小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月24日

 

 


魄哉「と言う事で

此処で崇められて居る この妖怪の救出をお願い致します」

粋「いやなんで『幕府』から俺等に妖怪の救助要請?」困惑っ

 


彬羽「幕府は人間中心に動かにゃならんって話か」ふむ。


魄哉「それです。
えー おや、
良い所にカイコちゃん

 

例えば『可哀相』だから 全ての家畜を手放そう!とかってなれば 養蚕なんぞもアウトになり
養蚕関係者は生活出来なくなり、人の手が無いと生きていけない普通のカイコも衰弱死全滅コースです

故に 人間中心に考える。と言う軸をブラすわけには行かないんですよ」

 


白「つまり 今回のは『可哀相』なのか?」


魄哉「ですね。
見かねるくらいには

しかし先の理由から幕府は下手に動けません。
更に言うと 後々君等にバレた時 君等妖怪がマジギレしかねないので早目にチクる事で妖と人とのドンパチ避けたいってのも有ります」真顔っ


白「めちゃめちゃ正直だな」

魄哉「君等に小細工が通じるとか思ってませんよ」

 

 

 


家康「まあ、こっちも大概可哀相なんだけどね」

千様「こっちはカイコちゃん普通にご飯食べてるだけだしー」

 


頭に乗っかり生態エネルギーずぞぞぞ吸収っ

粋「まあ。俺何も辛くねえし」けろっ。

 


魄哉「こんな感じで 双方苦痛を感じないなら 良い関係だと思うんですがねえ」うーん。

 

白「つまり苦痛なのか」ふむ。

魄哉「見て貰えれば解りますよ

あ、今回幕府は知らんぷりしますんで ご自由に暴れて下さい」

彬羽「相当だな」うわ。

 

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 


粋「じゃ、今回は別に変な新興宗教的な話じゃねえの?
つか今更だけど 新興宗教って何がやべえの?」はて?


彬羽「そもそもこの国は八百万の神の国だ。
今更1つ2つ増えてなんだって話だが
最近のは目的が信仰じゃないからな」

テオドール「つまり今回の件は信仰心を利用して金銭を得ようとするタイプではないと
なら それで奉られてる妖怪を助けろとはいったい?」

 

 


信者「貴様等何者か!
此処から先は許可された者しか入れぬ
さては我が神を奪いに来た不埒者かあああっ!!」完全武装


白「前に潰した変な新興宗教と同じノリだけど良いのか?コレ」

 

 


彬羽「崇められるとなると 多少似るのは仕方無い

・・と言う事か?」えーと。

粋「お前でフォロー出来ねえって大概だな」ああうん。

 


白「で、お前らが奉ってる御神体てのは何処に居るんだ?」ずけずけっ

信者「Σだから入れん言うとるだろ!
おいお前ら 連れが会話する気ないぞ!!」ああもうっ


粋「兄上 どうどう。
初っ端からかっ飛ばしてくのやめて」

 

 

白「で、奪いに来たって何だ?
前に盗られそうになったのか?」ずいっ

粋「Σ頼むから人の話聞こう!」

 

 

教祖「おや 入信希望者ですか?
あ、見張りさんは奥下がってて良いですよ」 はいはいっ

 

彬羽(また解りやすく派手なのが。)

 

 

テオドール「貴方がここのボスに御座いますか?
神を崇めるのは勝手と思いますが 神の名の元に悪行を働くのはいかがな者かと思われます!」くわっ

粋「Σあああこっちもガンガン行くし!!」

 


教祖「あのー、何か誤解をされてはおられませんか?

私達はよくある うさんくさい宗教団体ではありません。」にっこり。

テオドール「笑顔がうさんくさい」即答っ

教祖「Σう」


彬羽「的確だが落ち着け。」

 


白「うん。違うとは聞いてたけど 何処がどう違うんだ?」

教祖「貴方が1番お話出来そうですね

私達はよくある神の力を信じ崇め奉る事で加護を  という者ではありません。」


粋「へ? じゃどういう団体?」ん?

