小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月8日

 

 

 


千様「珍しくなかなか起きてこないから何かと思ったわよー」

 

テオドール「いやまさか 雨で出来た水溜まりに朝日が反射して来るとは」苦笑

魄哉「で、棺桶から出た途端 朝イチ灰ですか
災難でしたねえ」おやまあ

 

蒼月「吸血鬼が朝早いのはスルーかよ。」

 


魄哉「テオ君ですし
朝日が入らない部屋ですが 何か日除けも徹底してた方が良いですかねえ」

千様「あれ以上はカビ生えるんじゃない?」


テオドール「では通気性を考えてスダレでも下げておきます。」

千様「あら 早くも夏っぽいわねー」

 


蒼月「ん?どしたのジジイ」

魄哉「いえ 何かこう

テオ君の部屋バカでかい家庭内害虫でも居ます?」

テオドール「Σ今から戻るのに何ておそろしい事を!?」スダレかかえっ

 


魄哉「何でしょう?
何か嫌な気配が

しかし 奴等だとしたら僕本気で無理なんで近寄れません」うーん。

蒼月(ゴキが怖い鳳凰ってマジで何?)

 


千様「よし。じゃあお姉さんが着いてってあげるわ
万一洒落になんない大きさなら お宅の主様叩き起こして駆除して貰いましょ」ハエタタキすちゃっ


魄哉「Σ勇者ですか!?」ひいっ

蒼月「つか魔王様 まだ寝てんだね
あー良いよ千ちゃん
俺が行くよ」はいはいっ

 

 

 


間。

 

 


千様「・・・ 静かね?」あら?

魄哉「あの 僕逃げても良いですかね?」そわそわっ

 

千様「既に両手が羽になってんじゃない
男の癖に情けないわねー 「Σだって梅雨ですよ!?
これからどんどん奴等が増えて うわああ想像したくないっ!!」ひええっ


千様「想像で怯えんじゃないわよ

良い歳なんだから落ち着きなさ  ん?」

 


どたたたたたっ

 

襖すぱん!


魄哉「Σ!」びくっ

千様「Σ本気でアタシ置いて逃げようとすんじゃないわよ!!
ゴキは襖開けないでしょ蒼月君よ!」きいっ

 


魄哉「へ?

あ、蒼月君? あの 顔色が悪いんですが まさか


蒼月「えっとそのうん。 害虫では無いよ害虫では
けどその」頭かかえっ

千様「ん?何がどうしたの?」あらっ

 

 

 

家康『Σうわちょ テオちゃんどうし Σぎっやああああーーーっ!!』

魄哉「Σ殿!?」えええっ

 

 

蒼月「Σジジイストップストップ!
行ったらヘタレ吸血鬼に襲われるよ!?」

魄哉「Σはいい!?」

 


千様「へ? ちょっと待って
テオ君って吸血鬼よ?何でか知らないけど襲われるって事はっ」

 

 

家康『うおら! 当たったらごめん!!』

ドキュン!ズガンッ!!

 

 

一同(あ。思ったより大丈夫そう)

 

 

魄哉「ゴキで無いなら問題有りません

ともかく殿の救出を
僕は回り込んでテオ君の方に行きますっ」縁側からすたたっ


蒼月「Σえ いやあいつマジでおかしくなってるから!
気を付けろよクソジジイ!」ああもうっ

 

 

 

魄哉「(さっきの変な気配 やはりアレは気のせいで無かったと。

テオ君の部屋には呪い人形のヒルデちゃんも住み着いてますし、薄暗いんでそう言うのが寄り付きやすいかも)

あ!テオ君居

Σちょ 嘘 だあああああーーっ!? 」ひええっ

どがしゃーん!!

 

 

 


家康「Σ天海いいいっ!」ひええっ


千様「あいつならくたばんないから!

ほらこっち早く!」ずるずるっ

家康「いやでも天海が 何かテオちゃん偉く強いんだけど!?」ひええっ


蒼月「うっさいアンタは人間なんだから噛まれたらヤバいだろ!
海外から預かってるガキが将軍噛んだとか国際問題になりかねないんだよ!!」

家康「Σあ」成る程っ

 

 

ホコリもうもうっ

 


魄哉「危ないじゃないですか。
吸血鬼特有のスピードを乗っけた渾身の蹴り。今のは効きましたよ」ふふふふふっ


蒼月(Σ半鳳凰化してる!!)ひえっ

千様「あらやだ。変なスイッチ入っちゃった

ほら逃げるわよー」ああもうっ

 

魄哉「安心して下さい
ダメージ軽減用です」

蒼月「Σクッション代わりの羽毛かよ」

 


家康「何がどうしてるのか解らないけど天海はテオちゃん本気で殴れないし 防御に徹するしか

そもそも何でああなってんの?」物陰っ


千様「確かテオ君の部屋に変な気配がって 

ん? テオ君の部屋に行ったらああなったのよね?」

蒼月「うん。何も居ないじゃんとかって 部屋の中ゴソゴソしてたと思ったらいきなり襲ってきて

ほら 蹴られた跡。」腕青アザっ

 

家康「・・吸血鬼なのに 隙有りで噛まずに蹴り?」はて?

