小咄

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くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月30日






【西洋 ルシファー様(サタン)の住居】




ルシファー「おや、そちらからとは珍しい」ほほーう。


御付きの悪魔(水晶玉の前で偉くお楽しそうで。)見ないフリッ




テオドール「その、保護者には定期的に連絡する様 こちらの皆様にお説教されまして」水晶で通信中。


ルシファー「そりゃ未成年が出奔密入国してるだけで大概大事だからね?
正規のルートで行くのかと思ったらねえ」

テオドール「正規のルートなんぞ存じませんので」きっぱり



ルシファー(やはり育て方間違ったか。)ずーん。

※補足 : 父上と隠し子です。(テオドールはその辺知りません)



テオドール「という事で その、ちょっと御相談が」

ルシファー「ふむ?」しゃきっ


御付きの悪魔(Σこの方こんなキャラだったっけ!?)えええっ



テオドール「その、
『常に正しき選択をする者』として 御意見を伺いたいと思うのですが
この世において悪とされている事も 場合によっては良い事なので御座いましょうか?」真剣っ

ルシファー「うん。さすがに判断材料がフワッとしすぎだね
具体的説明からお願い出来るかな?」困惑っ

テオドール「諸事情で具体的に言いにくいと言うか
そもそも口外 あれ?これ国家的には良いので御座いますかね?」えーと。

ルシファー(Σそれ 外交的に私黙って聞いてて良いのか!?) びくっ


テオドール「んー。説明が難しいので御座いますが
この様な事を話せる方は他におられませんで 困りました」苦笑っ

ルシファー「よし。話しなさい」キリッ。

テオドール「よろしいので「聞かなかった事にすれば問題ない」きっぱり。



テオドール「成る程。柔らか頭は大事に御座いますね」おおっ

ルシファー(息子に頼られ相談されると言うのは良い物だ) じーん。


テオドール「えーと実はその知人の話なので御座いますが」

ルシファー(いやしかし
大手を振って親子と言えていれば、 国に居る時からこの様に気軽に話してくれて居たのかもしれない。

そうなると やはり私は皆が言う程正しい者ではないのかも)うーん



テオドール「あの、話して大丈夫に御座いますか?」困惑っ

ルシファー「不甲斐ない魔王で申し訳ないっ。」くううっ

テオドール「Σえ!ちょ 誰も何もそんな事申しておりませんが!?」えええっ







粋「なんかテオ 変な言葉でずっと水晶と話してんだけど?」

白「ドイツ語だろ
あの水晶 西洋と話せるらしいし」

粋「へー。便利だよな」ふーん。



彬羽(・・血は争えねえな) ※数ヶ国語ペラペラ








テオドール「ーーーと言う事で御座いまして
世間一般的にも悪とされ、 この国の法律的にもアウトに御座います

その様な事をした方に手を差し伸べる事は 全体的に見て良くないのでは?と」うーん。

ルシファー「ほう、成る程。

つまり、悪人を救うのは悪に加担する事になると?」

テオドール「私はそう思うので御座いますが
違うので御座いましょうか?」むう。

ルシファー「ふむふむ。
納得行かないし釈然としないと言う所か

まあ、その辺は大人になれば解るだろう」にこにこっ

テオドール「はい?」

ルシファー「世間一般が悪と呼ぶ事も 誰かにとっては譲れぬ善と言う事も有る物だよ
その辺は言葉でいくら言っても 自分で経験を積まねば本質的には理解出来ないだろうけどね」にこにこ。

テオドール「はあ。そう言う物で御座いますか」えーと?



ルシファー「では解りやすく例えよう
君の今の主は 東の魔王で有り『破壊神』だ。

彼が『悪』と判断した時点でその種は滅んでも仕方無いとされるわけだが その時滅ぼされる方から見れば君の主様は悪だろう
しかし 君はどう思
「あの方が正しいに決まっているでは御座いませんか。」食い気味即答っ


ルシファー「うん。そう言う事だね」うんうん

テオドール「いえ、この場合あの方に滅ぼされる方が悪いので
何逆恨みしてるんだで理解出来ません」むすっ

ルシファー「うん。やっぱりまだ解らないだろうね てか崇拝凄いな」



テオドール「しかし、少しだけこう 物の見方と言うか視点を変える的な事は解ったような?」えーと。

ルシファー「おお それは良かった。
物事を判断する基準はそれだよ」


テオドール「さすがに御座います!
常に正しい選択をされる方と呼ばれるだけ御座いますね」尊敬の眼差しっ

ルシファー(Σ 常に正しいなら今こんな泣きたくならないっ!!)罪悪感どすんっ



御付きの悪魔「あの 体調が優れない様でしたら その辺で」おそるおそるっ

テオドール「Σえええ具合がお悪かったので御座いますか!?
それは失礼いたしましたっ!!」

ルシファー「いや大丈夫大丈夫
ちょっと情緒不安定なだけだから「Σ室内にとじ込もっておられるからに御座います!日光に当たって下さいませ!!」

御付きの悪魔「Σ吸血鬼のセリフじゃない!」ひいっ




テオドール「では 具合のお悪い中 相談に乗って頂きありがとう御座いました
また 定期的に連絡させて頂きますっ」

ルシファー「いや ホントに大した事じゃないから」


テオドール「いえ。精神が不安定な時は肉体も悲鳴をあげつつある時だそうに御座います
風邪など召されません様に では、失礼致します」ぺこっ

通信ぶつんっ!


御付きの悪魔「まあ この辺日本より気温低いですからねえ」ふむ。



ルシファー(部屋から出てこなかったあの子が あんなハッキリ物を言える様になって!!)感涙っ


御付きの悪魔「やっぱ 医者呼びましょうか?」ドン引きっ





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粋「お。通信終わったの?」

テオドール「いやー久々にドイツ語でがっつりお話致しました」


千様「テオ君 何気に2か国語喋れるのよねえ」感心っ

小太郎「賢いのか馬鹿なのか解らないよな」わんっ



白「で、何を真面目に話してたんだ?」

テオドール「えっと その

あちらの闇医者様の是非について」ちらっ




飛天「いや 犯罪者の肩を持ったらこっちも危ない橋渡るわけだし そこはタダでとは言えないなあ

さて、金で命が買えるなら安い物だろ
アンタ いくら払える?」にやっ

お尋ね者「くっ! 治してくれるなら金など全部くれてやるっ!!」くううっ



飛天「よっしゃ!里への仕送りゲットーっ!!」ひゃほうっ


粋「そりゃカラスの里 ガキ多いから大変だろうけどさ」うわあ。

白「そんなにかかるのか?」

彬羽「1人2人ならともかく 里のガキと年寄り全員をあいつ1人が養ってる様な物だからな

一族の頭とは言え 無茶と言うか普通無理だろ」


家康「出来るだけ私の目の届かない所でやってね。」すたすた見ないふりっ



テオドール(皆さん やはり何だかんだでお止めしないので御座いますね) ふむ。





粋「けどお前 よくこんな裏稼業思い付いたなあ」

飛天「今の俺は カラス天狗一族の族長であると同時に医者だしな

医者は治すだけってな。
後は俺の仕事じゃなし

ほれ患部出して」白衣ばさっ



白「割り切り大事だな」うん。

テオドール(私はまだまだ修行不足に御座います) うーん。





シロ・与一・粋(釈然としない。)うーん






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