小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月1日

 

 

 

九尾「今日から6月 ジューンブライドぞえー!さあさあ今度こそわちを娶るか良いっ遠慮は要らぬぞ

ん? おや だーりん おらんのかえー?」襖がらっ

 

 

一二三「こらっ九尾さん
外から入ったら肉球拭かなきゃダメだべ
泥々の足跡が もー。」ぷんすかっ

 


九尾「・・そうじゃな

ガサツなメスですまぬ」どんよりっ


一二三「Σ九尾さんが素直!どうしたんだべ!?」ぎょっ。

 

 


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【割烹 春一】

 

 

地獄太夫「Σはああ白無垢!?」

庵「Σへ?えええ!?
それってつまりっ」

九尾「近々嫁ごが来るのじゃろう」しくしくっ

 

地獄太夫・庵「Σ嘘おおおおお!!!」うわああっ

 

 

 

朱禅「なんでうちの店でストーカーの集いやるかな。」大根剥き剥きっ

 

ひな「女子会はお金落としてくれるから
気にしない気にしない」あっさり。

朱禅「いや気にすんなって 女子会云々より最近のストーカーは情報共有すんのかよ。

色々と気になるだろこれ」ええー。

 

 

入り口がららっ。


シロ「出前終わったぞ
全く 雨は好かんな」はーやれやれっ

 

地獄太夫「Σおお 坊っちゃん良いところに!

主さんに嫁御とはどういう事なのでござんすか!?」がしっ。

シロ「Σは?」

 

 

九尾「今日いつもの様にだーりんの部屋に侵入したらなっ

あ、ちょち泣いて良い?」

地獄太夫「これ御狐さん
大妖怪がこげな所でメソメソしてはいけんせん。

その涙はコソ泥女をシメてから
シロ「Σその発想がお前等の好感度下げまくっとんの解っとるのか!?」ひいっ

 

九尾・地獄太夫・庵「ですよね。」ずーん。

 

シロ(Σしまったああ!!!)

 

 

九尾「じゃのう。

食う食わんは置いておいて
童よ。 どんな女か聞いておらかの?
あのだーりんを落とすとはどのようなおなごなのか 聞きたいが聞きたくない」しょぼぼーん。


シロ「すまん。どっちだ。

と言うか お前等の勘違いではないのか?
少なくとも俺は何も聞いとらんぞ」困惑っ

地獄太夫「はい?」あれっ?

 


庵「いや。子供にそう言うの話すタイプじゃないでしょ
シロはギリまで聞かされないと見た。」

九尾・地獄太夫「Σ確かに!!」はっ

 

 

庵「アレだ 皆に知られてアレコレ言われる前に さっさと話進めて的な?」

地獄太夫「主さんの性格的に有り得る」ごくりっ。

九尾「だーりん からかわれたりするの嫌いじゃからのー」成る程っ

 

シロ(ん?状況が解らんが 確定事項なのか?)  えっ?えっ?

 

 


九尾「まあ、わち等みたいに反対、あわよくば妨害しようとするのがおるしな」ため息っ

 

地獄太夫「はあ、となると本気にござんすか
立場上 断り切れずに高砂屋とかの話かもと思ったんでござんすが」

庵「魔王とは言え 見合い片っ端から断って逃げ回ってるし
それこそ無いんじゃ無いかなあ」うーん。

 


九尾「Σはっ!
そう言えば 前に主さんに見合いすっぽかされた滝夜叉姫!
あの女 この前和解して挨拶しに来たとか何とか聞いたようなっ」こんっ!

地獄太夫「アレは御座んせん。

あの人は 主さん所の家主の生臭坊主さんに御執心にありんす」

庵「Σなんでまたそっち行ったの!?」ええっ

地獄太夫「さあ?

この前江戸城襲撃して 真っ昼間から坊主襲おうとして大騒ぎになったとか
いやはや恐ろしいおなごに

九尾・庵「いやそれ 普段のアンタだ。」

 


地獄太夫「Σはっ! 既成事実で高砂屋コース!」

九尾「魔王にそれ出来るおなごがおったら とっくに女帝じゃろ」えー。

 

 

シロ(普段こんな女共に囲まれておったら
そこそこマトモなの見つけてしまったら 即コロッと落ちるのかもな。)ああうん。

 

 

 

九尾「今話すのも何か悲しいが
主等は何故にだーりんに惚れくさったんじゃ?」遠い目。

地獄太夫「わちきはアレにありんす

仕事柄 ガツガツした男さんしか知りんせんから 
もののけ絡みの情報提供頼まれんした時 そう言うもてなしよりもっと飯寄越せ。でコロリと行きんした」ふっ。

庵「私はうん。

その、父上に家継ぐ為に男として育てられた時期有ったし あの里が窮屈で
そんな嫌なら全部ほったらかして外で好きに生きりゃ良いのに。って 凄いアッサリ言うからそのね」

 

 


「「「・・・はー。」」」 どよよよーん。

 

 

シロ(あやつ 毎度深く考えんで人の人生変えまくっとるな。)うわ
※変えられた1人

 

 

九尾「しかし怖いが純粋に見てみたいの。
あのだーりんを落とした 女の顔」

地獄太夫「嫌でももう少ししたら拝めるんじゃござんせんか?」

庵「Σう! それはそれで嫌だっ」

 


地獄太夫「潔く負けを認めるのが良い女にござんすよ

其処は 下手に邪魔立てなどせず。
笑顔で とは申しんせん。祝福しようではありんせんか」


庵「いきなりそんな大人になれるかー!」どちくしょおおっ

九尾「いやじゃー!相手にされんのはともかく 他のに取られるのは嫌じゃああ!!」こーん!

