小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月11日

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千様「あらー?もうお昼よー
いくら何でも白君遅くない?」

家康「あれ?また寝てるの?
若い子はよく寝るねえ」あっはっは

小太郎(言葉の節々からオッサン臭滲み出るなあ)わおんっ


粋「ま、今日休みだからいいけどよ
あんだけ寝てると脳ミソ溶けねーのかとか思うよなあ」

シロ「元から溶けきっとる気もするがな」きっぱり


魄哉「言いたい放題ですねえ」うーん。

千様「あら?アンタもお休み?」

魄哉「いえ、タケノコのあく抜きしてから登城しようかと
時間かかるんですよねえコレ

てか、ホントに遅いですね」ふむ。



彬羽「なんだ あのバカまだ起きてないのかだらしねえ」手ふきふき

家康「あれ?彬羽お手伝い?」

彬羽「手が足りねえと言われてな」

シロ「どれだけ大量にアク抜いとるのだ」


彬羽「しかし、ちょっと気になるな」ふむ。

粋「ん?何が Σえ。ちょカラス!?」


魄哉「Σ彬羽君 桶持ってどこ行くんですかちょっと!!」







ばっしゃああん!!


粋「Σぎゃー!起こし方キツいっ!!」

家康「Σ室内で水駄目でしょ!!畳がああっ」ひいいっ


彬羽「いや良く見ろ コレでも寝てるぞ」

小太郎「Σうお!本当だ!」ぎゃいいんっ


魄哉「物凄くお疲れ なんでしょうかね?

あ、ちゃんと呼吸はしてますね。」ふむ。

白「すやー。」

千様「え。なんかおかしくない?
白君って水大嫌いじゃない
いつもなら寝てる邪魔されて怒るパターンじゃ無いの?」

シロ「水が嫌いで無くても飛び起きると思うがな」うむ。

粋「いや、マジでおかしい
兄貴は 足首より上まで来る水には絶対自分から入らねーもん。
それ以上は流された事が有
蒼月「カナヅチなのに良く生きてたよねそれ」うわあ。



