小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月11日

 

 

 

白「地霊?」はて?

 

九尾「そうだぞえ
ほれ、ここの裏山には 色んなあやかしが居ろう?

その様な化け物が集まる場所には 必ず強い霊的スポットがある
でもって そこに溜まった妖気より新しいもののけが生まれる事も有るのよ」こんっ。


粋「マジで化け物って 何からでも産まれるんだ」へー。

 

九尾「だーりん達の様に 普通の生き物の様に親から産まれるのも多いがの

何なら無からでも産まれるのが化け物よ」こんっ


小太郎「ちなみにお前の親は?」わおんっ

九尾「多分普通にキツネじゃったの」

テオドール「その辺ふわっとしてるので御座いますね」へー。


彬羽(お前が言うか。)

 

 


九尾「と言う事で しばし裏山には寄らん方が良いぞ
だーりんみたいな強き化け物が近くに寄ると 地霊の卵が影響受けてだーりんそっくりのが産まれかねん」

粋「Σげ。何その傍迷惑」ひいっ

 

彬羽「その手のは周りの妖気を栄養として取り込んで育つからな

確かに近寄ると その可能性も有るか」ふむ。

 

九尾「つか わちも此処の奴等も皆危ないわ
くれぐれも皆 地霊が孵化するまでは山に入るでないぞ」

 


小太郎「白には散歩紐つけといた方が良くないか?」わおんっ

テオドール「鬱陶しがって引きちぎって逃げられるので 逆効果では?」

粋「あー それでうっかり忘れて山に入るパターンな」うんうんっ

 


彬羽「餌でも与えとくか」

白「この前出島行った時に食べたかすていら アレ食べたい「Σすまん テオ頼んだ」うっ

 

 

テオドール「家の中に甘い匂いが充満致しますがよろしいので?」

彬羽「・・こんなのに増えられるよりはっ」くっ。

 


九尾「あのカラス 甘党のだーりんの副官なのに 相変わらず甘いの駄目なのだの」あちゃー。

小太郎「うん。直立不能なぐらい気持ち悪くなるぽいぞ」わおんっ

九尾「難儀じゃのう」

 

 


間。

 

 

 

一二三「んで彬羽さん 気持ち悪くなってるだか」カステラもぐもぐっ

粋「うん。診療所に避難した
あ、コレうまっ」カステラもぐもぐ。

 

 

一二三「あー飛天さんの所なら お薬の匂いしか・・ 絶対大掃除してるだな」

粋「うん。飛天 医者としては万能だけど生活能力ねえから
あいつ何処行っても苦労するよな

ん?」


一二三「どしたべ?」

 

 

粋「Σ鳥のヒナ落ちてる!うっわ羽不揃い不細工っ
えっ 何処?何処から落ち
一二三「Σだああストップだ! 触っちゃ駄目だべ!!」

 


粋「なんで?」へ?

 

一二三「鳥さんのヒナは 羽不揃いで赤ちゃんぽくても もう巣立ちの練習してるだ。
見つけても絶対拾うなって 彬羽さんが言ってただ!」びしっ!


粋「え?でもコイツ 小さすぎね?

ほら風強いし 巣から落ちた可能性も

一二三「そんで親鳥が あーうちの子食べられちゃったべと思って居なくなったらどうするだ

まだまだお父ちゃんやお母ちゃんに色々教わんなきゃいけないトシだべ
粋さん この子のご飯用意出来るんだか? 基本ご飯は虫さんだべ 
でもってそれで育っても何も教わってないから頭パァだべ 体も貧弱だべよ?」ずいずいっ


粋「Σだああ解った解った!
カラス並に正論長文責めやめえええ!!」ひいっ

 


一二三「子供に論破される時点で 拾っちゃ駄目だべ」どやっ

粋「いやお前 ホントに子供?」冷や汗っ

 

一二三「子供でも解る事だべ。
責任持てねえなら手を出さねえ
でもって、落ちてるものは気軽に拾うもんでねえだよ」ふっ


粋(お前自身 情にほだされたカラスが山に落ちてるの拾ってきた物なんすけど。)ええー。

 

 

 

一二三「とにかくこの子は生きる為の練習してるだ
彬羽さんが言ってたんだから絶対だべ。
なら邪魔しちゃ駄目なんだべよ」

粋「んーまあ
あいつの言う事って間違いねえし

そうだな。何処か解らねえけど親鳥どこかで見てんだろうなあ 」苦笑

 


突風ごうっ!

 

スズメ「ぴーっ!!」ばたたたっ


一二三「Σ親鳥ちゃーん!!」ああっ!

