小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月13日

 

 

 


粋(あれ?もう朝か

あー 寝苦しかった 急に暑くなっ・・・)


カタッ。

 

粋(『カタっ』?) 

 

 


襖すぱんっ!

千様「はあーい。粋君お寝坊ねー
お姉さんの目覚めの熱烈ハグが欲しいのかしらー!?」おほほほほほほほっ

粋(Σ熱烈ハグって何!?
うおお毎朝早起きで良かった!寝坊したらそんなのやる気で居たの!?)ひええっ

 

 


千様「あら?居ない?」きょろっ

粋(Σえ)


千様「やだ1人で恥ずかしっ
粋君どこ行ったのかしらー? あ、寝ぼけてお便所にでもはまってる?」すたすたっ

粋(Σ俺のイメージどんなの!?

つか便所ならそのまんま見に行くのどうかと思うんですけど!
あのちょっと姉ちゃん

つか何で声出ねえんだよおおお!!!)ああもうっ

 

 


テオドール「おや?何処に行かれたのでしょう?」ひょこっ

粋(Σはっ!

テオ良い所に 助けてマジで助けて!声も出ねえし体が重いっ!!) 這いずりずるっ

 


テオドール「おやこれは
珍しい所におりますね

ブリュンヒルデ桃子。」よいせっと

粋(Σどんな間違い!?それお前にシザーハンズな西洋ドールに改造された呪いの市松の名前だろ!?)

 


テオドール「ん? おや

ああ ハサミが汚れてしまったので御座いますか
両手がハサミだと自分でお手入れ出来ないので大変に御座いますね」苦笑。


粋(・・ハサミ?  Σえ!?)

 

 

 

テオドール「全く何を殺って来たのやらで御座います。」両手のハサミふきふきっ

粋(Σマジで両手がハサミいいいーーーっ!!!)うわあああっ

 

テオドール「あの?ヒルデ?

まだ何か?」はて?

 

 

粋「・・ギギギギっ

(うっそ!本気で声出ねえし これってまさかっ!)」這いずりっ

 


テオドール「鏡が見たいので?
女の子で御座いますねえ
こちらでよろしいですか?」鏡の前にひょいっ

 

 

粋(見た目ヒルデ)(Σ案の定おおおおおおーーーっ!!!)うわあああっ!

 

 

家康「Σ今 この世の物とは思えない絶叫!?いや何かがきしむ音?がしたけど 何々何事!?」ひええっ

テオドール「Σいえあのヒルデがっ

ちょっどうしたので御座いますか!?」がっくんがっくんっ

 

粋(見た目ヒルデ)「」失神っ

 

 


間。

 

 


粋(見た目ヒルデ)(マジか。マジかよ

目が覚めたら うわー夢だったとかかと思ったのに) 両手のハサミしゃきんしゃきんっ

 


白「ん?
人形 たまに出てきたのに元気ないな?」

シロ「だな。 普段はテオの部屋で蠢いておるだけだが
まれに出てきた時は決闘を申し込まれたりするのにな。」ふむ。


家康「Σえ。 あの人形そんなアクティブなの!?」


シロ「見た目が見た目で有るし
ある程度人を襲えるくらいの強さは維持したいのであろう

まあ、他の奴等に下手に手合わせ頼めばバラバラになるしな。」しれっ

 

千様「シロ君が 大概何相手でも対等にやり合える理由が解った気がするわ」ああうん。

 

 


白「で、粋は見つかったのか?」味噌汁ずずーっ

千様「それがねー。お便所にも落ちてなかったしー

寝ぼけて池にはまったかと思ったらそれも無さそうだしー

後 落ちてそうな所 どこかしら?」

 

粋(見た目ヒルデ)(Σどんだけハマってるイメージなんだよ!!)

 

 


テオドール「粋さんはなんやかんやで このメンツではまともな方で御座いますし放っといて大丈夫ではと。
何か急用なので御座いましょう」タクアンぽりぽりっ

 

家康「彼女でも出来て こっそり逢い引きしてんじゃない?」あははっ

 


一同「それは無い。」うん。

 

 

粋(見た目ヒルデ)(Σうっせえよ!


今俺 両手ハサミなんだけど!?
あんま神経逆撫ですんなよ現場になんぞ!!)イラッ

 

家康「だよね。ごめんごめん」へらっ

粋(見た目ヒルデ)(マジで切り刻むぞ家康) ギロッ。

 

コマ『粋さんもですが
ヒルデちゃんの様子も変です

何かあったのでしょうか?』筆談カタタッ

粋(見た目ヒルデ)(Σコマあああ!!

そうかっ 同じ人形のコマなら異常に気がついてくれるかも!

コマっ!ほらほら 中身俺だよ俺っ)がっしゃがしゃっ

 

 

コマ『そんな事無い めっさ元気

と。言ってる様に思われます』筆談っ

粋(見た目ヒルデ)(めっさ適当!!)えええっ

 


家康「だねえ 
いつもより動きのキレが良いし

あ。暖かくなったし またシロにお相手頼みたいとか?」のほほーん。

 

粋(見た目ヒルデ)(Σお前は口出すな!ややこしくなるっ
つか人形に暑さ寒さ関係ねえだろ!!)

