小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月29日

 

 

 

 

じゃらん じゃらんっ。

 

夕霧「ったくあの王サマ 
アレで腕がたつから嫌だよんっとに。
部下の可愛いイタズラくらい大目に見ろっての

ん?確か此処って」ぶつくさタンコブさすりっ

 

 

 

 

大江山

 

 


夕霧「ふーん。鬼の山だっけ

むしゃくしゃしてたし 調度良いや。
手を出すなって言われてるのは あの白いのだけだもんね」にやっ。

 

 

 

 


大嶽丸「Σ何奴!? そこのじゃらじゃら金属臭い怪しい奴!此処の鬼ではないな!?」はっ!

夕霧「顔面にデカい紙貼り付けてる不審者に言われたかないよ。前見えてんのかそれ
つか お前も鬼じゃないだろ」ムカッ

 

 

大嶽丸「黙れ不審者! 俺は単に回覧板と持ってけと言われたお裾分けをだなっ!」アジの開きぶらんっ


夕霧(あ、そうか。外の奴等は山奥だと魚とかなかなか食べられないんだっけ? 不便だよなあ

つかお裾分けって 鬼に? え。妖怪ってホント何なの?)困惑っ

 

大嶽丸「言っておくがな! 自分の意思ではなく 母上が持っていけと煩く言うので仕方無く「まさかのマザコンかよ。このチビ」うわ。

大嶽丸「Σ誰がだああ!!!」かっちーん!

 


夕霧「ま、良いや
調度西洋の業物手に入った所にだし

これくらい元気な方が試し斬りにゃ調度良いよね」にこっ。

大嶽丸「Σへ!?」

 


夕霧「遺言待ってあげる程優しくないよ?」

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

 

大嶽丸「ふははその程度か他愛も無い!
我が防御は安倍晴明も認めし鉄壁だ!!」どやあっ!

夕霧「Σうっせ!バーカバーカ!!
お前だってそこから出て来れないだろが!」ぜーぜーっ!

大嶽丸「喧しい! 生き残った方が勝ちだ!うお危なっ」手引っ込めっ


夕霧(こんのお面野郎!
範囲こそ狭いけど 見えない壁が全く壊せない!
いやめちゃめちゃ狭いけど!!)


※大嶽丸の術式範囲は 基本半径50cm。

 

 

大嶽丸「どうした西洋かぶれ
その派手な刀は飾りか?」わはははっ

夕霧「あーうん。
あんま喧嘩慣れして無いよね お前」ふーん。

大嶽丸「なんだ 負け惜しみか」むかっ


夕霧「いやいや負けてないし。
つか、僕の勝ちだし」


ぴしっ

ぴしししっ!


大嶽丸「Σ!?」ぎょっ

 


夕霧「どんだけ頑丈でも 同じとこ殴り続けてりゃいつかは壊れる物だよ。」


ぱりーん!


大嶽丸「Σ術を物理で!?」えええっ

夕霧「神の末裔なめんな」ふんっ

 

 

大嶽丸「Σくっ! 壊されたならまた作ればよい!
繰り返せばお前が疲弊するだけだ!!」術式ばばっ!

夕霧「はいはい。偉い偉い
けど 勝負ごとっていかに勝つかって考えた方の勝ちだから
逃げ続けるって選んだ時点でお前の負けー。」ひゅんっ!

 

大嶽丸「Σえ 速っ!」あたふたっ

夕霧「今更学んでも使うこと無いけどね。」

 

 

酒呑童子「これ以上人の家壊すんじゃねええーーっ!!」

ドガシャアアッ!!


夕霧「Σあだあああっ!?」べしゃーっ!

 

 

 

酒呑童子「ん?つか誰よ このジャラジャラ野郎」えーと。

大嶽丸「お前な」引。

 


酒呑童子「ん?お前も ・・腰抜けた?」あれっ

大嶽丸「Σ喧しい!お前の縄張り内で来客が絡まれとんのだ とっとと助けろ!」足がくがくっ!

