小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月19日

 

 

 

 

粋「あ、おばちゃん
そっちのきんつばも1つ!」

甘味屋のおばちゃん「はいはい残り1個だよ。 運が良いねえ」にこにこっ

粋「へへー。兄貴にお使いする度に 好きなの1個買って良いって言われてんだ」ごきげんっ

甘味屋「・・お兄さんって アレだよね
ああうん。そりゃ羽振りも良いわ」※一流老舗和菓子屋。

 

粋「あれ?テオ お前も荷物持ちしてくれんだから 選んで良いぞ?
お前抹茶好きだろ?
ほら 本場宇治抹茶まぶした餅入り練り切りとか」ほれほれっ

 

テオドール「あ、めっさ好きですそのタイプ それでお願い致します」空見上げっ

粋「ん?何かあんの?」

テオドール「例によって見えておられないと」ふむ。

粋「へ?」


テオドール「申し訳御座いません!追跡致しますので お菓子は結構に御座います!
一刻も早く 我が主と彬羽さんにお知らせを!」だだっ

粋「Σえ!?おい ちょっと」えええっ

 

 

甘味屋「知らせるって 何をだろうねえ」あらまあ。

粋「大概抜けてるからなあ あいつ」ええー。

 

 

間。

 

 

 

彬羽「ん?と言うと
テオの奴は 空を見上げてたと思ったら、俺らに何かを教えろって言って居なくなったのか?」ふむ。

粋「うん。しかも」ごそっ

白「ん?それって」おや

 

彬羽「空の血液アンプル容器 か。」嫌な予感っ


白「ゴミのポイ捨てダメなのにな」あーあ。

粋「うん。確かにダメだけど今はその話じゃねえから」


彬羽「と、なるとだ
お前に解らん何か つまり妖怪か魑魅魍魎の類いを追いかけて 血液でブーストまでかけて行ったと言う事か

いつもは単独で動く奴じゃないし そこそこ非常事態 か」ふむ。

粋「だよな? 何を追っかけて何処に行ったか解らねえんだけど」冷や汗っ

 

白「そこはコウモリにはコウモリだ。」

ダミアン「Σうおお何事だ!?
何故私は強制連行!?」じたばたっ

白「お前ならテオの行き先解るな?
同じ吸血鬼だもんな
状況解らないからとにかく捜せ」

ダミアン「Σ何!? 我が

旧友  

の窮地か!?

任せよ まずはこの縄解けい!!」じたばたっ

 

粋「兄貴の行動力よ」わおー。

彬羽「テオの奴は 速さと瞬間火力はそこそこだが 耐久力が無いからな
急がんと危険かもしれんしな」

粋「Σなるほど!
あ。そいやお前の胃も大丈夫!?」はっ


彬羽「そこは 飛天の薬で気色悪い程速く治って逆に心配になってた所だ」困惑っ

粋「・・治っておめでとうだけど
時々怖いよな あいつの薬の効き目」ああうん。

 

 


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ダミアン「Σ良し見つけた! Σって何とやりあっておるのだあいつは!!」コウモリ変化ぱたぱたっ

 


テオドール「おっと危ない」ひょいっと避けっ


ダミアン「Σぬわあああ!!!」


ひゅるるるっ

ずずーん。

 


粋「Σうお撃ち落とされたっ!!」ひいっ

九尾「これ 見下ろすな落ちるぞ。

しかしこれは 成る程、警戒するはずじゃ」こんっ

白「なんだ あの羽の生えた蛇」

 

九尾「化蛇(かだ) と言うての
大陸の妖怪よ。
こやつが現れると洪水が起きるらしいぞ」こんっ

白「また水か。」察し

 

 

テオドール「我が主は水がお嫌い故
そこら水浸しは何があっても阻止せねばとっ!」くうっ

粋(の割に この前も兄貴にざるうどんぶっかけてたよな。コイツ) 困惑っ

 


