粋「Σえ。兄貴具合悪いの!?」えええっ
テオドール「その様で御座います
おいたわしいっ」
粋「えええ でも兄貴ってほら
特異体質だから毒も薬も効かねえし!
病原菌なんて体に入った途端に焼き付くされるから病気になり様が無いっ
彬羽「食い過ぎだ。」真顔。
粋「・・・あー。
つか 兄貴の胃袋でも限界有ったんだ」わお。
彬羽「だな。暑さ和らいで来て食欲増したんだろ
加減のできないアホが」
粋「・・うん。そっか
兄貴だもんなあ そっとしとこう」うんうんすたすたっ
テオドール「行かれましたよ」しれっ
白「今ので納得されるって何か嫌なんだけどな」けろっ
彬羽「むしろ他に納得させられる理由の無い手前が悪い」きっぱり。
白「ま、いっか
で。コレ 意味有るのか?」
彬羽「解らんが まずはどんな物か解らんし様子見だな」
テオドール「ムチャな気も致しますが」苦笑
千様「何企んでるのか知らないけど 粋君泣かせないであげてよー?」
家康「無理じゃないかなあ」うーん。
挿音「そっかそっか兄貴は病気か
ならしゃーねえわな。お前代理で頼むわ」キセルぷっはー
粋「Σ何の話!?」
挿音「聞いてねえ?
忍軍の方よ。ちいっとややこしい事案抱えてよ
人間じゃ無理じゃね?て事でお前の兄貴が手伝ってくれるって話だったんだけどよ?」
粋「Σお前で無理な物を俺にやれと!?」
挿音「ん? 無理かよ
体調悪いとは言え こっちもアテにして動いてっしなあ
しゃーねえ叩き起こして「Σすんません!頑張ります!!」しゃきっ
挿音「行けんのかよ?」
粋「いやあの 兄貴が寝込むとか多分相当だし
つか、2人共着いてる時点で 胃キリキリなんじゃね?とか」ううっ
挿音(その仮病兄貴に頼まれたとは言え 良心が痛むわ) キセルぷはーっ
粋「んで。手伝いって何すりゃ良いんだよ」
挿音「ん?あー それがよ
やる事自体は簡単なんだけどよ」ほれ。
粋「ん?巻物。 って事は密書運び?
それこそお前等の管轄じゃ」
挿音「いやな。それ持ってると妖怪がマジで襲って来るって 呪いの巻き物なんだわ」
粋「Σどういうシステム!?」えええっ
挿音「悪い 俺そっち関係解らねえからよ
じゃ 頼むわ」しゅぱっ
粋「Σいや頼むってこれを何処に!?つか 俺1人で!?」えええっ
挿音「あ。ゴールは江戸城の親父の所な
困ったら 兄ちゃんならどうするかっての忘れねえ様にな」木の上がさっ
粋「Σ何そのアドバイス つかゴールって 何今回のユルさ!
江戸城だなクソ 何か知らないけど届けりゃ良いんだろがあっ!!」だだだっ!!
挿音「彬羽の奴にしゃ珍しく作戦ガバガバだと思ったけど
アイツにゃこれで充分なのかよ」成る程っ
ーーーーーーーーーーー
粋「あー しんどっ!」ぜーぜー
ぬるーい風ひゅおおっ
粋「うわ。此処で襲われたら隠れる所ねえじゃんかよ
つか妖怪寄ってくるって何なんだよ 呪いでもかかってんのかコレ
あれ?俺も一応妖怪なんだけど 別に何も
あ、半人前だからか」ふむ。
繁みがさっ!
粋「Σ!?」びくっ
色黒の妖怪(ほっかむり)「その巻き物置いてけー」棒読みっ
赤髪の妖怪(お面装備)「置いてけええっ」オラオラっ
粋「お前等 茨木と酒呑「「他人の空似です。」」
粋「え?あの 変装に無理が有るんだけど」困惑っ
赤髪の妖怪「うっせえ!
オラ悪い子はいねがあっ!!」うがあっ
色黒の妖怪「Σバカ それじゃないって!」ひいっ
粋「いやもうバレっバレだから
つか、お前等ガタイは仕方ねえけど せめて髪と肌隠せよ
特徴的過ぎんだろ」
茨木・酒呑「Σあ」
粋(何がしたいんだろ コイツ等)
酒呑童子「だああ面倒臭え!!とにかく懐の物寄越せやああっ!!」うがあっ
粋「Σえ ちょ!」ひええっ
茨木童子「よっし 一気に行っちまえ!!」やけくそっ
粋「だっから何なんだって聞いてんだろがあああっ!!」
元ヤン奥義 みぞおちヤクザキック!!
