小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

2月10日

 

 

 


代官「ですからー。 身に覚えの無い事は吐けませんて。
お使いの貴殿方に言っても 判断に困るのは解りますがね」ふかーいため息っ


粋「いやでも
彬羽「ふむ そうか。
ならばその旨 天海坊に伝えるとしよう」

粋「Σえ」

代官「どうぞどうぞ。事実無根ですし
しかし天海様も大変に御座いますなあ。
誰が流したデマか解りませんが、そんな戯言の為に わざわざ危ない橋を渡らねばならぬとは」はっはっは

 


粋「お。おい彬羽」ひそっ

彬羽「確かに 物的証拠が無いからな。
だからあいつが直に出てこれねえんだ 
下手に『天海坊』が詰問したと噂になれば面倒な事になる相手だからな」すたすたっ

粋「え。そんなヤバイの? あのおっさん」

 

彬羽「ぶっちゃけると そこそこ長く続く名家の出でありながら、商才に長け あちこちと金色のパイプで繋がり
そこで得たあれやこれやでのし上がった裏の顔は俗に言う教祖と言う所か」

粋「ああうん。そりゃいろんな方向で面倒臭そう」納得

 


彬羽「下手に刺激すりゃ どの方面からか、もしくは全て結託して内乱的なの物を引き起こしかねねだろうな。」

粋「Σうええ。面倒臭え!人間面倒臭えええー!!」ひいっ

 

彬羽「そう言うわけだ。

大人しくしてただろうな」怪訝っ

テオドール「御安心下さい。
大人しく与えられた巨大金魚飴に夢中であられました。」

白「ん?早かったな」金魚飴はぐはぐ

 

粋「兄貴・・。」複雑っ

白「せっかくこんな凝った金魚型なのに 噛んだら勿体ないだろ?」ん?


彬羽「そうか。
大人しく言うとおりにやるってんなら 一緒に有った出目金飴も有るんだが「やる。」

 

テオドール「Σ買っておられたので御座いますか!」おおっ

粋「Σえ。あのオッサンに兄貴ぶつけるの!?
内乱とかテロ大丈夫!?」ひええっ

 

 


間。

 

 

 

代官「いえですからね?
こちらにも仕事がありますんで何度も来られても
ん?」

白「俺はお初だ」どやっと正装。


代官「はあ。まあそうなんですけど
あの、人を変えられましても事実は変わんないんですがね」

白「心配するな。
ホントの事かどうかは俺が決めてやる」

代官「は?

ああ。そう言うの見抜くのがお得意な方だと?
いや 元々嘘などこれっぽっちも行ってま

 

白「モメてるのって お前等の藩から出た金脈についてだったな。
そんなお前なら これが何か解るか?」

じゃらんっ!


代官「ん?この袋は Σやや これは砂金!?しかも相当の純度!」おおおっ

 

 

白(九尾が葉っぱをどろんってした 鹿の糞だけどな。)

彬羽(頼んどいて何だが わざわざ鹿の糞を選ぶ辺り心底性格悪いなコイツ) 引。

 

代官「して!これを何処で!?」おおおっ

白「ん?んーと 山の中 とだけ教えてやる
今はな。」

代官「と 申しますと?」ふむ。


白「簡単に言うと取引だ。

あんたが持ってる金脈の、そこからの利益をちょっと誤魔化して上に報告してだ
あっちとこっちの利益を山分けしないかって話だ」


彬羽「まあその。
俺も末端なんでな
普通に仕事をこなしても大した報酬は獲られずバカらしいと言うか

(アホの癖にセリフは覚えられるのか
その辺はさすがプロの役者って所か。)」

 

代官「はー成る程。
共同経営者にならないかと」ほうほうっ


白「どうだ?悪い話じゃないだろ?」にやっ

代官「はー。確かに


しかし。」


衛兵ざざっ!!

代官「山分けよりも 1人じめの方が 分け前は増えるでしょう?」

 

白「ん? こっちの金の有りかは教えてやらないぞ?」

代官「小細工は嫌いです
しかし、金は本物だ。

となると 教えてくれないなら ゆっくり吐いて貰えば良いんですよ
お友達は残念ながら此処までですがね。

 

金山の金と 貴方からもたらされる金で 我が家は更に大きく

・・Σん?何か声響いてるような?」はっ

 

 

彬羽「テオ もうちょい音量上げて構わねえぞ」

 

代官『Σえ!ちょっ音量って何

うおおお!?なんじゃこりゃああ!!!』ひいいっ

 

 


【城下】

 

町民ざわざわっ

 

町のおばちゃん「ちょっと 今のうちのお殿様よね? うちの金山とか何とか言ってたし
なんであんなバカでかい声で?」

粋「あーあれ ここの代官様なんだ。
ひょっとして西洋の スピーカーって奴でしょかねー?」しれっ


町娘「え?え?金山?
てか今 誰か危ないんじゃない!?
両方貰うとかって!」あわあわっ

 

同心「・・おい。」冷や汗っ

岡っ引き「やっちまいましたねえ、あの旦那」あーあ。

 

 

 


代官『え。ちょ!お前等いったい何をしたーーっ!?』びぃーーーんんんっ

テオドール「音割れするんであんまり叫ばないで下さいませ」むう。

魔道具 言霊。音量増量モードっ

 

代官『Σうおお前何処から出てきた!
皆の者出あえ出あ 

Σうわちょ何で皆倒れて こら私を置いていくなっ!
おいこら助け おのれ下賤うわごめんなあああああああ゛ーーーっ!!!!

ピーガがガッ』ぶつんっ

 

 

しーん。

 

 

おばちゃん「ん? 静かになったね」あら


粋(あのメンツに逆らうから。
せめて取り調べ出来る状況なら良いけど)南無。

 

 

 

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白「な?正当防衛なら誰も何も言えない」えへんっ


魄哉「頼んでて何ですが
またエグい真似をしましたねえ」うわあ。

彬羽「手前の城下の住民全部が生き証人となりゃ
いくらお偉いお代官様でも 何も言えないだろ。

万一何ぞ言われても 俺らは徳川の何処にも属して無いしな しらばっくれりゃいい。」


家康「あの、白は結構有名人なんだけど。」えーと。

白「顔の知られてる芸能人がそんな事するか?」出目金飴はむはむっ

家康「あ、なりすまされましたでゴリ押せるね」成る程っ

 

 


千様「あらあらー。皆ホント派手好きねえ。

で、そのお代官様は?」

家康「それが。牢屋で鹿の糞にまみれて何か叫んでてね」苦笑。

 


魄哉「見る目って大事ですよね」

テオドール「何かほざきましたら
鹿の糞で身を持ち崩した男となぶってやればよろしいかと
魄哉「そこまで残酷にはなれませんて」引っ

 

 

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