小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月18日






粋「おーい。そっちの買い出し終わったかー?」あつっ

テオドール「だいたいは
えーと。後なんで御座いますかね?」メモぴらっ

粋「・・あの、日本語で書いてくんね?「申し訳御座いません。覚えきれません」きっぱり。




粋(まあ 喋れてる時点で充分凄えんだよな
仮に覚えても いきなり異国に突撃とか俺なら出来ないし、
人にばっか多くを望むもんじゃねえよな) うんうんっ


テオドール「あ!!あれお化け屋敷では御座いませんか!
お盆休みの名残に御座いましょうか!? 私まだ中に入った事が御座いませ 「Σお前ビビりの癖にどんだけチャレンジャーなんだよ!!」ひいいっ


テオドール「?

作り物に御座いましょう? アトラクションに御座いますよね?
ひょっとして 粋さん作り物と解って居ても怖いタイプで
粋「おばちゃん。入場2人な」真顔っ

受付のおばちゃん「はい。まいど。」



テオドール(ブラックジョークだったので御座いますが。)ありゃ

粋「よっしゃ行くぞ!
どうせ作り物だ あの盆を乗り越えた俺がビビるもんじゃねえ!
ほれ お前こそ泣かされてもしらねえぞ!!」わはははっ




受付のおばちゃん(男の子2人で入る物じゃないだろ)だいたい察し。





間。






テオドール「うーん。」困惑っ

作り物のろくろ首「ひゅーどろどろどろっ」首にゅっ


テオドール「首だけ蛇腹なのは不自然では?」悪気無しっ

作り物のろくろ首「Σうっ!」

粋「Σやめてやれよ! 物には限界って物が有るんだよ!!」


テオドール「しかし、同じ作り物でも魄哉さんならもっとナチュラルに仕上げられますし
壁に描かれた絵も石燕さんのに比べれば」むう。

粋「Σオーバーテクノロジーの権化とその道のプロと比較すんじゃねえよ! 可哀想だろ!!」



テオドール「はっ! 知らない間に私目が肥えていたので御座いますか!?

うわ 嫌なクレーマーみたいな真似を申し訳御座いませんっ」ぺこぺこっ

作り物のろくろ首「いえあの。」えーと。


粋「もう演技でも怖がってや


こんにゃくぺたり。

粋「Σぎっやああああーーーっ!!!」びくうううっ




テオドール(素でサービス精神の塊みたいな方に御座いますねえ)


作り物の1つ目小僧「わっ!」

粋「Σぎゃー!」ひいいっ

作り物ののっぺらぼう「アタシ綺麗?」

粋「Σわー!うわああっ!!」ぎゃああっ



テオドール「あの 何故に皆様あの方の方にばかり行かれるので?」

作り物のろくろ首「そりゃ脅かす方からしても ビビってくれる方が楽しいっすからね」うん。

テオドール「あー その辺本物と同じなんで御座いますね」へー。

作り物のろくろ首「へ?」




テオドール「今更怖がるテンションにもなれませんし
良し さっさと通り抜けてしまいましょう。」すたすたっ

粋「Σお前ワガママ過ぎねえ!?
つかなんで此処まで平気なの!?」えええっ

テオドール「不気味な建物って事で御座いましたら 母国の住居のが万倍薄気味悪う御座いましたので。
蝋燭1本燃やすにもマジ物の人型蝋人形の真ん中に芯入れたのに火付けてましたし」

※母国の住居:いわゆるサタン様のバカでかいお城の1角


粋「Σそれって時間経ったら」ひいっ

テオドール「頭から無くなっていっておりましたね。
あんなの何処で買うので御座いましょうね」真顔。







作り物の小豆洗い「ん?どしたよお前等。」あれっ?