酒呑童子「Σぐはあっ!!」
粋「ったくこう言うの嫌なんだよ
ほれ 何がしたいんだよ 話して貰 Σうおっ!?」飛び退きっ
足元の草うにょうにょっ
粋「Σぎゃああ気持ち悪っ!」ひいっ
茨木童子「よっし!今だ退散!!」だだだっ
粋「Σあ!この野郎!!」
酒呑童子「Σあだっちょ 痛こら離せいででででっ!」ずるずる引きずられ頭がんごんっ!
しーん。
粋「・・え? 何?」えええっ
間。
粋(んー。アイツ等もこの密書に引き寄せられたって奴かなあ
いやでも 顔隠してたし正体バレしない様に って事だよな?
バレバレだけど
妖怪が欲しがる知識? マジで何が書いてんの?)
巻き物じっと見。
粋「あ。そういや中見るなとは言われてねえか
よし!見ちゃえ」開封っ
大嶽丸「ほう。使いの1つもまともに出来んとは
魔王の弟も大した物だ」じゃんっ
粋「Σ今度はお前かよ
何!?お前もコレほしいの!?」
大嶽丸「此処は俺の棲み家なんだが?」
粋「Σあ!ここ鈴鹿山!?
やっべ山道適当に来たから解らなかっ「パッとしない田舎で悪かったな」むかっ
粋「Σ言ってねえよ!!」
大嶽丸「まあ良い それを此方に渡して貰おうか」
粋「Σえ。やっぱお前も!?」
大嶽丸「俺は大江山の鬼達の様に甘くは無いぞ
兄の庇護無きお前なんぞ 肉塊にする事容易い
痛い目にあいたくなくばさっさと渡す事だ」ふっ
粋「あの色々知ってるぽいって事はグル?
じゃ さっきのが茨木と酒呑だってのバラして良いのかなお前?」えーと。
大嶽丸「Σはっ!」
粋「思ってたより天然「Σ喧しわっ!
ととととにかく此方へ渡して貰うぞ
法術・重力解除!!」印結びっ
粋「Σぎゃっ!いきなり足元が軽く!? 」あわあわっ
大嶽丸「見たか 古の妖のみが使えし禁呪よ!
その陣の中に居る限りお前の足が再び地に着く事は無い。が、足がつかねば逃げられまい
さあ観念するが良い」わははっ
粋「Σあ、色々軽くなって炎漏れた」やべっ
大嶽丸「Σあづああっ!!!」ひいっ
粋「Σごめんマジでごめん! ちょい俺コントロール下手で 「Σおい 密書燃えるんじゃないのか!?」
粋「Σぎゃー!やっべどうしよ止まらねえええ!!」ひいいっ
間。
大嶽丸「もういい。色々ともういい
さっさと行け」げんなりしっしっ
粋「えっとごめんな 顔隠してる布燃えたんじゃ「煩いくたばれ この先で野垂れろ」けっ
粋「Σだからごめんって!!」
大嶽丸「あーもうやってられん
どさくさでいたぶってやろうかと思ったのに 割に合わんわ」すたすたっ
粋「Σちょい待てよ! 何!?お前等いったい何がしてえの!?」
大嶽丸「知るか馬鹿。 転んで泣け」ふんっ
粋「Σごめんって言ってるのに!!
うお逃げるの早っ! 」
山風ひゅおおっ
粋「ん? あれ この流れってひょっとして?」
【江戸城 中庭】
九尾「色仕掛けと正面からのガチ喧嘩どちらが良いかの?
気は進まんがしゃーない 相手してやろうぞこわっぱ。」めんどくさっ
粋「Σ案の定 日本三大妖怪揃い踏み!!」ひいいっ
九尾「ちなみに前者は土下座されてもやりとうない」
粋「Σならやるなよ言うなよ!何なんだよお前等!!」
九尾「?
なんじゃ やはりガキよの。
要らんのなら帰ろ だーりんにお疲れ様のよしよしして貰お」すたすたっ
粋「Σえ。ひょっとして今回の黒幕って」はっ
九尾「Σあ やばっ」口ふさぎっ
粋「いや遅いし自爆だからそれ
つか間違い無しかよ。 兄貴何考えてんだよ」うええっ
数珠じゃらっ
粋「ん?」
魄哉「いえいえ。
どっちかと言えば黒幕は僕です」にっこり。
粋「Σえ」
魄哉「挿音から聞いてません?