 


教祖「私達幹部は皆 平安京陰陽師の流れを組む者達の末裔。
天文を読み 呪いを解き、あやかしを使役するが陰陽師の役目

しかしそれだけではなく、更にその先を行く者達なのです!」どやあっ!


粋「Σえ。アンタ陰陽師!?」ぎょっ

 

彬羽「気配が不快なのはそのせいか
で、その先ってのは?」

 

教祖「担当直入に申しましょう

私達の編み出した新技術『奇跡』は
あやかしの妖気を吸い取り己が力とする事で 際限なく力を行使出来る夢の技術

白「うん。つまりは自分自身が神様なんだな」ほー。


教祖「おお。理解が早い」

 

 

粋「え?え?それって 妖気を吸い取るって

お前らか奉ってる妖怪から?だよな?」

教祖「ええ、素晴らしい御方ですよ

際限なく我等に力を与えてくれます。」にこにこっ


粋「え?え?それって
カイコみたいに 必要な分 とかってのじゃなく?」

 

 

彬羽「成る程 助けてやってくれと言われるわけだ。」ふむ。

教祖「ほう?

では やはり貴方がたも あの方を此処から連れ去ろうと」 ぴくっ


白「前にもそんなのが居たのか?」

教祖「ええ。居ましたね
何故か『行方不明』になりましたけど」

粋「Σんなっ!」

 


教祖「あの方は 私達にとって無くてはならぬ物。

自由だ何だと連れ出そう等言語道断。
あ、証拠も無いのに役人は動きませんよ
ましてや、『化け物』の為にな

Σぐぼはああっ!!?」

 

どごずしゃーーーっ!!

 

 

テオドール「申し訳御座いません

私 この方嫌いで御座います。」くわっ!

粋「Σ既に変化してる!!」ひいっ

 

 

白「うん。いいや
やっちゃえ」

粋「Σ軽っ!!」ええっ

 


教祖「やはり物の怪!
仲間を取り戻しに来たと言う事ですか」げほっ

テオドール「化け物なめないで下さいませ

何処の馬の骨か知らん奴なんぞどうでも良いので御座います」ふんっ!

教祖「Σうごはっ!?」げふっ

 

粋「Σ腹蹴り容赦無し!!」ひいいっ

 


テオドール「私は皆さん程お優しくはありませんので。
知らん奴が虐められてるどうこうより 
貴方ごときが信仰だの何だの抜かしてるのが気に食わないんで御座いますよ」ふんっ


教祖「Σごときって 何様だお前!」むかっ

テオドール「マジもんの狂信者に御座います」きっぱり。

 

 


粋「あの、さっきから沈黙してるけど 止めなくていいのかよ?」冷や汗っ

彬羽「いや この手の話ならテオに任せた方が良い気がしてきた」うーん。

 

 

 

教祖「Σお前等の物差しで測るな!
私達はちゃんとあの方の力を理解し尊敬して要るからこそ 
その力を己に宿し ええいもういい異教の者よ見せてやろうっ!」印びびっ!

 

テオドール「異教と言うか異形に御座いますし

異国の者ゆえ 何見せられても『日本の文化は不思議に御座いますねー』くらいにしか」悪魔しっぽゆーらゆらっ

教祖「Σ喧しい!
絶対泣く程でビビらせてやる!!」むかっ

 

 

彬羽・粋(清々しい程負ける気がしないな。)ああうん。

 

 

教祖「見よ!これが私のっ」ふんっ


粋「Σあ。建物から光の柱!」はっ

 

 


彬羽「良し。あそこだ」ひょいっ

白「最短距離か。」首根っこ掴まれっ

 


教祖「Σえ。ちょっ」

 

 

彬羽「行ってこい!!」


ぶんっ!