粋「Σ親鳥まで飛ばされてるけど大丈夫!?
ほんっとこのヒナ巣から落ちてねえ!?」ひええっ

 

 

 

大嶽丸「Σにゃっ!」ぴくっ

 

粋「Σだああ最悪のタイミングで化け猫!!」ひいっ

一二三「Σぎゃああ親鳥さん食べちゃ駄目ああっ!」うぎゃああっ

 

 

 

間。

 

 

 

白「へー。鳥って 大変なんだな」猫じゃらしぱたたたっ

大嶽丸「だああっ!体が勝手にっ」猫じゃらしじゃれじゃれっ

 


一二三「白さんが来てくれて良かったべ」ほっ

白「大騒ぎしてたからな」うん。

 

 

魄哉「あー この子は巣立ち頑張ってますねえ 一二三ちゃん正解です。

親御さんもお疲れ様です」ぺこりっ

スズメ「ちゅんっ!」ちちちっ

 

粋「会話 出来るんだ」おおっ

テオドール「鳳凰って 鳥のラスボスって感じに御座いますからねえ
あ、カステラ召し上がられま
魄哉「普通の鳥に人の食べ物やっちゃ駄目です」きっぱり。

 

 

白「色々違うんだな」じゃらしぱたぱたっ

大嶽丸「Σいやいつまで人で遊んでんだ!」

白「ん? なんだ
構って欲しいから其処ら居たんじゃ無いのか

じゃ終わり そーれ。」じゃらしぽーい

 

大嶽丸「Σにゃーっ!!」どどどどっ


テオドール「最後に猫じゃらし投げるのお好きに御座いますね」

白「めちゃじゃれてたのがいきなり素に戻ると なんか気まずいし」

粋「あ、何となく解る」うん。

 

 


魄哉「気に入るか解りませんが 今後の子育て鳥さん達の為に巣箱くらいかけますか」ふむ。

一二三「おらも手伝うだ」はいっはいっ

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

大嶽丸「・・オモチャにされてて腹立つのに 終わると物悲しいな」猫じゃらしぺしっ

 

鳥ちゅんちゅんっ

 


大嶽丸「(何か知らんが 鳥は狩るなと言ってたし
急に手持ち無沙汰になったな) 

・・ん?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 


一二三「巣箱出来ただ! 
こんな感じでどうだべ?」はいっ

魄哉「おや 上手ですねえ。
これなら 風が吹いても中の子落っこちませんね」にこにこっ

 

家康「平和だねー」のほほんっ

千様「ね。
ちびっ子に癒されて休日満喫してるし」

小太郎「最近仕事疲れでずっと荒んでたもんな」わんっ

 

 


どだだだだだっ

襖ばんっ!

 


魄哉「ん?大嶽君どうしました?
にゃんこなのに足音どたどたと」おや。

大嶽丸「Σにゃんこにゃんこ言うな
イエネコでなく山猫だ山猫!

じゃなくて

その 裏山で変な物を見つけたんだがっ」冷や汗っ

 

粋「Σえ。お前裏山入ったの!?」げっ

九尾「あ。にゃんころには注意し忘れとったわ」こんっ

 

大嶽丸「ん?入っちゃいかんかったのか?

それでその 調度バカでかい卵が割れる所でっ」


九尾「お。セーフじゃ
孵化する所なら 栄養吸収終わっとる」

粋「つか 地霊ってんなシュールな産まれ方すんの?」ええー。 

 

 

大嶽丸「ひょっとして お前の子か?」

巨大ヒヨコ「ぴい。」


魄哉「Σうっお でかっ!」びくっ

 

 

大嶽丸「確かお前鳳凰だろ
めちゃでかくて派手な鳥だろ」ジト目っ

魄哉「Σ身に覚えが無いんですけど!?」

 


白「ん? ひょっとして
魄哉 裏山うろうろしたりしたか?」

魄哉「へ?

あー・・ そう言えば
ちょっと鬼門の施錠が適当だったらしくて 餓鬼やらなにやらこっちに出てきてたんで閉めに行きましたが」えーと。

 

 

家康「認知して。あなたの子よ」裏声っ

千様「ぶっ!」お茶ぶはっ

 

 

九尾「これお前の妖気吸って産まれた地霊ぞ」

魄哉「Σげ!卵あったんですか!?」

九尾「案外鈍いのー
気配で解らんか。

どうすんのじゃ 教えねば何も解らんヒナ鳥ぞ」

魄哉「え。えええっ」困惑っ

 

 


大嶽丸「つまり やっぱお前の子なのか?

何だか偉い懐かれとんのだが」

ヒヨコずしっ。


巨大ヒヨコ「ぴいっ」

 

 


彬羽「刷り込み か。」うわ

小太郎「お帰り。
あのヒヨコ 産まれて初めて見たのが大嶽丸だったんだな」成る程っ

 


テオドール「えーと。鳥って離乳食とか要るので御座いますかね?

ん? 産まれて即離乳?」あれっ

 


千様「カステラめっちゃ食べてるわよ」

巨大ヒヨコ「ぴいっ」カステラがっつがつっ!

 

粋「Σ良いのそれ!?」ひいっ

彬羽「親鳥に似たなら問題ないとは思うが」うーん。

 

 


魄哉「大嶽君 懐かれてるなら飼います?」冷や汗っ

大嶽丸「お前の子だろ 認知してやれ生臭坊主。」

 

 

 

一二三「鳥のヒナさん拾うと ホント大事になるんだなあ」うわあ。

彬羽「・・だな。
お前は絶対な拾うなよ」

一二三「了解だべ!」びしっ。

 

 

 

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