ゴールですよーって」
粋「Σいやいや確かに言ってたけど「はい。と言う事でラスボスです
本気で来ないとくたばりますよ」
粋「Σうえええっ!?」
九尾(死にそうなら助けた方が良いじゃろの) お座り待機っ
魄哉「では
参ります」
粋「ではって何 Σうっぎゃあああああ!!」
庭石バキャスっ!!
粋「Σその数珠何で出来てるの!?」ひいっ
魄哉「おやこれは失礼 丸腰相手なら素手でいかねば卑怯ですね」指バキッ。
粋「Σぎゃーっ!ちょっとたんまたんま!!」
ちょりっ
パラパラっ
粋「Σ避けのたにスパーンて!!」ひいいっ
九尾「あーこらいかんわ パニックじゃわ。
あー ほれ、忍から何ぞアドバイス貰ったであろ?
落ち着いて思い出せーい」
粋「え?え?何!?何を Σひいっ」涙目っ
魄哉(やっぱ いきなりは無理ですかねえ。)ふむ。
粋(えっとえっと あいつ何言ってたっけ?
密書? 妖怪が寄ってくるとか いやあれ嘘だろ
九尾とか全然興味無さそうだもん
え?んじゃ何?それ以外って何か言ってたっけ?)頭ぐるぐるっ
魄哉(この手の子は 追い詰めれば一皮剥けるかと思ったんですが
荒療治にも程が有りましたか。
この辺で終わらせ
Σうっわ!?」えびぞりっ!
粋「よっしゃかすった!」
九尾「Σおおおっ!」ぱちぱちぱちっ
魄哉「うわ。一応どの流派だろうと人間の動きには対応出来るはずなんですがね」わお。
粋「おうよ 人間相手ならよ」にやっ
魄哉「おや。こちらの意図が解って貰えましたか
ならばお手並み拝見致します!」
袖から暗器じゃららららっ!!
九尾「Σこりゃ待て生臭ボウズ!
さすがにそれは無理があろうてっ!」こんっ
魄哉「はいはい 死ぬ気で来ないと死にますよー」無視っ
粋(落ち着け こう言う時
兄貴なら避けずに突っ込んで最短で仕留める!!) だっ!
九尾「Σいやお前 体は人間と変わらんであろ!?」ひええっ
女中A「あ!居た 天海様!!」
女中B「凄い音がしてましたけど大丈夫ですかー?」
女中C「Σぎゃ!この人どうしたの!?」ひいっ
粋「」きゅうっ
九尾「お主なあ。」うわ
魄哉「すみません。思ったよりまともに食らいそうになったんでつい」あちゃー。
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
粋「つまり 俺の能力テスト?みたいな物だったのかよ?」むすーっ
彬羽「だな。お前はどこまで人間に近いかいまいち解らんのでな
その前に 魄哉の正拳突きなんか額に食らって大丈夫なのかお前は」冷や汗っ
粋「コブ出来た」ほれ。
白「前にお前が変なのに絡まれた時 俺コピーかってくらいそっくりで撃退したって聞いてたし
なら 実戦でも使えるかなって言ったら魄哉が乗り気で
粋「Σだからって大妖怪トリオ駆り出すなよ!!」
白「見習いでも役者なんだから楽しめそこは」しれっ
粋「Σまた無茶を!!」
彬羽「まあこれで育成方向は決まった様な物か」ふむ。
テオドール「で、御座いますねえ
物事はまず模倣からと申しますし」うんうんっ
粋「へ?何の話?」
シロ「Σうっお!何だこの瓦礫の山は!火事か!?」ひいっ
蒼月「季節の変わり目だからかさ
どこぞの半人前が 半端に覚醒して暴れてブッ壊したらしいよ」
石燕「此処 離れ兼倉庫無かったっすか?」うわー
彬羽「何か有れば兄の模倣ってのを習慣付けさせれば 暴走もしにくくなるとは思うんだが」うーん。
白「だな。加減下手な俺でも暴走はしないし
封印破って暴走されると エネルギー逆流して俺にダメージ来るしな」うん。
粋「暴走って?」きょとんっ
テオドール「あー 勾陣の記憶飛んでらっしゃるので御座いますよね
これは厄介な」ひええっ
彬羽「前例が無さすぎて育成方法が全く解らん」うーん。
蒼月「ちなみに今回は何で暴走したの?
毎度きっかけ有るじゃん?」
与一「背中にカメムシが入ったとか大騒ぎしてたと思えばいきなり どーん!だ。」
シロ「そりゃ躾直さんと不味いな」うむ。
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