小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

9月27日

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挿音「いってえなクソ親父っ 今本気でやったろ!!」

魄哉「は?加減されて嬉しいんですか?
本気で相手して貰えて嬉しいと思いなさいっ!」

挿音「お言ったな?言ったな? その言葉そのまんま返してやらあっ!!」


ぎゃあぎゃあ






蒼月「何? 親子ケンカ?」

家康「いやー。どっちもよくあんなの相手にケンカ売れるねえ」苦笑。


白「俺ならどっちもケンカ売りたくないけどな」

粋「だよなー。どっちも本能的に逆らっちゃいけない気がするよな」うんうん。


小太郎「この兄弟が認める怖さって 大概だな」わおんっ

蒼月「で、お前も逃げて来たんだ?」

小太郎「あの2人なら家壊れるからケンカは外でやるし」おんっ


千様「つまり。ケンカとめれる人が居ないのよね。
言っとくけど 魄哉も素手だしアタシの能力無効化効かないわよー」


粋「Σん?忍相手に素手!?」



家康「あいつは天海であると同時に挿音の忍の師匠だからねー

あはは大丈夫大丈夫。ちゃんと加減してるだろしそこまで大人げ無くな


さくっ。


蒼月「Σなんか掠ったけど!?」ひいいっ

小太郎「Σ畳たたみっ クナイぶっ刺さってる!!」ぎゃいいんっ



家康「こらああ!!凶器はやめなさい凶器は!
危ないでしょっ」

粋「メンタル強いなお前。」



蒼月「どの辺が冷静なの?」

千様「どっちも余裕しゃくしゃくの態度でガチギレするタイプだものねえ。」

白「めちゃめちゃめんどくさい奴等だな」むう。

粋(兄貴もそっち系だけどな。)うん。




家康「あーダメだこりゃ
こっちの話聞いてないや」うーん。

蒼月「思いっきり刃物出してるけどいいの?」

家康「さすがに命に関わるようなのはないでしょ
ほらほら クナイと小刀の高速打ち合い凄いねー」

小太郎「間に入ったらカンナ屑みたいになっちゃうな」うわあ。




白「成る程 あれだけ動いたら肩凝り治りそうだな」うん。

粋「へ?」


白「なんかな。最近朝方ひんやりしてるだろ?
で、魄哉 徳川の仕事机に向かってやってるから肩ガチガチらしくて」

家康「つまり 挿音がケンカ売って運動させて肩凝りほぐしてやろうって心遣いなわけだね。」納得。

粋「ちょいちょい孝行息子だよなあ。」へー。



蒼月「いや普通に肩揉んでやれよ。納得すんなそこ。」

粋「Σそれもそうだ!」はっ


白「あと、日頃の怨みつらみ ストレスも発散するのに調度いいって」

千様「なんでいい話で終わらないのかしらねえ。」うわあ。





石燕「あのー」こそっ

千様「あら石燕さん そんな遠く居なくても」

石燕「いや普通に怖いっすって。

なんか皆あんま大事と思ってないみたいっすけど、
今回は本気でケンカ仲裁した方がいいと思うっすよ?」こそこそ

家康「ん?肩凝り解消兼ねた小競り合いでしょ?」


石燕「肩凝り?
いやそこらは解んないんすけど

ケンカの原因が
挿音さんが仕事してる魄哉さんの後ろ頭蹴っ飛ばしたからなんすよ」

一同「Σなんで!?」ひいいっ


石燕「お茶持ってったらそんな事になってたんでマジで怖かったっす。」

蒼月「うっわヤバ
頭足蹴とか 躾に煩いあのジジイの地雷直撃じゃん」うわあ。

白「仕事してる時にとか 凄いイラッとしただろうな」うん。

粋「え?なんで? なんでんな事してんだよあいつっ」おろおろっ





鏡子「あのー、それなんですが」どろんっ

家康「ん?鏡子ちゃん見てたの?」


鏡子「あの時 天井から毒グモ垂れ下がって来てたんですよ
お仕事に集中してて気がつかなかったみたいですけど」

家康「Σそりゃとっさに足も出るよ!!」ひいいっ

鏡子「下手に手で掴むと危険ですからねえ。
で、書類踏んで滑って目測誤って頭スパーンと。」




千様「・・絶対思いっきりいったわよね」うわあ。

鏡子「不幸な事故でした。」ふっ

白「本気で痛かったんだな。」

粋「つーか、挿音も何でそれ言わねえの?
説明すりゃ終わる事じゃねえの?」



石燕「あー ひょっとして
頭蹴飛ばされた魄哉さんが
『ガキじゃあるまいしいきなり何事ですか!何時までもしょーもない事ばっかして成長のない!』とかムカついたのか怒鳴ったからっすかねー」