 


シロ「なんだ? なら食後に軽くやるか?」竹刀すちゃっ。

粋(見た目ヒルデ)(Σこの体でコイツの打ち込みは命に関わるーーーっ!!)うわああっ

 


テオドール「あまり乗り気では無い様に見えるので御座いますが

ん?それよりヒル
返り血がお洋服にまでついておりますね

ちょっとお着替え致しましょうか」よっこいせ。

粋(見た目ヒルデ)(Σえ)

 

千様「返り血って 何やったのかしら?」あらあらっ

テオドール「ネズミの駆除でもしたのでは御座いませんか?

えーと。確か質屋で買った お買い得なアンティークドールの洋服が

あ。御座いました。」

 

ゴシック全開 フリルフリフリドール服っ

粋(見た目ヒルデ)(Σ絶対嫌だああ!!!)ぎゃああっ!

 

 

シロ「なかなか凄い趣味しとるな お前」引。

テオドール「似合いそうなので問題御座いませんよ

さて、向こうでお召しかえ致しましょう」ひょいすたすたっ

 

粋(見た目ヒルデ)(Σ絶対嫌だ!うわちょ 人形の体ホント重い 振りほどけないっ


Σあ 今着てるのも大差ねえっ!) ずーん。

 


白「いきなり大人しくなったな?」あれ?

 

 

 


更に間。

 

 


テオドール「いつもなら新しいお洋服だとはしゃぎますのに?」はて?

 


粋(見た目ヒルデ)「・・・。」ずーん。

蒼月「服が気にくわなかったんじゃないの?
女の子ってその辺シビアだよ?」

 

粋(見た目ヒルデ)(女の子じゃねえからだよ!!)くわっ

 


蒼月「Σうっお ハサミ向けられたっ!
え? 違うの ごめんごめんって!」ひえっ

 


粋(見た目ヒルデ)(マジか マジかよ。
ホントに誰も気がつかねえし

身内ならワンチャンとか 思ったのに兄貴呑気に食後の饅頭食ってるし
つか、飯の後にまたデケえし、ガチおやつタイムだし。

ダメだこれ 微塵も気がついてねえ) とほほっ

 

 

 

テオドール「何だか解りませんが 凹んでいる様に御座いますね

そっとしておいた方がよろしいかと」ふむ。

シロ「だな。
女心は解らん」うむ。

コマ『と、御子様が言う』カタタッ

シロ「何か言ったか?」むっ

 


千様「はいはい喧嘩しないのー

ん? あら誰か来たわ」はいはーい。

 

小太郎「ん?届け物かな?」わおんっ

白「あの石段登って来たのか
下に置いとけば良いのに」へー。

小太郎「ん? Σはっ! 千様出ちゃダメだ!!」ぎゃんっ

 

千様「へ?」玄関がららっ

 

 


豊臣残党「我が主に代わり 天海とその縁者に鉄槌を下 Σうお何じゃこりゃあああ!」ひいいっ

粋(見た目ヒルデ)(人が落ち込んでる時に 殴り込みかけてくんじゃねえウっゼえええーーっ!!)

ハサミでずぱーん!!

 

 

 

シロ「Σおお!俺との鍛練がこの様な形でっ」

粋(見た目ヒルデ)(Σ違えわ!熱血バカ!!)けっ

 

家康「うわ。ヒルデちゃん 偉く動きが派手になったねえ

ホラー感が無い」わお。

 

粋(見た目ヒルデ)(そりゃ中身ドタバタした俺だもんよ

あーもういい!なんでこうなったか解んねーけど!
もう今後ヒルデとして生きてく それしかねえならもうそれで良いっ!)どちくしょおおおっ

 

 

 

白「ん?」

 

ぱたぱたっ


千様「あら?カイコちゃん?」

 


ぽすっ。

 

シロ「Σあ。おい
それは違っ」

 

 


生体エネルギー補食ずぞぞぞぞぞぞっ!!

家康「Σうおおカイコちゃんストップストップ!!
それヒルデちゃんだから!
お宅の飼い主でも無いと そんな吸われたら干からびちゃううううっ!!」ひいっ

 

千様「Σ人形って干からびるの!?」げっ

コマ『ただのデクにはなるかも?』筆談っ

シロ「Σうおおヒルデえええ!!」ひええっ

 

 

 

テオドール「あの めちゃ吸われてるのにピンピンしてるので御座いますが」あれっ?

