小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

8月11日









家康「盆前って忙しいねえ」ふう。

千様「そんな言う程する事有る?
てか殿さっきから何してるの?」


家康「天海の仏壇仏具の掃除。」 真顔

千様「まあ 仮にも坊主だものね あいつ。」ああうん。


家康「また装飾細かいから 掃除が大変だよ」こよりねじねじっ

千様「殿、細かい作業得意だから何だかんだで向いてるわよね」

家康「政務が忙しくて家の事やってられませんとか言われたら やるしかないよ」とほほ


千様「じゃ、頑張ってねー
アタシは夏バテしない様にお昼寝するわ」すたすたっ

家康「Σ清々しい程手伝う気皆無!!」

千様「アタシは頼まれてないものー
じゃ、おやすみー。」おほほほほっ





粋「姉ちゃん とことん自由だな」うわー

テオドール「いつもの事に御座いますね
あ、提灯ってこの辺にぶら下げるのでよろしいですか?」縁側指差しっ

粋「あーうん。 仏壇近くの縁側が良いみたいだし そこで良んじゃね?
踏み台使えよ」

テオドール「かしこまりました。よっこら

灰ざらあっ

家康「ここの縁側日当たり良いからねえ」仏具きゅっきゅっ。

粋「Σ家の中だからって油断すんなよ吸血鬼!!」ひいいっ





間。






テオドール「はー。びっくり致しました」ほっ

家康「庭とかじゃなくて良かったねえ
あ、灰使うと汚れ取れやすいって言うから戻るまでにちょっと使わわせて貰ったよ」仏具ピッカピカッ

テオドール「Σ人の体で何されてるので御座いますか!」ひいっ



粋「家康 メンタルたくましいよなあ」引。

小太郎「お前毎度パニクってるもんな
テオが灰になるのなんて日課みたいな物なのに」わんっ

粋「Σダチがザラッと崩れたらビビって当たり前だと思うんだけど!?」




家康「戻るんだからいいじゃない。」しれっ

粋「Σそんな物なの!?」えええっ



白「なんか騒がしいな?」ひょこっ

テオドール「また私がやらかしまして
粋さんを驚かせてしまいまして御座います」苦笑

白「なんだ。いつものか」へー

粋「Σこっちはこっちで詳細聞きもしねえし!」

白「お前がちっさい事でギャーギャー言うの 今に始まった事じゃ無いし。
そんなじゃ生きてけないぞ」きっぱり。

家康「さすが足して2で割ったら調度良い兄弟だよね」うんうんっ




粋「俺は至って普通だと思うのに」ずーん。

小太郎「このメンツじゃ普通じゃ生きてけないって事じゃ無いのか?」わおんっ

粋「Σあ。そういう事!?」はっ



家康(そもそもキレたらそこら焼き付くす勾陣なんだから
通常以上のメンタル強者で居て貰わないと困るんだよねえ) うーん。



粋「精神力って何処で買える?」真顔っ

テオドール「私に聞くので御座いますか?」

粋「あー

ちょっと姉ちゃん 昼寝中ごめん
聞きたい事がー」すたすたっ

家康「あ、それ千ちゃんに聞くんだ」わお。



白「千様の神経の太さは俺以上だし」うん。

小太郎「Σまさかの魔王が認めた!!!」ぎゃいんっ






更に間。





粋「何だよ妖怪横丁の何処かに満月の夜にだけ現れるレア商人って
ヒント少なすぎだっつの」ぶつくさっ



テオドール「また適当な事を吹き込まれた様に御座いますね」うわ。

家康「そもそも 強いメンタルが本気で買えると思ってるの?あの子」

白「仕方ないな」はーやれやれっ

小太郎「お。ビシッと言ってやれ お兄ちゃん!」わんっ




白「メンタルが金で買えるとして
お前金持ってるのか?」

粋「Σ世知辛い!!」がーん。


家康「Σそっちのビシッ!?」




粋「・・世知辛い 世知辛えよ。」ずーん。


白「よし。諦めたな」うん

家康「もうちょい他に無かったの?」



粋「はーもう良いや

・・何だこれ 盆の菓子」あれっ

家康「ん?
あー お盆で帰ってくる人達へのお供えかな?」

粋「・・ふーん。」




ぱくっ

一同「Σあ」


白「お前 人の取っちゃダメだろ」むう。

粋「へへーん。全部シビアなこの世が悪い
少しくらいグレたって良いだろ」もぐもぐっ

