小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月22日








【芝居小屋】


つつじ「Σうおおお客はん等もう並んではるやん!
ちょい 受付誰か行きいなっ」ひいっ

テオドール「えーとえーと モギリッて何をすればっ!?」わたわたっ


酒呑童子「あーもう 俺やってやらあ」キグルミの頭かぽっ

一同「Σ居たの!?」びくっ



白「皐月居ないとガタガタだな」うーん。

テオドール「あれ?そういえば何処にっ」きょろっ

つつじ「すぐ帰る言うて 茶葉買いに行ったきりでなあ
心配やけんど わても舞台に穴開けれんし」うーん。



酒呑童子「なあ、予約席て何だよ?
空いてる席くらい手前で探せっての」けっ

粋「Σ皐月いいい!早く帰ってこーい!!!」ぎゃああっ




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【大通り】



通行人ざわざわっ


皐月「なあ 退いてくれへん?私急いどんねんけど」イラッ

力士「喧しい 相撲は神事ぞ!
それを生業とする我等にいちゃもんつけるとは何事「順番抜かしすなクソデブの何処がいちゃもんやねん 脳までちゃんこかこの豚 脂ロースっ」けっ

力士B「Σなんじゃこのガキ めちゃめちゃ口悪っ!」ええっ



皐月「誰がガキやて? あ?」


力士B「」額から煙しゅうううっ

力士A「Σえ。ちょ 飛んだ!?今力士吹っ飛んだ!?」えええっ




テオドール「Σあ!皐月さんめっけで御座いま Σうお何事!?」びくっ

皐月「このデブ共が人の事ガキやロリやぺったんこや抜かしおるからヤキ入れたろかってな」ゴゴゴゴゴッ

テオドール「Σうっわ失礼極まりないっ」

力士A「Σガキしか言っとらんわ 話盛るな!!」



皐月「あ?んじゃ何処見てガキや思った?言うてみ?」ああん?

力士A「・・・全部?
「死にや。」


テオドール「Σだああストップ!ストップで御座います!!
ほらケンカしてる場合ではっ 芝居小屋の方皐月さんの指示無しなんでグッダグタになってるので御座いますよ!!」ひいいっ


皐月「Σはあ!?あんだけ野郎がガン首揃えて何しとんの!?」えええっ

テオドール「それがその 皆さん皐月さんに尻叩かれて動くのが常ですので それが無いとアワアワで」ちょっとホッ

皐月「Σえええ何なんそれ 情けないな!
ちょ急いで帰らなっ」ひいいっ



力士A「Σいや待たんかい!!」くわっ

皐月「ん?」イラッ




力士A「お前人の連れぶっ倒しといて ただで帰れると思ってんのか!てか何した!!」指差しっ


テオドール「あの ホントに何をしたので御座いますか?」

皐月「脂ぎった顔が近くにあったから正拳突きかましたら空飛んだわ」ふんっ

力士A「Σ!?」

テオドール「Σその体の何処にそんなパワーが有るので御座いますか!?」



皐月「で、なんや?急いどる言うてるやろ アンタもシバけば問題無いんか?」指バキボキッ

力士A「Σそ、そう言う話ではないっ
ただその いきなり暴力はどうかと「か弱い女に二人がかりで脅しかけて来たアンタが言うかそれ」



テオドール(相手方がビビられてる様で良う御座いました) ほっ



力士A「と、とにかく 神事に携わる者としてだな
このまま公衆の面前で恥をかかされて終わるわけには

テオドール「は?」

力士A「Σ今度はこっち!?」えええっ


皐月「あー私より数倍粘着質なのが」あーあ。


テオドール「は?神事? 今神事と言われました?
と言うと 神に携わるアレに御座いますか?
我が神は貴方の様な輩に仕えられて喜ぶ趣味は御座いません!!」くわっ

力士「Σうおお外国人の信仰面倒臭い!」

皐月「いや そいつが盲信しとんの日本の奴」

力士「Σんなもん八百万おるじゃろがい!
てか人の仕事バカにしてタダで済むと思っとんのか!?
女ならともかく ガキでも野郎なら容赦せんぞ西洋野郎がっ!」ぶちーん!