一同「Σえ。」

 

白「お前まさか」じーっ

粋(見た目ヒルデ)(Σ兄貴!気付いてくれた!?) おおおっ

 

千様「へ? えーと

まさかと思う  けど?」冷や汗っ

粋(見た目ヒルデ)(そうそうっ!俺だよ俺!!)がちゃがちゃっ

 

 

鏡子「あのっ!先程 粋さんの部屋の鏡に写ったヒルデちゃん
あれヒルデちゃんじゃありません!!」

一同「Σ!」

 

 

蒼月「この部屋鏡無いからさ
鏡子ちゃん隣の部屋の手鏡でめっさ叫んでたよ。」鏡持参っ

鏡子「私も年期の入った鏡ですから 偽物が映れば解るんです!」

 

テオドール「という事は やはり!」ひえっ

 

 

白「おまけにカイコが餌認識してるってなるとな。

カイコ賢いし」うん。

粋(見た目ヒルデ)(基準そこかよとか色々言いたい事は有るけどっ!
気がついて貰えて良かったあああっ!!)うおおおっ

 

 

 


ーーーーーーーーーー

 

 

 


コマ『しかし 原因も解決法も 全く解らんと言う』カタタッ

 


白「お前 そうなる前何か無かったのか?」

粋(見た目ヒルデ)(うーん
記憶にねえんだけど)えーと。

 

テオドール「仮に何かあったとしても
どうやって伝えるか。なので御座いますよね」うーん。

家康「そっか ヒルデちゃんの体だと 両手ハサミだから筆談も出来ないし」ふむ。


粋(見た目ヒルデ)(なんか やたら暑くて寝苦しかったのは覚えてんだよなあ

 

けど他には  てかあれ?俺寝る前に暑いからって 布団薄いのにしようとして 押し入れにちょうど良いのが無くて布団部屋に。

それから 部屋に戻って寝てたっけ?) おや?

 

 


石燕「おや。皆揃って団らんっすか?」よろっ

千様「おはよう石燕さん

てか寝てないわね?」うわ。

石燕「夜のが仕事はかどるもんで
やっぱ解るっすか?「目の下 クマえぐいわよ。」

 

石燕「マジっすか
早く寝ないと あー最近昼間あっついんすよねえ」よろよろっ


シロ「あやつは大丈夫なのか?」

与一「私が消滅しとらん所を見ると
命に別状はない」ふわふわっ

 

 

粋(見た目ヒルデ)(あ。石燕も薄い布団取りに行くのか

ひょっとしたら 俺のも何か手がかりが)這いずりっ


テオドール「ヒル・・ 粋さん?」おや?

家康「何か解らないけど連れてってあげた方が早くない?」


テオドール「で御座いますね
行きたい方向にハサミ向けて下さいませ」ひょいっ

 

 

石燕「Σっだああああーーっ!!!」

 


千様「Σ石燕さん!?」ぎょっ

シロ「Σどうした石燕! 何があっ


Σぎゃっ!!」びくっ

 


白「?」たたっ。

 

 

 

 

石燕「あああの! 
粋さんが布団を血まみれ殺害現場にっ」あわわわ指差しっ

粋(体)ぐったり横たわり。

 

一同「Σぎゃーっ!!」ひいいっ

 


白「え?」ヒルデガン見っ

粋(見た目ヒルデ)(Σいや解んない解んない!!)首横降りぶんぶんっ

 


家康「とととととりあえず飛天をっ
あ!動かさないで 鋭利な刃物が刺さったぽいから!!」あたふたっ


テオドール「Σ鋭利な刃物!?

まさかっ!」ひえっ

 

 

 


ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー

 

 

 

彬羽「成る程。

つまり 夜中に徘徊してたヒルデが運悪く布団部屋に居た所を
寝ぼけたコイツが 粗っぽく布団を漁ったせいで 上から降ってきた

と。」困惑っ

 

白「で、グサッといって大量出血で これヤバいってなって

ヒルデがパニクって 魂だけでも助けようと引っこ抜いたら 
しぶと過ぎて体乗っ取られた感じ らしい。」えーと。

 

シロ「いや何故にんな所におるのだ」

テオドール「西洋でも この手の生き人形は服や寝具等 ファブリックな物に潜んでいる物に御座いますし

性質に御座いましょう。」

 

 

 

晴明「器用か おのれ等。」

魂戻しの儀っ。

 

粋「Σ俺なんもしてねえよ!!」

晴明「動くな
まだ魂が定着しとらんのだ スポッと抜けるぞ」
粋「Σげ」

 

 

彬羽「いきなりバイトから呼び戻されるから何かと思えば。 」ため息っ

飛天「下手すりゃ本気であの世行きだったし

めちゃ輸血して増血剤使ったし。」はーやれやれっ

彬羽「・・どんだけグッサリ行ってたんだ」背筋ぞわっ

 

 

白「やっぱ 刃物丸出しは危ないと思うぞ?」

テオドール「で御座いますね。
カバーをつけてみたので御座いますがいかがでしょう?」


千様「あら 可愛い」

ヒルデ「ギギッ!」フリフリハサミカバーでごきげんっ

 

 

粋「・・何となく 嫌だなあ」複雑っ

 

 

 

くろねこ太郎の落書き部屋 [フォレストページ+] 夢小説対応・簡単オシャレな創作サイト作成サービス <サイトトップへ戻る