酒呑童子「あ。気づいてた

いや普通に助けたら助けたで お前文句言うだろよ。
だから どこで出ようかって「Σアホかああ!!!」

 

酒呑童子(どっちにしても文句言うしよ) うーん。

大嶽丸(気遣いの出来るアホが。
助かったけどっ!)くうっ

 

 

夕霧「いった!
いきなり何だよこの赤い猪っ」

酒呑童子「Σうお。生きてら」

夕霧「はあ?当たり前だよ
何?外の奴等はこんなんでくたばんの?」ははんっ

 


酒呑童子「マジでコイツ何?」えーと。

大嶽丸「さあ?
しかしなんか神の末裔とか何とか言ってた ような?」えーと。

酒呑童子「は?神とか妖怪と大差ねえだろ」


夕霧「Σお前等と一緒にすんな 泥臭いっ!!」むかっ


酒呑童子「言ってもなあ

俺等の知り合いにもカミサマ居るけど
マジであれただの化け物じみた妖怪だもんよ」しれっ

夕霧「Σ化け物と妖怪の何処が違うんだよ!」

酒呑童子「大差ねえけど 他に言い様ねえんだよ。」

 

大嶽丸「おい。
逆に言えばこいつ あれと同じ化け物より化け物じみた怪物。と言う事なのでは無いか?」ひそっ

 

酒呑童子「何お前 ビビってんの?」

大嶽丸「後ろから刺すぞ貴様」むかっ

酒呑童子「やってみろや。お前の腕力じゃ背筋から先刺さらねえわ」へへんっ

大嶽丸「Σだああこの筋肉ダルマがああ!!」

 

夕霧「僕を無視すんな 妖怪共」いっらああっ

 

 

酒呑童子「人の庭で煩えわ! さっさと出てけや神様の坊っちゃんよ!!」くわっ!

夕霧「お。来た来た

馬鹿だねー
頑丈自慢ぽいけど生き物で有る以上 何処かに切り易い Σん」はっ!

 


酒呑童子「だおりゃあああ!!!」うおおおおっ!

夕霧「Σ待て待て待て待て!刀構えてんの見えないの!?
何コイツ突進して来るーっ!!」ひいいっ


カチッ!


夕霧「へ?」

 

 

大嶽丸「設置型の 火角結界だ。」


どむっ!!

 

酒呑童子「前見ねえで逃げるから」

夕霧「Σてんめええ! 二人がかりとか反則だろ!!」ぷすぷすっ

大嶽丸「Σ喧しい! 山ほど刃物背負って丸腰に襲いかかって来た奴の言う事か!!」くわっ

 

酒呑童子「大嶽 中指立てんな。
また母ちゃんに怒られんぞ」

 

 


夕霧「だあもう頭来た!

あんまり派手にやると後が怖いから大人しくしてたけど やめたやめたっ!」刀ちゃきっ。

 


酒呑童子・大嶽丸「Σ!」 

夕霧「勘が良いじゃん 妖怪共。
まあ構えたって何したって無駄だけ

Σ ん!?」 びくっ

 


木の根ズボボオッ!!


夕霧「Σうおおお 今度は何っ!!」ずしゃーっ!

 

茨木童子「はいはいはい。どんな大技でも足元崩されたら出し様が無いんだよな

てか 喋り過ぎだろお坊ちゃん。

口から生まれて来たのかな?」ほーれほれっ


ズボッ! ズボボボボッ!!

 

夕霧「Σ何だこれ気色悪!!」ひいいっ

 


大嶽丸「茨木か。
助かった」ほっ

 

茨木童子「この山の中は俺の体内も同じだしなあ。 暴れてりゃそりゃ解るって。

ほれ さっさと尻尾巻いて逃げろ
じゃなきゃ 肥料にしちゃうよー?」ほれほれっ


木の蔦ずぞぞぞっ


夕霧「Σうおあっちもこっちもキモっ!

妖怪風情が調子に乗りやがって!!」ムカッ

 

 

酒呑童子「Σ茨木 気を付けろ!」

茨木童子(Σあ。ヤバ

こいつ強いわ)  植物ずざざざガードっ!

 


大嶽丸「何をする気だあいつ!

Σお 晴明から貰った呪符が1枚!
って1枚で防げるか!?」あたふたっ

 

 

 

 


しーん。

 

 


酒呑・茨木・大嶽丸「・・ん?」あれっ

 

 

 



夕霧(何でコイツが出てくるんだよーーっ!!!) ああもうっ


白「喧嘩か?」よっこらせっ

 

 

 

ダミアン「ふっ ヴァンパイアの高速移動能力をなめるでないわっ」ぜーぜーっ!