彬羽「となると やっぱりか」ふむ。

家康「何か心当り有るの?」



彬羽「実は先日 打ち上げられたした船に大陸の妖怪が乗ってたらしいって話が有ってな」

魄哉「あー。あれですか」ふむ

千様「え?妖怪が乗ってたって何で解るの?」



魄哉「乗組員全員 船ボロッボロで打ち上げられてるのに爆睡こいてたんです。

そりゃーもうすやっすやと」

シロ「怪異以外の何者でも無いな」うむ。


小太郎「じゃ つまり
その妖怪の仕業なのかコレ?」

彬羽「と、考えれば納得がいく。」

一二三「んだな。お菓子持ってたのに起きねえべ」むう。

家康「一二三ちゃん。餅入り最中はやめよう
起きたとしても色々危険だからね」





粋「え。なに?つまり兄貴 外国のその何か解らねえ妖怪に負けたって事?」

彬羽「いや、負けたと言うか おそらくは」

千様「おそらくは?」


彬羽「外国語で話しかけられて 何言ってるか解らねえで困惑してる隙に精神に入り込まれたんだと。」

蒼月「あー、この人 脳のキャパ越えると固まっちゃうもんね」納得。



千様「えっと、じゃあ
その妖怪捕まえないと白君起きないの?」

粋「Σえ」

彬羽「まだ推測の域を出ねえが、会ってるならそうなるな」


蒼月「あのさ。多分有それ合ってるよ」

小太郎「へ?」


蒼月「今そこの木の影から 二足歩行でムキムキの馬がこっち見てニヤッて。
何あれキモっ」

一同「Σこっわあああ!!」ひいいっ



魄哉「成る程 ナイトメアですか。」ほほう。

シロ「どういう妖怪なのだ?」

魄哉「悪夢って意味ですよ
ちなみに ナイトのみでは夜。メアのみでは牝馬の事を指します

人を眠らせ夢を食らう悪魔なんですが、安定して食糧を獲る為にしばしば人を眠らせっぱなしにするんですよねえ」

蒼月「いやどう見てもメスじゃなかったから。ダジャレ無理有る有る」
魄哉「細かい事気にしたら負けです」きっぱり。



彬羽「成る程やはりか。 それなら話が早い
良いか 絶対に精神に隙を作るな
あいつはちょっとした心の隙間に入り込

一二三「お馬さんどこだっぺー?」てててっ

彬羽「Σこらああああ!!」

粋「Σいやお前も落ち着けえええ!!!」ひいいっ




ばたーん。


千様「Σきゃー!彬羽君まで秒殺!!」ひいいっ

蒼月「こんのバカッ!自分が一番隙だらけかよ!」


ぽてっ


小太郎「Σあああ!彬羽がやられたショックで一二三がああっ」ぎゃいいんっ




家康「皆落ち着いて。
心乱した人から撃つよ」銃構えっ

一同「Σ落ち着いてます!!」びくっ



魄哉「殿、珍しくナイスです
さて、どうしますか」うーん。

家康「うん。こういう時くらいチクッと来るのやめようか。
殿はいつも有能です」

魄哉「は?」真顔。

家康「Σ一文字で心折りに来る!!」



挿音「犠牲者増えんだろ。」

魄哉「Σちょっ 親を殴りましたね!!」脳天ずきずきっ

一同(Σ鋼のメンタル来たーっ!!)おおおっ



挿音「毎度変なもん呼び込みやがって。
ちなみに石燕はもうやられてたぞ」キセルすっぱー。

千様「Σあ。普通に徹夜の疲れで寝てるのかと思ってた」

シロ「徹夜明けは昨日だったのだがな。」

蒼月「モヤシだからね。しゃーないって」


挿音「で、おちゃらけてたからにゃー なんぞ手があんだろ?
馬シバきに行かねえって事は 起こすの先にしなきゃいけねえって事か。」ふむ。

魄哉「ですねえ。
先にボコっちゃうと 眠りの中に居る人が目覚め無くなっちゃうんですよねえ。」うーん。

粋「Σえ。けど揺すっても起きねえし!ほらっ」

がっくんがっくん。


シロ「落ち着け お前も眠るぞ」

蒼月「てか今起きたら燃やされるよ」



魄哉「手は無い事は無いんですが
今何処に居るのか」うーん。

千様「え?何が?」



?「大変だー!鍋が焦げてるぞー!」

魄哉「Σあああしまった!タケノコ忘れてたああっ!!」ひいいっ

家康「Σこらああ落ち着いてお母さーん!!」



ばたーん!



魄哉「すやあ。」熟睡っ



一同(Σ終わった!!)


