小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

11月27日

 

 


蒼月「さむさむさむっ

あーもう また冷えてきたなあっ」倉庫ゴソゴソっ


与一「寒いならコタツに入っておれば良かろう
また冬眠するぞ」ふよふよっ

蒼月「お前は良いよね!とっくに死んでるから寒さ感じなくてさっ」けっ

 

石燕「ならアンタととっととくたばりゃ良いじゃないっすか

 

性病で。」生ゴミ見る目っ

蒼月「思っても言うなよ 下品過ぎだろやめてくんない?」おい。


石燕「三十路男にしちゃ上品な方っす」しれっ

 

 

与一「通訳すると、仕事中だから静かにしろ。だそうだ」ひそっ

蒼月「Σ締切前でピリピリしてたの!?
八つ当たりじゃんか Σうお寒っ!!」ぞわっ

石燕「だからとっととコタツ戻れっつんすよ。
ガタガタガタガタ何探してんすか」ほんとにもー。

 


蒼月「ひ、火鉢っ」さむっ

 

与一「火鉢?
え。居間にあるだろ?」

蒼月「Σあんなで足りるかよ!
火鉢ってマジで真ん前に居ないと大して暖かくないんだよ!

こんな急な冷え込み 部屋全体にびっしり火鉢置くくらいしないと デリケートな俺には無理

石燕「アンタ 一酸化炭素中毒って言葉を知らねえんすか。」


与一(と言うか
いくらこの家と言えど  さすがにそんなに置いてないだろ)うーん。

 

 


蒼月「・・びっしりは行かなくても
後 2、3個は欲しいなって」ちっ

石燕「ちゃんと換気するんすよ。」あーはいはい


与一「だな。2、3個程度なら探せばあるかも

お?この箱そうじゃないのか?」ふよふよっ


蒼月「Σお!こう言う時飛べるって便利っ」よっしゃあ

 

与一「しかしコレ 大丈夫か?

この家のこの手の物って大概」嫌な予感っ

石燕「んー。確かに変なオーラが。
つか 霊体の与一さんが変に感じるって事は 手出ししない方が Σあ、ちょっ」


蒼月「大丈夫大丈夫。
俺だってあの生臭陰陽師の認める術師なんだし

多少なんか憑いててもちゃっちゃっと追っ払ってやるよ」わーい。

 

 


間。

 

 

 

テオドール「誰で御座いますか 
あのお爺さん」

粋「さあ?」

 

 

蒼月「Σ思ってたのと違うの出てきた!!」ひいっ

お爺さん「ほれ ちゃんと正座して話を聞きなさい
近頃の若いもんはー」よぼよぼっ

 

蒼月「いや寒いん
お爺さん「なら火鉢に当たりなさい
ほれ、暖かいぞ」な?

蒼月「あ。うん」えーと。

 


与一「悪い霊ではないぽいんだが」うーん。

石燕「なんしょかね
蒼月さん以上に話聞かねえ上、あの通り かなりのお爺さんなんでキツく当たりづらいっつか」

 


お爺さん「で、何処まで話したかのー?

あ、そうそう
アレは ワシがまだそこの嬢ちゃんくらい時の話じゃ」

一二三「お茶どうぞだべ。」よいせっ


お爺さん「おお。これはありがたい
うちの婆さんも昔はこんな感じじゃったんじゃがのー」にこにこっ

 

蒼月「ん? 何、奥さんと幼なじみとか?」

お爺さん「うむ。
子供の少ない村じゃった」遠い目。

 


小太郎「蒼月の何が凄いって 
どんな状況でも 色恋沙汰だと興味持てる事だよな」わんっ

家康「脳の8割そう言うので出来てそうな子だからねえ」うん。

 


お爺さん「Σこら!犬を家に上げるんじゃあない!!」くわっ!

家康「Σ小太郎を犬が認識出来るの!?」えええっ

小太郎「Σ今俺 二足歩行なのに!?」ぎゃいんっ

お爺さん「Σ黙れ!わんわん言うとるだろが!!

わしゃ犬を座敷に上げる輩は好かんっ!」

 


千様「お年寄りあるあるねー」あらあ。

粋「いや マジでこの爺さん何?」あのー。

 


お爺さん「こらそこのおなご!!
なんじゃその格好ははしたないっ!」くわっ

千様「Σえ」

お爺さん「はしたないはしたない!!最近の若いもんはー!!」ぷんすかっ

蒼月「Σちょ やめてよ! 千ちゃんが厚着したら楽しくなくなるだろ」むかっ

 

千様「人の家で偉そうに何なのこのジジイ!
自宅でどんな格好してようとアタシの勝手でしょー!
ね!粋君っ」ぷんすかっ

粋「Σいや話振らないで!
てか誰だよこの爺ちゃん!!」えええっ

 

 


白「千様は それが仕事だから 
自分から来て、とやかく言うのは違うと思うぞ」

お爺さん「Σむ?

