小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

4月19日

 

 


テオドール「それはつまり お使いで御座いますか?」おや。

粋「良いけど なんで俺等ご指名?
暇なのなら 其処らに転がってるのに」ちらっ


家康「殿おっさんだから この前の疲れが時間差で来てて辛いんだよねー」ごーろごろっ
粋「いや どれだよ「もう自分でも解らないね」

 

千様「か弱いアタシをこき使うのー?」ええー。

蒼月「俺にお使い? いくらくれるの?」


白「な?」

粋「愚問でした」うん。

 


彬羽「ちなみにシロは本日バイトだ
俺等もちと手が離せなくてな」

テオドール「なら仕方のう御座いますね
責任を持って行って参りましょう」ふむ。

 

 

 

家康「で?なんであの子等に行かせたいの?」ひそっ

彬羽「文字どおり『ご指名』だ。
片方はオマケだがな」

 


粋「じゃ。ちゃっちゃと終わらせて来るか」よしゃっ

テオドール「このお手紙を閻魔様にお届けすればよろしいのですね?
いつもの道に御座いますもんね 簡単に御座います」のほほーん。

 


家康(何も知らずにフラグぶっ立ててるよ) うわあ。

 

 


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【鬼門内】

 

テオドール「あれ?この道ってこんなに?」おや

粋「考えるまでもねえだろ 逃げろおおおお!!」ひいいっ

 

暴徒と化した亡者軍団「待あてえええええ」うぞうぞうぞうぞっ

 


テオドール「粋さんの炎ならあれくらい燃やせるのでは?」すたちっ

粋「Σんな事出来るか!兄貴じゃねえんだぞ
あの人等はちゃんと閻魔のおっさんに捌いて貰ってから Σっぎゃーっ!」

上からどさあっ!!


亡者「つーかーまーえたあー。」うふふふふふふふっ

 

粋「Σぎゃーぎゃああああっ!?」 ふんぬっ ぽーいっ!

 

亡者「Σげふっ!」

地べたにびたんっ!

 


テオドール「モテモテに御座いますね」わお。

粋「Σ嬉しくねええええ!!」涙目っ


テオドール「甘い顔をしているからで
あ。こらちょっと 離しなさい!」蹴りがっすがすっ!

亡者B「Σあだだ 容赦ない!」


粋「Σお前はお前で酷すぎる!!」

 


テオドール「殺られる前に殺る は当たり前の事に御座いますよ

しかし、今日は何がどうなってるので御座いましょうねえ?」

がすんっ!

亡者「Σあうっ!」

粋「聖書アタックやめたげろ オーバーキルオーバーキル。

ホントに いつもはこの辺静かなんだけど      ん?」

 


ずしーん。


ずずんっ

 


滝夜叉姫「ほう。やはり有象無象では手に負えぬか

そうでなくては」ふふふっ


粋「Σげ!あれって確か」

テオドール「滝夜叉姫さんとお供のがしゃどくろさん オリジナルの方に御座いますね」ひええっ

 

滝夜叉姫「わざわざオリジナルを付けねばいかんと言うのも何ぞ腹立たしいがの
あの絵師のが偽物で妾のがしゃどくろが本物ぞ


その辺はまあ良い 

では1つ! そなた達の力示してみよ!!」薙刀ひゅんっ


粋「Σはいい!?」

 

滝夜叉姫「解らんのか鈍い奴よ
通りたくば妾を倒せ。
じゃなきゃお使い失敗で 兄にお尻ペンペンされるぞ」どやっ

粋「Σそれは嫌すぎる!!


ん?でもなんでお使いの事知ってんの!?」

滝夜叉姫「Σあ。」

 


テオドール「よく解りませんが 我が主より仰せつかりましたミッション達成しないわけには参りません!

女性だろうと本気で行かせて頂きます!!」くわっ

粋「お!テオ変化!?」おおおっ

 


テオドール「・・・」ごそごそっ


粋「ん?」


テオドール「ん?あれっ」ごそごそポケット裏返しっ

 


粋「・・ひょっとして 血液アンプル落とした?」冷や汗

テオドール「今回はポケットに穴とか空いておりませんのに!?」あたふたっ

 


滝夜叉姫「やってしまえ。がしゃどくろ」びしっ


どがしゃああっ!!

粋・テオドール「Σぎゃーっ!!」飛び退きっ

 

 

滝夜叉姫「なんじゃ やはり見込み違いか。

ならば此処で朽ち果てよ」ふんっ

粋「Σだから何の話だよ!!」

テオドール「このお使いいったい何なので御座いますかああっ!!」ひいいっ

 

 


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【その頃】

 


千様「あらー 白君 それってひょっとして?」


白「テオの血液アンプルだ
出る前にスッといた。」

蒼月「Σえ。なんで!?道中何かあっても あいつ喧嘩出来ないじゃん

あ、賞味期限でも切れてんの?」

白「俺の血って賞味期限あるのか?」はて?

 


家康「あの、何が起きてるのかな?」

彬羽「奴等が無事に帰ってくりゃ解る。

まあ 無事 ・・だろうな?」ボソッ

 

 

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テオドール「不味い」ぺっ。

粋「Σ良いだろ変化出来たんだから!
つか兄貴のとどう違「味がクドい。」

粋「Σひっでえええ!!」 腕に歯形くっきりっ

 

 

テオドール「さて、変化は出来ましたがどう致しましょう

これだけの巨体となりますと」コウモリ羽ばささっ


がしゃどくろ ずーんとそびえ立ち。

 


粋「いや デケえのは足狙うだろ普通」

テオドール「成る程 そーれ膝カックン!」渾身のフライングキック!

