小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月31日

 

 

 

 

【某 牢】

 

 

看守A「Σええっ 藩の若様!?
そんな方がなんでお忍びで!?」

 

看守B「視察だとよ。
人が見たがらねえ汚え所こそ 人を束ねる者は見なきゃならん。
それが将軍から此処等を任される自分の役目だってよ。

まだ幼くてらっしゃるが 良い藩主様になってくれそうだねえ」うんうんっ


看守A「はー。
そうか 次期当主がまだ幼いから
今は姉姫様が藩主代理してるもんなあ。あの豪胆なの 」

看守B「俺は荒っぽい姫様治世も好きだがな なんやかんやで有能だし」わははっ

看守A「此処の奴等もお転婆姫様直々にボコられて叩き込まれた奴も多いしなあ

お前等 若様が正式に藩主になったらますます悪さ出来なくなんぞー」わははっ

 

魄哉(すみません。思いっきり冤罪でぶちこまれてんですが) えーと。

 

 

 

看守A「こら そこのエセ坊主!
返事は!!」

魄哉「いえあの 取り調べまだですか?」あのー。

看守B「ある訳ないだろ偽坊主が!
僧侶を語るは大罪だぞ!!」

魄哉「いえホントに坊主なんで


看守AB「んなド派手な金髪の僧侶が居てたまるか! どう見ても日本人じゃないだろお前!

後なんだこの武器の山 どんだけいやどうやってこんな銃火器持ち歩いてんだ!!」

 

没収された銃火器こんもりっ。

 


魄哉(袖に暗器仕込んだまんまなのまずかったですねえ。

忍時代の癖なんですよねえ)うーん。

 


看守A「ったく その上紫の袈裟だと。
僧でもかなりの階級以上しか許されとらんだろが バチ当たりなっ」ぶつくさっ


魄哉(すみません。これでも『大僧正』です。
最高僧なんです もう普段着ですコレ) 


看守B「この藩の牢で有る事を感謝しろよ
他所なら即 100叩きの上打ち首獄門だ」けっ

看守A「そうそう。
役人てのは加虐趣味のも多いしなあ。 お前みたいな生っ白いのは半刻黙ってらんねえよ?」

 


魄哉(役人さん方は仕事こなしてるだけですし
正当防衛とは言え 殴り倒して逃げるのも、 とか思ってましたが

取り調べも無いとなると 平和的解決するなら抜け穴でも掘って出るしかないですかねえ)うーん。

 

 

看守AB「少しはビビれよお前。」


魄哉「すみません 考え事してて聞いてませんでした」真顔っ


看守B「よし。大部屋に移動だ。
気の荒い奴等にいびられてこい」イラッ

 

 

 

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【大部屋】

 


牢名主「ほう、お前が新入りってまたキャラ濃いのが来たなあ」ほー。

魄哉「いえ、貴方程では
こんな わっかり易い牢名主さんってホントに居るんですねえ」のほほーん。

 

囚人A「Σお前っ 失礼な!」

囚人B「Σなめた口聞いて此処で生きてけると思うなよ! 大将ちいっと解らせてやっていいっすか!?」

牢名主「おー 此処のルールを教えてや

 

 

魄哉「暴力には暴力で返しますよ?」

囚人B「」 床にだらりんっ。

 


囚人一同(Σ一撃!!!) ひいっ

 

 


牢名主「ほ、ほー。
さすがそんなでっけえ枷つけられてるだけ有るじゃねえか

(ヤバいヤバいヤバいヤバい 何コイツ洒落にならねえ。 馬鹿でかい手枷で容赦なく頭カチ割りやがった)」冷や汗だらだらっ

魄哉「いえこれは ちょっと危険物を持ち歩いてた物で 警戒されちゃいまして」苦笑


牢名主「Σテロリスト!?
僧侶のふりして危険物!?」えええっ

 

魄哉「あ、いえ 
幕府のやり方に不服は無いんですが
(てか 僕が政務のトップですし。)」

 


囚人一同(と、なると

個人的、もしくは敵対組織へのカチコミかっ!!)後ずさりっ


魄哉「あの?」あれっ

 


牢名主「ほ、ほー。

まさかのそっちのモンか。
人は見かけによらねえなあ」冷や汗ぼたぼたっ

魄哉「どっちのモンと思われてるのか解りませんが 見直して頂けたなら幸いです」にっこり。

 

囚人A(Σあ、コレ 鉄砲玉じゃねえ
確実に幹部クラス いやそれ以上だ!)
ひええっ

 


魄哉「しかし皆さん 偉く顔色が悪いですねえ。
牢にぶちこまれるくらいですから 色々有るんでしょうけど

あ、悩み聞きますよ?
外でもやってましたし」

囚人A「Σ面倒見良いタイプの幹部!?」ええっ

 

魄哉「幹部? ・・・Σはっ!

(さては 僕の正体バレてます!?
幕府上層部って勘付かれました!? ひょっとして ひょっとして天海なのまでバレたとか
いやさすがにそこまではっ!)」

 


囚人C(Σいきなり黙りこくったぞ!)戦々恐々っ

囚人D(Σ馬鹿!刺激するな! 敵認識されたら何されるか解らんぞ!!)