蒼月「ジジイーっ!!」ひいいっ

千様「蒼月君っ平常心平常心!!」



挿音「とりあえず魔除け札でも貼っとくか
なんぼか妨害になるだろしよ
さーて。どうすっかなー」ぺたぺた。

小太郎「心強いけど お前なんで平気なんだよ」びくびくっ

挿音「忍はメンタルが命。」きっぱり。





間。





焔「成る程なー。
そんで爺ちゃんに助けてくれと」ほうほう。

粋「他に知ってそうな奴等が寝ちまったんだもんよ」とほほ。



焔「ほうほう。
つか子蛇は何してんだあれ。」

千様「静御前の笛で其処らの低級霊集めて メンタルヤバくなったら眠りの肩代わりさせてるらしいわ」

焔「あー。道理でこの辺凄え密度だと。
精神ヤバい癖に器用な事してんなあ」ほうほう。



家康「大丈夫 お化け怖くない怖くない怖くない」ぶつぶつぶつ。

小太郎「家康がそろそろ限界だー!」ぎゃおおんっ

シロ「あっちもこっちもガタガタだな。」うーん。


粋「て事で マジで早くどうにかして
俺も正直泣きたい」御札握りしめっ

焔「化け物が化け物怖がるなよ
んじゃ とりあえず寝てる奴等起こす方だな

えーと。 馬の方は爺ちゃんがふん縛っとくから、お前妖怪横丁まで使い頼むわ」

千様「横丁に起こす何かがあるの?」

焔「そこで店出してる知り合いが獏飼ってんだよ。あの夢食う奴な

いわば今のコイツ等は出口の無い夢の中に居る様な物だ。
その夢が無くなりゃ 意識は勝手にこの世に戻って来るって事だよ」


小太郎「成る程 」へー。

シロ「さすがは元日本妖怪の大将か」こおっ


粋「よし! 光明見えた!
んじゃ一走り行って来るか」

焔「おう。

ちなみに獏の飼い主の店名は『ふぇにっくす』な。」

粋「・・Σえ。」




シロ「ん?何だ 知り合いの店か?」

粋「え?マジで。 あそこ?」たじっ

千様「ぽいわね。」ふむ。



蒼月(ふぇにっくす。って 横丁二丁目のあの店かよ!)静御前の笛ぴーひょろろー

挿音「笛の音乱れまくってね?」


粋「Σいやだああ!!ヒゲはいやだああ!!」ひいいっ

焔「錯乱すっと寝るぞー」あっはっは。




シロ「すまん。なんとなく察したが
あの横丁は妖怪しか入れんので俺は代われん
皆の命運がかかっておるのだ。耐えてくれ」

粋「Σだああ重い!断れないっ!!
はっ妖怪が駄目ならじじいが行けば「さーて馬捕まえに行くか
からくりの嬢ちゃん 手伝い頼むわ」すたすた。

粋「Σ逃げんなこらああ!!」

焔「爺ちゃん昔あいつフッてるからなあ。
顔合わせ辛いんだよ」ため息。

コマ『あーそりゃきつい。』筆談っ




小太郎「頑張れ。俺も着いてくから」わおんっ

千様「そうよ。お兄ちゃんを助けると思ってファイトよ!」


粋「くっ! どちくしょおおお!!!」だっ

家康「頑張ってねー!」手ふりふりっ




挿音「おばちゃん受け良い奴って 大概オカマにもモテるよな。」キセルすぱー

シロ「いや。知らん」きっぱり。






焔「さて、じゃ俺等も気張るとす

九尾「なんぞ旨そうな馬が居たんじゃがのー
でかいし皆で馬刺しにするかえ?」

ナイトメア「ぶひひひーん!!」じたばたっ


焔「あー。出番無かったわ」うん。




千様「Σきゃー!まだ仕留めちゃ駄目ええ!!」ひいいっ

九尾「ほえ?」きょとんっ


蒼月「Σさすがは伝説の妖狐!!」おおおっ

シロ「よく平常心で狩り等出来るな。」うーん。

九尾「食ってはいかんのかえ?」ちえー。

家康「ごめんね。台所組が起きたら魚のアラとか貰えると思うから」

九尾「なんじゃ 皆揃ってお昼寝かえ?」



焔「じゃ 後は獏待ちか」あくびっ

コマ『何が何でも自分が行く気は無いのですね』カタタッ





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5月10日

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【町 裏路地】



蒼月「やっば まーたやっちゃった
ツケで遊ぶ癖やめないとそろそろ皮剥がされちゃ

ん?」




子供A「お前トロいんだよー グズグズすんなっ」蹴りっ

子供B「これだから貧乏人の子はよー」にやにや。



蒼月(うわー。いじめっ子かよ
つか自分等も大概貧乏臭いじゃん)うわー



子供C「ほらとっとと俺らの荷物持てよ!
貧乏人が寺子屋行けるだけありがたいと思えよっ」髪の毛掴みっ


蒼月「あーはいはいはいはい女の子か 将来有望な女の子だねー。
俺とした事がちょっと間解んなかったよこりゃ恥だねー

つか何ジャガイモ小僧共 今女の子蹴らなかった?」

子供A「Σなななんだよ! 子供のケンカに大人が出てくんな「俺は常に心は少年なんだよ ガキが細かい事言うなよ可愛げないな」けっ


子供B「何言ってるか解んねーよ 何だよコイツ」ひいいっ

蒼月「おい大人扱いすんなら コイツ呼ばわりは良くない?
寺子屋行ってんだろ何教わってんの? 脳ミソ入ってますかー?」ぷーくすくすっ

子供C「Σうっわ大人気ない!!」



女の子「あ、あのー」おそるおそるっ

蒼月「お。マジで将来有望かも
何?お前ら絶対数年後後悔するよ?
この国農村意外じゃ男女比ガタガタなんだから

この手の町って野郎余って余って 嫁欲しくても一生寂しく悲しくボッチで生きなきゃならないオッサンで溢れてんのにさあ」

子供B「Σ大人の事なんか知るかよ! 」

子供C「つーかそんなの絶対嫁にしてやんねーし!!」

蒼月「読解力皆無かよバカ
選ぶのはお前らじゃないんだよ

一生母ちゃんにしか相手されずに生きろジャガイモ共 Σあいたあっ!!」

彬羽「ガキ相手に何を本気で言い合いしてんだこの馬鹿が。」



子供A「なっ何だよ また増えたし
俺知らねっ」だっ

子供B「あっ!待ってよよっちゃん」わたわたっ

子供C「お前明日覚えてろよ!! Σあいてっ」


蒼月「おっと手が滑った」げんこつ。

彬羽「Σだからガキ相手にムキになるな!!」



蒼月「つかお前なんで居んの?」あれ?