 


ひゅるるるっ

 

どがしゃん! バキャがらがらがらららっ

 

 

 

 

ずずんっ。

 

 

 

粋「Σうっお何かでかいの壊した音っ!!」おおっ

教祖「Σ絶対閉じ込めてた結界装置やられたああ!!」うわああっ

 


彬羽「ほれ諦めろ
さっき犯罪自白してたしな。

妖怪を閉じ込めても罪にはならんが、人が人を害すれば罪になるだろ 自首しろ」


教祖「Σ黙れ物の怪!!

ええい 奴には逃げられても私には今まで吸い上げた力と先程の術式でしばらくは無敵

 

テオドール「どの辺がに御座いますか?」ずいっ

教祖「Σえ。 うわ待っ

なんの! お前に此れが破れるか!!」ガチガチ防御結界びんっ!!

 


テオドール「だからどの辺が無敵に御座いますか!!」だおりゃあっ!

ぱきゃんっ!!

 

教祖「Σうっそおおお!!」ひいいっ

 

 

彬羽(いや。晴明までとは行かんが かなり固い。)

粋「あいつ 時々すっげえ強いよな」うわ。

 

 


テオドール「お話になりません

貴方は自分より格上の物の力を借りておりながら その方へのリスペクトが全く御座いません
そんな事より その方よりその方のおかげで強くなった自分を見て欲しい

言わば 可愛いと言ってる自分が可愛いと思ってる女子に御座います!!」くわっ!

彬羽・粋(Σ絶対違うと思う!)

 

 


テオドール「そんな方に マジで自ら下僕になる事を選んだ私が負けるはずが御座いません

そちらの神様も決して弱い方では無いので御座いましょうが

己が前でてどうすんので御座います!
信仰してるなら 自ら裏方もしくは土台になりなさい お恥ずかしいっ!!」

教祖「Σ私は何で怒られてるんだ!!」

 

 


粋「なあ、あいつは何と戦ってんの?」

彬羽「個人的な 価値観の問題だろうな、
解釈違いと言うか」引。

粋「うん。わかんね」

 


教祖「くっ! ダメだこいつ頭おかしいっ

他の皆はどうした!? 何故に出て来な Σひいっ!?」びくっ

 

 


白「やたら喧嘩売ってきたから万倍で買ったけど

多分生きてるとは思うぞ」返り血デロデロっ

 

教祖(Σこっちのが怖っわああああ!!! )ひええっ

 

 

テオドール「言いましたでしょう。
私はあくまで我が主を引き立てる為の前菜に御座います」ふっ

彬羽「んな胃もたれしそうな前菜が有るか。」

 


白「バカラスこいつ飛天の所に頼んだ

ふるーい此処等の地霊らしい。色々吸われ過ぎて消えかかってる」べちょり。

粋「Σうおお地霊まで返り血まみれ! なんかすんませーん!!」ひえっ

 

 


教祖(Σい、いかん コイツ等 
私達 新時代の陰陽師でも使役出来る気がしないっ) そーっと後ずさりっ

 

 

テオドール「何処にお逃げになるのですか?」

教祖「Σ!!」ぎくっ

 

白「お前さっき言ってたよな?
強い奴から力引き出したら 自分は無敵だって

同じ条件で試してみるか?」

 

龍脈からエネルギー引き出し抜きずぞぞぞぞぞぞっ!!

教祖「Σいや無理無理無理無理!!
何者だお前ええええーーーーっ!!」うわああっ

 

 


テオドール「何って魔王様に御座いますよ」どやっ。

粋「Σうおお兄貴ストップストップっ!!
此処等一帯更地になる!!」ひええっ

 

彬羽「偉く自信があった様だが

見事に根っこからプライドへし折られたな

これで2度と同じ間違いは繰り返せんだろ」はーやれやれっ

 

 

 

 

 

 


教祖「あ、あの 魔王様教って何処から入れば」がくぶるっ

彬羽「Σ逆に目覚めた!!」ぎょっ


テオドール「貴方みたいな人は入れたげません」けっ。

粋「信仰って そんなノリなの?」ええー。

 


地霊(あの、そろそろ処置して 
消えちゃうっ) ううっ。

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る