小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月10日

f:id:t00c:20200710110330j:plain






魄哉「蒼月君 暇ですか?」

蒼月「えー。
あ、忙しいかも」だらだらごろごろ

魄哉「はい。暇ですね
小太郎君の散歩お願いします」


蒼月「Σはああ!?
あのワンコロいっつも勝手に散歩してんじゃん!?

雨だし嫌だよダルいっ」


魄哉「たまには飼い犬の気分を満喫したい複雑な犬心だそうです

色々デリケートな子なんですから察してあげて下さい」

蒼月「Σ解るかそんなの!
自分から首輪付けられたいとかあの犬ド変態なんじゃないの!?」












玄関がらぴしゃん!!





小太郎「えーと。
ごめんな?」わおんっ


蒼月「何も怒ること無いだろ あのクソジジイっ」頭さすりっ



小太郎「蒼月があんまりゴロゴロダラダラしてるから
魄哉がご立腹でさ。 はたきでシバきたおそうかってなってたから気を使ったんだけどなあ」

蒼月「Σまた助け船が解りにくいな!」



小太郎「ぶっちゃけ蒼月はどうでもいいんだけど
飼い主が怒ってるの見るの 犬的にキッツイんだよなー」すたすた。

蒼月「お前 俺をなめきってるよね?」むかっ




小太郎「だってお前 あの群れの中じゃ 一番下っ腹だろ?」わおんっ

蒼月「Σはああ!一番はバカ殿辺りだろ!」

小太郎「んー。家康はお前より二段くらい上かな?」

蒼月「Σそれだけは無いッ!!」



小太郎「まあいいや。
とりあえず散歩行こー」すたすた

蒼月「良くないだろ。行かないよ」けっ

小太郎「あーうん。犬連れてるとモテるぞ?」

蒼月「それでホイホイ行くと思ってんのかよ」


小太郎「Σ違うのか!?」ぎゃおんっ

蒼月(この犬 食ってやろうか)イラアアッ







ーーーーーーーーーー





蒼月「ーーーて、事があってさあ。」

彬羽「それの何をどうしろってんだ。」


一二三(皆なんだかんだで 相談事は彬羽さんの所くるだなあ。)ふむ



蒼月「んで、仕方なく散歩付き合ったんどけどさ」

彬羽(何だかんだ連られたんだな。)ふむ



蒼月「その道々あの犬なんて言ったと思う?」

彬羽「?
何かあったのか?」



蒼月「毎度同じようなメンツにしか散歩連れてけとか 遊べって言わないよねって聞いたんだよ
そしたらさ。」思いだしむかむか

一二三「?」


蒼月「格上相手の手を煩わす事は 犬科のルールに反するから。

だってさ!」けっ


彬羽「つまりお前は同等もしくは それより下か」ほう。

蒼月「納得するな そこ!!」



家康「Σえええ!じゃ私も格下に見られてるの!?」がーん。

彬羽「盗み聞きやめろ。」


蒼月「だろうね。
よくボール投げろって言われてるし」



家康「道理で。

前に散歩行った時 やたら進行方向の反対に引っ張って行ったり
まだ帰らないって座り込んだり
引きずる勢いでいきなりダッシュ

彬羽「完全に相手なめてる時の犬の行動だな」



蒼月「たまにだけど お前が一二三ちゃんと一緒に連れてく事あるじゃん?

その時は違うの?」

一二三「小太郎さん紐引っ張る事もねえだよ?」きょとん。

家康「Σえ。 そこまで!?」



彬羽「俺が着いてるってものあるだろうが
一二三は小太郎の中ではランクがかなり上らしい

『格上』って事だな。」




蒼月・家康(Σ幼女以下!!!)がーん。



一二三「えっと。 おらは犬の扱いちゃんと教えて貰ってるから でねえかな?」おろおろっ

家康「うう。子供に気を使われてる」さめざめ




彬羽「と、なると。気軽に散歩連れてけと言われるお前らが最底辺として

シロ辺りは 『手が空いてたら』と前ふりがあるから同等。

何気に服従してる阿呆兄弟はその上。更に上が挿音、飼い主の魄哉って所か」



家康「Σ納得のいっちゃうランキングやめて!」

蒼月「Σガキ以下かよ腹立つな!!」


一二三「あれ?石燕さんはどこだっぺ?」

彬羽「あいつは下手に絡むとぶっ倒れるだろ。
小太郎的にまだ距離があるのでランク外と見た」


蒼月「虚弱すぎて犬に距離置かれてんのかよ」うわあ。



家康「あの。ちなみにお前は?」






彬羽「・・・・・・。」ふっ




蒼月「はいはいはい!そりゃ勝ち誇るよねー!!」けっ

家康「かすかーに笑うのやめて!ホント腹立つ!!」




一二三(オスの意地ってやつだべな。)ふむふむ




コマ「カタカタカタカタ」

ひょいっ


一二三「ん?」


コマ「カタカタカタカタカタカタ」

一二三撤収。

一二三「???」




粋「あれ?一二三どした?」

コマ「カタタタカタカタカタカタ」

白「『子供の教育に相応しくない。と判断しました。』
って言ってるぞ」






家康「んで! この舐められきった状況を打破するにはどうしたらいいですか先生!」挙手っ

蒼月「それそれ!
それ聞きたかったんだよねー」うんうん。


彬羽「お前らな。そういう相談をする辺りがなめられるんじゃ
蒼月「犬の扱いが下手なだけ!!
扱いさえ解れば こんなバカにされるわけないだろっ」

彬羽「いや手前の場合は 単に日頃から見下される事しかしてないからだろ。」




家康「私の場合、理由はさておき
犬に下と見られてたら 私に負けたあれやこれやが成仏できないと思うんだけど」真顔。


彬羽「・・・ 基本くらいなら教えてもいいがな。」

家康「ありがとう。若干遠い目してるのは気にしないでおくね。」









間。










千様「で、
扱い教えた結果があれ?」

彬羽「あくまで『犬』の訓練用だがな」






小太郎「お前ら 大概にしろよっ!」グルルルルルルッ


蒼月「ちょっと!この犬噛んだーー!!」ひいいっ

家康「Σなんで!?躾の仕方間違ってないよね!?」



粋「あれ?カラスのやり方が間違ってる

わけねえか。」うーん。

白「・・・?」はて。



彬羽「忘れ去られてるが ありゃ『狼』だからな。

犬のやり方がどこまで通じるかって話だ。」しれっ

シロ「ああ。そういう事か。」




白「助けてやるんじゃなかったのか?」

彬羽「狼みたいな体育会系のものに認められるには自力で認めさせるしかねえからな

まあ。腕っ節で勝てば嫌でも認められるだろ

ああ見えて 馬鹿強いがな。」



一二三「ケガすんでねえだか?」

彬羽「そりゃあな
動物と向き合うってのはそう言うもんだ」

粋(そういやこのカラスも初対面凄かったよなあ)納得。







彬羽「しかし。相当下に見られてないかぎり
犬と同じ扱いで問題ねえはずなんだが。」うーん。


白「あの二人小太郎ランク下の下だったんだな。」納得。




挿音「お?ケンカか?

蒼月 魂食うのと金縛りその他は反則な」キセルすぱー

蒼月「Σ俺の武器無しじゃん!?」

挿音「男なら拳で行け拳で」

蒼月「Σ拳齧り取られるよ!!」



千様「はいはい。救急箱用意しとくわねー」






白(そっか。飼い主達に似て 素手でケンカして勝つか負けるかなんだな。
小太郎ランク)手ぽん。





>サイトトップに戻る