あ、 そう言う そらすまん」頭べちっ

 

千様「白君待って どう言う説得。」

白「お前普段から 自分は此処でそう言う格好でゴロゴロしてるのが仕事って言ってるだろ?」

千様「言ってるけどー」えー。

 


テオドール「お話しが通じない方には

マトモにお話する気が無い方に御座います」どやっ

蒼月「助かったけど 
自分の主様にもうちょい言い方無いのかよ お前」

 


お爺さん「若いのう」ふっ。

粋「いやだから

誰?」あのー。

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 


魄哉「そうですが。
炭をくべてしまったんですか。 あの火鉢に」くっ


家康「うん。
使っちゃダメなら其処らに適当に押し込むのやめようね?」

魄哉「すみません。火鉢自体は良い物なんで 
お爺さんに満足して成仏して貰ってから使おうかな と。」


粋「使う気だったんだ。」ああうん。

 


魄哉「昔からあの手の骨董品好きな物で

でも 古いのってホント色々憑いてますよねえ」遠い目っ

家康「そだね。
そろそろ懲りてね」うん。

 


千様「で、色々カビ生えたあのお爺ちゃん 何なの?

アンタ坊主なんだし さっさと成仏させてあげなさいよー」ふんっ

魄哉「なんでキゲン悪いんです?」

 


白「あれ? 成仏って
あの爺さん所には死神は迎えに来ないのか?」

魄哉「いえ、ああやって喋り始めると生き生きして存在感凄いんで 結構迎えに来られますが」ちらっ

 


蒼月「あの、話長くて足痺れんだけどっ」しびびっ

お爺さん「何を言うか ワシのヒストリーは此処からが本番じゃぞ

そして アレは10歳の時  あれ?8歳?」えーと。

蒼月「Σなんで巻き戻ってんの!?」えええっ

 

 

魄哉「あんな感じで 話長すぎて足が持たなくて 死神の皆さん帰ってっちゃうんですよ」

白「悪気無さそうだから 無理矢理連れてきにくいし
凄いやりにくそうだな」ああうん。

 

テオドール「ん?話が長いとは

 

ひょっとしてで御座いますが。あの方 話が終われば成仏出来るので御座いましょうか?」

魄哉「お。気がつきました?
どうも話したい事が沢山あったのが心残りだったみたいで。

じゃあ 最後までお話し聞けば成仏しますよねって事なんですが」

 

家康「あの、それでお前が未だに最後まで聞けてないって事は」嫌な予感っ

 


お爺さん「でー。
ん? あれどこまで話したかの?」

蒼月「Σ上京して村離れた所だろ!」イラッ!

お爺さん「そうじゃったかのー?

あれちょいと待て えーと。確か村で婆さんから 選別だと貰ったのがー」うーん。

蒼月「Σあああ!また巻き戻った!!」ちくしょおおおっ

 


魄哉「お年なのでその

ちょいちょい記憶が曖昧と言うか
話が前に進まないんですよね」ふっ


蒼月「Σあああもう 巻き戻り8回目ーー!」うわああっ


一二三「とか言いながら お話し付き合ってやってんだべな。」

白「火鉢から離れられないんだと思う」うん。

一二三「蛇は悲しいべ。」あちゃー

 


石燕「だから 大人しくコタツ入ってろって言ったんすがねえ」あーあ。

 

 

与一「しかしどうする 

あのままでは蒼月、春まで爺さんの話し相手にされるのでは?」

石燕「それはそれで大人しくなって助かるんすが、
居間に他所のお爺さんって 落ち着かないっすし

おっ」

 

彬羽「ん?」玄関がらっ。

 

 

石燕「話し相手チェンジっす!
横からあれやこれや口挟むから 話こんがらがるんすよ!」ほいっ

彬羽「Σへ!? 待ておいっ」

 


お爺さん「おお。寒かったろ
火鉢にあたりなされ」ほれ

彬羽「Σ誰だ!?」えええっ

 


粋「よし、蒼月今の内に!」

テオドール「ほーら あたたかーいコタツに御座いますよー
どてらも御座いますよー。」とーととととっ

蒼月「Σお前等 俺を何だと思ってんだよ!!」ごそそっ


一二三「しっかり潜り込んだべ」

 

 

 

コマ『何の騒ぎですか?

あれ、彬羽さん?何をしているのですか?』カタタッ

白「んーと

爺さん成仏させる為に バカラスが話聞いてるんだけどな」えーと。

 

 

爺さん「あれ? 太助があそこでえーっと?

