魄哉「幕府では 時折諸外国との交流を深める為、文化のトレード、貸し借りを行っております」
蒼月「Σいきなり何の解説!?」
千様「それよりアンタ江戸城戻んなくていいの?
今日は天海サマ居ないとまわらないんじゃなかったー?」
魄哉「いやーそれがまわるまわらないでは無い状況になってしまいまして。」
小太郎「どういう事だ?」わおんっ
魄哉「ぶっちゃけ その貸し借りで押し付けられた大陸の猛獣が檻たたっ壊して逃走しておりまして。
色んな意味でヤバイ状況です」冷や汗だらだら
家康「はい、落ち着いて 御前の好きな昆布茶だよー」
蒼月「Σちょジジイ 手凄いプルプルしてる!茶溢れ倒してるから!」ひいいっ
魄哉「いやートシですかねえ。」びちゃびちゃびちゃ
千様「取り繕おうとしてる辺り ギリギリ大丈夫かしら?」うーん。
家康「いや。余裕なくなって何言ってるか解ってないよあれ。」
シロ「ふむ、猛獣か。
しかし他所の国から借りておるなら 傷付けるわけにもいかんしな」
魄哉「だから困ってるんですよ
特殊な任務なら忍軍ですが、殺傷能力が高すぎて」
千様「あー。 いてもうたれや系しか居ないものねえ」うんうん。
彬羽「だいたいあんな物を木製の檻にぶちこんでるってのが間違いだ
野生動物を甘く見たツケだな」
家康「どう?いい案浮かんだ?」
彬羽「とりあえずはだ、この図面通りに罠を作ってだ
あの種の性質を考えると
そうだな 山のそこそこ奥に仕掛けるのが妥当か
仕損じてイラついて民家に被害が及ぶのも危険だろう」資料がささっ
蒼月「お。さすが動物マニア」
魄哉「なる程。 性質に合わせたトラップの図面ですか。
助かります」ほっ
彬羽「かかるとは限らねえぞ
向こうは知らない国につれて来られて気が立ってるだろうしな
数日は飲まず食わずで潜んでると考えた方がいい
勝負はそれからだ」
蒼月「つまり、人に被害が出るとなったら何日か後だね」ふむふむ
魄哉「いやそれが。脱走時にその場で取り押さえようとした勇敢な方々が複数その」
飛天「処置終ったぞー
手拭きくれ手拭き」
小太郎「Σ血まみれ白衣こっわああ!!」ぎゃいんっ
飛天「いやー。すっごい事になっててさ
繋げるの大変だった大変だった」茶ずずー。
千様「繋げるって」
シロ「やめとけ詳しく聞くな」
家康「命はあったらしいから セーフセーフ」
彬羽「御前 血ぐらい拭ってから落ち着け」
飛天「いやもうこんなの拭いきれねーもん。」きっぱり
蒼月「相当ヤバイのが逃げてるよねコレ?」うわあ。
魄哉「ですから焦ってるんです」
粋「あれ?飛天来てたのか Σうお赤っ!!」ひいいっ
飛天「白衣は汚れ目立つからなあ」茶ずずー。
彬羽「そんなレベルじゃねえだろ」
シロ「で、結局何が逃げたのだ?
大陸の巨大グマか何かか?」
魄哉「クマなら繋ぐの不可能ですって。
猫科の大型肉食獣なんですが、これが何なのかよく解らないんですよねえ
何でも山奥の民俗が神として崇めてたっていう
白「猫か。」にょきっ
小太郎「Σ何か生えた」
魄哉「ちなみに犬が大好物だそうです。」
小太郎「Σ一斉に俺を見るなああ!!」ぎゃいいんっ
シロ「食われる前にその獣を捕まえれば問題は無いのでは」じーっ
小太郎「Σ囮確定!?」
飛天「いやー。難しいだろ
ネコ科ってのは普通の猫サイズでもあの身体能力だろ?
それで大きいんだから お前らでも大変だろ」
彬羽「だな。
俊敏さに筋力殺傷能力がこれでもかと加算されるからな」
飛天「俺さ。知り合いは繋ぎたくないんだよな。」ふっ
家康「うん。洒落になんないから他の手考えよう」
粋「はいはーい!! それなら兄貴にチャレンジさせてみれば?
