小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

1月12日

 

 

 


座敷童子「白いの。晴明の結界の準備が出来たぞ
思い切りぶちかませいっ」

粋「Σ待て待て待て待て!俺等此処に居んのに 結界ってあくまで外に被害か出ない様にだろ!?」ひいいっ


座敷童子「かと言って ボサッとしておれば全員食われて終わりだろ
私が居るんだ。多分死なない死なない」

テオドール「あ、死亡フラグ
では私 灰になっておきます」ざらっ

粋「Σずっりいい!!」

 

 

彬羽「仕方無いか。野槌は神話にも出てくる怪物
一気に吹っ飛ばしでもしねえと全て食われて終わる。
しかし、頼むから少しは加減を

白「加減してたら火でも飲み込まれて終わりだと思う
頑張って生きろ」炎ぼぼっ


粋「Σ無理いい!!」ひいいっ

 

 

 

 

晴明「物凄い閃光じゃのー」おおっ

魄哉「あの子等無事ですかね」冷や汗っ

 

 


間。

 

 


彬羽「本っ当に加減しやがらねえっ!」ぜーぜーっ

座敷童子「あの場で地面叩き割って弾幕ガードとか良く思い付くな」ほー。

彬羽「助かったんだ 有りがたく思え」ちょい焦げっ

粋「助かったけど
普通、地べた壊して煙幕にとか思わねえよ」けほっ

 

 

白「あ、まだ欠片残ってた」

ぼっ!

野槌の欠片じゅわっ

座敷童子「容赦ないな」うわ。

 


粋「あ、やべ テオ飛び散ったんじゃね!?
集めないと!」たたっ

彬羽「Σ今の爆風でか!?」はっ


白「なあ。なんか小さい野槌居たんだけど
これも燃やさなきゃダメか?」

チビ野槌「きゅー。」ぷるぷるっ


座敷童子「Σ何匹おるのだ!?
え。待てさすがにそれは良心が痛む!

晴明ええええっ!」たたっ

 

 


ーーーーーーーーーーーー

 

 


テオドール「いやー、小さい野槌さんのお陰で灰集まって助かりまして御座います」復活っ

 

白「小さいと結構言う事聞いてくれるんだな」へー。

チビ野槌「きゅっ」

 

千様(え。話からすると
テオ君 このチビさんにバキュームされた?) ええー。

 

粋「へー。こんなんでも子供は邪気ねえんだなあ」おそるおそるっ

晴明「そう言うものよ
生き物は 成長過程で敵を認識し攻撃を覚えるでの」


彬羽「生物には本能って物も有るがな」

晴明「左様。
しかし逆に言えば 本能以外は全て後付けなのだ
故に幼き物は 安全でもあり危なくもある」扇子ぱったぱった


家康「ややこしいねえ」うーん。

魄哉「偉そうに言ってるんで騙されがちですが
落ち着いて聴けば大した事は言ってません」きっぱり。

 

 

粋「で、どうすんの兄貴
コイツ飼うの?」チビ野槌でろんっ

白「育ったらそこら吸い込む化け物をか?」

 

彬羽「普通に考えて飼えると思うか?」

テオドール「そもそも食べ物は何で Σあ」

ばくんっ


粋「Σだああ違う違う!今はそいう吸い込まねえで良いから!!」ひいっ


千様「あのーひょっとして 野槌のエサって」

晴明「他の妖怪じゃな」うむ。


魄哉「Σこらペッしなさいペッ!
吐かないと輪切りにしますよ!!」野槌の背中ばんばんっ

 

 

 

間。

 

 

小太郎「Σで、お守り頼まれたのか!?」ぎゃいんっ!


シロ「うむ。俺は厳密には妖怪では無いのでな
こやつにエサと認識されんらしい」

チビ野槌「きゅっ」


小太郎「ん?
あ、そっか シロって良く解んないあの一族の出かあ

えっと。お前達って結局何なんだ?」

シロ「里で聞かされておったのだと、
古の神の末裔とか何とか。
神とか言っても あのアホですら神の眷属らしいし 大した物では無かろうがな」ふんっ

小太郎(白は 性格に問題有るだけで東洋の魔王だし、人間側じゃ人気役者だし 
普通に凄い奴なんだけどなあ) きゅーん。


シロ「それより危ないぞ
お前は普通に妖怪であろうが」

がぶりっ。


小太郎「ぎゃいいいーーんっ!!」きゃんきゃんっ!

粋「Σうお何事
ぎゃっ尻尾がっぷり行かれてる!!」よいしょおっ!

小太郎「引っ張るな! もげるもげるううっ!!」ぎゃんぎゃんっ!

 


シロ「ん?なぜにお前は平気なんだ?」

粋「へ?

あー 妖怪成分兄貴に持ってかれてるから?」

 

 


彬羽「おい。」

白「だから最近あんま勾陣にしてないだろ」むう。

テオドール「やはり定期的に隋獣変化させられておられるから 
普段の妖怪成分が皆無になっておられるので御座いましょうか?」物影っ

 

家康「ん?