 

地獄太夫「ゴネても事実は変わりんせんよ」ずばりっ

九尾・庵「Σううっ!」

 

 


朱禅(なーんか お通夜みたいになって来た) うわ。

 

ひな「皆さん健気で泣けてくる」ううっ

シロ「普段が普段なだけにな。
自分の中で折り合いつけようとしているのが何とも

しかし、あ奴いつの間にそんな」ええー。

 

 


庵「だね。せめて ちゃんとおめでとう言おう」ずーん。

九尾「わち あの家に住み着き続ける自信ないわ
引っ越し先探そう」しくしくっ

地獄太夫「で、ござんすなあ

前だけ見ていればその内良い事も

 

 

がららっ


酔っぱらい「やってる? お、こりゃべっぴんさんが三人も。

何々 何しんみりしてんだよー
辛気臭い顔してねーでおじさんと遊ぼ

 

九尾「気い立っとる時に寄るな穢らわしい!!」狐アッパーっ!

庵「エロ親父殲滅殲滅殲滅殲滅ううっ!!」みぞおちクラッシュおらおらっ!

地獄太夫「わちきの席代は高うござんす。」踏みつけっ

 

 

酔っぱらい「Σぐはっ」げふりっ

 

シロ「Σうおお女の八つ当たり怖っ!!」ひいいっ

朱禅「Σお客さん生きてっかー!?」ひいいっ

 


ひな「けど、私も見てみたいですね

この人達に勝ったその女傑さん」ふむ。

シロ・朱禅「Σ煽んなああ!!!」

 

 

 

 

杜和「あらあら お客様叩きのめして。
だから常に閑古鳥なんですわよ?」ひょこっ


一同「Σ!」はっ

 

 

杜和「私は 兄様以外の男は眼中に御座いませんわ」真顔っ


一同「うん。 これはない。」ないないっ

 

 


シロ「まあその
俺は知らんが 今日は昼から彬羽が出なんで そっちに聞けば何か解るやも


彬羽「ん?呼んだか?」がららっ

 


庵「Σうおおお!良い所に!!」

九尾「Σカラスよ!だーりんの嫁は わち等より色んな意味で美しいのじゃろうな!?
じゃなきゃプライド持たんぞいい加減!!」きいいっ


彬羽「Σは!?」びくっ


地獄太夫「女とはそう言うものにござんす。

自分より格上ならまだ諦めはつくが なんでこんな女に。と思う相手なら ガチで殺意が湧くのでありんす」ふふふふふふっ

 

彬羽「何の話だ?」ドン引きっ

シロ「俺もにわかには信じがたいのだが

そのな。」かくかくしかじかっ

 

 

 

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テオドール「け、結論から申し上げますと
舞台衣裳に御座いますっ」 笑い堪えぷぷっ


「「「Σえ。」」」

 

 


庵「え?

・・Σ花嫁役!?」えええっ

地獄太夫「それはそれで見てみたいかも知りんせん」じーっ

九尾「つか それ着てわちの所に嫁?婿に来てくれ」こんっ


白「お前等な。」

 

 

粋「いや そのまんま使わねえから。

白無垢って1色なのに質感とか 角度で浮き出る模様とか豪華だろ?凄え舞台映えするんだよ
ここからアレンジして衣装として使うんだよ」

 

テオドール「普通使わないだろうって素材まで使っちゃうのが 敏腕スタイリストこと粋さんに御座います」

九尾「心底裏方向いとるんだのー」ほえー。

 

地獄太夫「しかし、せっかくの白無垢なのにちょっと勿体ないような
いえ、主さんの御仕事を卑下しているわけではござんせんが。」うーん。

 

 

庵「てかさ。

嫁入り前に白無垢着ると 何度も嫁に行く。

的な迷信有ったよね?」

 


地獄太夫・九尾「・・・。」

 

 

 


九尾「え?え?
つまり 衣装で着るならだーりんはコレに何度も袖をとおすのじゃよな?」こんっ

地獄太夫「つまり、何度も夫婦となる相手が変わる可能性が有ると?」ほほうっ

庵「迷信だけど 迷信が確かならそうなる?」きらーん。

 

 

 

一二三(ガッツポーズ取ってるだ。)わお。


彬羽「良いのかそれで。」困惑っ

 

 


九尾「どうせ独占出来んのなら 皆で順繰り共有すれば良いではないか!明暗じゃっ」こんっ

粋「うん、兄上 全力で逃げて。」

 

 

 

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