 

千様「とにかく テオ君の部屋に何かヤバいの居そうね

よし。 行ってみるわよ」

 

蒼月「Σえ。でも下手に行ったら俺らも

千様「最悪アタシの特技 能力無効化があるわ
今は状況解んないから下手に使えないけど!

ほら 日の出てる今、中庭突っ切ったらテオ君追って来れないわ 行くわよ野郎共!」


家康「千ちゃん ちょいちょい男前だよね」ひええっ

 

 

 

蒼月「いやでも ジジイ1人だし」チラ見っ

 

魄哉「構いません 行って下さ
Σうっお。何でこんな攻撃重っ」うわっ

 

テオドール「Σ!」はっ

 

 


どごがしゃーんんんっ!!!


鍋ガンガラガンッ

 


彬羽「お前は 朝から何を錯乱してるんだ。」くわっ

魄哉「Σ彬羽君!!」おおっ

 

 

 

家康「あの。流し台投げた? 彬羽」ひええっ

千様「とんでもない組み合わせが朝からガチバトルしてたからびっくりしたんでしょ

任せて行くわよ」良し。


蒼月「おたま装備であんだけ怖いの あいつくらいだよね」そそくさっ

 

 

 


ーーーーーーーー

 

 


【テオドールの部屋】

 

 


家康「入って大丈夫かな?」銃構えっ

蒼月「なんか ゾンビとか飛び出して来そうだよね」蛇眼スタンバイっ

千様「飛び出して来るとしたら 錯乱してハサミ振りかざしたヒルデちゃんとかじゃない?」

家康(Σえ。そっちのが怖っ!)

 

千様「じゃ何か有ったら無効化するから
殿、蒼月君 頑張って」はいっ

 

家康「Σ此処は私行って良いの!?」

千様「良いんじゃない?
事故なら何が有っても別に国際問題になんないしー」

家康「Σ酷っ」

 

蒼月「ああもう俺行くよ! 
ったく オバケ怖い怖いって俺も有る意味オバケだっつの

何か来たら食らってやるよ!!」襖がらっ!

 

家康「Σうおお心の準備が!」びくっ

 

蒼月(?

今何か後ろ通った?)

 

 

 

ーーーーーーー

 




彬羽「Σくっ!いつもより動きが良い!
なんだこいつ 本当にテオか!?」

 

魄哉「Σ彬羽君大黒柱は勘弁を!」ひええっ

彬羽「あ。すまん」はっ。

 

魄哉「しかし確かに。
ガワだけ似せた偽物かと思ったんですが
に、しては 中身の再現度低いですよね?」

彬羽「だな。

まず吸血鬼だってのに 使ってるのはその身体能力 速さのみ。
元の破壊力は低いんで助かるが いつもより変に動きが良いと言うか」

 

 

魄哉・彬羽(偽物なのは中身か。) 成る程

 

魄哉「うわ ややこしいですねえ
てかテオ君 内面変わればこんな喧嘩強いんですか」苦笑。

彬羽「まず当たらんからな
正直かなりイラつく」青筋っ


魄哉「当たったら灰になる暇もなく絶命しそうですが。
まあ  茶瓶まで投げる気持ちは解ります

 

つか こんだけガシャンガシャンしてんのに この子の飼い主様はまだ起きないんですかねえ」うーん。

 

彬羽「あのアホは 叩き起こさんかったら1日中寝てるだろ」けっ

魄哉「天気悪いと 尚更寝ますし最悪ですねえ」はーやれやれっ

 

 

 

白「うん。ちゃんと腹減りで起きた」


テオドール「Σ!!」はっ

 

 

 

粋「いや、俺が頑張ったんだけど
兄貴ホンット 寝起き最悪っ」よろろっ

彬羽「また寝ぼけてたか」察し。

粋「おう。死ぬかと思った」ふっ


魄哉「お疲れ様ですがお手柄です。

中身が偽物だとしても やはりテオ君
主様には刃向かい辛い様です。」

 

どごしゃあっ!

