小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月4日

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小太郎「あー。なんか嫌な雨だな」

シロ「うむ。シトシトじめじめと鬱陶しくてかなわん」

家康「なーんかお化けでも出そうだよねえ」



蒼月「出たら泣き叫ぶんだからフラグ立てんなよ」

家康「うん。黙っとくよ」背筋ぞわわ





粋「家康が変な事言うから気持ち悪ぃ
廊下薄暗いしさ」ちらっ

千様「おトイレなら我慢しない方がいいわよ?」

粋「Σ我慢してねえから!単に部屋戻りたくねえだけだから!!」

一二三「やっぱ怖いんだな。」

小太郎「一二三。ほっといてやろうな」


シロ「兄に台本暗記しとけと言われておったろ
さっさと取ってこい」

粋「うう。容赦ねえ」










ぎしっ


粋(Σうおうっボロ家嫌だ
なんでこんなギシギシ言うんだよっ

たまに本気で出るし嫌だなあ)心臓ばくばく





ぎしっ


粋「へ?後ろ?」


文字



目ギラーン


粋「Σうっぎゃあああーーッ!!」





襖がらっ

石燕「Σちょっ 何事っすか!


白さん何してるんすか?」

白「そういや暗いところで目が光るの こいつ知らなかったかも。」


粋「Σ知らねえよ!!なんでんな野生動物みたいな機能ついてんだの!!」腰抜かしっ

白「野生動物だからだ。」どやっ

粋「Σ否定出来ない!!」



石燕「要するに お兄さんをお化けと間違えたんすね
怖い怖いと思ってるから怖いんすよー?」

粋「Σこんなん誰でも怖いっての!!」

白「いつまで腰抜かしてるんだ。」





石燕「まあまあ。しっかし白さんも忍び足でどうしたんすか?
全く物音してなかっ・・」

粋「へ?何々なになに!」びくううっ!




石燕「ああ、そういう。

魄哉さんに見つからないようにするんすよー」

粋「Σお前何が見えてんの!?」



石燕「何って
白さんの後ろに偉い別嬪さんが」指差しっ

粋「居ない居ない居ない居ない!見えないから居ない!!うわああ!俺何もかも聞いてないっ!!」ひいいっ





「おんや。 主さんあちきが見えますのか。」ぬるりっ


粋「Σぎゃあああ!もう嫌だああ!!」




「はあ。顔見られて男さんに悲鳴あげれらるのは始めてでありんす」



白「石燕、こいつ幽霊な。」

石燕「Σありゃっ!また間違えたっ」



「偉い変わったお人でござんすねえ」

白「お前には負ける」きっぱり



石燕「で、こっそり幽霊の姐さん連れ込みってどしたんすか?」

白「嫌な言い方するな
古い幽霊だけどこの辺では新顔だから案内してるだけだ」むう

石燕「はー。黄龍サマも大変っすねえ

いや。こんな美人さんなら役得っすかね」まじまじ


「あら、お上手でありんすなあ」にこにこ。



粋(あれ?あんま怖くない?)

石燕「さては粋さん 面食いっすか。」

粋「Σはいいい!?」

白「お前も大概容赦ないよな」



石燕「しっかし古い幽霊でここまでしっかりと自我保ってるとは珍しいっすねえ
お名前伺ってもよろしいっすか?」



「へえ。

地獄太夫 と言いんす」



石燕「Σ!?」




地獄太夫「以後 よしなに。」にっこり







粋「えっと。あれ?石燕?」

石燕「・・粋さん。一休さんて知ってますか?
そもさんせっぱの。」


粋「は?なんで急に」

石燕「その一休さんに口喧嘩で勝ったという、室町時代の伝説の花魁っす」

粋「Σよく解んねえけどすっげえ!!」おおっ



石燕「他にも色々と逸話が有り過ぎて どっから話したらいいのかっ うわわ伝説がまた1個っ」おろおろっ

粋「え?そんなに?」





白「で、いつまで着いて来るんだ乙星。」

地獄太夫「連れないお人でありんすなあ」



石燕「Σまさかの本名呼びっ!?」
粋「いやなんでお前本名知ってんだよ。」


石燕「あの二人 ただならぬ感じではっ」

粋「いや兄貴に限ってないない。

つかお前、あの太夫のファンだろさては」


石燕「そりゃ!伝説っすから!!」くわっ
粋(Σどう認識したらいいんだこれ!)






九尾『誰じゃ 我がだーりんに手を出す雌狐はっ!』ゴゴゴゴゴ

地獄太夫『狐はそちらさんでごさんしょ?
畜生がわちきに喧嘩を売るとはええ度胸
泣いてもしりんせんよ?』ゴゴゴゴゴ




粋「Σなんか女のバトル始まった!!」

石燕「夜勤明けの魄哉さん起こすんす!早くっ!!」ひいいっ






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