履いてるの忘れてたらしく、盛大に足滑らせて石段ゴロゴロ転がり落ちてっ
ととととにかく止まらんかったぞおい!!」顔面蒼白っ

粋「Σぎゃー! 違和感なく使える様になった弊害がっ」ひいいっ

シロ「この傾斜だぞ!山だぞ!!
何処までも転がってくから 咄嗟に前方に巨大霜柱生えさせてぶつけて止めるしか無く「Σいや絶対痛えよそれ!」



千様「え? 白君大丈夫なの?それ」おそるおそるっ

シロ「それが 足を滑らせた際にやらかしたらしく
診療所に放り込んで来たのだがっ」

家康「Σえ。ヤバくない!?
あの芝居小屋 毎月1日に新演目解禁だよね!?」

小太郎「いや 白の心配は?」

家康「頑丈だから大丈夫」きっぱり!


蒼月「ねえ、年末にあの人欠けたら あの芝居小屋本気でまずいんじゃないの?」

粋「ちょっとあちこち見てくる!!」だだっ





シロ「どんくさいのだから足元に気を付けろと言うべきであったか。」頭かかえっ

家康「いやー。白だよ?言っても大丈夫大丈夫とか言いながら盛大に踏み外す予感しかしないよ。」

千様「まさか、あの子がケガするとはねえ
そんな酷いの?」

シロ「酷いと言うか。
立てんで難儀しとったな」うーん。

蒼月「Σげ。マジでヤバいじゃんか」






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【芝居小屋 楽屋】




つつじ「いっそ お兄はんの代役行きますかえ?」

粋「Σ無理無理無理無理無理無理っ!!」ひいいっ

つつじ「無理な事おへんやろ
兄弟なんや 元は同じや、厚塗りしてヅラかぶればどうにか行け「Σ見かけの問題じゃねえええ!!」


皐月「ほれ、どうどう。

落ち着きや。こんな半端なのお客さんの前に出されへんって。」

粋「Σ助かったけどグサッと来た!!」


つつじ「落ち着け言われても
だああ! 何であの運動神経でんな事故るんやあの人はああっ」頭かかえっ

皐月「悩むとハゲるで。」

つつじ「Σぐはっ」



皐月「で、治るのどんくらいかかんの?
出られへんもんはしゃーない。スケジュール組み直さなアカンやろ」

つつじ「Σ確かに」はっ


粋「えー。まだ診療所の方行ってねえ つか怖くて行けないっつかそんなんでさ
兄貴だし命に別状無いみたいだから心配はしてねえし」

皐月「心配云々ちゃうねん!

ほんまに野郎の癖に感情先に持ってくんな!ちゃっちゃと見てきっ
お客さんに迷惑かかるやろ!」くわっ

粋「Σはいいっ!」びくっ



皐月「アンタもじゃ!代打とかアホ抜かしとらんでこう言う時は状況把握やろ!」びしっ

つつじ「皐月はん ホンマ男前やわ」おおっ

皐月「喧しわ!」むかっ



粋「あのさ。お前ら 男女の立ち位置逆じゃねえ?」





皐月「エエからはよ行け。」

粋「Σごめんなさい行ってきます!!」






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【診療所】






彬羽「いきなり呼び出すから何かと思えば」げんなり。

飛天「動物はお前のが得意だろ?」



彬羽「そりゃそうだが

こらああ!いい加減降りてこい!!」


白「がるるるっ」威嚇っ

飛天「手負いの獣って下手に手出すと噛むからなあ」うーん。



彬羽「だああ面倒臭い!!

元気だろこんなの! 治療なんて要るのか?」イライラっ

飛天「捻挫に加えて 軽く関節ハズレてるからハメないといけないんだよなー

けど、ほら 間接ハメるのって大概痛いから怯えられちゃ「Σ手前のやり方が荒いからだろ!!」



飛天「ちなみに骨さえちゃんとハメれば夕方には治るぞ
こいつの場合」真顔。

彬羽「それはそれで生物としておかしくないか?」

飛天「そりゃ元からおかしい生物だもんよ」きっぱり


彬羽「成る程。
よし、とりあえず捕獲しなきゃらちがあかねえな

いいか?目は合わせるなよ 襲ってきたらそれこそ手がつけられな



がらっ


粋「あのー 兄貴ってどんな感じ「Σ馬鹿野郎おおおお!!!」




飛天(お。ラッキー
粋が齧られてる隙に骨ハメるか。)うん。







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