彬羽「路地裏でガキが不審者に絡まれてるって 客が相談して来たんだが?」

蒼月「Σげ!俺怪しい奴扱い!?」

彬羽「Σどうみても不審者だろが! それになんだ手前白粉臭い!!」



女の子「あ、あのー」おどおどっ

蒼月「あ、ごめん忘れてた
何あれ酷い奴等だったねー」よしよし。

女の子「ごめんなさい ありがとうございま」ぼろっ

蒼月「Σうわちょっ あーそりゃ泣くよね」おろおろっ

彬羽「手前 とんでもない事したな」ため息。

蒼月「へ?」



彬羽「この辺うろついてるって事は この辺のガキ仲間だろ
下手に外から手を出したら 後々このガキが万倍返し食らうんだぞ」

蒼月「Σえ」

彬羽「あの手のガキは大人にゃ逆らえねえからな
痛い目にあったのも全部こいつのせいって事になっちまうだろ

困った事しやがって」頭がりがりっ

蒼月「へ?へ?
そういう物なのっ!?」

女の子「ごめんなさいいい」びえええ


彬羽「どうする気だ
365日張り付いてガキ共の逆恨みからそいつを護るか?
3日坊主の手前にゃ出来ねえだろ
容易に手を出しちゃいけねえ問題もあるんだ」

蒼月「え、だってさ

お前なら 一二三ちゃんが自分より体のでかいガキ共に囲まれて蹴られたり髪引っ張られたりしてたら黙って見てられ Σこらちょ何処行くの!例え!例えだからっ!!」ひいいっ





間。






女の子「あのー。」びくびくっ

彬羽「気にするな 奢りだ」

女の子「ででででもこんなおっきなお握りっ」オロオロッ


蒼月「お握り1個でこんなに感動って
泣けるなあ」

彬羽「人間にゃ その家によって色んな事情も有るからな」

蒼月「あー そういや一般の人間の暮らしとかよく知らないや」ふむ




彬羽「さて、関わっちまった以上どうする?
このまま放って行けば コイツは明日には余計痛い目に合わされるだろうな」

蒼月「お前 確実に一二三ちゃんと重ねてるよね?助かるけどさ

んー。どうしよ
いっそジャガイモ三匹そっと始末

彬羽「人間に手出ししたら お前も始末される事になるが?」

蒼月「やばい ボスの副官だったよそういや」うわあ。



女の子(よく解らないけど怖い世界のお兄さん達?)もぐもぐもぐもぐっ



蒼月「この子体ちっさいし 大人しいから余計にタゲられちゃうんだろうね」うーん。

彬羽「一二三なら万一やられても殴り返すんだがな」うーん。

蒼月「うわ。強気な子で良かった
それ相手の体に風穴空くよね?

つーかお前 立派な大和撫子に育てんじゃ無かったの?」引。


女の子「強い 女の子ですか?」お握りごくんっ

蒼月「ん?そうそう
こいつのえーと 養女?てのでさ

凄いパワフルでこまっしゃくれてて 口が達者な子でさ」あははっ


女の子「ちょっと羨ましい です。」おずおずっ

彬羽「子供にも持って生まれた性格ってのが有るもんだ
むしろこっちは跳ねっ返りで苦労してる」


蒼月「あ、ねえ一二三ちゃんと友達になっちゃえば?
一緒に居れば色んな意味で安全だし」

彬羽「周りが仲良くしろってあてがって 上手く行く例のが少ない様だが?」

蒼月「Σぐ!よく調べてんな 子守りカラスッ」



白「あれ?お前ら こんな所で子供ナンパか?」ひょっこっ

彬羽「蒼月はともかく俺は違う」きっぱり。

蒼月「Σ俺だけ不審者にするのやめてくれる!?」

女の子(また増えた。)

