小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月21日








蒼月「あのさー 戦国って終わったんじゃ無かったっけ?」面倒くさっ



シロ「ほー。大した軍勢だな」谷底見下ろしっ

粋「うっええ やる気満々じゃねえかよ」



家康「終わらせたんだけどねえ。
いつの世も 過激な人ってのは居るからね」苦笑

蒼月「徳川の監督不行き届きじゃないの?」

家康「Σぐ」

挿音「どっちかつと親の監督不行き届きだな
なんでもあの軍勢。向かってる所は こいつ等の親玉の父親の所らしいぞ」あーあ。

シロ「ん? それはつまり」

挿音「世の中良く解ってる父親と、世間知らねえガキの喧嘩

でもって手前の親父倒してその流れで江戸に登って天下取るんだとよ 」キセルぷはーっ

シロ「ガバッガバにも程が有るな」うわ。




蒼月「ふーん。アホじゃん
つかさ そんなの父親にゲンコツ食らって終わりじゃないの?
親子喧嘩に他人が口出しするのもヤボじゃない?」


彬羽「いや、第3者を巻き込む時点でそりゃもうただの親子喧嘩じゃない
そういう場合 他の介入が無いと収まらない事も有る」真顔っ

蒼月「お前が言うと説得力半端無いよね。」

彬羽「Σう"」黒歴史フラッシュバックっ


粋(こいつ、御家騒動からテロリストになってたもんなあ) うん。

シロ(元はと言えば イトコ同士の問題
いや親の代の確執が問題だったか)ふむ。

蒼月(ダメージ受けられ過ぎて からかいにくいんだけど。)




家康「今その分真面目なんだから良いじゃない」どうどうっ

彬羽「そうだな。」ずーん。




テオドール「で、家康さんや挿音さんが出ておられると言う事は
幕府としても事態を重く見て ちゃっちゃと片付けたいと言う事に御座いますよね?