お化け屋敷一同「海外怖い!!」ひいいっ








テオドール「あれ?順路此方に御座いますよね?」

粋「へ? あ そうだと思うけど?」びくびくっ

テオドール「えーと。今来た道戻りませ「絶対嫌だ」


テオドール「いやしかし でもその」えーと。

粋「何? 今チラッと中見てたけど お前も怖いタイプの何かが有るとか?」おっ



テオドール「いえ。チラッと開けただけに御座いますが
純然たる『本物』の気配がその」しどろもどろっ

粋「Σだああ!そういやこの手の所って本物が住み着きやすいんだった!! 」ひいっ



扉ギイイイっ



血みどろ落武者「いらっしゃーい。」にやっ。

粋・テオドール「Σぎゃああああ!!」びくううっ



テオドール「Σえ。ちょ 確かに怖いですがお化け屋敷て何が楽しいんで御座いますか!?」くわっ

粋「Σ知るかよ!お前が入ろうって言ったんだろ!?」

テオドール「私は観光的なノリに御座います!
なんなんで御座いますか!日本人は総ドマゾなんで御座いますか!?」パニックっ

粋「Σ嫌な十把一絡げやめろよ!!」



落武者「あのー。」困惑っ





地獄太夫「おんや。やはし主さんの弟さん」ひょこっ

粋「Σうお 地獄太夫の姉ちゃん! なんでこんな所にっ」

地獄太夫「何でも此処のお化け屋敷に本物が出るらしいと噂を聞きんして
本当なら主さんにお知らせせねばなるまいなあと 調べに来た次第にありんす」ほほほっ

テオドール「Σ成る程!」おおっ



地獄太夫「ついでに中の詳細が解っておれば 案内途中の要所要所であーれーとか何とか言ってなんやかんや仕掛けるには好都合と」くっくっく

粋「あ、うん。」引っ

テオドール「こういう方に御座いましたね。」うわあ。



落武者「いやあの。
人の棲み家でそんなされると迷惑なんですけど」困惑っ

地獄太夫「人の家に勝手に住み着いてる人に言われたくござんせんな」ふんっ

テオドール「申し訳御座いません」ずーん。※押し掛け居候。

粋「まあうん。俺等は今は家主の許可出てるし」目そらしっ ※居候。



落武者「とにかく用が無いならとっとと通り過ぎてくれ
怖がりもせんし迷惑だ」けっ。

地獄太夫「はあ?主さんがこの御人等を捕まえていたんでござんしょ?
えらくワガママにござんすなあ」カチンっ




落武者「やかましわ。こげな所に1人で入るしかない年増が」けっ。

地獄太夫「ほー。見る目の無い御人 おんやこれは失礼
片目に弓矢が刺さっておっては見ようにも見えませんなあ?」ぷーくすくすっ



粋「あ、あの 姉ちゃん?」ひええっ



地獄太夫「わちきもその昔太夫と呼ばれた女。

何処の馬の骨とも知らぬ唐変木に侮辱されては 黙っては居られるのでありんす!」くわっ

落武者「ほおお!上等だ その昔帝に仕えし我を唐変木と申すか!!」むかっ



テオドール(ひょっとして時代的に 適齢期が幼い時代の方なのでは? )えーと。




地獄太夫「『女郎蜘蛛』の地獄太夫 推して参る!!」髪ざわっ


粋「Σ唐突なバトル展開!?」ええっ

テオドール「あの地獄太夫さん 私達もおりま Σぎゃあああっ!!」 灰ざらあっ


粋「Σこんな室内で暴れんなあああーーーっ!!」







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彬羽「で、此処に本物が出るって話だが」

白「ん? そいつ何かしたのか?」

彬羽「いや 入ってきた奴を脅かすくらいか?」

白「ふーん、 じゃほっといていいだろ
本物出るって噂になればお化け屋敷儲かるし」ごろーん。

彬羽「だな。」うむ。





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お化け屋敷スタッフ一同(なんか 今日の客煩くね?)



受付のおばちゃん「ったく お化け役にちょっかい出すお客が居るからねえ

ほらアンタ等 いつまで Σうおおう!?」びくっ




粋「」髪の毛でぐるぐる巻きぶらーん。

地獄太夫「Σあっ」髪の毛ざんばらっ

落武者「こ、この女っ」かはっ




一同「ぎゃああああああ!!!」ひいいっ



通行人「Σなにっ!?」ひいっ

通行人「え。あそこそんな怖いの!?」わくっ





テオドール「やはり日本人はドマゾに御座いますか」よれっ

地獄太夫「言ってる場合にござんすか!

ええいこうなれば 煙幕!!」とうっ

どむっ!!




粋「げほっ!忍でもないのに何でこんなの持ってんの!?」

地獄太夫「女は常に武器を隠し持ってる物にこざんすよ
ほら早く とんずらにござんす!
あああ主さんに怒られてしまうっ!」ああもうっ






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