蒼月「うっわ。育て親ならではの罵倒だね」うわあ

小太郎「大人のオスに成長の無いガキンチョ扱いは地雷だよな」わおんっ


千様「そういう物?」

白「挿音実際結構ガキだし。」うん。

粋「それでブチギレてこんななってる辺りどっちもガキだよな」うんうん。

蒼月「アンタが言うそれ?
まあ、確かにどっちも単純だよねえ
頭に血が上りやすくて大人げ無い無い やだねー」







魄哉「だ、そうですよ?」

挿音「おう。 こんくらいにして今度はあいつらと遊んでやるか?」



一同(Σ聞こえてた!!)ひいいっ









【台所】


一二三「なんか 居間の方が騒がしいだな?」

シロ「うむ。絶叫な辺り近寄らん方が良い気がするな

それより 大根の桂剥きはこのような感じで良いのか?」

彬羽「まだ分厚い。」きっぱり
シロ「Σぐ。」

一二三「シロさんがんばれー 目指すは立派な料理人だ」

シロ「おのれえええ!目にもの見せてくれるわ!!」大根剥きむきっ



石燕「こっちのバトルは平和っすねえ」


彬羽「あいつらまーた何かやってんのか。」ため息

石燕「あー。最早この季節っすし運動会みたいなもんっすかねえ?」

一二三「じゃあ 沢山大根剥いて煮込んどくべ
皆お腹減ったーてなるだよ」にこにこ。


彬羽「だな。 この時期根物は調度いい。
シロ そこの大根練習がてら全部な」

シロ「Σえ。」



石燕「食事と適度な運動。いいっすねえ」うんうん。

家康「どの辺が適度なのかな?」よろろっ

シロ「Σうお。家康どうした!?」

家康「何も言ってないのに巻き込まれたよ」ふっ


石燕「忍と人外の中で何で無事なんすか。」







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9月26日

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千様「すっかり秋ねー
いつの間にか熱いお茶が美味しいわー」ぐびー。

家康「だねえ。最近まで冷たい麦茶ー!て言ってたのにねえ」のほほん



蒼月「あー嫌だなあ 冬来んのか」どんより。

シロ「日本には四季があるのだ仕方なかろう
それとも一生真夏の灼熱地獄の方が良いか?」

蒼月「Σそれもちょっと!」ひいいっ



粋「あれ?蛇って暑い分にゃ問題ないんじゃねえの?」

蒼月「Σ限度があるよ!
暑過ぎたら普通にヤバイし夏の昼間は皆水の中やら物陰に隠れてるよ!」

家康「へー。そうなんだ。」せんべいぼりぼり。

千様「殿ー、おせんべ食べすぎよ
食欲の秋だからって油断してるとヤバイわよ トシなんだから。」

家康「Σまだまだそんなトシじゃないよ!」


シロ(と言いつつ せんべいを置いたな。)ふむ




蒼月「今年も寒いのかなー 嫌だな嫌だなー」ふかーいため息。


粋「かける言葉見つからねえわ

ん? 兄貴? 何か大人しいような」きょろっ




白「縁側にヨロヨロのカマキリが居た。」
手の平乗っけ。

粋「Σうお でかっ!」

白「あのまま居たら踏まれそうだったから 連れて来たけどどうしよう」うーん。

千様「Σちょっとちょっと近い近いっ ちょっと怖いわよそれっ」ひいいっ


白「カマキリ怖いか?」はて。

千様「おっきな虫はちょっと無理!」距離取りっ


家康「カマキリかあ。
あー フラフラしてるねえ なんか可哀想だなあ」うーん。




蒼月「そっか。お前も夏の間しか生きられないもんね
冷え込み辛いよね」ふっ

シロ「カマキリに語りかけるな 影を背負うなそこ。」



一二三「おお。おっきなカマキリさんだー」おおっ

コマ「カタタッ?」


白「一二三は怖く無いのか?」

一二三「ん?おら虫さん好きだぞ?」



千様「子供って強いわー」襖の影っ

粋「そんな怖いか?あれ。」



一二三「ん?元気ないだな?
どうしたんだべ?」あれ?

白「えーっと。」ちらっ





シロ「む。しまった
洗い物を頼まれておったのだった」そそくさ。

粋「あー、姉ちゃんこの前飛び込んできたコオロギでも悲鳴上げてたもんなー」目そらしっ

家康(そんな残酷な説明無理無理っ)ひたすらゼスチャー




彬羽「カマキリはな。夏の間しか生きられない生き物だ。」

一二三「Σええええー!!」がーん!!