魄哉さんはいつもの江戸城で知らないフリ黒幕に御座いますか?」




家康「あーいや 天海なら 我慢しきれ無くて既に暴れてる」ほら。


魄哉「将を射んとすれば馬を射よ。
この場合 『馬』は優秀な部下と判断しました。」進軍前に仁王立ちっ

武将「Σえ。ちょ Σぎゃあああ何だこいつはああああ!!」ひいいっ




一同「」ドン引きっ



白「血の雨が降ってるな」うわ。

彬羽「おい!お前の軍師が一番暴れてるじゃねえか良いのかアレは!?」

家康「良いんじゃない?
実際 バカ大将捕まえるには有能な部下から削って行けば確実なんだし。」しれっ

彬羽「Σお前 副官に甘くないか!?」

家康「いやいや。ホント大将がおバカなら 頭回るのからやって行くもんだよ?
戦って数じゃなく勝つべくして勝つもんだから。」



粋「だってよ。兄上」ちらっ

白「バカラス排除出来る奴なんてそうそう居ないから問題ない」うん。

蒼月(副官頼りのおバカの自覚は有るんだよね この魔王) うん。



テオドール「しかし そのバカ息子は何処に御座いますかね?
大将を仕留めてしまえば早いかと思うので御座いますが」ふむ。

家康「それが居ないっぽいんたよねえ」

蒼月「じゃ何? 暑い中俺等呼び出したのって そのドラ息子捜してボコれって事?」

家康「ボコるのは幕府でやるから控えてね

まあ、親父さんの方が敵意無いからね。むしろ自力で息子の暴挙止めようとしてるし

こっちにも慈悲は有るから 出来るだけ内密に。
すると表だって動けない、軍も動かせない
と、なると人間以外にお願いするかな?ってね」



白「アレって内密なのか?」谷底見っ

シロ「天海が出たぞ とか絶叫しておるな」うむ。

蒼月「あのジジイ どこの呂布だよ」



家康「あー、バリバリの戦国の時 それめちゃ言われてたね
僧侶の皮被った呂布奉先」 うんうんっ

蒼月「それもうジジイ1人で天下取れたんじゃないの?」

家康「あいつトップに立つの嫌いだから
ナンバー2で好き放題したいタイプだからねえ」



彬羽「よし。奴等の注意が三國猛将に向いてる間に 俺等はドラ息子捜すか」くるり

白「もう誰もツッコまないな」うん。




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【物見砦(父親軍)】



藩主「うちの馬鹿息子がほんっとうに申し訳ない!
全てが済んだ暁には この皺腹かっさばいて
家康「Σおおお落ち着いてえええ!!」ひいいっ



テオドール「場所が解ったから全力疾走されたのかと思えばっ」ぜーぜー。

粋「Σなんでこのタイミングで親父さん所来んの!?」

白「馬鹿息子の居場所知ってるかな?と思って」

彬羽「場所が解ったらとっくにそこでドンパチやってるはずだろ」ため息っ




藩主「どなた様か存じませぬが まっこと申し訳ない!
歳を取ってからの子供故甘やかし過ぎた私の過ち Σう げっほげほ!」かはっ

家康「はいはいはい。落ち着いて」背中さすりっ


シロ「息子がいくつかは知らんが 確かに歳は離れていそうだな」ふむ。

蒼月「つかお爺ちゃんじゃん。」



藩主「うう。お見苦しい所をっ
このような醜態 江戸の家康公はどう思われるかっ」くうっ

家康「無理せず長生きしてねと思ってると思うよ」あっさり。

藩主「いや それはさすがに無いと」げほっ





蒼月「馬鹿殿こういうの好きだよね」ふーん。


白「そっか 手がかり無しか」すたすたっ

粋「Σこの空気で普通に退場!?」

テオドール「あ!私思いますに 今から攻め込むぞって時に列に居ないヘタレなのなら
隠れ家は遥か後方だと思われます」はいっはいっ!

粋「Σお前も親の前でそういう事言わないの!!」ひいっ




彬羽「色々とすまん。」

藩主「いえ。こちらこそ」ずーん。




家康「えーと。天海が無双してるだろから心配無いとは思うけど
お前達 此処残って守りを頼むよ

主に父上さんの。」

挿音「へいへい
目を離したら腹切りそうだしな」

蒼月「めんどいな

あ、金縛りかけちゃお」眼術発動っ

藩主「Σうおう!?」

シロ「Σご老体相手にやめんか!!」ひいっ



彬羽「なら、お前も此処で待機だな」

家康「Σえ」

彬羽「当たり前だろ 手前自分の身分解ってるのか?」




藩主(いえ、その人誰?)しびしびっ






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【谷の奥 古寺】





粋「成る程。ボロいけど隠れるには調度良いのか」繁みがささっ

テオドール「Σあ。人が居ないはずなのに 布被せて御座いますがあの荷車っ」ほらほらっ

シロ「確実に此処だな 大した物だ」ほう。


彬羽「相手が何処に居るか解らん時は そいつが今何をしたいかを考えれば良い

この場合 ボロいとは言え寺事態は大きく敷地は広い
そして山の中腹程で見張らしも良い上 物見に調度良い塔まで有るしな」

粋「おあつらえ向きだよな」うん。

彬羽「解りやす過ぎて普通は避けそうな物だが
なんせ実戦経験の無い 箱入り息子の様だしな。
掘り出し物を見つけた気分だろ」

粋「絶対見付けて鼻高々だろなー。」うんうんっ




シロ「さすがは迷子捜索に慣れとると言うか何と言うか」


彬羽「いい加減慣れた。」きっぱり。

粋「兄貴が行方不明になんの もう当たり前だもんな」うん。



テオドール「では打ち合わせどおり参ります?」風呂敷よいしょっと。

彬羽「だな。」


粋「よっしゃ シロ、ゴー!!」びしっ

シロ「Σ犬みたいな扱いやめい!!」 たたっ



見張り「Σうお何だこのガキ
シロ「問答無用!最大火力で参る!」くわっ

冷気びゅごっ!!



粋「Σうお凄っ 敷地内カッチカチ!」

氷パキパキーン!

テオドール「火力と言うか氷力に御座いますねえ」カチカチの見張りちょんちょんっ



見張り軍団「Σうおお何だこりゃ」ひいっ

テオドール「Σうわ! わらわら出て参りましたっ」


彬羽「任せろ。」荷車ぶんっ

がしゃーん!!
見張り軍団「Σぎゃあああ!!」


粋「Σあ。シロを一番に行かせろってのそういう事!?」

テオドール「暑がりの彬羽さんが元気に御座いますか!」おおおっ


シロ(Σ結局は冷房装置か!?)がーん。





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【寺の塔の最上階】



藩主の息子「ん?何か騒がしいような

なんじゃこりゃ!!」望遠鏡覗きっ


白「あ。ホントに1番高い所に居た。」よいしょっ。

藩主の息子「Σうおお誰 いや何!?ここ何階だと「バカは絶対高い所に居るって言われたけど大当たりだな」へー。

藩主の息子「Σ若干お仲間臭がするのは気のせいか!?」


白「細かい事は気にするな
とりあえず 早くごめんないしろ」どやっ

藩主の息子「Σ誰がするか!

てか ええ?普通に塔の外登って? ええええええ」混乱っ


白(ツノ気づけって思うけど
コイツそれはそれで煩そうだな) うーん。


藩主の息子「ええいもう良い!
お前もクソ親父の差し金かっ」抜刀ちゃきっ!