色んな方面でタラシだし、大型でも猫ならゴロゴロ言わせられるかも!」
家康「Σ御前今の話聞いてた!?」
蒼月「兄ちゃん離れ出来てないのに 兄ちゃんに肉片になれって言ってるようなもんだろそれ」うわあ。
粋「えー。兄貴なら行けるだろ」
千様「粋君 頭ファンシー過ぎだと思うわ」うん。
粋「えーでも 兄貴だし。
あのタラシの腕ならわんちゃん行け
白「お前どれだけ人をタラシだと思ってるんだ。」むう。
魄哉「いやでも白君なら襲われても勝てそうですし 事は一刻を争います
可能ならお願いしたいんですが。」おずおずっ
白「勝てるって 猫殴るのはちょっとな」むう
魄哉「いえ。ヤバそうなら火でビビらせればいいだけです。動物ですし」
蒼月「あ、冷静に適任ではあるんだ。」ふむ
白「そっか
今回のは頼まれて仕方無いから 怒るなよねこ。」ちらっ
白の猫「んあ"?」かつぶしもぐもぐ
シロ「Σ意外と食いつかんと思えば!」
家康「Σ浮気がバレると猫ちゃん怖いからか!!」
蒼月「良かったね 大手を降って浮気できて」
白「そういうんじゃないし
で、 普通にゴロゴロのベタベタにして モフっていいんだな?」きらーん。
魄哉「やる気と自信ぱないですね
その猫転がしの腕に期待します」ちょっと引。
白の猫「ぶるにゃあああ!!」
ずびしっ!
白「Σあいた」
シロ「Σ猫の平手打ち!!!」
蒼月「肉球パンチなのに普通に痛そう!!」ひいいっ
千様「猫ちゃんそりゃ怒るわ」ふっ
九尾「そりゃなあ。
浮気は男の甲斐性とは言うけどのう」どすんっ
家康「Σ更に何か来た!!」
九尾「相手が猛獣じゃというので 念のために護衛するかとな
つか、わちなら いくらでもモフってうぇるかむなんじゃがのー」
粋「兄貴猫派だもんよ。」きっぱり
九尾「なぜに狐は犬科なんじゃー!!」きいいっ
飛天「それより相手どうやって探すんだよ」
彬羽「いつものカラス共で人海戦術 か?」うーん。
白「小太郎、絶対安全だからちょっと一緒に
小太郎「Σがるるるるるっ!!」威嚇っ
千様「小太郎君は無理ね」うん。
彬羽「ん?ちょっと待て。
犬・・ か。」
九尾「おい。こっち見るで無いわ
無理があるじゃろ 犬科言ってもわち狐じゃもん」
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【芝居小屋 楽屋】
皐月「で、九尾を囮にして誘き出したん?」へー。
粋「おうよ。細かい事気にしないデカ猫で助かった助かった」あっはっは
つつじ「そらええねんけど
狐はん。なんで此処で拗ねこいとんねん!」
九尾「他所のっ 他所の女とのいちゃいちゃを目の前で見せられて帰れぬわああ!!」
皐月「デカ猫メスやったん?」
粋「おう。兄貴の撫でテクで ゴロッゴロのメロっメロだっての
やっぱ全方向のタラシの腕凄えわ」遠い目。
九尾「ううう。いかにわちが心の広い女とて これはあまりに酷いぞだーりん」しくしく。
皐月「まあなー あのアホ今回はちょい酷いな」うんうん。
九尾「じゃろ!?今回ばかりは謝って来るまでわち帰ったらんのじゃ!!」ふんっ
皐月「てかアンタ元々勝手に屋根裏に住み着いてるストーカーやん。」
九尾「Σ傷ついとるにズバッと言うな!小娘!」きしゃああっ
つつじ「なあ、なんや修羅場みたいになっとるけんど」
粋「あー うん」
粋・つつじ(獣を女と見れないノーマルなだけなんだよなあ。)
九尾「哀れみの目やめんかそこ」