小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月1日

 

 

 

白「盆っていつからだっけな」虚空をじっと見。

粋「Σ何!?何が見えてんの!?」ひえっ

 


テオドール「私達モノノケは 普通に見えまして御座いますからねえ」紅茶こぽぽっ

 

彬羽「見えても鬱陶しいだけだから 焦点ズラしては居るがな
ほとんどの奴は悪さもせんし、気にする事は無いだろ」うちわぱたぱたっ

 

 

千様「あら?
その割に テオ君、結構オバケでビビってない?」あらあ?

テオドール「普段見えない様にしてる分
久々に見るとキッツいのも有るので御座いますよ」

 


粋「あの、兄貴は焦点ズラしてねえの?」物陰っ

 

白「ズラしてるぞ
それでも見えるから あー盆近いのかな?って」

粋「Σそれ無視出来ないくらい 強い悪霊とかなんじゃねえの!?」ひええっ

 


白「どっちかと言うと
嫌だから見ないフリしてたら 暑さでコバエ増えて来て 嫌でも目につく 
とか、そんなかな?」えーと

粋「Σどんだけ居るんだよおおお!!」

 

 


家康「あの、お盆も来るわけだし
オバケで溢れる前に 1度お祓いでもしといた方が良くない?」冷や汗っ

 

彬羽「だな。普段からこれだけ居るとなるとな
今年は暑いからな」はーやれやれっ


テオドール「完全にコバエ扱いに御座いますね」ああうん

 

 

 

間。

 

 


泰澄「で、バルサ・・ 晴明様に御依頼を。」ほう


晴明「言っても この家ではなあ。
祓った分だけ 新規が来るぞ」

 

 

テオドール「オバケ入れ食い状態に御座いますね。」わお

粋「家が呪われてんの忘れてたあああ!!」どちくしょおおっ

 


晴明「そう凹むな
きちんと仕事として依頼料を払うのなら 真面目に相談に乗ってやらん事も無いぞ?」にやっ

粋「Σえ。金取んの!?」

 


彬羽「専門職に専門分野を頼むのなら当たり前だぞ。」うちわぱたぱたっ

白「いつも板前の飯食べてるから忘れがちだけどな。

俺も 幕府のアレコレに引っ張り出される時はきっちりカネ取ってるだろ 」な?

粋「Σあ。確かに」


テオドール「我が主のお役者としての名声は
この方が己の芸で勝ち取った物に御座います故。

銭になる芸に置いて
親しくともケジメは大事に御座います」うんうんっ

 

 

晴明「そう言う事よ。

私は稀代の陰陽師 安倍晴明ぞ?
本来なら こうして相談する事すら容易では無いのだぞ」どやあっ

 


蒼月「うちで寝っ転がってうちのせんべい食い散らかしてる時点で説得力無いよ

せんべい代払ってんの?」すたすたっ

 


千様「じゃ、今回の依頼料はおせんべい1袋って事で」ねっ?

晴明「うーん。
自宅で食い散らかしてザラザラになるのも面倒だし不快であるし

良かろう」うむ

 

 

家康「あ。意外と安かった
稀代の陰陽師

 

 


ーーーーーーー

 

 


粋「方違え?」きょとん。

 

泰澄「いわゆる『運気』の良くない所を避けましょうって事です。
この家の場合 オバケが出るのは避けられないので、
粋さんの部屋を オバケの出にくい場所に移動させましょうって事です」

 

 

 

白「そもそも 俺の隣の部屋の今までがおかしくないか?」なあ。
 
テオドール「Σあっ
モノノケはより強い妖怪に寄ってくる物で御座いましたっ」はっ

 


シロ「つまりはビビりの部屋の隣に 化物ホイホイが居たと言う事か。」

千様「そりゃー 定期的に悲鳴も上がるわよねえ」あらー

 


粋「で、何処に引っ越せば良いの?俺」荷物ごっちゃり。

晴明「だろうと思ったが 何じゃその荷物は
典型的なガラクタ買い込むタイプよな」うわ。


テオドール「お部屋のレイアウトのセンスは良いので御座いますがね
地震でも起きたら悲惨だとは思われます」

千様「あー。ごちゃごちゃしてるけど楽しい部屋とか店有る有るねえ」

 

