小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

7月11日

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【妖怪温泉 客間】




魄哉「はー。

たまの休日はのんびりするのが一番ですねえ
あ、そっちの青竹取ってください」足つぼっ


家康「いやーそれはいいんだけどさ」ちら。




からくり軍団「カタカタカタカタカタカタカタカタカタタタ」


家康「お前 この中で本当にくつろいでるの?」

魄哉「何か問題でも?」はて。




家康(どっちも人造って辺りで通じあってるのかなあ。)うーん。


魄哉「なんやかんやで皆甘えっ子なんですよねえ
自我持ったのも予想外でしたが 皆揃って寂しんぼうとは」

からくり従業員「カタタッ」がしょっ



家康「私から見たら単なるホラーだけどね

そっちの子腕取れてる取れてる」




魄哉「あー 止めの部分が磨耗してますねー

仕方無い腕作り直しますか。」がしゃがしゃ


家康「Σ腕片手に御茶すすらないで!絵面絵面!!」





魄哉「そんなに怖いのに何で着いて来たんですか?」むっ



家康「一人で帰れないの忘れてただけです。」きっぱり

魄哉「僕1日ここでのんびりしますからね?
一人で出歩くと餌になるんでじっとしておいて下さいよ?」



家康「あ。厠はどうしよ」

魄哉「Σまさか着いてこいと!?アンタいくつですか!!」

家康「Σだってウロウロしてたら食われちゃうんでしょ!?」

魄哉「だからってそれは情け無さすぎるでしょうが!!
だああもう!どうしても行きたいならこの子達の誰かにお願いして下さい!」

からくり軍団「カタカタカタカタカタカタカタカタ」


家康「Σいやいやいやいや無理無理無理無理無理無理っ!!」首ぶんぶんっ




魄哉「あーもう。
なんで休日まで殿のおもりなんですか

ゆっくりしたかったのに。」ため息

家康「それにさ、えーとその。この子達ほら 見た目女の子だしさすがに抵抗が「娘達にホントにそんな事させるわけ無いでしょうが」けっ



家康(怒ってるー)うわあ。



魄哉「お手洗いは良いんですか?」

家康「いや。今行きたいんじゃないから」びくびく





魄哉「それならもうちょいしたら 家に放り込んで来ますかね
それからこっちは改めてのんびりと」

家康「ん?
今すぐポイッとされても私は構わないけど」




魄哉「寛ぎスイッチ入った所なんでダルいです。」きっぱり

家康「ホントに誠に申し訳ない ゆっくり休んで天海サマ」



魄哉「んじゃ静かに願います

騒いだらこの子達の腕のランチャーが火を吹きますので」ごろんっ


家康「Σランチャー!?
え!?あれコマちゃんのみの特性オプションじゃないの!?」


からくり軍団「カタタッ」

じゃきん!!


家康「Σぎゃーー!静かにします!静かにします!!」ひいいっ

魄哉「落ち着いて下さい。死にますよ。」








がっしゃあああん!!

からくり軍団「!!」じゃきんっ

家康「Σ今のは私じゃなーい!!」



魄哉「下ですね」だだだだだっ

家康「Σスイッチ切り替え早っ」







粋「Σうっお! 何だこれ
あれがここ通じてんの!?」きょろきょろっ




家康「Σうおおうっ!壁無くなってる!!
お前何してんの!?」

粋「俺じゃねえよ!!
禁止区で人襲ってた妖怪が兄貴にぶん殴られて逃げた先がここだったんだよ!!」




家康「へ?禁止区?」

粋「性質上暴れんなとは言わねえけど、此処からは暴れるなとか
此処からは領域荒らした方が悪いからやって良しみたいな妖怪ルールあんだってさ」

家康「それ。絶対お宅のお兄ちゃん把握してないよね?」

粋「そりゃ天性の迷子だもんよ


だから勿論 あいつも一緒な」




彬羽「こら手前!! これで何回めだ!
注意で済むのは三回までって 言ってるだろが!!」くわっ


家康「壁壊したのあいつ?」

粋「オーナーが魄哉の時点でんな事出来ねーって

やったのは 土煙の向こうのあのデケえのな」指差しっ


家康「え。でかいのって
Σげ。あれ!?」




白「土蜘蛛。
人間襲うのが趣味で ちょいちょい領域の外で悪さしてる
弱いのしか虐めない下っぱヤンキーみたいな奴だ」



土蜘蛛「Σ!!」ぐさっ

粋「あ。効いてる」


白「更に言うと
別に人食べなくても死なないのに やるなと言われたらやりたがる
けど、怒られたら尻尾巻いて どこに通じてるかも解ってない鬼門に飛び込む 図体でかいのにホントにちっちゃい根性無し
ちなみに弱いのしか襲わないからケンカはめちゃめちゃ弱いし慣れてないから一発でウギイとか情けな