あ!婆さんや 飯はまだかのー?」

コマ『何の話?』カタタッ

 

 

彬羽「すまん。此処には婆さん居ないんだが。」

お爺さん「おお。そりゃすまん

えーと そうそう それで権蔵がのう「太助どこ行った」

 

 

粋「終わんの?コレ」冷や汗っ

家康「ま、まあさっきよりは進んでるし?」苦笑。

 


お爺さん「そんなこんなで 破天荒と呼ばれたワシじゃったが
子供の頃は弱気でのー
そんなワシの尻を蹴飛ばしてくれたのが
おお、そこにおる嬢ちゃんくらいのトシの婆さんでのー」


小太郎「Σあ、振り出しに戻った」

 

 


白「バカラス代わるぞ

胃薬飲んでこい」

彬羽「すまん。 下手にツッコんだら この爺さん折れる」くっ

お爺さん「失礼な
子供の頃は確かに婆さんにも貧弱なモヤシと呼ばれたが

千様「お婆さん どんだけお爺ちゃんのお尻叩いてたのかしらねー?」あらあらー

 

 

 

間。

 

 

 

白「・・・。」無っ

 

お爺さん「でのー。

あれ? えっと 其処で権蔵が えーっと」うーん。

 


粋「兄貴凄え。
一声も発さないで ひたすら真顔で話聞いてる」おおっ

家康「仕事モードなのかな。

元から表情筋が無いに等しい子だけど」わお。

 

テオドール「いえ、アレは」はっ

 

 

 

白「ぐう。」すやっ

一同(Σ目を開けて寝てる!!)


お爺さん「こら。 人が話しとると言うのに」

デコぺしっ!


粋「Σやめて!兄貴寝起き最悪なんだからマジやめて!!」ひええっ

 

 

白「・・・話が長い」むすーっ


魄哉「すみません。 次僕代わります

今度こそは成仏して頂かないと」正座っ


千様「何度かは試みたのねー」あらあらっ


家康「いや終わるのコレ。
見る限り お爺さん一定の所で思い出せなくて 巻き戻ってるぽいけど」チラ見っ


お爺さん「失礼な
ワシがモウロクしとると言うのかっ」ぷんすかっ

家康「いやあのー
えっとね? えっとその

・・うーん。」困惑っ

 

 


石燕「ひょっとして 話す事じゃなく話す相手が問題なんじゃねえっすか?」

千様「へ?」

 


彬羽「この火鉢で合ってるのか?」ひょいっ


石燕「多分? ほれ爺さんのと対の柄じゃ無いっすか」

彬羽「成る程」ほう。

 


魄哉「Σはっ!そう言う!」おおっ

家康「へ?どう言う事?」

 

 

魄哉「あの火鉢 こちらの火鉢と一緒に骨董市に出てまして

ほら石燕さんの言う通り セットぽいんで
こっちの火鉢がマトモになってから使おうと思ってたんですけど」

 


白「炭。」


テオドール「こちらで御座います」はいっ

火ぼぼっ


粋「Σえ。いきなり!?」

 

 

 

どろんっ!!


お婆さん「アンタはもーー!
ホントにうだうだうだうだ話が長いんだからっ

皆さんすみませんねえ。うちの爺さんホンット昔からマイペースで」ぺこぺこっ


小太郎「Σ婆さん出た!!」ぎゃいんっ

 


お爺さん「Σなんじゃとクソ婆!
何年ぶりかの挨拶がそれかっ!」むかっ

お婆さん「お黙り傍迷惑だよ!
のんびりなのは構わないけど 人様巻き込むなって昔から言ってんだろ!
ホントに子供の頃から変わらないんだから

ほら、話ならアタシが聞いたげるよっ」ほれほれっ

 

 

 

石燕「聞いてて思ったんすよねー
なんか 話が引っ掛かる度 お婆さんの姿探してんじゃコレって」

与一「で、倉庫に戻って手掛かり探しておったら 対の火鉢を見つけたと」ふよふよっ


彬羽「成る程。
心残りは 長話をしたかったのではなく。

いつものんびり長話の 手前の尻を蹴飛ばしてた婆さんと、もう一度話がしたかったって事か」ほう。

 

粋「純愛なんだろけど

婆ちゃんが 火鉢に憑いて無かったら詰みじゃねえかよ」ひええっ

 

 


白「で、 なんで夫婦で火鉢についてたんだ?
火鉢って1人1個だっけ?」

 

お婆さん「うちの田舎は雪国ですんで
嫁入りしたら 夫婦茶碗でなく夫婦火鉢です。
じゃなきゃ取り合いで喧嘩になりますんで」

家康「あー 夫婦円満の象徴なんだねえ」成る程っ

 


魄哉「じゃ 後はお婆さんにお任せして

僕らは奥に引っ込みましょうか
積もる話も有るでしょうし」

千様「そうねー。ちょっと寒いけど」のほほーん。

 

テオドール「石燕さん 
ホント 人を観察するのがお得意に御座いますねえ」

石燕「そっすかねえ?」うーん。

 

 

 

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蒼月「まあ。
マイペース頑固爺と せかせか婆さんじゃこうなるよね」うん。

 


お爺さん「なんじゃとクソババア!!
久方ぶりの亭主に対してそれかっ!」ぬおおおっ

お婆さん「何度でも言うよ!マイペース爺!
世界がアンタを中心に回ってると思ってんのかい!
アタシがポックリ逝った後 フンドシ1枚何処に有るか解んなかった癖に!!」きいいっ

お爺さん「Σ何覗き見しとんじゃ 悪趣味な婆め!!」どちくしょおおおっ

 

 


魄哉「なんか、

ん思ってたのと違うんですけど」あれっ?


コマ『とっとと仲良く成仏して下さい』カタタッ

 

 

 

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