九尾「だーりん連れて走ったのはわちじゃがの。 
ま、よう知らせたわ」こんっ

 

 


酒呑童子「よっしゃ。破壊神
お前なら行けるだろ
あ、山壊すなよ。 」

白「ん? お前等の喧嘩だろ?」


茨木童子「喧嘩じゃありません 
通り魔ですー

俺等大人しく平和に暮らしてただけなのに いきなり襲われてなあ?」はーやれやれっ

大嶽丸「襲われたのは俺だがな。」


酒呑童子「と言う事で いっちょ頼むわ魔王サマ」

白「うまく使われてる気がするけど
お前に頼まれるとかそう無いし 良いか」くるり

 


夕霧「Σへ。ちょっと!?」ええっ


白「で、お前誰だ?
妖怪とは違うよな?」

夕霧「Σ前にいっぺん会ってるだろが!!」むかっ

白「え?」えーと。

 

夕霧(まずい! 他はともかくコイツには手を出すなって マジで王サマに言われてるのにっ
勝手にドンパチやったとかバレたら今度はたんこぶじゃすまない 

いやそれどころかっ!!) くうっ


白「顔色悪いぞ?」

 


夕霧「うっせえ!今タイミング最悪なんだよ

今度こそマジで左遷される!つか翡翠ちゃんと職場離れるマジで嫌だ!!
地獄に落ちろクソ妖怪共!やーいドブ臭ーっ!!」しゅたっ!

 


茨木童子「どんな捨て台詞だよ」

大嶽丸「左遷って。 神の末裔にんな物有るのか」ええー。

酒呑童子「ま、ともかく助かったわ 魔王サマ」ほっ


白「うん。何が何だか解らない。」困惑っ

 


茨木童子「けどまあ ほんとタイミング良かったわ
ほれ見ろ この筋肉馬鹿が流血沙汰だしよ」ほれ。


大嶽丸「Σえ。いつ!?」ええっ

酒呑童子「あーさっきの
茨木が来る前の大技来るわーって時な。
余波でこんだけ来るか普通」腕ザックリ。

大嶽丸「Σ余波!?」

 

酒呑童子「何を寝言って思ったけど マジで『神様』かもなあ ありゃ」ちらっ

白「うん。シロと同じ一族だろうな」しれっ

大嶽丸「Σえ。お前の所のあのちっさいのそうなのか!?」えええっ


茨木童子「種族何なんだろと思ってたら、

そりゃ 鬼切にも認められるわ」ああうん。

 

 


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【常春の里】

 

朔日「うん。英断だね
けど次やらかしたら左遷じゃ済まないよ?」


夕霧「け、喧嘩しなかったのにっ」ボロッ。

朔日「ニアミスした時点で有罪。
お前が毎度我慢できるとは思えないしねえ」はーやれやれっ

 

 


旭「こんだけの目に遇っても3日も経ちゃ元通りなんだろうなあ」あーあ。

翡翠「少しは我が王の寛大さに感謝しろと言うのだ
アホめが。」ため息っ

 

 

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粋「Σえ。誰」


大嶽丸「大嶽丸だ」オデコ丸出しっ


小太郎「ヘー。獣人系だったんだ」わんっ

大嶽丸「Σ喧しい! だから顔出したくなかったんだ!!」がうっ

 


彬羽「で、何で酒呑童子モドキみたいになってんだ? 」

 

鈴鹿御前「いやな。
酒呑童子の奴は怪我をしたと言うのに 非力な大嶽丸が無傷な時点でな
さりげに我が息子をかばってくれたのであろう そう言う漢は好きだなと言ったところ」

 

大嶽丸「Σおどれを義父上と呼んでたまるかああ! お前なんぞ霞むくらいの漢になってくれるわ!!」どちくしょおおおっ

酒呑童子「Σだっからお前等俺の意思を尊重しろおおお!!」

 

人魚「そうです!酒呑童子さんは私のですっ」ぷんすかっ

酒呑童子「Σお前人の話聞いてた!?」

 

 

 


千様「ね?だからアタシがずーっと大嶽ちゃんは可愛いって言ったでしょー?」にこっ

テオドール「そっちの可愛いだったので御座いますか」うわあ。

 

 

 

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