小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月21日

 

 

 

 


【町中】

 

晴明「ほう。占い師とな」


粋「よく当たるって 最近人気なんだってよ
眉唾だよなー」

晴明「お主 あんだけ化け物に囲まれとって占い否定派か」うわ。

粋「え。 Σあっ」


テオドール「本物は有れど 8割はイカサマだと解って居るので御座いますがねえ。
つい 何かの拍子にアテにしてしまい 占いなんてやっぱり当たらない 的な」苦笑。

晴明「占いなんてのはそれで良いのじゃ」

テオドール「はい?」


白「で、お前なんで1人でうろうろしてるんだ?
面倒だからって外出たがらないくせに」

晴明「あーちとな

暇潰しがてら小銭を稼ぎに行った帰りよ」

 

一同(幕府からまたややこしい仕事頼まれたのか) ああうん。

 


晴明「あの程度で土産つきとは悪くない
冬の海の幸は絶品であったわ」ふっ

テオドール「あ、さっさと片付けて普通にバカンスして来られましたねこれ」

 

粋「色々凄腕なんだよな。
そう見えねえけど」

晴明「肉体労働はさっぱりだがの」

テオドール「そう言えば 飛天さんが濃い味付けは控えろと「好きな物を我慢して長生きするより 好きに太く短く生きるのだ」ふっ。

粋「いやもう大概ご長寿だよな」

 

晴明「そう思うなら敬え小僧共

で、どうした 珍しく考え事か?」おや。

白「ん?
んー

占いってホントに当たるのか?」はて。

晴明「まさかの奴がまさかを本気に」わお。

 


粋「Σえ。兄貴そう言うの信じるタイプ!?」えええっ

白「信じるって言うか
前から何だろと思ってたと言うか

占いってのが良く解らない?」えーと。


テオドール「あ、ひょっとして占いをされた事御座いませんので?」

白「そんな誰でも出来るのか?」はて?

 


占い師「では1つ占ってさしあげましょうか?」ずいっ

粋「Σうお!噂をすればっ」

占い師「いえもう人の店の前であれやこれや眉唾や何やと 
営業妨害ですんで もうズバリ当てさせて頂きます」


テオドール「粋さん声がデカいんでしゃーなしで御座いますねえ」あーあ。

粋「Σ俺のせいなの!?」ええっ

 

白「ズバリ当てるって

それが占いなのか?」

占い師「えーと。そこからか

この先何が起きるとか 今月あなたはこの辺気を付けましょうとか
解る人には解るんですよ
それが占い師です」

白「・・ふーん。」


占い師「信じておられない様ですので

論より証拠! ズバリ当てて見せましょう!!」筮竹じゃらじゃらっ

 


白「あ、あれ たまに晴明がじゃらじゃらしてる奴だな」

晴明「うむ。お前何じゃと思っとったんじゃい」


占い師「(Σ同業者!? やりにくっ!)

えー どれどれあなたの今日の運勢は!!」じゃらっ!

 


テオドール「どうされました?」


占い師「・・えっと」

粋「ん?どしたの?」

 

占い師「今月 女難で水難で身内の病に注意。
流血沙汰、大量の血液の喪失。
後 なんだこれ   理不尽な不運 全部不運なのにまだあんの?」えーと。

晴明「当たっとるな」ほう。


占い師「Σいやおかしいですよね!
言いきれるって 既にこんなんあったんなら普通生きてませんよね!?」えええっ

 

テオドール「順番に
女難はいつものストーカーさん方。軽く襲われておられましたし
身内の病は彬羽さんの胃に穴で吐血フルで御座いましょうか」ふむ。

粋「流血と大量の血液喪失は お前の血液アンプルの為にめちゃめちゃ採ったしそれだろなあ」うん。

 

テオドール「Σえ?そんな大量に御座いますか!?」

粋「そりゃあんだけ何度も採血してりゃよ。
流血したのは 注射痛くて兄貴がうっかり蹴飛ばした飛天で

不運は庵か」成る程。

 


占い師「あの人等何の話をしてるんですか?」えーと。

晴明「気にするな

しかしこれは驚いた 本物か」ほう。

占い師「えっと。まあいっか
解って頂けましたか 同業さん。」

晴明「残念ながら 私は同業ではない
そっちは趣味みたいなものぞ」

占い師「え? はあ。」困惑っ

 


白「なあなあ。 お前さっき言ってたけど 先の事も見えるのか?」

占い師「ええまあ
おや、そちらをご希望で?」

白「希望じゃないけど 出来るのか気になるな」

占い師「では そちらを占ってみますか?」おおっ

 


晴明「あ。すまん
私を先に占ってくれるか?
高血圧がどうなるか気になる」ずいっ

占い師「それは医者行ってください。」

晴明「医者は好かん
1つ頼んだ」

 

占い師「えー

それで悪くなったとか責任持てませんよ。
これで大丈夫とか言うとドカ食いしたりして 結果として占い結果外れちゃうんですから」うええっ


白「外れる物なのか?」きょとん。

占い師「Σうおやりにく!
えっと 結果を知る事で多少はズレる事も有るんです
しかし、運命と言うのは 大筋は変えられる物ではないので ズレても結局元に戻ると言うか

まあ誤差になるわけですよ。」

白「ふーん。」

 


