小咄

小咄

くろねこ太郎の落書き部屋 小咄ページです

6月14日








大江山


ダミアン「ほう。ストロベリームーンとな」瓦版ぺらっ


人魚「あらー日本語読める様になったんですか?」偉い偉いっ

ダミアン「Σ誇り高き吸血鬼の頭を撫でるな!」うがあっ




間。





ダミアン「と!言う事で本日はストロベリームーンと言う物らし
テオドール「帰れ」塩しゅぱっ


ダミアン「Σうおおお目があああっ!!」ぎゃああごんごろごろごろっ


千様「何それストロベリームーン?お月様がピンク色になるのー?」

シロ「普通に気色悪くないか?」うわ。



彬羽「海外じゃ6月の満月をそう呼ぶらしい
特に色が変わったりはしないらしいぞ」

千様「Σえー!つまんないっ」

ダミアン「Σそうなのか!?」がーん。


蒼月「お前 現地の奴じゃないのかよ」

ダミアン「いやたまにほんのり赤い月とか やたら黄色い月とか有るだろ! あんな感じかとっ」

家康「気持ちは解るね」うんうんっ




白「けど、満月か」ふむ。

粋「いやー今回は大丈夫 じゃねえの?」チラッ



テオドール「めちゃ警戒されておられますねえ」あちゃー。

一同(Σそういや満月の夜はいつもより多目に血を欲しがるんだった!)ひええっ




テオドール「皆様は大丈夫に御座いますよ?
私が血を頂きたいのは我が主のみに御座います」のほほーん。

家康「うん。それ下手したら私等巻き添えで灰になるからね?」

ダミアン「灰になったのなら蘇生すれば良かろう」
シロ「んな事可能なのはお前らくらいだ。
ややこしいから黙っておれっ」



彬羽「まあな 先月までは生まれてから1滴も吸血していなかったのも大きいだろ

最近は 何だかんだで変化させた方が便利って事で血をやってる事だし
そう考えれば さほど酷い事になるとは思えん。よし 夕飯の買い出し行ってくるか」すたすたっ

白「よし買い物手伝ってやろう「甘いものは買わねえぞ」



一同(魔王様 ガチでビビってらっしゃる)

蒼月「つか親子かよ」うっわー。







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【夜】



千様「とっぷり暮れたわねー」あらあらっ

家康「だねえ。縁側の夜風が気持ちいいねー」





ダミアン「いや、何故に変化しとるのだお前。」

テオドール(バンパイアモード)「何故に御座いますかね」うーん。


ダミアン「Σいや待て! 根元からおかしいっ
そもそも何故に吸血鬼がこげに変化つか変身するのだ!?」びしっ

千様「今更ねー」あらあらっ


テオドール「こちらも何故に変化してるのか良く解らないので御座いますよね

まあそこは魔王の血の効果と言う事で「Σ今吸っておらんだろ!そもそも魔王留守だろがっ」


シロ「気になっておったのだが
ひょっとして この姿はコウモリなのか」

テオドール「で、御座いますかね?
飛べる上スピードならピカイチと誉められまして御座います」ごきげんっ


ダミアン「何故だ!何故にここまで大化けするっ」うがああっ

テオドール「そちらは節操なくあっちやこっちで吸血されてるからでは?
私は我が主様より頂いた物しか口にしておりませんし」ぷーくすくすっ

ダミアン「節操無く人の食い物食らえるお前が言うか!?
体どうなっとんのだ!」

テオドール「Σ血に関してはの話に御座います!てか血吸わないで他食べなかったらマジで餓死するで御座いましょうがっ」うがあっ




家康「ちなみにダミアン君 得意技は?」

ダミアン「Σへ?