じゃあひょっとして
妖怪成分全部使い果たしたら あの子完璧な人間になったりするの?
元から血の半分は人間でしょ?」

千様「食べて寝たら元に戻んじゃ無い?」えー。

 


魄哉「その辺どうなんですか?」真顔。

白「・・どうなんだろ?」はて。

 

彬羽「待て。お前等兄弟なそんな単純な作りなのか?」

白「だから解らないって
けど結構そんな物かもしれない」うーん。

テオドール「兄上がこんな感じに御座いますし
有り得なくは無いのでは」ふむ。

 

家康「Σ適当に言ったのに!?」えええっ

千様「え、万一そうなら
もしよ? もし全く人間と変わりなくなっちゃったら あの子どうす

 

白「で、お前
もし人間と変わり無くなったらどうする?」

粋「Σえ。何 いきなり」びくっ


魄哉「Σ行動が早い!!」

 

 

粋「へ? 人間と変わりなくって今もそんな変わりねえし

つか それより小太郎助けてくんねえ?」

小太郎「もげるううっ」きゃいんきゃいんっ

白「まだやってたのか
よいせ」

べりっ。

小太郎「Σぎゃおっ!?」ひいっ

シロ(Σ尾がハゲた!!)びくっ

 

 

白「で?」野槌ぽいっ

チビ野槌「きゅっ」すたっ。


粋「あの 何か怖いんすけど兄上

えーと そうだなあ

そもそも皆みたいに化け物相手に何やかんや出来るわけでもないし
普通の人間として生きる方が良いのかもな俺」わははっ


一同「・・・。」


粋「へ?どしたの?」きょろっ

 


一同(全く反論できないっ!!)

思い返されるあれやこれやそれやっ

 


テオドール「此処の所の妖怪トラブル
全て思い起こせば涙目絶叫に御座いましたしっ!」ううっ

家康「此処の所じゃなく ずーっとそうだよ!
微塵も反論できないよっ!」くっ

 


粋「えーと?」あのー。


白「考えたら 晴明なら頑張ればコイツのあんなのくらい封印出来るんじゃ無いのか?
元からそんな自力で化けれないし」

粋「へ?何の話?」え?え?

 


彬羽「お前な。そう結論を急がんでも

白「良し。 餞別に住む所くらい手配してやる
明日から普通に人間として生きろ」すたすたっ

粋「Σはいい!?」


彬羽「だから結論を急ぐなと いやその前に人の話を聞け こら聞いてんのか!!」

 

粋「え?え?
どういう事!?」おろおろっ

テオドール「えーと。

自分の人生は自分で選べ。的な?」苦笑

粋「Σ展開が疾風迅雷過ぎねえ!?」

 

 

家康「あの子の思いやり 極端だよねえ」あーあ。

シロ「やはりアホでは無かろうか」うむ。

 

 


間。

 

 


粋「あの、なんか凄っげえ荒々しく俺の荷物まとめられてたんだけど」困惑っ

蒼月「何その バカでかい風呂敷包み。」

 

千様「粋君 ホントに出てっちゃうのー?」ええー。

粋「Σ出ていかねえよ!
つか何で出てかなきゃなんねえの!
俺何かした!?」

蒼月「むしろ 何もして無いってか 役に立ってないとかじゃないの?」

粋「Σぐっ!!」


千様「えっとほらそこはー

えーと?
頑張って生きてるわよお?」にこっ

粋「Σ泣いて良い!?」

 

 

小太郎「ややこしい事になっちゃったなあ」わおんっ

家康「お兄ちゃんが不器用過ぎてねえ
てか考えたら元凶私だコレ どうしよ。」うーん。

 


シロ「だいたいの話は聞いたが
別に厄介払いしようとかそう言う話では無いらしい
安心するが良い」うむ。

粋「なら良いけど。
なんでこんな話になったんだよ」むすーっ

シロ(Σう。勾陣化しとる時は記憶飛んで敵味方関係無く襲うしで 本人に言うなと言われとるし。
そこ抜きで説明するとなると どうすればっ)


粋「?


考えねえ様にしてたけど やっぱお荷物かな俺」ため息っ

シロ「Σまた即座にネガティブ発言しおるし!!」

粋「ガキの癖に道場やぶりやら其処ら氷漬けやら出来る奴にゃ解んねーよ。」けっ

 

小太郎「いやお前。
化け物とか関係無く お前の兄ちゃんの腹に風穴開けたろ 
大概凄いぞ」わんっ

粋「Σ!!!」黒歴史フラッシュバックっ!


シロ「Σ馬鹿者っ!!」しーっ

小太郎「Σあ」

 

 

粋「よくよく考えたら 追い出されてもしゃあねーわ。」ふっ

シロ「Σ遠い目し出した!!」

小太郎「Σだああ こいつ凹むと面倒臭い!!」ぎゃいいんっ

 

 


魄哉「また酷い事になってますねえ」うわ。

家康「だねえ。せっかくのお休みなのに
てか お前が休みの日で良かったかもね」

魄哉「居た所でどうしましょうて感じですけどね。

それより さっきから気になってたんですが

野槌 どこ行きました?」


一同「え?」

魄哉「え?」


家康「Σあ。今誰も見てない!!」はっ

 


ーーーーーーーーーーーー

 

 

チビ野槌「きゅっ」


ずももも吸引っ!!