彬羽「こう言う時ばかり饒舌になるのやめろ」ドン引き。





粋「いやでも すっげえ効いてるような」

家康「土蜘蛛ぷるぷるしてない?」



彬羽「ん?家康?
手前なんでこんな所に居るんだ」

家康「あーちょっとね。隙だったから何も考えずに
着いて Σはっ!!」


粋「ちょい待て。 着いてきたってまさか」






魄哉「この虫ケラ 人の店で何さらしてくれてんですか」くわっ



一同(Σオーナー半変化ッ!!)




家康「Σちょ落ち着いて!他の御客さんも居るから!
羽しまってしまっ Σぶへっくしょおおっ!」

粋「Σぎゃ きったね!
鼻かんでこい鳥アレルギー!!」


彬羽「あ。俺もか すまん。」

白「初めから思いっきり羽出てたもんな」




土蜘蛛「・・・!」きょろきょろっ




粋「あ。逃げ道探してら」

彬羽「成る程
補食されると思ったか

あいつの尾羽 ほぼ孔雀だしな」ふむ。

白「孔雀って蜘蛛食べるのか?」

彬羽「グロいものならほぼ好物だ。」


家康「あの、うちの軍師正確には孔雀じゃないからね?
味覚ヤバくないからね?」鼻ちーん!





糸びゅっ

ずぞぞぞぞぞっ!!


家康「上逃げた!!」

粋「Σぎゃああ気持ちわりっ!」ひいいっ



魄哉「こら待ちなさい!!
この壁どうしてくれるんですかっ!」ばささっ



一同(Σあくまでそこ!?)




粋「なあ、あんま追い回したら他の客ヤバくね?
確かあいつ妖怪も普通に襲うんだろ」柱よじよじっ

彬羽「だな。
追い込むか」



家康「よっしゃ!
魄哉!そのまま何処か空き部屋にでも追い込み Σて聞いてる!?」






白「あ。いつの間にか鳥100%だ」


彬羽「なんであそこまでキレてんだ?」

家康「Σあ。休日邪魔されたから怒り1000倍かも」

粋「Σうっわ タイミング最悪っ」






からくり軍師「カタタタっ」おろおろっ


白「あ。ヤバいなそれ」

粋「え?え?何だって?」


白「あっちの客間 小妖怪達が団体で来てるって

土蜘蛛なんて乱入したら皆潰されるって言ってる」

粋「Σやっべえええー!」ひいいっ



家康「どうにかして魄哉に伝えないと!

あーもう何でびゅんびゅん飛ぶかなっ
この際軽くぶっ放して 気をこっちに」銃じゃこっ



彬羽「いや。あのまま追わせておけ。」

家康「へ?」




彬羽「『襖に繋げろ』
いいな?」

白「ん?」



がしっ

彬羽「気合いで理解しろ!!」


ぶん投げっ!





粋「Σ兄貴いいいい!!!!」ひいいっ










土蜘蛛「シャアアッ!」威嚇逃げっ

魄哉「こんの まだ逃げますかっ


ん?」




ひゅるるるるる どしゃあ!!


魄哉「Σうわ!白君何「あ。そういう事か。」むく。


襖がらっ


魄哉「へ?

Σうわ 御客さん方!? しまった!!」はっ







白「『マヨイガ。特急で』」


ちりーん。






土蜘蛛「シャアアア!!」

部屋乱入っ



ぴしゃん!!






白「よし。間に合った。」襖開けっ



魄哉「皆さんご無事で」へたっ






粋「あれ?
えっと。今のって 」

彬羽「あいつが爺さんのコレクション持ち出すのによくマヨイガ呼ぶだろが

マヨイガは扉さえありゃ 何処からでも繋がるからな」






家康「あの。それって 白達のお爺ちゃんの家だよね?
それってつまり」

彬羽「あの爺なら問題無い。」きっぱり


白「ちょっとの事で爆発しちゃうのは疲れてる証拠だぞ

あんま無理するな 」

魄哉「本っ当にすみません!」ぺこぺこ






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焔「あいつ。爺ちゃんへのプレゼントのセンスおかしかねえか?」うーん。



マヨイガ「もぐもぐ」

土蜘蛛「ピイイイ!!」じたばたっ



焔「どういう意図か解らねえから 食うなら足の二、三本にしとけよ

なーに蜘蛛なら死なねえ死なねえ」


土蜘蛛「Σ!!!」









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