白「ん?」じーっ



女の子「・・・・」

白「・・・・」




彬羽・蒼月「?」




女の子「こっ こんにちは」おそるおそるっ

白「よし。挨拶出来る子供か
金平糖やろう」うんうん。


蒼月「この人基本ガキ苦手なのに 礼儀正しいと甘やかすよね」

彬羽「いきなり大声出したり 所構わず喧しく走り回るのがダメらしい」

蒼月「猫かよ」


白「で、どうしたんだコイツ

あ。凄いドロドロだな」袖で顔わっしゃわっしゃ

女の子「Σえ!ちょ袖が汚れますうう!!」きゃああっ


蒼月「あ、相当気に入ってる
お兄ちゃんモードだ」うわあ。

彬羽「おい、アイツの着物って 舞台物買い取りだから値段えげつないんじゃなかったか。」







白「ふーん。 そう言う事か

なら 本人が強くなれば良いんじゃないか?」

彬羽「いや簡単に言うがな」むう。




蒼月「Σちょっと強く拭き過ぎ!
ねえちょっと大丈夫 あ!名前知らないや お嬢ちゃーん!!」ひいいっ

女の子「」くらくらっ




白「よし。虐められるの嫌なら着いてこい」すたすた。

彬羽「いや状況見ろお前」

蒼月「Σ目回してんだろ行けるかマイペース!!」




ーーーーーーーーーーーーーー






【芝居小屋】



つつじ「あれま。そんなら うちで稽古していきはります?」

女の子「Σへ」

つつじ「これでもなあ 腕に自信ありますんえ?

でもなあ お仕事しとるとどないしても使う所が違うんどす

で、使わんとなまってまうから お仕事終わりに自主練しとるんやけどな 一人やとつまらんのどすわ」苦笑


白「つまり 稽古つけてくれる代わりに 自主練の時寂しん坊の話相手してれば良い

簡単な仕事だ」

蒼月「え。アンタ初心者に稽古つけれるの?」

つつじ「さすがに本気で打ち込んだりせんわ
一人で黙々嫌いなんどす」

彬羽「皐月はどうした?」

つつじ「あん人が構ってくれるワケないやろ!」けっ




蒼月「って事だけど やる?
強くなったら自力で反撃出来るだろうし ここに居れば絡まれないとは思うけど」

女の子「え。その、でも」おろおろっ


白「稽古終わりには お疲れ様のオヤツが出るぞ」

女の子「やります!!」きらーん。


彬羽「食い物で吊るなそこ。」




蒼月「あのさ ひょっとして無理言ってくれたんじゃ?」ひそっ

白「子供ボコられるの見てられなかったお前は正しいし
どうにかなるならしてやれば良いんだ」うん。

つつじ「素直に可愛げある子で気に入った言えばええやろ 」ほんまにもー




粋「兄貴ー。茶菓子買ってきたけどー?

お。お前が例の芝居小屋の未来のマスコット?
よろしくなー 」頭撫で撫で

女の子「は、はいっ!」しゃきっ

粋「んな緊張しなくてもよー

あ、そうそう 仕事なら沢山あるからなんかやりたいの有ったら言えよ
まあ人見知り直ってからだけどなー」わははっ

女の子「がっ頑張ります!」ぐっ





蒼月「ねえ。なんでこんな態度違うの?」複雑っ

白「あいつ 子供とおばちゃんにはウケがいいから」 うん。

彬羽「そうか。タラシ体質は血筋か」


つつじ(まあ かいらしお嬢はん来やはるてなったら 新人らもピシッとするやろ ちょい若すぎやけんど。
世の中持ちつ持たれつや)うん。


女の子「あ、あの先生っ
まずは何をどうすればっ」

つつじ「んー。まずは 基本の素振りからやなあ
忘れずやる前に伸びとかして体の筋のばしやー」



粋「あ、それ動きにくくね?
確か 昔の子役のだけど使わねえの有ったはず。
要る?」

女の子「Σいいんですかっ!!」ぱああっ


つつじ「Σアンタの無意識フラグ乱立怖いわっ!」ひいいっ




蒼月「俺が助けたのにー」ちえー

彬羽「どっちみち手前一人じゃ手に負えなかったろ
有り難いと思っとけ」

蒼月「ちっ 後10年待つか」




一同(あいつから護るのが最優先だな。)うん。






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