小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

5月1日

 

 

 

 

シロ「今日から5月か
早いものだ」うむ。

小太郎「子供の日だな」わんっ!

シロ「・・何故 俺に言う?」

 


魄哉「ああやって 毎年鯉のぼり拒否られるんです」くうっ

家康「もうオカンなんだか 過保護なお祖父ちゃんなんだか解らないね「ジジイです。」

 

 

白「なんだ。
要らなかったのか?鯉のぼり」あれっ

粋「馴染みの反物屋が オススメですよーって言うからせっかくなあ?」
でっかい桐の箱どっこらしょっ


家康「Σこっちはこっちでこう言う時はしっかり保護者してるし!!」

 

魄哉「おや 大きな箱ですねえ。
これは 開けずともめちゃ高い
と言うか 鯉のぼりってアホかってくらい高いんですよねえ」うわ。

テオドール「で 御座いますよ
桁見てビビりまして御座います。

シロさんよう御座いましたねえ」にこにこっ


シロ「俺はいったい何歳児だ。」

 

 

石燕「贅沢言うもんじゃねえすよ?
あっしなんて 三男坊だったから 端午の節句なんてガンスルーされてたっす」

シロ「Σう。それは何かすまんっ」ううっ

 

千様「石燕さん 人間レベルだとかなり悲惨な生い立ちなのよねえ」

魄哉「戦国の戦火も免れ 妖怪の弱肉強食の世界とも違うのに 何ともシビアですよねえ」しみじみっ

 

石燕「暖かいご飯が食べられて 存在をガン無視される事も無く
催し物ではちゃんと祝って貰える
何が不服なんすか?」むっすー。

シロ「Σいやあのっ
すまん 湿度の高い不幸な生い立ちに気を取られて頭が回らんっ!」

 


白「そうか 要らないなら他の奴等にやる
同じくらいの奴なら居るし」ふんっ粋「Σこっちはこっちで拗ねるし!!」ああもうっ

 

 


千様「ありがたく頂いとけば?
鯉のぼり 格好良いわよ?」

シロ「いやしかしな」うーん。

 


白「もういい テオと与一も似たようなトシだろ
お前らにやる。」けっ

与一「おお!鯉のぼりかっ」おおおっ

テオドール「日本の伝統に御座いますねえ」ほう。

 

 

シロ「全く どいつもこいつも!」玄関ばんっ!すたすたっ

魄哉「Σあ!ちょっとシロ君」


小太郎「難しい年頃かなあ?」わおんっ

 


千様「こっちも大概難しいんだけど」

彬羽「おい。 瓦版の方の書かなきゃならねえんだが
コイツ何があった?」

首根っこひっ掴まれっ

白「別に」むすーっ


粋「うんごめん。
喜ぶかと思ったのにって 複雑な保護者心がな

ほれ兄貴 愚痴言いたいなら俺が聞くから?」な?

 

 

魄哉「基本どつき合いで解決する子達なだけに
こうなっちゃうとややこしいですねえ」うーん。

小太郎「な。魄哉今日せっかく休みなのにな」わんっ


家康「てか私 柏餅買ってたんだけど
ひょっとして駄目だった?」冷や汗っ

魄哉「食べ物はセーフなんじゃと言いたい所ですが
相手は反抗期ですからねえ」うーん。

千様「挿音の反抗期とか何言ってもキレてたものねー」うんうんっ

 

 


彬羽「ん? おい。テオはどこ行った?」きょろっ

石燕「へ? そいや与一さんも」あれっ

 


千様「あらあら 同年代コンビ ムカついてシロ君シメに行ったー?」あらー

家康「Σ発想が物騒!!」

 

魄哉「いやでも 有り得ますよ!?
あの子達変に男前な所有りますから

ヤバい シロ君相手とかマジで死にます。」顔面蒼白っ

小太郎「ちっさい癖に破壊力エグいぞシロ!」ぎゃいいんっ

 

 

 

白「ん? これ俺のせいか?」え?

彬羽「いや 何が有ったか知らんのだが
まずは説明頼む」

白「勝手に鯉のぼり買ってきたら怒られた」

彬羽「は? 」

粋「いや マジでそれなんだよ」苦笑

 

 

 

 

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屋根すり抜けぬぼっ!