あー 吸血鬼が可能な事は1通り出来るが 強いて言うなら伝令コウモリか?
手紙をコウモリの姿にして飛ばし 無事相手の元に着けば紙に戻ると言う」えーと。


小太郎「なーんだ。どっちも 伝書コウモリなんだな
一緒一緒」わははっ

ダミアン「Σ一緒か!?」

テオドール「Σ私燃費悪過ぎや致しませんか!?」えええっ


小太郎「細かい事気にするなよ
群れの仲間は仲良くだぞ」わんっ

テオドール「いえ、この人 他所の群れの人です」きっぱり。

小太郎「あー・・
縄張り荒らしは噛み潰すぞ?」わおんっ

ダミアン「Σこの犬見た目の割に殺意高い!!」ひいっ


蒼月「一応狼だからね
群れの仲間にケンカ売ると食らいついて来るよ」

テオドール「ふっ。」にやりっ

ダミアン「Σ勝ち誇るな!!」




玄関がららっ


粋「お? 何 思ったより大丈 Σうおお黒い!!」ひいっ

テオドール「特に内面は変化御座いませんが 姿が変化しまして御座います」

粋「Σなんで!?」えええっ


家康「あれ?お前も買い出し行ってたの?」

粋「うん。普段傍若無人な兄貴がアレだし
そのな」うん。

千様「気持ちは解らないでも無いわ」うんうんっ



彬羽「ふむ。また見事に変化してるな

言っても吸血鬼にとっちゃ血は食事だからな。
1滴でも飲めば確かに1時的に能力ブーストするが、それだけでなく体に吸収されて 自分の血肉になる

それなら体質が変わっても不思議じゃない。か?」ふむふむっ

白「結局 俺はエサなのか」こそっ




テオドール「あの、噛みませんのでそんな怖がられませんでも」苦笑。



ダミアン「私も魔王クラスの血を飲めば 劇的パワーアップ出来るのだろうかなあ」しみじみ

蒼月「なんかキャラ的に無理じゃない?」

ダミアン「Σどういう意味だ!!」むかっ

シロ(理屈は解らんが 確かにそんな気はするな) うむ。







彬羽「しかし
これだけ曇りでも勝手に変化か」うーん。

夜空にあっつい雲っ

粋「月、微塵も見えねえのになあ」空見上げっ



彬羽(ひょっとして今回落ち着いてるのは 月光無しだからじゃないのか?

Σん? となると 今後晴れた満月の夜は あの悪魔丸出しのクソ速いテオが血に飢えて暴れる可能性も!?)はっ


白「? バカラス 顔色悪いぞ」

彬羽「・・緊急時に備えて 少量の血液常備しといた方が良いかもなお前」

白「Σえ」






ダミアン「まあ良い 月が出ないのは残念だったが
お前も血の味を覚えたのであろう?
なれば ほれ!町に繰り出そうではないかっ!」わくわくっ

テオドール「人の話聞いておりました?
私は そこらの人の血は飲まない主義に御座います。」

ダミアン「いやいや そこは変に気取らず吸血鬼の習性を剥き出しにだな「理解有るダチ感止めて下さいませ。 私は貴方の友達では御座いません」つーん。



千様「あらー毎度の事ながらとりつく島もないわー」あらあらっ

家康「うん。嫌いな物はしゃーないね

それより、ダミアン。
今何気にすっごいヤバい発言したから 謝るか逃げるかしよう」真顔っ

ダミアン「Σへ?」








挿音「へいへーい。徳川の極道警察こと徳川忍軍でーす。

うちのシマで犯罪予告したのは何処のバカだ?」ああゴラ?

ダミアン「Σ!?」びくううっ




粋「つーか。この国の化物って
一方的に人間に危害加えちゃダメだって 大ボスの兄貴が指示出してんだけど」あちゃー。


白「なんで俺の前ででかい声で言うかな」むう。

彬羽「マヌケなのは仕方ねえが
隠れてやってる もしくはやる予定がなきゃ出てこないセリフだな」うむ。




ダミアン「え、えっと

うおおお我が友!ヘルプだヘルプっ!!」ひいいっ

テオドール「元気にあの世に行ってらっしゃいませ」ハンカチひらひらっ

ダミアン「Σ良い笑顔っ!!」どちくしょおおおっ






石燕「なんか騒がしいっすね?」あれ?

小太郎「コウモリがケンカしてるんだぞ」わんっ

与一「あー 動物は夏近付くと活発よなあ」成る程っ








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