 


がしゃどくろ「Σ!?」


がしゃがしゃがしゃーん!!ずずんっ 

 

滝夜叉姫「Σちょっがしゃどくろ!?」ひええっ

 


粋「うおお思ったより大破したけど 
今だ逃げろ!」だっ!

テオドール「あれバランス崩すとバラバラになるので御座いますねえ」とんずらばささっ!

 

 

間。

 

 

 

覆面A「うおりゃあ!逃げんなこらぁ!」わはははははっ

覆面B「はいはい、逃げると魔性の植物が巻き付くぞー」草木にょーろにょろっ


粋「Σお前等確実に酒呑童子と茨木だろ!!」ひええっ


テオドール「茨木さん 山の外でそんなに植物操作して大丈夫に御座いますか?」

覆面B「鬼門の中なら制約無しだから大丈 Σあ」

テオドール「やっぱ茨木さんに御座いますか

Σふんっ!!」


べしっ!

ひらひら

 

コウモリぽとり どろんっ!

 

ダミアン「な、何かする前に 

酷い」かはっ。

 


粋「Σダミアーン!!」ひええっ

 


テオドール「全くもって状況が把握できませんが

この流れは」ふむ。

粋「Σあ、成る程」はっ

 

 

大嶽丸「Σ!!!」物陰っ

 

テオドール「出て参りましたら 全身の血液抜いて ドブに流しますよドラ猫。」

大嶽丸「Σうおお毒にも薬にもならない!! 無駄過ぎるっ!」ひええっ

粋「いや出てくんなよ」

大嶽丸「Σしまったああ!!」ひいっ

 

 

テオドール「粋さん
いつものおにぎりを」

粋「うん。弁当に良いかと思って持ってきたけど」

おかかおにぎりぽーい。


大嶽丸「ふにゃーーッ!!」飛び付きっ

酒呑・茨木「大嶽ーっ!!」ああもうっ

 

 

粋「良し 先いくぞ」すたすたっ

テオドール「この流れなら 万一次が出てくるとすれば」ふむ。

 

 

 

 


九尾「なんじゃ 皆負けたのかえ?
意外とやるのう」あくびくはっ。


粋「予想どおりだけど 微塵もやる気ねえな」ああうん。

テオドール「この方に御座いますしねえ」はいはいっ

 

 


九尾「まあ良いわ わちはお主に興味なぞない
あくまで付き合いと言うか そこそこ名の通った妖怪と言うだけで駆り出されただけじゃしのう」ほほほっ


粋「ん? お主って 俺?」

九尾「うむ、
そっちの吸血鬼は預かり物じゃしな
テストなんぞする必要ないわ」

テオドール「いえ私は この国に灰を埋めるつもりなので御座いますが

テスト?」ん?

 

 

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【閻魔殿】

 

 

閻魔「いやーごめんねえ
何でもさ お宅のお兄ちゃんが妖怪達のボスなのは 色々怖いし納得なんだけど

その弟がお化けに泣かされたり なんやかんやであまり良い噂聞かない物だから 
これ大丈夫なの?って妖怪の中で不信感出てるらしくてねえ」あっはっは。

 

九尾「ほれ、お主こうやってだーりんのお使いでよくあれやこれやするじゃろ?
それが頼りないと 不評でな。」こんっ


粋「凄っげえ納得したけど凄っげえ失礼だなおい。」イラッ。

 


テオドール「で、 皆さんそのテストに駆り出されたと」おやまあ。

 

滝夜叉姫「Σ妾はゲスト!
それよりがしゃどくろ!

元に戻らないぞ!どうしてくれるのだ!?」きいいっ

茨木童子「まあまあ、
この人数で頑張ればどうにか組み立て直せるだろ。」

酒呑童子「マジか 俺もやんのかよ」うええっ

大嶽丸「すまん。一応知名度だけは有るもので」目そらしっ

 

閻魔「このメンツ倒せば そりゃ其処らの妖怪には何も言えないよね」にこにこっ

九尾「倒したっちゅーか
生き残れただけでも 羨望の眼差しで見られるメンツであろうよ」こんっ


テオドール「あなた方、そんな凄いメンバーなので御座いますか?」ん?

大嶽丸「・・らしい?」困惑っ

 


閻魔「いや もちょい自信持って大嶽君、大概有名だから」

 

粋「えっと 話はだいたい解った。
多分兄貴達も解ってて 皆を納得させる為に俺等行かせたんだろうなって事も解った。
そこはしゃーねえよ? 俺でも理解出来る

けど、話の流れ的に

発案者 アンタじゃねえのか?」ああん?

閻魔「Σぎくり。」

 

 

粋「Σおっさん手前コラ! 何洒落にならねえドッキリ仕掛けてくれてんだ!!
マジで死ぬかと思ったんだぞこちとら 見やがれこの歯形っ!!」うるあああっ!!

閻魔「Σぎゃああ暴力反対!締まる締まる!!

あの!ワシ閻魔だからっ
死後の裁判官だから あんま無体な事は「くたばった後の事なんざ知らねえええええー!!!」うがああっ

 


テオドール「あの方 兄上の近くだからと普段大人しくしておりますが
保護者不在だと昔の血が騒いでしまうので御座いますよねえ」あーあ。


酒呑童子「閻魔相手に容赦ねえな おい」うわー。

茨木童子「この光景 浄玻璃の鏡であちこちの妖怪達に見せたら 誰も文句言わないんじゃないんか?」


九尾「そうじゃの
せっかくじゃし 映像流しておこう。
これかの?ポチっとな」 再生ボタンっ

 

 

 

 


鏡子「あのー
なんか受信しちゃったんですが。」

閻魔叱責 生放送中。

 


白「何やってんだあいつ。」

彬羽「今度は閻魔の威厳が地に落ちそうだな。」うーん。

 

 

 

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