蒼月「コマちゃんさすが。即効保護者呼んで来たんだ 」

コマ『どや。』筆談。


一二三「このカマキリさん死んじゃうだかっ!?」半泣きっ

彬羽「だな。しかしそれがカマキリって物だ
冬を生きる様には体が出来ていない。
それに そいつはちゃんと自分のやるべき事を終えて一生を終えるんだ 嘆く事はねえ。」

一二三「やるべき事?」



白「あ。卵持ちかこいつ 腹でっかい。」覗き込みっ

蒼月「Σえ。こういう種類じゃないの?」


一二三「赤ちゃん生んで死んじゃうんだか?」

彬羽「卵だがな。
卵の状態ならカマキリでも生きられる
だから 安全な状態で子孫を残して寿命を迎えると言うわけだ
無意味じゃねえ 意味解るな?」



一二三「・・うー。

カマキリさん 卵頑張るだぞ!!」


家康「お。理解したね さすが。」

千様「教育ねえ。」ほう




蒼月「冬を生きる様には出来ていない。か」遠い目。

粋「お前は頑張りゃ生きれんだろ
絶望すんな」



白「カマキリか。

そういやバカラス前に言ってたよな
カマキリはその冬に雪が積もる高さ解ってて それより上に卵生むって」

彬羽「ん? そうだが
よく覚えてたな」



蒼月「その子が卵生んだら場所教えてね。」真顔。

彬羽「言っとくが、卵の真下まで雪が積もるわけじゃねえからな?」







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魄哉「あの コマ?

何故に頭にカマキリの卵着いてんですか?」

コマ『人情的にひっぺがせませんでした。』筆談。



千様「木製だもね。」納得。
家康「木製だもんね。」うん。


シロ「また寄りによって凄い所で生んだな」

白「ある意味安全だぞ。
外敵寄れないし」

コマ『からくりの戦闘力をなめてはいけません』筆談っ

シロ「ちょっと護衛気取りになっとらんか?」

コマ『寄らばランチャーアームが火を吹きます。』筆談書き書き

シロ「Σ誰がカマキリの卵なんぞにワザワザ危害加えるか!!」




魄哉「はいはい。 コマに変なスイッチ入っちゃうんで 後で崩れないように外しましょうね。」

コマ『Σ!!』

魄哉「外して置きますので そこをガードお願いします」

コマ『なる程。心得た。』筆談っ



千様「母性本能かしら?」

シロ「からくりに有るのだろうか?」うーん。



家康「で、親はお墓作ってあげたの?
一二三ちゃん 泣いてないかなあ。」

白「ん?アレなら ほら。」指差しっ





挿音「虫ってのはよ
こうやって暖かいもんの上に置いてると結構持つもんなんだよ。」

粋「Σすっげ! 持ち直したっ!」おおおっ

カマキリしゃきっ



家康「Σ秋なのにコタツが出てる!!」



挿音「いんじゃね?油断すると蒼月もくたばりかけるしよー
虫も蛇も変わんねえわ」キセルすぱー。

蒼月「俺はカマキリと同等かよ」コタツ潜り込みっ

挿音「うちボロいかんなあ。
カマキリは蜘蛛とか獲ってくれるからそこら居ても別に困らねえわ」

千様(Σ放し飼いされるとアタシが困るんだけど!!)ひいいっ



魄哉「あ、コタツで思い出しました。

今年冷え込むようなので 蒼月君うちの温泉宿の部屋をひとつ、冬の間貸しますよ」

蒼月「へ?」

魄哉「あそこ蒸気で常に暖かいですからねー。
あ。水多いからって脱皮はやめて下さいね
生臭くなるんで。」




家康「お。良かったねー
あはは さっきまで今年こそ死んじゃうってノリだったもんねえ」

蒼月「え? んー」

シロ「何だ。不服か?」

蒼月「あーいや 暖かいのは助かるけどさあ


あの温泉化け物しか来ないしさあ
どうせなら人の女の子が来る普通の宿チャーターして欲し「化け物しか来ないから 貸してやるって言ってんですよ。破廉恥な。」



一二三「一気に元気になったべな。」

彬羽「お前は見るな聞くな。教育に悪い」



魄哉「ワガママ言うんなら普通に金とりますよ
本来商いなんですからね。」けっ

蒼月「Σだー!ごめんごめんっ 使う!使わせて貰うから!!」ひいいっ



シロ「今年も命が繋がりそうで何よりだな」うむ。





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