小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月27日







一二三「彬羽さーん、ご本読んでけ Σおうっ」びくっ



彬羽「なんだ?」

部屋中タライにそびえる氷の柱ごっちゃりっ

一二三「毎年の事だけんどすっごいべ」うっわー。


彬羽「そろそろこうでもないと夜眠れねえからな。
我ながら暑さに弱すぎて情けない」ため息っ

一二三「いつも何か悩んでるから頭使いすぎて 脳ミソあちちなんでねえだか?」

彬羽「・・かもしれん」ずーん。




白「お前は良いけど
隣の俺の部屋までひんやり来ててこっちちょっと寒いんだけどな」 襖がらっ。

彬羽「黙れ元凶」イラッ

白「? 暑いのは俺のせいじゃないだろ?」



一二三「てか なんでこの家ひっろいのに皆の御部屋は固めてあんだべか?」

白「俺が寝ぼけたりで危ない時に 被害最小限でどうにか出来そうなので周り固められてるらしいぞ
居候だし何処でも良いけどな」しれっ

一二三「あー。お隣石燕さんとかなら ジュッ!てなっておしまいだなあ」成る程。


彬羽「一応俺もナマモノなんだがな。」複雑っ




テオドール「彬羽さんは生身でプレートメイルくらいの強度は余裕で有ると 魄哉さんが言われておりましたよ
あ、この部屋涼しい」ひんやりっ


白「あれ、お前1人我慢大会でもしてたのか?」

テオドール「あーいえいえ。私もそろそろ寝床どうにかしないと命に関わりますので」汗ぬぐいっ

彬羽「成る程。 棺桶か」ふむ。


テオドール「日本の夏は湿気がエグいので あの中で寝ると蒸されます
ので! 通気性が良くなれば爽やかに眠れるのではと 蓋に千枚通しでひたすら穴開けをっ」ぐぐっ

彬羽「カブトムシの飼育箱か。」


一二三「頑張ったかもしらねえけんど、それ多分あんま意味ないべ。日本の夏には勝てないべ」


テオドール「Σええっ」がーん。

彬羽「ちまちま穴開けるくらいなら蓋外した方が良いんじゃねえか?」

テオドール「Σ蓋が無いと落ち着いて眠れません!!」ひいっ

白「暗くて狭い所が良いなら押し入れかな?」押し入れガラッ

テオドール「Σあ、意外と足伸ばせまして御座います!」おおっ

白「よし。じゃ 押し入れでも寝られる様に今日から慣らせ」

テオドール「で御座いますね!あ、枕が変わると眠れませんので色々移動させなければっ」いそいそっ

彬羽「俺の部屋でやるな。」




家康「あーあっついあっつい
小太郎の散歩行ってきたよー
あ、この部屋涼しい」ひんやりっ

白「増えたな」

彬羽「Σだから何でお前ら寄ってくるんだ!」

家康「涼しいから」はーやれやれっ

一二三「人多いと暑苦しいだな」むう。


家康「いやーこれ良いよね
私もシロに頼んで特大氷用意して貰おうかな」あははっ

白「え。家康の部屋って」あれ?



彬羽「その前に片付けねえと 色々カビ生えたり酷い事になるんじゃねえのか?」

家康「・・だねえ」遠い目。


テオドール「成る程。 普段物が全く無いこの御部屋だから出来る芸当なのですね」氷柱見上げっ

彬羽「そりゃこの為に物置いて無いからな」

一同「Σそんな理由!?」えええっ



一二三「キッチリさんだから 物転がってるの嫌いとかそんなんだと思ったてたべ」うわあ。

テオドール「私はてっきり生活感の無い部屋を目指してる 意識高い系の方かと」ひええっ

白「生活ってより生存第一なんだな」

彬羽「夏は命に関わる」きっぱり。


テオドール(皮膚はプレートメイル並なのに。
Σあ。プレートメイルはめっちゃ熱伝導致します!)成る程っ



彬羽「まあ 今回は他にも理由は有るんだがな」

家康「へ? そいや此処まで氷まみれも珍しいよね」おや?