 

 


魄哉「・・とりあえず
此処で会ったのも何かの縁。

皆さん 自己紹介から行きましょうか?」にこっ


囚人一同「うっす!!」びしっ

 


魄哉(ヤバめのテロリストとか居たら さすがに悠長な事抜かしてられませんからねえ。) 眼鏡キラーン。

 

 

 

間。

 

 

 

 


看守A「おい。ここ 牢だよな?」えーと。

看守B「の、はずなんだけどなあ」うーん。

 

 

魄哉「成る程です
貴方も好きで犯罪に手を染めたわけではないと。

せめて救う手の1つも有れば 道を踏み外さずに済んだのに この世は無情です」南無。

牢名主「Σそうなんだよおおお!!」うおおおっ


魄哉「しかし どのような事情が有ろうと 罪は罪。
しっかりと償い ショバに出られた暁には新しい場所で新しい人生を歩もうではありませんか

場所なら紹介致しますよ」にっこり。

牢名主「Σそんなツテまで!
さすがは親分さんだあっ!」涙腺決壊っ

 


看守A「Σ変な下剋上起きてる!!」えええっ

看守B「Σこの短時間で 何者だあのコスプレ僧侶!!」

 

 

牢名主「くっ。俺がアンタを見下ろすとか忍びねえ
ほれ汚えが 此処の精一杯の王の座。 畳を詰見上げた玉座にはアンタが座るべきだっ」涙拭いっ

 

魄哉「いえ。腰痛持ちなので安定しないのはちょっと

てか板に直座りは皆さん足が痛いでしょう
要らないなら普通に敷いてあげて下さい」


囚人一同「Σ本物の僧侶の様な慈悲!!」感涙っ

 

 

看守A「Σマジで何なんだあの金髪!!」

 

看守B「あの ひょっとして
本物の僧侶なんじゃ?

ちょっと武装してただけで」えっと。

看守A「Σ本物の僧侶が 舶来物のアサルトライフル、小銃 青龍刀や毒針手裏剣、チャクラムその他諸々袖に仕込むか!!」

 

 


役人「おい、何を騒いでおるか

伝えておいただろう。若様のお着きで有るぞ」


看守A「Σこのタイミングで!?」ええっ!

看守B「あ、けどこりゃ好都合
牢にはこう言う風景も有る 的なのを見て頂ければっ」

 

 

 

日之丸「お仕事忙しい中 無理を言ってすみません

私も元服後には正式に藩主となる身。 
今から市政のあれこれをこの目で見て Σえ゛」

魄哉「Σあ」はっ

 

 

牢名主「あの、アニキ?
お知り合いで?」肩揉み揉みっ


魄哉(Σやばっ!若様って 此処挿音の実家の藩の領内だったんですか!?

うわ お忍びであちこち見回ってたら軽く迷って まずいまずいこれはああっ!!)ひええっ

 

 

杜和「どうしましたの日之丸。

やはり子供には刺激が


何してますの 天海様。」

 

看守役人一同「Σえ」

 

 


牢名主「何様って?」ん?

囚人一同「さあ?」

 

 


ばきゃっ。


囚人A「Σうおお 鋼鉄製の手枷を引きちぎった!!」ひいっ

 

 

魄哉「その。

すみません 同じくお忍び視察中でした」

日之丸「Σ成る程!!」おおおっ

 

魄哉「と言うことで

すみません!挿音には内緒で 此処の役人さん達の首が物理的に飛びます!」

壁ドゴシャッ!!


杜和「Σ言いませんから 当たり前みたいに牢蹴破らないで下さいまし!!」ああもうっ

 

 


魄哉「では皆さん。
短い間ですが お世話になりました
」ぺこり だだっ!

 

役人「へ? え?
天海様って あの?」あわあわっ

日之丸「ああいう市政の見回りをかかさぬ御方なのです
私 まだまだ未熟でしたっ!」キラキラっ

 

看守A「あああ壁に大穴がああっ!!」うわああっ

 

牢名主「ふっ。慌てる事ぁねえぜ
俺等は逃げやしねえ」

囚人A「あの方に 償いと新しい生を約束しちまったからな」ふっ。

 


看守B「この短時間で凄えな 天海様」わお。

 

 

杜和(てか、本人は怒られるの怖くて逃げられましたわよね?
あんの生臭坊主 修理費幕府に請求してやりますわっ)ったくもー。

 

 


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挿音「くおら親父!
また江戸城抜け出して 何処ほっつき歩いてたんだよ 
家老の爺さんハゲそうになってたろがよ!!」


家康「家老さんとっくにハゲてるけどね」

挿音「そう言う問題じゃねえわ

ん? 何だよ 今回は言い訳しねえの?」キセルすっぱー。

 

 

魄哉「人の振り見て我が振り直せ

と言いますから」正座っ

 

 

 

白「帰ってきてからずっとこんなで 
素直で聖職者ぽくて怖いんだ。」怪訝っ

挿音「Σマジか
口答え減らず口が売りの親父がかよ!?」ええっ

 


彬羽「何か悩みでも有るのか?」真顔。


蒼月「言いたい事が有るなら勝手に話せば?
聞いてやらなくもないよ?」えっと。

千様「そ、そうねー。
口に出したら楽になるって事も有るしー?」チラ見っ

 

魄哉「Σ僕は皆からどう見えてるんですか!?」えええっ

 

 

 

 

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