テオドール「上等です!受けて立ちますともっ
しかし今は御使いの途中に御座います 我が主に叱られます故 後で日時指定なさい!」びしっ

力士「Σなんで上から物言ってんだお前は!」

テオドール「立場的になんとなく上だと判断致しました!!」どやあっ

力士「Σ泣かす! このガキ絶対泣かす!!」



粋「あ、居た居た
なんで迎えに行ったのまで帰らねえんだよ

つか 何事?」あれっ

皐月「あっきーが言ってたわ
戦ってのは 主に信仰の違いから起きるんやってな」ため息っ

粋「へ? 何て?」






間。





【再び芝居小屋】



白「ばかたれ。」ため息っ

テオドール「申し訳御座いません
頭に血が上りました」土下座っ



白「俺今から出番だし 知らないぞ。
お前1人でケンカなんて出来ないだろ」むう。

テオドール「Σぎゃっ これは本番前の役作りのお時間に申し訳誤差「いやもういい。どうせ役もダルい感じの役だし」


皐月「私が変なのに絡まれんかったらなあ」あちゃー

粋「見てねえけど 8割絡んでたのお前の方じゃねえの?」




白「けど、力士とケンカか

そもそも日に当たったらお前灰になるのにな?」うーん。

テオドール「いっそ番傘で目突きましょうか?」真顔っ

粋「うん。それくらいで勝てる気しねえわ」


粋「兄貴、いっそ血やったら?」

白「それじゃテオ姿変わるだろ
人前に出れないぞ」
粋「Σあ、そっか」はっ



皐月「はいよ 話中だけどお仕事お仕事
白 出てやー 」

白「俺知らないからな」ふかーいため息っ

粋(今回はすっげえ物憂げ役の出来良さそう)うわー。




テオドール「やっぱボコられるしか御座いませんかね」ひええっ

皐月「とりあえず腕力どんくらいやアンタ
ほれ ちょいこのダルマ持ってみ

どすんっ!

テオドール「Σ手があああ!!」ぎゃああ!!

皐月「Σ支えられもせんのかい!」ええっ

粋「Σケンカ云々以前だろお前!!」




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力士軍団「おーやれやれっ
負けたら破門じゃぞー!」わはははっ


力士「Σも、もちろんですともっ」びくっ




家康「あれ?相手の人 結構下っ端ぽいね」おや。

皐月「考えたら わざわざ茶っ葉買いに来てる時点でな
パシリの新人よな」うん。

千様「あー新人さんがお外ではしゃいじゃったのねえ
あるあるねえ」あらあらっ





シロ「で、勝算は?」

テオドール「御座いません」顔面蒼白っ

シロ「であろうな」うむ。


テオドール「曇ってるので日除け必要御座いませんしっ
凶器攻撃するにも口実が」くうっ

シロ「うむ。頼むから卑怯なのはやめい」




皐月「さすがにな。私が原因やしってあっきーに相談したんやけど
こればっかしはなあって言われたわ」むう。

千様「そりゃ彬羽君でも無理な物は無理よー」苦笑っ


家康「まあね 発端はともかく
話聞いてたらテオちゃんがケンカ売ったみたいだし この場合は痛い目見てもしゃーないかなあ
大ケガしなきゃ良いけど」苦笑。



皐月「しゃーない言いながらしっかり観戦に来るんやな」

家康・千様「死ぬ前に診療所に運び込まなきゃいけないし」真顔っ

皐月「マジでケンカ出来へんねんな あいつ」ああうん。




力士「えー あの時はこちらも頭に血が上っていたが その、おいどんも力士
ここは殴り合いでなく いわゆるはっけよいで平和的に勝負をつけようと思うのだが
テオドール「どう考えてもこっちが不利なので御座いますが?」



シロ「腕回るか? アレ」

家康「キッツイだろね」うん。

粋「そもそもケンカで自分の得意分野希望ってどうなんだよ」




力士「Σいや卑怯とかそう言うのでは無いぞ!
ただ殴り合いはどうかと思ったのであって」先輩方ちらっ

一同(コイツも大変だな)