与一「Σわー!何だこのデカいゴカイは!!」ひええっ


鏡子「Σぎゃー!こっち来ないで下さい!!」ひいっ

 


石燕「何ボサッとしてんすか霊体が食われたらお仕舞いっしょ!
具現化塗り壁!!」紙からずももっ!


塗り壁どすん!!

野槌「Σきゅっ!?」


与一「Σおお!これなら吸引されん!」

石燕「いや、そうでも無いっす。」

鏡子「へ?」

 

ずもももずるごくんっ!!


与一「Σ塗り壁飲まれた!!」ひいっ

鏡子「Σいやああキモいーーっ!!」いやあああっ


石燕「具現化妖怪が霊的エネルギーの塊である以上 栄養にしかなんないっすね」くっ

 

 


彬羽「見逃されたってのに何やってんだお前は!!」

拳骨っ!

野槌「Σぎゅっ!?」あだっ!


石燕「あ。物理攻撃。」

 

 

白「お前等 エサにしかならないんだから早く逃げた方が良いぞ」

鏡子「逃げられないんですー!
私の本体この大鏡なんですからっ」

白「よし頑張れ」

テオドール「Σあああ重いっ!」鏡ずしっ

鏡子「ちょ 失礼ですよ!」きいっ

石燕「非力で申し訳ないっす」

白「ほれ 与一も行け
お前が一番エサになりそうだし」しっしっ

与一「くっ。正解だ すまんっ」ふよよよっ

 

 

白「さてと。

子供だし 燃やしたく無いんだけどな」ぼぼっ

彬羽「晴明の言ってた通り
本能の成せる技なら仕方無い か。」

 


粋「Σえ! こいつ始末しちゃうの!?」えええっ


白「お前は人間の世界に変えるんじゃ無かったのか?」あ?

粋「Σそこまで言ってねえし!!
てか何でんな生ゴミ見るみたいに!?」えええっ

 

彬羽(兄弟揃って面倒臭え。)げんなりっ

 


白「ほらとっとと行け
お前はもうこっちに無関係だし」つーん。

粋「Σいやいやいや! あんなノリで言ったのつか 何でんな機嫌悪いの!?

あ もうキレた! 兄貴がコイツ始末するってんなら 全力で邪魔してやる!」

立ちはだかりっ!

 

白・彬羽「Σは?」


粋「だって今日何から何まで気にくわねえもん

コイツだって餌貰えりゃ誰も襲わねえかもしれねえし
俺だって ちゃんと話してくれりゃあんたアホな答え方しなかったかもしれねーし」けっ。


彬羽「いや、それは同じレベルの話じゃねえだろ」

粋「つか、化け物でもガキ始末すんの反対」ふんっ

白「そっちが本音か」ふむ。

粋「おうよ。
けど今日はホント色々ムカついかたから纏めて反抗してやる」けっ。

 


白「じゃ。纏めて燃やす」

ぼんっ!!

粋「Σあ”ーーーっ!!!」ぼぼぼっ


彬羽「Σ鬼か手前は!!」

 

 

 

粋「ふっ。
俺の炎耐性なめんなよ」けほっ

彬羽「Σ!」


粋「限り無く人間に近くても 各種耐性頑丈さは兄貴に負けてねえ!
どうよ!何心配してんのか知らねえけど 充分妖怪の中で生きてけるだろ!!」どやあっ

 

白「それはもう人間じゃないぞ」真顔。

粋「Σあ。確かに」

 


彬羽「どんな兄弟喧嘩してんだお前等。」困惑。

 

粋「ん?

あれ?じゃあ特に心配される問題なんて無いような?」えーと。

彬羽(あ。コイツ
人間と変わらん奴が化け物の中に居たら 生きてけねえとかそんな心配されたと思い込んでるのか) はっ


粋「んなわけで 何の心配もねえから!

むしろ妖怪扱いされない分 ほら!野槌にも襲われねえからっ」ほらほらっ

白「何の話してるんだ お前?」えーと。

 

 

 


テオドール「あー。なかなかの重量に御座いました」ふう。

石燕「鏡子さんに聞かれたら呪われるっすよ

つか 魄哉さん呼んできた方が良いんじゃ?」


テオドール「場合によってはに御座います
下手に呼ばない方が安全な事も御座いま

ん?」

 

 

粋「責任持って俺が面倒見るから!」

野槌「きゅーっ!」すりすりっ


白「餌どうする気だ」

粋「Σえ。えーと そこはそのっ
晴明とかに相談すっし!」

 

 


石燕「なんか もう心配なさそうじゃないっすか?」

テオドール「で、御座いますねえ」わお。

 

 

蒼月「つか 凹み倒してたけど
あの人のコミュ力ってめちゃめちゃ役に立ってるよね?」

シロ「だな。
この後 どうするのかが非常に気になるがな」うむ。

 

 

粋「って事で飼っていい?」

野槌「きゅうっ」

魄哉「Σえ」

 

 

千様「あら、今度は家主が修羅場ー」

 

 

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