九尾「さて、どうするだーりん
水を呼ぶ前に仕留めるかえ?
それともわちの背の上ではやりずらいかのう?」狐火ぼぼぼっ


テオドール「いえ、ここはお任せ下さい」

彬羽「おい。無理するな「昨日も軽く吐血された方に言われたく御座いません」

 

彬羽「・・・。」えーと。


粋「正論だけど
お前 ホンット口喧嘩弱いよな」ああうん。

 

白「とりあえずバカラス帰って寝ろ。
テオに任せて良いらしいし」

粋「Σえ。」


九尾「おや 良いのかえ?
あの小僧では荷が重いと思うのだかの?」

白「本人がやるって言ってるんだし
テオは 時間かかってもお使いはちゃんとやる奴だから大丈夫だろ」

 

 

テオドール「Σそこまで信用頂けるとはっ
絶対負ける気が致しません!!」よしゃああっ

粋「Σあ。微妙に受けてたダメージ回復した!?」おおっ

 

九尾「しかし化蛇よ

何故にこの地に来た。
お主が思う程ここのもののけは甘くないぞ」こんっ


化蛇「・・縄張り拡大。」ぼそっ

テオドール「うちの主様のシマで良い度胸に御座いますね」血の鎌じゃきんっ

 

 


ダミアン「おい!放っておいて良いのか
あんな物出したら ロードクラスのバンパイアでも長時間は持たんぞ!」コウモリパタパタっ

粋「あ、生きてた。」

白「元からテオは長時間殴り合いするタイプじゃないし」

ダミアン「いやしかし!

短時間でもあんな物 最高位でもトドメ刺す時にしか使わな

 

テオドール「ちいっ!意外と固い!」

ガキンッ!バキンっ ゴガガガッ!!

 

 

ダミアン「・・あれ?
あのエネルギーは何処から?」はい?

 


彬羽・白(言って ルシファーの隠し子だしな) うん。

九尾「だーりん? 何で遠い目しとるのじゃ?」

 

 

白「遠い目してないしてない

確かに他の吸血鬼よりは根性有るぽいけど

やっぱ そろそろキツいかなって」

九尾「ほ? 早いのう」おや。

 

 


ダミアン「Σうおバテるなそこ!
相手は蛇ぞ!いわば全身筋肉っ」ひいいっ


テオドール「Σあだあっ!?」くらっ

粋「Σやっべ モロ食らった!

ほら兄貴!」あわあわっ

 


化蛇「なんだつまらん

そこな妖狐。ここの化け物も大した事は無いようだが?」ふんっ

九尾「そら それは日本産では無いからの」しれっ

化蛇「ん?なんだつまらん

ならばここの縄張りの主はどれだ
護りがコレでは大した事は

 Σん!?」背筋ぞわっ

 


テオドール「ほう。私程度が負けると 我が主が動物風情に貶められるので御座いますか
これは負けられない様に御座いますねえ」

がしっ。


化蛇「Σえ。ちょ 今 鉾の突きに匹敵する尾でグサッとあのっ「バンパイアなめんなで御座います

先程散々なぶられました故 流血した己の血でなんぼかガード致しました」

化蛇「Σいやあの なんぼかって」えええっ

 

 

ダミアン「吸血鬼 って
そんなの出来たっけ?」あれっ?

九尾「おぬしも吸血鬼じゃろが」えー。

 

 

テオドール「私、この国に来てから色々学ぶ事が御座いましたが
やはり何より

どいつもこいつもこの戦闘民族の国からしたらツメが甘いので御座いますよ!!」

再び血の鎌ジャキン!!