テオドール「占いに興味がお有りだとは存じませんでした

実は私もほら はい。あなた様は次にボウズを捲ります」

百人一首積み上げっ。


粋「テオ そりゃ占いじゃなくイカサマな」

テオドール「Σどう違うので御座いますか!?」えええっ


白「全部ボウズだ。」百人一首ぱららっ

晴明「わざわざ選り分けたのか
つか 何処から持ってきたのだ百人一首。」

 


占い師「いい加減にしないと 営業妨害で訴えますよアンタ等。」

 

 


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千様「へー。そんな良く当たるならアタシも見て貰いたいわー
今度連れてってよ」にこにこっ

粋「いやそれが
出禁食らっちゃって」

千様「・・いったい何したの?」えー。

 


テオドール「占いとマジックは同じ様な物だと思うので御座いますがねえ

あ、蒼月さん、
ちょっとこの箱に入って見て下さいませ」

蒼月「古典的な手品だけど お前それ本物の刀だよね?
絶対刺すよね? 手品のタネは?」

テオドール「蛇なんで御座いますし気合いでこうぐにゃっと「Σもはやマジックでも何でも無いだろ 何その力技!!」

 

 

家康「で、白がえらく大人しいんだけど どしたのあの子?」

千様「へ? またお昼寝でもしてるんじゃないの?」


晴明「あー

仕方のない魔王よ」やれやれっ


家康「ん?」

 


晴明「実はの 私も最後に1つ占って貰っての」

白「ん?」

 

晴明「今からもう1つ片付けろとピー助に言われとるんじゃがの

なんかケガするからやめとけ的な結果でな」

白「それ 仕事前に占う物じゃないと思う」


晴明「なんじゃ、よく解っとるな そう言う物ぞ」

白「へ?」

 

晴明「結果が変わらんのなら知っても無駄
やるだけダルいのみよ。ゆえに私は真面目な事は占わん」

白「お前 真面目な時なんてあったか?」


晴明「言い返せんな。

まあ あんなのは 何かをする際に いつなら縁起が良いか、
良さげだからやってみるか等 背中を押すだけの役割で充分よ」ふんっ


粋「うっわ。占い師 全否定」わお。

晴明「アレはアレで道しるべが見つからん奴には役に立つのかもしれん

しかし 物事の主軸にすべきではないのう」

 

 

テオドール「えーとあの、 つまりは?」混乱っ

 

晴明「つまりは

 


私が此処で返り討ちに遇う等あり得んと言う事ぞ!
殿 そこを退けい!!」 印びびびっ


家康「Σはいいっ!?」とっさにスライディング避けっ

 

どむっ!!


千様「Σえ、何々!?」ひいっ

晴明「落ち着けい このまま呪いを術者に叩っ返す!
気を散らせば己等巻き込まれると思えいっ」くわっ

 


白「成る程。」ふむ。


粋「Σあ!こら兄貴 下手に気を散らしちゃったら!!」

 


白「も1個見付けたし。」


火炎爆発ぱんっ!


晴明「あー 命取りはそっちか。

良し 滅。」印びびっ!


ぱちんっ!

 

家康「Σ何か爆ぜた!?」

晴明「たった今 お主に向けられたかなり凶悪な呪いが 発動と同時に相手にまんま返ったのだ。
生きとるかは知らん」


家康「Σそれ!?天海に頼まれてた占いでヤバかったのそれの事!?」ひいっ

晴明「うむ。 よい小遣い稼ぎであったわ」

家康「Σありがとね!けど色々と価値観おかしいこの人!!」ひいっ

 

 

晴明「そう言う事よ
理解したか?」

白「うん。俺がボケッとしたまんまだったらお前危なかったんだけど よく平気だな」

晴明「しかし気づいたのであろ?
ならば良かったではないか」

 

白「・・・それもそうか。」ふむ。

晴明「先の事などねじ曲げられる物ならねじ曲げてしまえ
と言うか。そんな物 力ずくで誤差にしてしまえば良いのだよ

ちなみに怪我は枝毛が焦げた」ほれっ


蒼月「アンタ 意外と脳筋だね」うわ。

 

 


テオドール「我が主は何をお悩みなので御座いましょう」うーん。


彬羽「さあ?
あいつはたまに 変なこだわりがあったりするからな」夕飯の準備ぐつぐつっ

 

 

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【常春の里】

 


朔日(まっさか 占いとか予言とか理解して無かったかーっ) あちゃーっ

 

 

翡翠「また何をお悩みであらせられるのだろう?」

旭「ほっとけほっとけ
また千里眼で覗き見してたんだろ?
うっかり変な物見たんだろよ 自業自得だ。」はーやれやれっ

夕霧「神様が凹むくらい変な物って何だよ」えー。

 


旭「あー。例えば      

・・予想を裏切るすっげえ馬鹿 とか?」

翡翠「どんな馬鹿だ」困惑っ

 


朔日(そのすっげえ馬鹿に意味深なセリフ吐いて
イマイチ理解して貰えてなかったダントツ馬鹿は私だよ) ふっ。

 

 

 

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