がしゃん!ぱらぱらぱらっ

 

 


粋「Σいや兄貴 容赦無し!?」ひええっ

 

彬羽「落ち着け 大破したのは俺が投げた流し台だけだ。」ほれ

粋「Σお前も何やってんだよ!!」

 

 

白「良し。 今のは外したけど
次は当てる 当たる前に灰になれ

じゃなきゃ終わるぞ」


テオドール「Σ!?」ぎょっ

 

 

 

粋「あの。テオ 操られてるとか
そんなんなんだよな?」えーと。

 

魄哉「白君が乱入してきた時に 一瞬たじろぎましたんで テオ君の意識も多少は残ってるみたいです

まあ、本気なのは理解したかと。」

彬羽「成る程。テオの奴は各種ダメージの他に 恐怖心でも灰になる と言う事は」

 

 

灰ざっらああっ!!

 

一同(耐えられるわけがない。)ああうん。

 


白「片付いた。」よしゃっ

彬羽「鬼か」引。

 


魄哉「さて、ではこうなった原因の方は

千様達はうまくやりましたかねえ?」

灰に十字架ぶすっ。


テオ灰「Σ!?」ぞわっ!

 

 

白「灰なのに びくんってなったな。」

彬羽「しばらく復活されちゃまずいのは解るが」うわ。

粋「尽く酷え」ひええっ

 

 

 


ーーーーーーー

 

 


どたたたっ!!


蒼月「うおお何あれ何あれっ!!」ひええっ

千様「知らない知らないアタシ知らないっ
いやああ無効化したのにっ アレそのまんまの生き物なの!?」ひええっ

 

 

 

粋「Σあ!姉ちゃん」はっ

千様「粋君ちょうど良い所に! 助けてえええっ」


粋「助けるって何 

●Σひいっ!?」

 

半壊のからくり人形がしゃごとがしゃしゃしゃっ!!


粋「Σ速いしこっえええええっ!!!」うわああっ

 

 


千様「Σぎゃー天井!天井張り付いた!!」ひえっ

粋「ぎゃああ兄貴パスっ!」あわあわっ


白「お前な
今の俺妖怪じゃないんだぞ」無効化食らって黒髪っ

 

彬羽「Σなんだこりゃ!
こんなのがテオの部屋に居たのか?」ええっ

 

蒼月「あいつの部屋ゴシックで怖いんだもん!
住人も紛れてても気づかなかったんじゃ無いの!?」ひええっ

魄哉「テオ君なら有り得ますね

あの、殿は?」


千様「高速で這いずってくるあの人形見て失神したわ

でもって興味無しって感じでスルーされてたわ」

魄哉「気持ちは解らんでも無いですが
何がしたいんですか、あの人形。」ええー

 

 

蒼月「とにかくどうにかしてよ!
動く物見ると仕留めに来るっぽいんだよ!」

彬羽「蛇眼は?」

蒼月「俺のは視神経通して脳に呪い叩き込むタイプだから 脳ミソ無い奴には無理!!」

 


白「成る程。じゃ壊すのが早いな」うん。


人形「Σ!」はっ

 

 

ごばふっ!

 

粋「Σ煙幕吐いた!?」ひえっ

 

 


白「人影 そこか。」くわっ


魄哉「Σあ 白君それ」

 

 

めしゃっ!!

 

魄哉「それ彬羽君です。」あちゃー。

 


白「・・Σあ。ごめん」

彬羽「手前 何て物と間違えてくれてんだ。」みししっ

 

蒼月(Σガードしてるとは言え 魔王の一撃に耐えてる!) ひえっ

魄哉(白君が彬羽君を副官にした理由。
頭脳もですが 何よりうっかり間違っても死ななさそうだからって マジだったんですね。) 納得。

 

 


彬羽「せめて二足歩行のと間違え!
どこをどうすりゃ俺がアレに見えるんだ!!」うがあっ

白「だからごめんって
そんなの言ってる場合じゃないだろ」むっ

彬羽「Σお前なら天井に張り付いてカサカサしてるのと間違えられて そうか間違いか。で済むのか!?」

白「え。嫌だ

けどお前しつこいぞ」むすーっ

 

 

千様「あの、喧嘩するなら後にしない?」あのー。


彬羽「いや コイツはその場で言わんと解らん 
動物だしな」けっ

蒼月「バカラス さてはめちゃめちゃ痛かっただろ」

 


白「しつこいな。
頭に血が上ると まだ粋のが賢いくらいだぞ

お前副官の自覚有るのか」むすーっ

彬羽「Σ頭使う気のねえ魔王に言われたくねえわ!!」むかあっ


粋「Σだから後でやれって!! それより早くカサカサしてるの仕留めねえと テオがいつまでも十字架ぶっ刺さったまんまに

Σひいっ!?」びくっ

 


チャンスとばかりに天井からダイブッ!!