白「ん?何も頼まれてないぞ
お前の親父はお前が責めてくるのに備えて 砦に居るし」

藩主の息子「Σえ」

白「ん?

なんだ。
ひょっとして怒りに来て欲しかったのか?」ほほうっ

藩主の息子「Σんなわけ有るか! そのドヤ笑いやめろ!!」


白「ふーん。そうか お子様か」くっくっく。

藩主の息子(Σどうしよう! ヤバい奴だコイツ!!) 背筋ぞわっ







粋「向こうは任せろって言うから来てみれば」うっわ

テオドール「こちらもやる事なさそうに御座いますね」おやまあ。



白「お前な 構って欲しいんならコレはダメだろ。」はーやれやれっ

藩主の息子「Σだから違うっての!
だいたい俺はこんな所で藩主なんかで終わる器じゃ「そうだな お子様じゃ跡継げないいもんな。」うん。


粋(日之丸6歳なのに藩主だけどな。)
※日之丸:挿音の実弟。大名齋藤家次男




白「よし。子供虐めるのもなんだしさっさと終わるか

お前 反抗期してないで1度父ちゃんとしっかり話しろ。」

藩主の息子「Σは!?何を

こらちょっとこっち来るなああ!!」刀ぶんぶんひいいっ



テオドール「後ろ下がったら どーんで御座います!」

風呂敷包みどーん!

ムカデだんごむし その他地を這うグロテスクな虫の軍団ばさあっ


藩主の息子「Σうっぎゃああああーーっ!!」



粋「Σお前 何か大事そうに持ってると思えば!!」ひいいっ

テオドール「この姿では私戦闘力マイナスに御座いますし」

粋「Σそれで戦おうとしてたの!?
確かにメンタルやられるけど!!」えええっ



白「うん。腰抜かしてるし結構効くな
テオでかした」よっこらせっと。

藩主の息子「Σえ。ちょ」



白「自分で行かないなら引きずってくしか無いし」

藩主の息子「Σいや違う違う
そっち窓此処塔の8階 Σぎっやあああああーーーっ!!!」

ぴょいっ


ひゅーん。






粋「兄貴ー! 相手は人間なんだから落とすなよーーっ」ああもうっ

テオドール「Σぎゃっ さっき撒いたムカデが足元にっ ちょこっち来ないで下さいませ!」しっしっ!

どんっ

粋「Σうわっ! ちょ落ちる落ちる落ちるうっ!!」ひいいっ





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藩主「まっこと申し訳御座いませんでした。」深々っ

魄哉「いえいえ。親子仲直り出来たのなら 何よりです」にっこり。



挿音「暴れてスッキリしたんだろな。」キセルすぱーっ

蒼月「だね。
ジジイ常にストレスフルだもんねー」あくびっ




藩主「で、その
天海殿 息子の処罰は
魄哉「え?親子ケンカですよね?
何を処罰する事が有ります?」

挿音・蒼月(だから率先して出て来たのか)成る程。



白「揉み消しだな」うん。

彬羽「だな。解りやすい」うむ。


シロ「上の物が甘くて命拾いしたではないか
不満は有るだろうがな。」

藩主の息子「・・・。」顔にでっかい絆創膏むっすー


魄哉「しかし派手にやりましたねえ」

藩主「生まれて初めて息子に手を上げまして御座います」拳ぐっ。

挿音「甘過ぎんだろ」きっぱり



家康「ま、いいや
ケガ人も天海にどつかれた人達くらいだし
結果オーライ 帰るとするかね 」伸びっ


シロ「お前も甘過ぎんか?」怪訝っ

家康「バカやってられるのも平和でこそだからねえ。
逆らったら即斬首とか そんなのやってたらあの頃と変わんないでしょ?」えー。


藩主(Σまさかっ!?) 冷や汗ぶわっ

藩主の息子「?」





魄哉「言っときますがちゃんと加減はしましたからね?」

蒼月「当社比でしょ?」

挿音「親父 袈裟真っ赤だぞ。」キセルすぱーっ





粋「いや 全然無事じゃねえから。」ボロッ

家康「Σぎゃっ 何が有ったの!?」ひいっ


魄哉「Σえ?どうしたんですか
Σはっ その風呂敷包みは

やっぱりテオ君灰!?」ひええっ


粋「色々あって逃げ場無くして塔の8階から飛び降りるしか無くて」いててっ

家康「Σよく生きてたね!?」ひいっ





白「遅いと思ったら。」ありゃ

彬羽「飛び降りるしか無いってどういう事だ」

粋「テオが集めて来た虫軍団の中に蜂の巣混入してて」くうっ


蒼月「うん。説明が全然解んない。」ええー。







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