シロ「Σどっわあああ!!」びくううっ

 

テオドール「あの、シロさんのリアクションで 与一さんのがビビってるので御座いますが」えーと。

与一「Σれれれれ霊体なのだ 屋根くらい抜けるだろっ」心臓ばくばくっ

シロ「Σ心臓あるのかお前!?」

与一「Σあ 無いかもしれんっ」はっ!

 

 

テオドール「叫び漫才は結構で御座います
そんな事より こちらよろしいので御座いますか?」

鯉のぼりの箱っ


シロ「お前よく そんなの抱えて梯子登ってこれたな」

テオドール「ぶっちゃけ落ちそうで御座います
早く受け取って下さいま Σうっお!?」ぐらっ


与一「Σうわ木箱こっちに寄越せうわすり抜けたあっ!!」すかっ

シロ「Σ落ち着け壁抜け状態になっとる
テオこっちに箱を「後はおまかせしましたー!!」ぶん投げっ

 


どたーん!!

がっしゃんっ

 

シロ・与一(Σ背後から落ちる恐怖で灰になってダメージ回避!!)おおおっ


与一「・・なにげにこいつ凄いな」うわ。

シロ「うむ。真似出来ぬしやりたくない

しかし 何か強制的に受け取らされてしまった様な」うーん。

 

与一「良いではないか
何がそんなに不満なんだ。
私なんぞ常に石燕にガキ呼ばわりされとるぞ」どやっ

 

シロ「いやお前は生前の記憶結構飛んでおるし
・・いやその

俺はお前等と違い 大概今の人の世の事が解っておる上で生きておるのでな」

与一「ん?私にも解る様に話せ」

 

シロ「ぶっちゃけるとだ。
あやつはまれに 気まぐれにこうして何なと買い与えてくるが

その全てが洒落にならん!!
見ろこれ!案の定 箱に何か名匠の名前みたいなの入ってるし!」ほれっ

与一「ん?高いのか?」

 

シロ「例として上げると 俺の愛刀、鬼切は奴から貰ったものだが普通に国宝だ」真顔っ

与一( Σこいつに渡る前に1度折ったとか言えん!!)

 


シロ「その、つまりだ。

あやつ自身 物の価値が解っとらんので、下手に喜ぶと また国宝渡されかねん

ありがたいとは思うが

重いわ。」


与一「猫に玩具アホ程買い与える魔王だったな そう言えば」なんとなく把握。

 

 

 

 


粋「だってよ?」

彬羽「手前は 目を離すとすぐ一二三にも菓子やら何やら買い与えるしな」やれやれっ


小太郎「子供とどう接したら良いか解んないで とにかくお土産買ってくるお父さんみたいだな」わははっ

 

白「・・俺の子なら あんな頑固なわけないし」ふんっ

粋「親子は年齢的に無理あるけど
変な頑固さつか 話せよ的なのはそっくりだよ」

 

千様「シロ君 変な所保護者に似たのねー」あらあらっ

魄哉「むしろ 白君も性質が似てるから拾ってきたんだと思います」

 

家康(皆 物陰に隠れきって無いよ) 苦笑。

 

 


白「で、どうすれば満足なんだ

ああいう注文の多い反抗期は」むすーっ

彬羽「まず、金さえかけりゃ良いって物じゃねえな」

粋「お。さすが子育てのベテラン」おおっ

 

 

 

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一二三「どれかぶってみてけろ

おー。 シロさん似合うだっ」ぱちぱちっ

シロ「ふむ。わざわざすまんな」折り紙の兜っ

 

 


彬羽「あれが模範解答だ。」どやっ

白「あれ 一二三だからだろ」

 


魄哉「まあ サプライズは相手が気を遣う程高価な物はやめましょうって事で」苦笑。

 

 

テオドール「で、鯉のぼりはどう致します?」

千様「泳がせときましょ
この家男の子多いんだしー。」

 

白「誰のとか決まってないなら拒否られないしな」うん。

シロ「何か言葉にトゲを感じるのだが」

 

 

 


石燕「あ、中に領収書が Σうお高っ!」びくっ

粋「Σ兄貴! 値段値段!!
人にやる物には値札つけてちゃ駄目だから!!」

 

 

 

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