襖がらっ。

晴明「あーいかん
やはり酒は体質に合わんわ」よれっ

一二三「あれ、晴明さん昨日からお泊まりしてたんだか?」

晴明「うむ。一仕事終わってぐったりしとったらの、そこの酔っぱらい殿に飲めや飲めやとしつこく絡まれてのう 下戸じゃと言うに。
即効中身出そうになって厠に走ってそのまま廊下で倒れ寝しとったわ」うぷっ

家康「Σえ。うっそ記憶無い
ごめんごめんっ」あちゃー




一二三「昨日なんかあったんだべか?」

彬羽「ちょっとやややこしい事がな」


テオドール「ん? そう言えばこの臭いは」ぴくっ




彬羽「この気温で そこら置いてたらいくらなんでも腐るだろ」首桶どんっ

家康・テオドール「Σぎゃあああああっ!!!」ずざざざっ




家康「え?あの
中身ってアレだよね?コレ」あわあわっ


晴明「うむ。ちとなこの手のは祟りがヤバいので名前を呼べぬがな。
呼べばまた封印解けて暴れ出すわ」はーやれやれっ

テオドール「Σこれ昨日の夜中のアレで御座いますよね!?
なんて物を部屋に置いておられるので御座いますか!!」ひいいっ


彬羽「なら風呂場にでも置いとけってのか」
テオドール「Σそれはそれで心臓止まる自信が御座います!!」


晴明「いや激戦だったぞ
結界張って色々外に盛れん様しとったんでの、魔王の本気が見れたわ」かかかっ

家康「暴れたの?」ひええっ

白「久々に結構な」すっきり。


晴明「で、まあ桶の中のは首だけになったがの。
封印かけとるから鎮静化しとるだけじゃ。説得が済むまでいつ暴れ出さんとも限らん

故にカラスに保管を頼んだのだ」

家康「だからってよく自室に生首を」ひええっ

彬羽「そりゃ隣がいつ爆発するか解らん火薬庫みたいなもんだしな
慣れた。」真顔っ



一二三「えーと。おらは見ねえ方が良いだな多分

んで、今日は粋さんはどうしたんだべ?ひょっとして それでお怪我したんだか?」きょろっ

テオドール「あ、いえ粋さんは」

白「元気と言えば元気なんだけどな」

彬羽「ある意味元気過ぎると言うか」うーん。



襖すぱーん!!

粋「だああ駄目だこれ! 切っても切っても元に戻るうっ!!!」ああもうっ

家康・一二三「Σひいっ!?」びくっ


髪の毛うぞうぞっ



一二三「Σあ!これ 白さんが髪の毛切った後とおんなじだべっ」

粋「そうなんだよ
切っても切っても 元の長さにニョロニョロ戻ってさ どうするよこんなの」とほほっ



テオドール「今回は特に勾陣の紋様も出られておられませんのに」うーん。

晴明「兄の本気に当てられて 上手く混ざっとらん妖の血が変な所で暴走したか
何にせよアレでは外歩けんな 似合わんし「Σ煩えよ!!」



彬羽「どうにかならねえのか 見てて暑苦しい」げんなり。

晴明「この兄弟は特殊過ぎてどうしたら良いか解らんわ」




粋「Σだああもう 暑苦しいし寝返り打ったら肘で髪踏んでイテテってなるし!
なんならしゃがんで立つ時に踏んでブチって

めんどっくせええええ!!」うがあっ



白「俺そんなならないけどな。」えー。

テオドール「性格に御座いましょうねえ」苦笑





挿音「おうテオ 棺桶の下に敷くのに良い素材ねえかって言ってたよな?」ひょこっ

テオドール「あ! それが実は押し入れに変更しましてっ」

挿音「は?

まあいいや 涼しいかは個人差あるみてえだけどよ。湿気取るなら焼き塩が良いってんで試しに作ってみ・・

お前 まだ治らねえのかよ」うわ。

粋「おう。」ちょっと涙目っ





焼き塩びすっ!

粋「Σだっ!?」


ぼんっ!!

一二三「Σあ!髪の毛短くなっただ!」おおっ


挿音「おーやっぱ魔除けにゃ塩か」ほうほう。

テオドール「あの そんなので寝てたら私ヤバかったのでは?」おそるおそるっ

挿音「Σあ。お前吸血鬼か」やべっ

テオドール「Σまさかの!?」えええっ





粋「あの、助かったけど
俺等って 塩1つで撃退される様な生き物なの?」複雑っ

白「わからない」うーん。






魄哉「Σああっ!出雲より取り寄せた特注の清め塩がないっ!!」うわああっ


蒼月「Σげ!そんなのその辺に置いとかないでよ!!」ひいっ

千様「うっそ。アタシきゅうりにかけてボリボリいっちゃったわー」あらあっ

魄哉「Σどんだけきゅうり食べたんですか!?」

千様「えー 1本よお?」あら?






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