力士「ああもう良い!
じゃ ハンデだハンデ!そっちは殴るなり蹴るなりすれば良い こっちは力士らしく相撲で行く んで土俵から出た方が負け! どうだっ」

テオドール「はあまあ。何でもよう御座いますよ」投げやりっ

力士「Σ何そのやる気の無さ!」


テオドール(どうせボッコボコ間違いに御座いますからね) 遠い目。





家康「ん?そいや 白は?」きょろっ

粋「あー 俺知らないとか言ってたし
代わりにやる事じゃねえし ボコられるの見にも来たくねえんじゃ無いかな?」苦笑

千様「アタシも出来たら見たくないわー」ううっ



皐月(今後 ケンカは控えよう。) さすがに責任ずしっ




彬羽「お。 間に合ったか」ひょこっ

皐月「Σお!あっきー
なんかエエ案出た!?」

彬羽「ん?案とは」

皐月「効果抜群急速筋トレとか?」えーと。

彬羽「筋肉痛エグいだろそれ
今から鍛えるのは諦めろ」きっぱり。

皐月「ちえー。やっぱ無理か

じゃなんで来たん?」


彬羽「普通に差し入れだが?」

お重ずしっ。


テオドール「あ、ありがとう御座いま Σうっ まさかのお饅頭ぎっしりっ!」

力士軍団(Σ勝負前に食わす物じゃねえ!!)ひいっ


家康「糖分取って頑張れって事だね
テオちゃん気合いで生きよう!」おおっ

千様「そうそう! 彬羽君甘いの匂いだけでもダメなのに用意してくれたんだしね!死なないでねっ」ねっねっ

テオドール「あの 逆に不安になるのですが
ありがとう御座います
えっと、とりあえずお1つ頂きます

残りは ・・生きて戻れましたら」ふっ


彬羽「手前で死亡フラグ立てるな」

力士(命までは取る気無いんだけど)ええー。



テオドール「Σもがっ!み、水をっ」かはっ

粋「Σやると思ったああ!!」ひいっ



力士軍団(なんか 可哀想になってきた) 困惑っ






間。






先輩力士「えー いつまでも始まらんので行司を

って大丈夫?」

テオドール「何とか」けほっ



先輩力士「うん。こう言うのはケジメが大事だから
負けても気にしないで良いから やる事に意味があるから正々堂々やっちゃおう」ね?


家康(なんかめちゃ同情されてるなあ)





先輩力士「はい。と言う事で

見合って見合って」はいよっ


粋(救急箱 もうちょい止血剤入れてくるべきだったかなあ) うーん。



先輩力士「のこった!」ふんっ




めしゃっ!!


一同「Σへ」



テオドール「Σ・・え!?」


力士「Σごはっ」鼻血ぶばっ

ずずんっ!


先輩力士「Σ張り手!?」ええええっ




千様「うっそ」ええー。

家康「突きで あの巨体を?テオちゃんが?」へ?へ?

テオドール「へ?ええっ」じっと手を見っ



千様・家康「Σ!」振り返りっ




彬羽「なんだ。」

家康「さっきのに何持ったの!?」

彬羽「ドーピングみたいに言うな

その手の物を入れた覚えは無いぞ」


シロ「しかし、お前が和菓子を差し入れと言うのはおかしい気がするのだがな?」ほう

彬羽「ああ、ひょっとしたら
ひょっとしたらだがな」ふっ

粋「お前嘘下手くそかよ」うわー。



白「匂いダメだから 代わりに餅丸めろって渡されたけどな
これ使えって渡された竹のヘラがささくれてて ちょっと手突いたな」ひょこっ

一同(Σ薬は入れてないけど 饅頭に魔王の血混ぜやがったこのカラス!!)ひいっ


シロ「料理人として良いのかそれは?」ええええ

彬羽「俺がやった事じゃねえからな。
手伝いの事故まで知らん」しれっ



家康「成る程 ちょびっとなら姿変わらないで ちょっぴりパワーアップするんだね」わお。

千様「量間違えたらヤバいわねー」うわー





力士軍団「おーい。大丈夫か?」

力士「は、鼻血がとまらなっ」どぱどぱっ

先輩力士「まあ負けたならしゃーなし

これをバネに上をめざせよ」うんうんっ

力士「う、うっす!」鼻血どばっ



皐月「なんか青春しとるな」わお




テオドール「毎度お手を煩わせてしまい申し訳御座いません!」ひええっ

白「煩わしいってより バカラスのせいで手がチクチクだな」うん。

彬羽「事故だ事故」ふんっ


シロ「いや お前が人の口に入るものにそんなボロ使うワケなかろが。」

白「こうやって俺が痛いからケンカするなよ
お前弱いんだし」

テオドール「Σ以後気を付けます!!」ぴしっ






先輩力士「よし。何か知らないけど 君うちの相撲部屋来ない?」スカウトっ

テオドール「Σ色んな意味で無理に御座います!!」ひいいっ







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