テオドール「グレてそれなので御座いますか」うわあ。






魄哉「Σん?あれっ
誰かここに有ったお団子知りませんか!?」

粋「Σえ」ぎくっ


家康「あれ 天海 いつ帰ってたの?」

天海「帰ってすぐ 町内会の梅さんに読経頼まれまして。
ほら 近所では南蛮坊主で通ってるもので」

テオドール「あの、ここの近所って何処までなので御座いますか?」
※ 一般人立ち入り禁止の山の上の一軒家。




白「あの団子お前のだったのか?」

魄哉「いえ 僕のと言うか

小太郎君に頼まれてました 人狼専用のお薬みたいな物ですね」

粋「Σぶっ!」吹き出し


家康「Σなんでそんなのお菓子風にして置いてたの!?」ひいいっ

魄哉「へ? ほら犬って不味いと薬飲まないじゃないですか
せっかく作ったのにペッとか悲しいでしょう?」


テオドール「そそそそれで その薬の効果とは!?」ひええっ

魄哉「?

何をそんなに焦って
Σはっ!さては白君「なんで俺だ。」






小太郎「あ、魄哉居た居たっ

俺の変化ブースト薬出来たかな?」わんっ


家康「Σぎゃー!粋が雄叫びを!!」ひいいっ

テオドール「Σうわモジャモジャって! リアル狼男可愛くないっ!」ぎゃあああっ





魄哉「あー 粋君でしたか

いえね。小太郎君が変化上手く出来ないのは親犬に教わって無いからかな?と思いまして
その辺半端だと問題有るんで いっそお薬ブーストするかなー?と」

家康「Σお前の作るのって逐一エグいんだから気軽に薬に頼るのやめよう!?」

魄哉「焦らなくても大丈夫ですよ?
体質に合わない場合も考えて 24時間以内にこちらの薬を飲めば完全に体内に吸収される前に無効化出来ます」解毒剤っ

テオドール「Σさすがに御座います!

粋さん 早くこちらをっ Σうわ!?」

解毒剤ぱしっ!


家康「Σえ。ちょ どしたの?」





白「お前 なんか変な事考えて無いだろうな」むっ


粋「兄貴

今、俺 速さが売りのテオより速かったよな?」

白「テオ今、血でブーストしてないぞ」




一同(まさかっ!)冷や汗っ



粋「あのさ前々から思ってたんだ

俺がヘタレやらメンタル弱いやら言われるのって
結局 兄貴の弟なのにちょっと器用な人間止まりだからじゃないかなって」ふっ。




魄哉「あの子、自分が勾陣なの忘れてません?」

家康「最近変化してる時は記憶飛んでるからねえ」あちゃー。



粋「って事で 強く逞しく生きるにはこの体のが良いかもしんねえ!もう劣等感に苛まれるのは嫌だーーッ!!」ダッシュ

家康・魄哉「Σ逃げた!!」




白「・・あのモジャモジャで
生活どうする気だろうな あいつ」あーあ。

テオドール「Σあ、確かに。」


家康「Σお兄ちゃんめっちゃ冷静!」

魄哉「しかし困りましたね
時間内に解毒剤飲まさないと一生モジャモジャですよあの子
それまで逃げきるつもりでしょうが」ふむ。


小太郎「えっと。裏山の方逃げたよな?俺の群れの野犬達で狩り出そうか?」わんっ

白「ケガするからやめた方が良いぞ」

テオドール「では私追いま「もう追手ならかかってるから問題ない」しれっ




家康「追手? いつの間に」おおっ

魄哉「こう言う所はさすが魔王ですねえ」ほう。





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【裏山】




九尾「ほうほう野生の生き方を所望するか さすがはだーりんの弟よのう

して、獣として生きるなら其処らの妖の万倍弱肉強食じゃが覚悟は出来ておろうな?」くすくすくすくすっ

粋「Σぎゃー!押さえ付けて言うセリフじゃ
九尾「脳ミソは中々の珍味なんだぞえ?」

粋「Σひいっ」背筋ぞわっ






彬羽「あんな物で良いだろ」はーやれやれっ

白「だな。九尾役者だな」うん。

彬羽「何処で有ろうと生きるにゃ何なと障害は有るもんだ
甘ったれるなって話だ」ふんっ






粋「兄貴ごめんなさい解毒剤飲みますうううっ!!」ひいいっ

九尾「ほほほっ 飼い慣らされたガキに野生は無理ぞえー」おほほほほほっ





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