じゃきじゃきんっ!!

 

蒼月「Σ両手両足に仕込み刀!?
悪趣味過ぎんだろ!」ひえっ

 

 

 

白・彬羽「話中!!」くわっ!


ダブルでめしゃあっ!!

 

 


人形どしゃっ。

 

 

魄哉「まあ。この子等にゃ効きませんよね」ああうん。

 

 

 

 


シロ「何だ 何の騒ぎΣうっおおおおう!?」びくっ

 


石燕「あのー 廊下に家康さん転がってたんすけど」ずーるずるっ

家康「」白目っ

 


粋「うん。もうちょい早く来て欲しかったかな」

石燕「ん?

おんや また偉い物が。
お? 何か糸みたいなのが?」霊視っ


魄哉「糸?」

石燕「成る程。 元は操り人形すかコレ。
ずっと操られてた人形が 今度は人を操ろうとしたとか そんなんっすかねえ?」


蒼月「マジで最初からコイツ居たら終わってた話じゃん」ええっ

石燕「?

つか白さん達は何で揉めてんすか?」

千様「結果オーライだからほっといて良いと思うわー」

 

 


シロ「何か解らんが ともかく大事になっとらんなら

Σはっ 気を付けよ!まだ動くぞ!!」


一同「Σえ!?」ずざっ

 

 



呪い人形ブリュンヒルデ桃子ひゅんっ!


魄哉「Σヒルデちゃん!?」

 

ぐさっ!

 

呪い人形「Σぎえええっ!!」悶絶っ


ブリュンヒルデ桃子「ギギッ!」ハサミ引っこ抜きっ

呪い人形がくりっ。


石燕「Σ強い!」おおっ

 


蒼月「え? あの ひょっとして知り合い?
マジで何これ」えええっ

 

 

 

ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー

 

 


テオドール「何でも昨夜、雨の中佇んでいるのを ヒルデが見つけ


『そんな所は寒いでしょう。お入りなさいな』的な優しさで雨宿りさせて居た所 
恩を仇で返されたようで御座いまして」やれやれっ

 

 

粋「えーっと。 つまり

お前の部屋で雨宿りさせてたの?
アレを?」えええっ

テオドール「みたいに御座いますね
私 寝る時棺桶の中なので気がつきませんでした」


家康「いや 朝起きて気がつくよね?
あんなデカい怖いの」ええー。

テオドール「まあ、私もあまり趣味が良くないので
オブジェに紛れて気がつかなかったと申しますか」

家康「Σ気がつこうよ!そこは!!」ひええっ

 

 

千様「で、招き入れたからにはって、自分でカタつけたのねー
偉い偉い」ヒルデよしよしっ

ブリュンヒルデ桃子「グガッ!」ギギギっ

 

粋「(Σうっ 慣れても怖え!)

つか何で テオが操られた時点で俺等に言わねえんだよ」

テオドール「言おうにも コマさんメンテ中に御座いますし」苦笑。

粋「Σう。言葉かっ」

 

白「それより あんなの見たら失神する奴続出しそうだから
言うに言えなかったって言ってるぞ。」ぼろっ。

粋「普通に会話出来るんすか兄上」ああうん。

 

テオドール「そりゃ私でもヒルデとは話せますし」

彬羽「お前は何気に日本語もペラペラだがな。」むすっ

 

 

 

シロ「2人共 またデカイ絆創膏貼りおって。」

石燕「まさか あそこで掴み合いの喧嘩始めるとは思わなかったっすねー」うんうんっ

 

 


千様「ヒルデちゃんが 間に入ってくれて助かったわよ」ほっ。

ブリュンヒルデ桃子「グガッ!」

 


白「そりゃ ハサミ向けられて『そこまで』って感じで 割って入られたらな」うん。

彬羽「無視出来んなアレは。」

 

 

家康「ヒルデちゃんも男前だねえ」ひええっ

ブリュンヒルデ桃子「ギギギッ」照れっ

 

 

 

 

魄哉「さて。この家 どうしますかねえ」遠い目っ

 

シロ「流し台が居間の壁に突き刺さっとるしな
何をどうしたらこうなるのだ」うーん。

 

 

 

 

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