化蛇「Σ待て待て待て!その分の血液は何処から「自前!!」くわっ

 

 

粋「え? 日本の奴等って んな戦闘民族?」

九尾「そらな。
こげな狭い島国で 派閥争い生存競争。
人間も化け物もバーサーカーしか生き残らんわ」きっぱり。

 

 

テオドール「そして 腹開きは切腹を連想するので関東は背開きで御座います!!」

化蛇「Σ我はウナギでは無 Σぎゃあああああーーっ!!!」ひいいっ

 

 

 

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ーーーーーーー

 

 

 

白「で、貧血か」あーあ。


彬羽「調度良い そこですっぽんを見つけたんだが」

テオドール「Σその生き血はちょっと!」ひいっ

 


粋「つーか また無茶したなあ
傷の治りの速さはさすがだけど。

兄貴も何で助けてやんねえんだか」苦笑。

白「お前なら 喧嘩に負けそうになってる所を横から「ごめん無理。むしろキレる」

白「な?」

 


ダミアン「しかし 我等バンパイアは殴り合いをする様な生き物では無いだろ
相も変わらず 変な吸血鬼よ」すっぽんの血じゅるるー。

テオドール「友達ヅラやめて下さいませ。

私は種族より
己が主と決めた方の言いつけを重視し、守っているだけに御座います。」ふんっ

 


白「俺 なんか言ったっけ?」はて。

九尾「だーりん。」あちゃー


彬羽「こう言う奴なんで あまり真面目にせんで良いと思うぞ
何を言われたのか知らんが。」

テオドール「・・いえ 知っておりますので 構わないので御座いますがね」ずーん。

粋「うん。アホな兄貴でごめんな?」

 

 


ダミアン「で? 何を言いつけられたのだ?」興味津々っ

テオドール「寄りによって こんなのしか食いついて来ないとは。

まあ良しと致します。
その、初対面の時に お声をかけられましたが日本語が解らず
それが元で日本語を勉強したと言うのも有るので御座いますが」えーと。

 

 

彬羽「おい。お前アレって」嫌な予感っ

白(蝦夷でルシファーと話した時、
厠見つかんなくてその辺の奴に声かけたら日本語解らなくて 
そのままわちゃわちゃしてたら 外に出ちゃってブリザードで遭難した時のか) ああうん。

 

 

テオドール「あ、これ人生終わったと思っておりましたら
いきなり火柱上げて 目印にして救助を呼ぶと言う機転と行動にも度肝を抜かれましたがっ

何より去り際に 通訳の彬羽さんを通して『もうちょい強くなれ』と言って頂けた事が日本語を学ぶ事だけでなく色々と励みになりまして御座いますっ!」きらきらっ


ダミアン「Σおお!それがお前の謎アクティブの原動力であったか!!」目からウロコッ

 

九尾「なんでそれが原動力になるんじゃ?」えー。

テオドール「遭難して覚悟決めちゃってるのに バカにもせずに力付けるとかそう御座いますか?」

粋「相当 面倒臭い所で育ったんだな お前」ああうん。

 

ダミアン(Σ確実に私が苛め倒したせいだ!!) はっ

 

 


白「なんか。
色々無茶苦茶美化されてる気がする」むう。

彬羽「今か。
まあ 本人がポジティブに物考えてるなら良いんじゃないか?」

 


テオドール「と言う事で バンパイアだからとこれが苦手とかは極力言わないようにと思っておりますので御座います。
何より 1人こもっていた私がにとって あの強さは目指す所に御座いますし。

あ、それより コレどう致しましょう?」

化蛇でろんっ。


白「飛天辺りに生薬の材料とかって売ったら良いんじゃないかな」うん。

テオドール「成る程!さすが我が主様っ!」おおっ


粋「Σいやそれまだ生きてる生きてる!!」ひいっ

彬羽「Σ情け容赦ない所は見習わんで良い!!」

 


テオドール「売ってはいけないので?

かしこまりました
その辺にポイして参ります」すたすたっ

粋「Σまた極端!」ひいっ


九尾「あ、おい吸血鬼」こんっ

テオドール「はい?」

 


九尾「血液アンプルの効果切れとるぞ
姿元に戻っとる」

テオドール「Σ日光ーーっ!!」灰ざらああっ

 

ダミアン「克服出来る苦手と出来ん苦手があるので少し考えた方が良いぞ」

白「俺 余計な事言ったかもしれない」うーん。

 

 

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