 

泰澄「この謎の布は」えーと

粋「窓の日除け。
今年の日差しは障子じゃキッツいだろ」


千様「あ。意外と実用的だったわ」

 


白「よくあんなに物の有る部屋で寛げるな。

俺無理だ」むう

 

彬羽「手前の部屋も大概だぞ。
なんであんな何個も 其処らに寝っ転がる前提で布団みたいの置いてるんだ」

白「サタンが土産にくれるから」真顔。

 


家康「居るよね
やたら布とか好きな子。」うん。

シロ「こやつはどこでも寝たいだけで有ろう
解りやすい兄弟よ。

ほれ、手伝ってやるからさっさと部屋を指定しろ ダラダラするな
何処に運べば良いのだ」

 

 

晴明「方角、日当たりその他を踏まえると
この倉庫が適任と思われるぞ」

ホコリかぶりっ


シロ「Σ待てい!掃除からか!?」えええっ

 


晴明「しゃーなかろ
此処が良いと占いにも出ておる」

シロ「Σえ。ちょ

この暑いのに このホコリをっ!?」

 

泰澄「シロさんが居れば 夏でもヒンヤリお掃除出来ますね」おおっ

シロ「Σ湿気はどうにもならんぞ!
さすがに嫌なんだが!!」えええっ

 

千様「武士に二言は無いでしょー
頑張ってね」にこっ

シロ「Σう"」

 

 

晴明「さて、私の仕事は終わりぞ
せんべい貰うぞ」

家康「うん。掃除は手伝ってくれないんだね」

晴明「別料金取るぞ?」ふんっ

 

 

泰澄「普通に日頃お世話になってるんで手伝います」ハタキスタンバイっ

粋「Σおおお!助かる
あっ!」

荷物がらどしゃーっ


テオドール「多少は捨てた方が良いのでは御座いませんか?」うわ。

 

 

 

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ーーーーーーー

 

 


魄哉「方違え?

あー 日が悪いとか、方角が良くないとかって
平安貴族がサボりの言い訳に使ってたアレですか」はいはいっ

 

粋「Σえ」


晴明「言い方よ。

騙してはおらんぞ
実際兄の真横の部屋では 幽霊ホイホイだしな

何よりあんな物をごちゃごちゃ置いた 風通しの悪い部屋では尚更良くない物を引き寄せるわ」

粋「Σそうなの!?」えええっ

 


シロ「つまりは 掃除をさせる為に部屋を追い出したのか?」べたべたホコリまみれっ

晴明「それもある。
どうじゃスッキリしたろ?

これで幾らかは怪異に遭遇する率も下がると思うが」


テオドール「おや。意外と真面目に考えて下さっておりました」

晴明「仕事ならばな」うむ。

 


粋「そっか ごちゃごちゃも駄目なのか

じゃあ、この部屋なら今年は心穏やかに過ごせるって事だよな」ほっ。


家康「良かったねー。
私も何処か 良い部屋に方違えしよっかな」あははっ

 


シロ「俺は手伝わんぞ
武士に二言はない」きっぱり。

家康「Σこの時期冷房無しの引っ越しは辛い!」

 

 

魄哉「しかし、大丈夫ですかね。
僕も 考えないで部屋割りした訳では無いのですが」ふむ。

千様「ああ、アンタも元陰陽師だものねー」

魄哉「いえ、陰陽師とかの話ではなく」

千様「へ?」

 

 

 

 


【丑三つ時】

 


粋「Σああああ兄貴いいいい!!!
出た! また出たあああーーっ!!」うわああっ

白「駆除してないんだ1匹2匹は出るだろ

少しくらい我慢しろ」寝ぼけむっすー

 


粋「Σ無理無理無理無理!
追っ払ってくれよ!! 」

白「地味に遠いし面倒だから嫌だ」布団にごろんっ


粋「Σちょっ
あの部屋1人じゃ戻れねえよおおお!!」うえええっ

 

 

 


魄哉「この家じゃ 夜に1人で厠行けない子ですからねえ」数珠じゃらっ

千様「うん。

あの子は 保護者の隣じゃないと無理ねー」あくびっ

 

 

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